ファーストラヴのレビュー・感想・評価
全370件中、21~40件目を表示
殺人という名の花束
父親を殺した事により捕まってしまった女性。
その女性の過去を追っていくうちに心にかかる負担がとてもつもないような経験ばかりであった事がわかった。
殺人を犯した容疑者を演じる芳根京子さんの演技の振り幅がとてもすごいと感じた。
情緒不安定な様を見事に演じていると感じた。
北川景子さんも自身のトラウマに苦しむ女性の姿を演技力も輝いていました。
人を殺してしまったという事実は、消えないけども
人に殺されてしまった心というのもトラウマとして残ってしまう。
役者それぞれの演技が見事な作品でした。
物語としては、悲しさの中に少しだけ優しさを与えてくれる作品だと思いました。
「人」と「自分」と向き合い、共に成長することの大切さを学べる映画です。
「表面的な人との関わりではなく、本当に人を良く見て、人とつながる」
そのことの大切さを体感する映画です。
大人の都合を子供に押し付けていないか?
人権とは何か?を考えさせられるとともに、
理不尽さを受け入れて生きていくリアルに触れた気がします。
人は皆、何かしら課題を抱えているかもしれませんが、
互いに尊重しながら乗り越えて、真の人間関係を育むことの大切さを学ぶことが出来る映画です。
主題歌とのマッチ
非常に見応えがある映画でどの役者も演技が素晴らしかったですね。
原作を読まないで映画を観たので、公認心理士と言う職業や内容を知ることが出来て、また展開や結末にに非常に驚かされました。
主題歌がUruのファーストラヴ。
映画と同じタイトルで歌声や歌詞がこの映画とすごくマッチしていて、なんだか見終わった後に少しスッキリした感じになりましたね。
悪い意味で嘘くさい
最初から最後まで全く感情が動きませんでした。
おそらく意図的に、抑えたトーンにしたのでしょうが
私にはそれはマイナスでした。
窪塚洋介と中村倫也は監督の意図通り(?)
抑え気味で良かったのですが、
逆にそれが全体からリズムを奪ってしまいました。
北川景子はそれほど演技が上手ではない
のですが頑張って演技してました。
しかし、それが全体のトーンと合ってなくて
浮いた感じで違和感しかありませんでした。
芳根京子は刑務所の中で虚言壁の感じが、
やっぱり浮いてました。
法廷シーンは良かったですね。
板尾創路が一番良かったです。
芸術家と紙一重のサイコパスっぷりが。
全体が抑えたトーンで、板尾だけサイコだったら
より際立って面白かったかもしれませんね。
セリフ回しが全部ダメでした。
全部小説の台詞っぽいんですよ。
普通、こんな風に会話しません。
なので、セリフが全然刺さりませんでした。
BGMもダメでした。
全編通じてストリングスとピアノの
マイナー調の楽曲。
テーマに合ってるっちゃ合ってるんですが・・・ねぇ。
ラストシーン。
弟を初めて笑わせたのが・・・
くすぐるって!そんなベタな!
あ!そうか!
これは、サスペンスをベタにつくるとこうなります。
というお手本の映画だったのか!
ちょっとくらい映画多く見てるからって
今までの映画にない展開を期待してはダメなんだ!
そんな期待をしたオレが悪かったです。
ん?オレが悪いのか?
目線
原作を発売してすぐ読みました。原作を読んだ時は、展開に驚き息を呑みながらぐんぐんと読んだことを覚えています。
この映画では、作品の中で重要になってくる 目線 が映像でしっかり表されていて、とても苦しい気持ちが伝わり印象的なシーンとなりました。
すべてのこどもたちが、まわりの大人たちに守られる存在であるように…と願わずにはいられない作品でした。
タイトルの意味が今ひとつ
クソ親父!って言葉がありますが、まさにこの映画にでてくる父親達は、そんな感じですね。クソというよりクズのほうがあってるか。
男だからしょうがないんだけどね〜っと、主人公の母が言うセリフがありますが、それで片付けられては困ります。世の中の性ビジネスの需要と供給はあると思うが、対小児に関しては、本当に無くなって欲しいと思う。子供を大人の事情でビジネスに巻き込まないで欲しいと。
子供の頃に心に傷をおった心理士の由紀(北川景子)が、父親殺しの容疑者、環菜(芳根京子)のドキュメンタリー本の執筆を依頼され、環菜とやり取りしたり、周囲の人間に取材する。そのうちに、自分の過去と向き合っていかなければいけなくなる。
子供の頃に親のせいで心にトラウマを抱えていた由紀は、長年苦しめられてきた。その事実を夫(窪塚洋介)には話せずにいた。夫の義弟であり、環菜の担当弁護士の迦葉(中村倫也)とは大学時代からの知人。由紀との間に何かがあることを最初から匂わすが、彼もトラウマをもつ。
トラウマを持った人たちが心の傷と向き合っていく本作。鑑賞していると何度も辛くなるシーンがあるし、苦しい。
それぞれに違うトラウマだが、全てのキーは親にある。
予告を見ると環菜はサイコパスなのかな?と思いきや、そうでもなかったし、(なんらかの人格障害はあるが)それ以上に、環菜の両親のほうがおかしな親だった。
性的虐待の方法はいろいろあるが、生きていく上で苦しめられる経験をさせられたということは、由紀も環菜も被害者である。
心の傷のことを誰にも話せない、話してはいけない、そんな風に一人で抱え込まなければいけない状況は辛すぎる、、、
正直、最後の最後まで環菜の心のなかに殺意があったのでは?と期待していたのですが、最後までそれは無かったことに、そっかーと期待外れではあったがなぜか嬉しかった。
原作は島本理生さんだが、脚本は"彼女がその名を知らない鳥たち"の浅野妙子さんだと後から知って、妙に納得できた。堤幸彦監督作品も多くは観てはいないが、"望み"に続き好きな作品となった。
最後に、窪塚くんの演技を久々にみたけど、やっぱりスキー!!そして、この兄がいてくれたおかげで救われたよ。由紀も弟も、私も!!!
でもやっぱりタイトルのラヴが分からない。
これは環菜の初恋にかけてるの?どういうことなのか、私には理解できなくて。。。
北川景子がちょっと微妙だったけど、芳根京子はすごかった。 窪塚洋介...
北川景子がちょっと微妙だったけど、芳根京子はすごかった。
窪塚洋介の柔らかく優しい雰囲気がとっても良かった。窪塚洋介のイメージがすごく変わった。
家族の愛、与える愛、受け取る愛、愛情はとっても大切なんだと伝えてます。
予想以上に見応えがある
サスペンスでファーストラブ?って思いながら見始めたが、予想以上の見応え。
芳根京子の演技がいい。最初の心開いてない時から、心開いたとき、そして最後。
北川景子のカウンセラーとしての冷静さ?優しさ?が不自然だったのが気になった。感情的になってるときはよかったんだけど…。
我門も迦葉もいい男だ!その二人に守られてる由紀はいいね!環菜にもいつかそんな人が現れて幸せになってほしいとほんとに思った!
迦葉が動いたんだろうけど、ゆうじが証言してくれることになったシーンが欲しかった。
サイコパス子ちゃんかと思ったらそうでもなく…
トラウマになる理由がわりと繊細なので、ハードモード系に慣れちゃってると、物足りなさを感じる。
予告と導入でサイコパスちゃんとの心理戦がもっとあるサスペンスかと思いきや、初恋のデート尺が長かったり、癒し系BGMとか、あれ?そこあっさり信じるの??とか、ことごとく裏切られた(いや、私の先入観が悪いんですが)感じ。
家に泊めてた男性にパパは嫌がらせとかしなかったの?とか最後の最後、幼い頃の写真で迦葉を笑わせた方法、くすぐっただけなら耳打ちしなくてよくない?とか、ほんと「?????」が多い作品でした。
北川景子の演技が激しめだったけど、なんか丁寧すぎる喋り方とトーンでイマイチ没入できないんだよなぁ…。
あと窪塚の落ち着いた静かな夫役やってても溢れ出ちゃうダメさ加減のエロさよ。この二人はどうにもならない。
それに比べて芳根京子の演技よ。没入型で引っ張られちゃう魅力があるよねー。素晴らしい。ゆえに、もっとサイコパス子でいてほしかった…!!
視線のレイプ
2021年。監督:堤幸彦。原作:島本理生(直木賞受賞作)
重苦しい内容の人間の性のタブーに挑んだ作品でした。
画家の父親を包丁で刺し殺した容疑で、娘の聖山環菜(芳根京子)が逮捕された。
「動機はそちらで見つけてください」
と、意味深な事を言って煙に巻く。
公認心理師の真壁由紀(北川景子)は環菜と何回も面会して、本当の動機を探って行く・・・
そう言う内容です。
すると環菜は幼い頃から画家の父親(板尾創路)から精神的な虐待を受けていたことが分かります。
環菜は絵画のモデルを幼い頃から、やらされていて、それを苦にしていました。
男子美大生多数のモデルとして、裸身ではなかったが、同時に横に立つモデルが全裸の
若い男の子だったのです。
私事ですが、通っていた学校が美術科もあり、長い3階の渡り廊下に200号の大作の習作が20点位飾られていました。
それを眺めるのが楽しみだったのですが、ある日の展示絵画は裸婦像でした。
その絵画は全裸のモデルが立膝をして脚を開いていたのです。
驚きました。モデルは実際にこんな卑猥なポーズをとったのでしょうか!
決して美しいとも思えないポーズ。
学校は当時は女子大でしたので、生徒は女性でも教師は男性です。
教師はどんな視線で若い女の生徒を眺めていたのだろう?
環菜が全裸の男子学生の隣で、男子美大生の視線を浴びる気持ちは少し分かる気がします。
環菜は父親から間接的なセクハラを長期間受けて心が病んだのでしょうね。
家庭という名の憩いの場所。
そこが苦痛の空間だったなら・・
保健所に勤務する友人から聞いた話しに、母親と息子が性的な関係を持つ。
そういう事例が年間5件くらいあるそうなのです。
人間は踏み外してはならない境界を乗り越えるものなのです。
本当に環菜に殺意はなかったのか?
錯乱を演じているのではないのか?
北川景子の公認心理師の経験した苦痛と環菜の虐待とは、少し種類が違うのではと
思いました。
全体に不自然さを否めない映画でした。
総合力で魅せる佳作である
原作、監督、脚本、キャスト
完璧なチームで作り上げた本作。
芳根京子さんの迫真の演技
北川景子さんの美しいだけではない実力
タイトルからのイメージを完全に裏切る深い映画だった。
初恋という意味合いの物語ではなかった。
こういうファーストラブという表現なのか。
なるほど。
心を蝕まれて育ってしまった人間とはなんと悲しい事なのだろうと心を痛めて見られた。
こんな人生の人もいるんだろうと考えるとツラい。
生い立ちというのは大事。
でも理想通りに生きられない現実。
今の日本社会、この作品を見て違和感を覚えない事自体、問題だ。
そんな事を考えされられる深い作品でした
俳優の演技力に助けられている
キャスティング100点
窪塚洋介、中村倫也、芳根京子ちゃんが演技が上手なのは周知の上なのだけど北川景子に関して
ここまで踏み込んだ演技するんだなと意外だった
美人女優ってだけじゃなかった
それもあって最高の配役
それに近年の俳優に言えるのが滑舌悪くて台詞が聞き取りにくいことがあるんだけど
この作品の俳優は皆んな台詞が聴き取りやすい
そこ重要視する
原作者の島本理生の経験を投影しているのかと
勝手に想像してみた
父親の娘に対する接し方を
自分の夫でありながら
見て見ぬ振りをしたり許す母親へ
同じ女性としての軽蔑
男性のロリータコンプレックスへの軽蔑
同学年の元彼とその兄であり夫は
理想の男性と言ったところだろうか。
みんな芳根京子に食われちゃったな
出演者それぞれ良かったけれど、芳根京子がずば抜けていたと思う。この年代、上手い女優が多いけど、間違いなくその1人。窪塚洋介もこんな善人珍しいよなあ。最初分からず、しばらく藤木直人だと思ってみていた😅
ファーストラブ、由起にとっては迦葉、環菜にとってはコンビニのバイト生が初恋の相手ということだろうが、この二つの出会いが重要ということか?
環菜のお父さん、もし本当の自分の子でも、あんなモデルをやらせたんだろうか?
環菜のお母さんのリストカットの理由なども知りたかった。
芳根さんと窪塚さんが印象的だった
芳根さんの独白シーンにグッと引き込まれた。今まではあまり印象に残ることはなかったのだけれど、今回の作品で魅力的な女優さんというイメージに変わった。目に力を感じた。山田杏奈さんのときと似たようなものを感じた。
また、窪塚さんの落ち着いたお芝居に驚かされた。20代のヤンチャな印象が強かったので、月日の流れを感じた。
北川景子と芳根京子
似たトラウマを持つ2人の美しさだけで十分に観賞価値有ります。
残酷な判決が締まり有るストーリーにしていました。
Uruの劇中歌もとても良かったです。
凄くいい作品でした。
全370件中、21~40件目を表示