ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド エクステンデッド・カットのレビュー・感想・評価
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古き良きハリウッドの栄枯盛衰をハリウッド2大スターが演じる!
誰しも栄枯盛衰はあるが、絶好調な者と今は落ちぶれている者が、お隣さんというのも皮肉な設定だ。
落ち目のTV俳優リックをレオナルド・デカプリオ、彼のスタント役のクリフをブラット・ピット、とハリウッド2大スターが演じる。いやいや、存在感が半端ないよ!
特に、リックが自分が落ちぶれていくことに嘆き、少女の前で涙するシーンや、迫真の演技で監督や少女から「最高の演技だった」と言われ、歓喜の涙ぐむシーンは、心に残る名演技だった。
最後のヒッピーの押し入りは、ホラーかと思うほどの狂気沙汰。さすがはタランティーノ監督だね。
この事件を通して、お隣同士が知り合いになり、最初にうまく繋がっていくところが、さすがのストーリー展開!
タランティーノのイタズラ心が至る所に散りばめられた良い映画だった。
知識皆無で鑑賞
シャロンテートの事件を知らずに鑑賞しました。
物語を進めて行くと特別面白い事や大きい事件が起こるわけでもなく…ただただブラピって本当に色気があるなぁと思いながら彼らの日常をボーッと観ているとラスト15分は怒涛の暴力シーンで一気に目が覚めました。
良かった、やっぱりタランティーノ作品だ!!と心がキラキラしました。
個人的にイッヌが死なない所も良かったです。
ラストのシーン、ハッピーエンドのはずなのにBGMが何だか不穏な感じで鑑賞後考察等を見てシャロンテート事件を知りました。
調べるまで、マーゴット・ロビー演じるシャロンというキャラクターの存在意義が本当に分からなかったのですがその実際にあった事件を知り納得。
この映画は亡くなった彼女へのレクイエムのような物なのですね。
とても印象的で好きな映画になりました。
でもブラピが出てなかったら途中で見るのやめてたかもしれません。はは
映画作りが好きな人の異常性と優しく笑える映画。
内容は、映画の中で映画を作る過程を説明した映画である。映画関係者の極度な異常性を監督目線から表現した作品。脚本の内容は、1969年アメリカ🇺🇸の古き良き時代の映画の都ハリウッドを舞台に落ち目の俳優ダントンとダントンのスタントマンであるブースの友情と同時期に活躍した女優シャロンテートとマンソンファミリーが関わる凶行を背景に描いたタランティーノの9作品目のもう一つのあり得たかもしれない妄想の1969年のハリウッドでの物語。
印象的な台詞は『日々役立たなくなる自分を認める事が出来ない…』役者の旬を過ぎた俳優ダントンの葛藤を幼い共演者8歳の女優に涙一杯に語る場面。映画作りに於ける俳優と監督や関係者との関係や苦悩が痛い程伝わってきた。特に面白かったのが編集点の違和感ある編集が、あくまで嘘の世界観ですよと観客に話しかけてる様で面白かった。そして観るも楽しい舞台裏の辛さがコミカルに笑える。
印象的な雰囲気は、1969年のベトナム戦争の反戦ムードと厭世観が蔓延するドラッグ&ドロップヒッピー&フリーセックス・音楽・ダンス・車・ネオン煌く街並みが雰囲気として熱狂的な熱気や臭いが伝わってきそうな空気感は作り込みが凄く映画没入の醍醐味だと感じた。
印象的な場面は、クライマックスの事件であるシャロンテート殺害事件の現場であるハリウッド・ビバリーヒルズ・シエロ・ドライブ10050番地で起こる事件を意図的に描かなかった事だ。タランティーノの積年の思いと優しさが、鎮魂の思いと共に伝わってくる様で、生涯10本しか映画を作らないと公言している監督自身が、この映画の最後に相応しい引き締まったテンポのよい脂の乗った素晴らしい作品です。
実際の事件ではカリフォルニア州チャッワースの西部劇映画撮影用の『スパーン牧場』やザビートルズの通称白盤の『ヘルタースケルター』から過激な思想に傾倒していったマンソンファミリーや大量殺人事件現場のパーティにはスティーブ・マックイーンやブルースリーも招待されていて殺されていた可能性があると思うと映画史の残酷さを感じました。
自分は、まだ生まれてなく後から知った事件ですが、当時としては知らない人はいないと言われる程の世の中を巻き込む事件だったそうです。イタリアの新監督が巻き込む事件にタランティーノが見え隠れしたり、数々の映画のパロディが監督の映画好きを伝えるパースになり、それに対する思いも人一倍強い監督の思い入れが少しは分かる映画鑑賞の醍醐味を感じる映画でした。
ワンス アポン ア タイム イン ハリウッド の如く監督にとって、昔々ハリウッドであり得たかもしれないハッピーエンドな物語を描きたかったのかもしれません。そう思うと悲しくも優しい残酷な気持ちになります。
タランティーノの優しいまなざし
自分勝手な思い込み、思い入れかも知れないながら、この映画は私にとってかけがえのない名作。
この映画で淡々と描かれるのは、
過ぎてしまったちょっと懐かしいひと頃、
四苦八苦して乗り越える小さな大困難、
どこかで起きるあり得ないような出来事‥
私はこの映画の時代まだほぼ生まれてませんし、その頃のアメリカに触れたような経験もありません。
でもちょっと思いに浸れば、私でも自分なりに昔のある時の日常や、その頃の日本で時代の転機となった出来事など、似たような過去の感慨や光景を思い出すことがあります。
でもそんな個人の昔話なんて今の誰も知りたがりませんし、くだらない小さな失敗や、不条理にも起きてしまった世間の大事件など、今考えてもどうにもなりません。自分の心の中にそっと置いておくだけです。
私は、クエンティン・タランティーノ監督とはいつもクールで巧妙で、自分の思い描く“芸術”を凶暴なアクションや一転ウイットなやり取りで表現する現代商業芸術映画のプロ、という具合に些か端的に評価していました。
しかし本作では、
はからずも過ぎてしまったもの、
その仲間たちや街や、もしかしたら世界にさえいくばくかの幸せや安らぎを広めたかも知れなかったのにそうはならなかったこと、
への哀惜の思いを優しく(一部の人でなしには優しくありませんが)可笑しく映像化するという、それまで私が勝手に監督作品に感じていた「タランティーノ芸術の創造、観客への提示」といった作品の土台とは全く違う、「優しい時間」を観客である私に与えてくれたような気がしています。
実際にはなかったし、そうはなり得なかったかも知れないけど、でも“あっても良かった・あったかも知れない”別の世界での、ある時代のハリウッドの普通の数日‥。
いわゆる「泣かせる演出」やシーン展開ではないのに、観ていてほのかに嬉しさと哀惜の涙が出る、また観た後で思い出してもウルっときてしまうような火炎放射器とワガママ男が出てくる映画は、私にとって初めてです。
本作については、YouTubeなどでその予告や本編映像と同時代の好みのヒット曲や別映像を合わせ、編集して流している外国の方々が散見されます。コメントで交流すると、そこに寄せる思いは皆大体同じ。良い作品です。
違和感こそ
公開時映画館で見て、もう一度DVDで鑑賞。1969がこれでもかと詰まっていて、タランティーノのオタク愛に痺れなおしました。
3時間かけて、唐突に不自然なバイオレンスシーンに突入するときに感じる違和感、これこそがタランティーノの伝えたいことなんだと受け止めます。映画人として絶対に許せない瞬間を、めためたにぶっ潰したかったんだろうな。
なんか変だな、この暴力は現実的ではないな、と思わせることで、変えられない過去に向かって怒りをぶつけたんじゃないかな。
個人的には、いや同じことを思う方もいるかもしれませんが、ワンスアポンアタイムイン…NY.ダコタハウスも誰か撮ってくれないかな。
何度かホロリとしたのだけど、レオさま会心の悪役シーンが成功した時は一緒に涙しちゃいました。女の子カワイイ。
2代共演
んー、タランティーノはコアなファンが多いから 支持層はあるんだろう...
優しさと良さがきれいにパックされた作品
タラ節は満喫したが。
劇場で見た時は背景を知らなかったのでよくわからなかった記憶がありま...
ブラピカッコよすぎ❤️
前半は渋い映画すぎてこのままの雰囲気で終わったらキツいなぁと思ってたら後半からカウントダウンの様にみんなの予定を細かく追って行ってのあの事件‼️
最後は悲しい結末になるのかと思いきや爽快に解決してくれたので良かったデス\(//∇//)\
火炎放射器はちょっとやりすぎと思いましたがw
また、QTに一本取られた!
やっぱり、QT監督はスゴイね。
これだけ訳の分からないストーリーなのに約3時間を見せ続けてしまうのだから。
スター俳優の魅力。 中盤の牧場でのスリリングな展開。 とある事件に向かうタイムリミット的な緊迫感。色々な要素を上手く駆使して、見事に魅力の持続に成功している。流石!
本作の見所は山程あるけど、私からは2つ。
1つ目は火炎放射器のシーン。
本作は役者とスタントマンの仕事が作品テーマの1つになっており、そのスタントマンの活躍を見せる意味でラストに火炎放射器のシーンが用意されている。
話的に無理矢理な展開だし、プールにいるんだから水の中に潜ればイイじゃんと思いたくなるんだけど、そこはスタントマンの活躍のミセドコロとばかりに、水に潜らず燃えて見せる。違和感を出す事で、何をみせたいのかを明確にする。QTらしい演出です。素晴らしい!!
もう1つは、エンディングでのバットマンの曲。69年頃を代表する曲かもしれないけど、やっぱりマーゴットロビー(ハーレークイン)の出演にも配慮がされている気がする。QTって、そういうメタ的要素を入れるのが好きだしね。
ディカプリオとブラピの共演も萌え要素満載だし、やっぱりQTは唯一無二な存在ですね。
傑作!泣ける
またまたタランティーノ監督にやられた
ラスト近くになって、シャロン・テートたちの動向が時刻の表示とともに、テレビの再現ドラマ風に展開され、いよいよあの事件の再現かと思いきや、まんまと騙されました。
1969年が舞台で、その当時の映画、映画俳優、ヒットしていたポピュラーミュージック等がふんだんに使われていて、映画好き音楽好きにはたまらない映画でした。多分私位しか感動しなかった場面かもしれないが、映画「ジョアンナ」の看板が出ていたことだ。画面に釘付けになってしまった。日本ではあまりヒットしなかったと思うが、アメリカではそれなりにヒットしていたのかなあと、ちょっと感慨深いものがあった。
レオナルド・ディカプリオ演じる俳優が、以前は大スターだったが現在少し落ちぶれていても、演じることに誇りを持っている生き方が俳優魂が素晴らしかった。それを演じた彼の演技も同時に素晴らしかった。
同時進行で女優のシャロン・テートが出てくるが、シャロン・テート事件をリアルタイムで知る私にとっては、おなかの大きくなったシャロン・テートが残虐に殺されることになるのかなと、いかにもタランティーノ的だなと思いつつ見ていたところ、完全に裏切られてしまった。ただ、いい意味で裏切られたので後味は悪くはない。誰かのレビューに書いてあったけど、タランティーノ監督にとっては、シャロン・テート事件はなかったことにしたかったのかな。つまりシャロン・テートは殺されなかったと、夢であったかのように。
シャロン・テートはよく知らない女優であるが、夫のロマン・ポランスキー、友人のスティーブ・マックイーンやミシェル・フィリップス、ママキャス、ブルース・リー、チャールズ・マンソン等、実際の人物によく似ているのが笑える。
映画の中では、マカロニ・ウェスタンやブルース・リーを馬鹿にしている感じだけれど、多分タランティーノ監督は結構好きだったと思う。
この映画の全ての事をわかっているとは思わないが、すべてのシーンが何らかの意味のある事は確かなようだ。シャロン・テートが書店で夫のプレゼントのために「テス」の初版本を買うシーンがあるが、これは後にポランスキーが「テス」を監督したきっかけとなったかのかもしれない。
一つ注文があるとすれば、殺人 場面のバックで流れていた曲が、ヴァニラ・ファッジの「ユー・キープ・ミー・ハンギング・オン」であったが、できればビートルズの「ヘルター・スケルター」のほうがよかったのではないか。チャールズ・マンソンによれば、この曲が殺人を連想した曲だったと言うことであるので。
こんなんだったんだ?
途中からバイオレンス作品になってビックリ。
コレは何か事実に基いてるんだよね?
不法侵入され殺害予告されたとしてもやり過ぎな反撃だったけど、罪には問われたのだろうか。
面白かったけど、時代だろう。理解不能だった笑
映画愛を随所で感じさせる。
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