劇場公開日 2020年12月4日

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「戦争の反対が平和だったならって話。」サイレント・トーキョー はるたろうさんの映画レビュー(感想・評価)

3.5戦争の反対が平和だったならって話。

2020年12月26日
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鑑賞方法:映画館

口コミを覗いてから行ったので思っていたよりハラハラドキドキ楽しめました。99分に詰め込んだ分テンポが良くあっと言う間に終わった。個人的には好みの尺だけど右に同じく不完全燃焼で説明不足感も否めなかったです。

犯人はいいとして、あの2人の関係性は謎。お互いどこまで理解し合っての結果なのか。2人きりの会話は今さらそんな話するん?って内容だし。野間口さんは結局何者なん?とか。大人パートを2人1役はさすがに分かりにくいし。そもそも動機とやってることが釣り合ってない。

何より今作最大の見せ場である渋谷のビル大爆破シーンのスローモーションの演出がなんかダサかった。爆破自体はめっちゃ迫力あったのに残念。

それでも俳優陣が豪華なのでそこは楽しめました!中村倫也、安定感抜群。感情表現下手過ぎかっ(笑)私は広瀬アリスも良かった。前半の無神経な感じからの後半の鬼気迫る表情まで上手いと思った。

これはあくまで“戦争”の反対が“平和”であることが前提の話で、仮にそうなんだとしたらやっぱり日本人は平和ボケしていて、そこに一石投じようってテーマは考えさせられる。
国のトップがあんな発言をする日ももしかしたら近いのかもしれないけど、私は時間があれば映画館に行って泣いたり笑ったりしてあの人平和ボケしてるなと言われながら生きていきたい。

はるたろう