「いわゆる一つの反戦映画です。」サイレント・トーキョー 細川ゆーさいさんの映画レビュー(感想・評価)
いわゆる一つの反戦映画です。
総理が他国の侵略を防ぐために、実戦の可能な法制度にしていくと記者会見で述べるシーンがあります。これ自体は私は間違っていないと思う。しかし、この映画は、そういう好戦的な姿勢を批判し、爆弾テロを起こそうとする一人の女性の物語です。
国連平和維持活動を通し、戦争の悲惨さを体験した男が、反戦のためにテロをするという思想を持つようになります。
しかし、反戦を唱えているだけでは、日本が他国から蹂躙されるのを防ぐことはできません。むしろ、カンボジアで地雷を体験したからこそ、日本の国土を防衛することの重要さを学ぶべきなんです。
何がなんでも戦争反対、武力は放棄。これでは、カンボジアの悲劇をなくすことにはつながりません。
キャストは豪華だったが、大根の広瀬を長回しするなど、事務所のゴリ押しも目についた。色々な意味で電通的な映画。
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