「ジュエルには共感できないが…」リチャード・ジュエル bunmei21さんの映画レビュー(感想・評価)
ジュエルには共感できないが…
クイント・イーストウッド監督らしい視点で、アトランタ爆破事件の史実に基づく、冤罪をテーマにした社会派ドラマ。
非常にレビューも高く、1人の市民が、国家権力を相手に立ち回る難しさや、都合の良いメディア報道に振り回される、ジュエルと母親の苦悩は、よく伝わってきました。その点では、面白い作品だったと思います。
ただ、マザコンで、定職に付かず、独りよがりな正義感に酔っているジュエルに対しては、個人的に同情も共感もできなかった。彼の態度に対してイライラ感が募ってきたという印象。
最後に、FBI相手に、初めて見せた毅然とした態度は、少し見直しましたが、あの程度で、何も言い返すことができなくて、言葉が詰まる天下のFBIもどうかと思う。
結局掴んだ、警察の仕事も心臓病で長くは勤める事なく、若くて亡くなったのは、やはり、身体の管理ができない、彼の弱さなんだと思います。
今回は確かに星は4つ以上の内容の作品だと思いますが、レビューはやや辛口でした。
私も同意見です。アメリカではあまりに太った人は就職もままならないと聞きます。働けても昇進などには影響すると。自己管理がなってないと思われるそうです。
彼の正義感のお陰で助かった命もたくさんあったけど、その正義感のせいで付いてしまったマイナスイメージも過去にあったわけで。
FBIの格好の餌食になってしまった事は本当に気の毒ですが。
今晩は。
映画は観る人によって、感想が変わるのは当たり前ですね。
寛容な心で、多様な見方を受け入れられるように精進したいですね。
私も、彼のFBIに対する”寛容な態度”には少しだけ、”何やってんだ!”と思いましたよ。
では、又。
びっくりしました。
あなたのいう、「こういう人だから怪しいに決まってる、疑われてても仕方ない」などの人々の思い込みが冤罪を生むという構造も描かれていましたよね。
何がこの事態を引き起こしたか、映画を見たのにわからなかったんですか……。