ミッドナイトスワンのレビュー・感想・評価
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笑わない女の子
イチカ役の女の子、めちゃくちゃ良かった。可憐で可愛いのに全然笑わない所が良い。そりゃ笑えないよね、笑いようが無い、どうやって笑うのさ。媚びたり、可笑しくもないのに笑顔作る必要なんてないもん。劣悪などうしようもない環境でも希望を見つけて淡々と自分のできる事、必要な事をしながら生きていく。何とか溜めに鶴だよ、イチカちゃんは。ホントは白鳥だけど。一筋の光明。時に自分の希望は、人の希望にもなる。イチカの希望は凪沙の希望になった。翔けイチカちゃん世界に!!凪沙の夢ものせて!! 凪沙のモナリサみたいな微笑みも良かったな。イチカちゃんに出会えてホントに良かったね凪沙さん。
なんだろ・・・
これからの草彅剛と服部樹咲を応援したい
何かがちょっとづつ、抜けてる気がする。
草彅剛さんがトランスジェンダーを演じるとのことで
ちょっと期待して観に行きました。
予告編がYouTubeでガンガン流れてるので
これネタバレしてないか?と危惧してましたが、
結構まだ先がありました。
トランスジェンダーの実態!と言うか、
日本ではオネエタレントさんが
結構たくさんテレビや雑誌で活躍されてたりして
アメリカより少しは進歩的なのかと勝手に思ってましたが
それはほんの一部で、実際はこの映画の主人公の様に
色んな苦しみを抱えて生きてる人がほとんどなんでしょうね。
改めてトランスジェンダーの苦しみをちゃんと
知るための映画だと思います。
で、月に8回程映画館に通う中途半端な映画好きとしては
トランスジェンダーを扱った映画として
私が好きな作品「彼らが本気で編むときは」があります。
こちらは生田斗真さんがトランスジェンダーの介護士を演じてます。
今回話題になってる草彅さんのトランスジェンダー役、
草彅さんはショーパブで働く役だからちょっとオーバー気味なのかな?
生田さんは一般の介護士だったからもう少しおとなしい芝居でした。
例えば草彅さんは、はやたら髪の毛をいじる。
女っぽく見せるためなのか、若干わざとらしい。
ちょっとお笑いコントの女性役の様に見えてしまった。
またメークもちょっと中途半端な感じ。
もともと鼻も高く骨っぽい顔立ちが、逆に強調されている様にも見える。
草彅さんのトランスジェンダーは違和感が最後まで消えなかった。
まあ、そこが草彅さんの「凪沙」なのかもしれないですね。
頑張っても頑張っても女の体にはなれない切なさであり、
社会がトランスジェンダーの人に感じる拭いきれない違和感なのかも〜
反対に印象的だったのはバレエのオーデションシーンの美しさ!
一果を演じる服部樹咲(はっとり みさき)さんが
本物のバレエの実力者なので、それが生きたシーンでした。
ライティングやカメラワークも美しく
久々にちゃんとしたバレエを観た気分でした。
彼女のバレエの実力がとても大きな説得力を
映画に与えていたと感じます。
それと一果を東京の生活に引き込んでくれた
バレエ仲間のりんを演じた上野鈴華さんも良かった。
彼女の存在が一果に凪沙を受け入れさせたのだと思う。
ちょっとした意地悪シーンもあったけど
それだけバレエに熱心だったから
あの最後の行動を選んだのだと、
りんはとても丁寧に描写されていたと思う。
全体にお話としては、分からなくはないのだけど
ところどころ、肝心なシーンがポツンポツンと抜けてる印象。
草彅さん演じる凪沙が、いきなりフラフラで帰って来て
絞り出す様に泣きながら何かの薬を飲むシーン。
何かあった様だけど何があったのかが判らずちょっと唐突。
その前にあった病院のシーンでは、いつもここに来て
ホルモン注射をしてるんだと言う感じで、
今日だけ特別に大変なことを言い渡された感じでもなかった。
だから二つのシーンの間に、何かもう一つ抜けてる気がする。
養育費目当てで預かった親戚の娘の一果に
バレエの才能があると分かった後ショーパブを辞めて
一般企業で働く決心をする凪沙。
凪沙に実の母親と同じこと言われた一果が激しく反発するシーン。
一果の心の傷は大きいはずなのに、結構唐突に和解してしまう。
何か、ワンカット、一果の心の変化を表す表情が欲しかったな〜
私的には「編集が惜しい!もうちょっと!!」
と、生意気なことを感じました。
とにかく傑作
何て言えばこの気持ちが伝わるのか
トランスジェンダーの孤独と現実・・☆
レビューを書くまで、時間がかかった。
どう気持ちをまとめたら良いのか・・
感動とも悲しみとも違う気持ちで、見ている間 涙が滲むけど泣けない。
草彅剛演じるトランスジェンダーの男性(女性)凪紗と毒親のもとで暮らしてい居た少女
(一果役の新人の服部樹咲も素晴らしい)との出会い。
バレリーナを目指す少女。
それを軸にして、基本 凪紗の生活と葛藤が描かれていく。
渚沙が、一果の母になりたいと努力するが もちろん世間には受け入れられない。
そして、渚沙の勤務先のバーの客や面接時の面接官の言葉。
それのひとつひとつがまるで自分自身が責められているような気分になった。
いったい、自分はLGBTに対して何がわかっていたのだろうと・・
理解があるふりを装うことは出来るかもしれないが、全くの無力だということ。
声だかに語ることなく、多くのマイノリティーの悲しみが伝わってくる。
ところどころに挟まれる東京の映像が、あまりに美しいゆえに
却って孤独感と寂寥感がます。
救いは、バレエ講師を演じる真飛聖の明るさ。
表情も豊かでホッとする。
草彅剛の演技は、彼の代表作になること間違いないと思う。
最後に、田中俊介演じる瑞貴が渚沙を守って放つ
「どうして、私たちばかりこんな酷い目に合わなければならないのよ!」。
悲しい・・佇んでしまう自分がいる。
1人でも多くの人に見てもらいたい作品
久々に心に残る映画を見た満足感と同時に、胸にドーンとのしかかる気持ち…しばらく引きずりそう
トランスジェンダーだけじゃなく、いろんな問題が散りばめられていた。
草なぎ剛の凪沙と服部樹咲の一果が自然すぎて、なんかドキュメンタリーを見てるような感覚も。
時間の流れ等に関して、無駄な言葉がなく、表現が素晴らしかった。
それから、見終わって数日経った今も、東京の夜景も目に浮かぶシーンの1つ。
映像の使い方が素敵だったと今更ながら感じる。
そして、音楽の使い方。ピアノのメロディーが圧巻。
想像をはるかに超えた、トランスジェンダーの苦しみ。
作品の素晴らしさは勿論、トランスジェンダーの理解が深まる意味でも、1人でも多くの人に見てもらいたいと感じた作品。
たった一つの譲れないモノ
人は自分の為だけに頑張る事はできない
人を引き込む大物と期待無限大の新人
もうね、圧巻。観終わって動けないし、ずっと頭にこびりついちゃって感想だって数日経たないと言えなかったよ。
予告も何も見ないで映画館に行って、約1週間心が放心状態。ようやく15分の予告を見てボロ泣き。凪沙に会いたくてまた映画館に行ってみた。前回よりも大きなスクリーンに変わってた。紙のパンフレットとサントラCDが欲しかったけど売ってなくて本屋探して3軒目で原作本を見つけて買って読んでる。
ホルモン注射や性転換手術の後遺症や白鳥の湖について検索しまくってる。
そうか、いろんな人が居て見た目男か女か分かりづらい人は公衆トイレにも入りづらいんだ。とか、もっと色々想像して自分の見てきた世界だけが正しいんじゃ無くって、辛い思いの人たちの心の負担が軽くなるような優しい人になろうと思った。
後、音楽も抜群に染みる。やっぱりCD欲しいなぁ。
光がとても美しい映画です
この手の映画は、仕事柄どうしてもエンタメとして鑑賞する事が難しいんですよね。
親子をテーマにしたもの、特に「子ども」にとっての「親」や「家族」を題材にしたストーリーは自分の持っているバイアスで独特な視線で鑑賞してしまいます。
今年、鑑賞した映画では、「ジュディ 虹の彼方に」「はちどり」「Motherマザー」「WAVESウェイブス」「ライドライクアガール」「許された子どもたち」「行き止まりの世界に生まれて」。結構ありますね。
育ちの環境が、後々の人生に大きく影響するので「育つ環境」はとても大切。
でもだからと言って「親」を単純に攻める事もできない。それは、「親」自身もどのように育てられたかで「今」があるから。
「ミッドナイトスワン」は、水川あさみさんが毒親を上手に(本当に嫌な感じで)演じていたので、「一果」の伏し目がちな表情、自傷行為、バレエの才能などが微妙なバランスで描かれていたと思います。
草なぎ剛さんは少しオーバーアクトのところもあったけど、覚悟を決めた演技は迫力があったし、「一果」役の服部樹咲さんは蒼井優さんを彷彿とさせるポテンシャルを感じました。
特に、海辺のバレエシーンは、「光」が素晴らしくきれいで美しかったです。大きなスクリーンで鑑賞できて本当に良かったと思いました。
いちかの成長物語として楽しみたい
東京で暮らすトランスジェンダーの女性のもとに、親戚の女子中学生がやってきた。児童虐待を受け、コミュニケーションも拒んでいた彼女がバレエと出会い、変化・成長する。2人の疑似親子関係を描いた物語。
草なぎくんのトランスジェンダー役が話題だが、これが本当にすごかった。ここまでやるのか!という演技。若干ぎこちないときもあったが、全体を通してみるとやはり感嘆の感情が先に来てしまう。
そして新人の服部樹咲。後で見たら本当にバレエをやってて、実力のある子なんだと知った。素人目に見ても立ち居振る舞いや姿勢の美しさが伝わってきた。これはすごい。
草なぎくんが演じたなぎさの物語のように見えていたが、実はいちかの物語。彼女の成長を見守る映画だと思う。2人で踊るシーンが印象的だった。
情報量が多すぎて消化できない
俳優 草彅剛
草彅剛という存在
草彅剛のファンが何故か周りに多い。
そーゆー人(特に女性)て、「実は(そんなにイイ男では無いけど)草彅剛好きなんですよ(変わってるでしょ)」と言う事が多い。
()内は自分の想像だが、草彅剛という人は彼のファンを公言して応援したくなる存在で、そしてそんな自分て特別😤て思ってんのかな。
そんな人には勧めても良い映画かもしれない。
それ以外の人には、コントにしか見えないかもしれない。
でもそーゆー人は、そもそもこの映画に興味持たないか😩
そーゆー人にこそ観て欲しいテーマの作品でもある。
トランスジェンダーというだけでマイノリティだし、
ゲイやトランスのショーパブなんて知ってる人にしか連れて行ってもらえないし、
ゲイ専門の風俗なんて興味が無かったら知り得ないし、
自分にとっては完全に異次元の話であるが、
こーゆー作品が無ければ知らない事ばかり。
その意味で、主演した草彅には敬意を表する🙏
もう一人の主演、服部樹咲ちゃん、
一つ一つの仕草や台詞がウチの娘にそっくりで😱
ずっと悶絶しながら観てました😅
りんちゃんとのやりとりは、見てて苦しかった😫
狭い社会、少数派の人々の話ではあるが、
こーゆー話を作品にする事こそ、正に映画の妙。
TVじゃ無理だね。
今作が年齢のカテゴライズされてない事も素晴らしい。
少し覚悟して見た方がいいかも…。
かなり重厚なテーマとストーリーでした
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