ミッドナイトスワンのレビュー・感想・評価
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つらいのを忘れるほど美しい
やはり違和感から観始めたが、だんだんと自然に画面を追っている自分がいた。
草彅剛という表現者に初めて出会った。そして彼女と共に、少女の舞い上がる風のような姿に震える自分がいた。
最後の海辺は美しいだけにつらかった。私はそれでもどっこい、が好きなのです。
そこにある日々
草彅剛の演技が凄い。
歩き方やまとってる空気。歩きなれた道、街。それを醸し出す演技が本当にリアルだった。
そして、夜の仕事をしながら細々と生活している。
実家からの厄介者、親戚の中学生、一果を嫌々預かるところから話が始まる。
何か変に感想を言わない方がいいかな?
是非見てください。
衝撃作でした
草彅くんは上手い役者だと改めて思えた作品。彼が演じている事を忘れ、まるで「凪沙」のドキュメンタリーをみているかのようにも思えた。LGBT、ネグレクト、貧困問題等を絡ませながら、草彅剛、服部樹咲の魅力を最大限に引き出した内田監督の手腕は凄いですね。事務所の問題でなかなか大々的には宣伝出来ないようですが、一見の価値ありです。
不自然な描写が多すぎる。駄作。見る価値なし
レビューが高かったので見ましたが、完成度の低い映画でした。劇中で不自然な描写が多すぎます。
役者はよかったです。唯一良いシーンがあるとすれば、いちかのバレーシーンぐらいです。
服部樹咲さんの演技がまた観たい!!
まず、凪沙役を草なぎ剛さんに振り当てたことで女装をしてもトランスジェンダーとハッキリ分かるところがこの物語の重要な点となっていると思います。
一果役の服部樹咲さんも素朴な中にオーラを感じました。
全体的には繊細な心境まで感じ取れて見応えのある映画でした。
登場人物に魅せられてその後を案じてしまう映画
主人公は勿論、登場人物に魅せられてその後を案じてしまう映画は初めてです。
ショックを受けて2回目を躊躇していましたが、皆さんの感想を読んでいてまた再び観ようと想います。
今でも凪沙を想うと涙が出てきます。
小説を読んで2回目を近いうち観に行きます。
何が幸せ、何を人生で見出すの
こんな胸が苦しくなる映画は、もうダメです。観賞後、呆然。人生の生きがいってなんだろう。何かに自分の人生をかけるほどのかけがえのないものは自分にはまだない。涙が自然に出てくる。
もう、悲しくて、凪沙さんが悔しくて。一香の成功がこんなに切望するなんて。
親子の物語ではないんですよ…
これはみんなが一度でも体験したことのある何かを探し、もがく作品だ。草彅さんを久しぶりにメディアで見たが、この再会は衝撃的。
2回目を観たいが、観れないよ。
俺も孤独だな。
海外でも上映されてほしい
草彅剛が初めてトランスジェンダーの役に挑んだ映画。
ムーンライト等のハリウッド映画の影響も考えられますが、ここ最近LGBTを題材にした作品が日本でも多くなって、この手の題材に寛容的になったのは凄く良い傾向だなと感じます。
...なのですが、先日足立区の区議員の発言を考えると、まだまだ広く認知されてない上に無知な人が多い気もします。
実はこの映画も「82年生まれ、キム・ジヨン」も、予告編やキャストの情報を一切観ずに観に行きました。
なので、ミッドナイトスワンのリアルさには驚きました!
草彅剛演じる主人公が親戚の娘を預かって徐々にお互いが心を通わせつく、という内容は生田斗真が主演した「彼らが本気で編むときは、」と共通するところがありますが、今作はそれ以上にリアルかつシビアに描かれているのが大きな特徴かなと思います。
トランスジェンダーの主人公を演じた草彅剛の演技はあまりにもリアルで本当にビックリしました!
今までも草彅剛の上手い演技を観たことはありますが、その時はまだ「SMAPの草彅剛」という印象で、「ジャニーズの中では上手い方」というのが正直な感想でした。しかし、この映画では既に草彅剛は「俳優 草彅剛」になっていて本当に素晴らしいです!
生田斗真が演じたトランスジェンダーの役は頑張っている方だと思いますが、どこか男性が演じてる女性という印象が抜けきれていないのが正直な感想です。
しかし、この草彅剛は映画が進むにつれて彼が本当のトランスジェンダーに見えてしまったほどです。
俳優でもなかなか難しい役を見事にリアルに演じられていたと思います。お見事!
そして、他のキャストも素晴らしいです。
草彅剛が預かる一果を演じた服部樹咲さんはオーディションで選ばれたそうですが、中学生で初の演技ながら凄まじい存在感を放っていました!
顔は等身大の中学生のような容姿で台詞回しも時折素人な感じはするのですが、初登場した時から「この子何か違う」と思わされて、後半になるにつれて綺麗で色気のある姿を見せられたり、凄く魅了されました。
彼女の今後がとても楽しみです!是非ブレイクしてほしいです。
ちなみに、バレエを4歳からやっているそうで劇中で披露する踊りも素晴らしかったです。
この映画は有名な俳優も出ていますが、誰が誰を演じてるのかがパッと見分けがつかない事が多く、声に特徴のある水川あさみでさえ後半まで彼女であることが解らなかったです。
田口トモロヲに至ってはエンドクレジット見るまで全く解りませんでしたw
誰が演じているのが解らなくさせるのは本当に凄いと思います。
演出も素晴らしければ映像も非常に美しいです。
日本の映画監督と言えば、藤井道人の作品が凄く綺麗で好きですけど、彼はどちらかというと光やスローモーションを利用したアニメーションタッチな演出法に対して、内田英治が監督した本作の映像は洋画テイストでもあり韓国映画の映像美にも近く、それでいて邦画らしさもあるという、また違った映像美を観ることが出来ました。
また、劇中にかかるクラシックピアノを駆使した音楽もこの映画の世界観に見事にマッチしていて印象に残りました。
ストーリーはと言うと、
草彅剛の演じる凪沙は、自分がトランスジェンダーであるが故に心身の葛藤を抱えていて、逆にニューハーフショーでの彼女は凄く生き生きとしてるのがリアルに思えます。
そんな彼女は恐らく色々な差別を受けてきたのか、親との電話越しでの会話では男性の広島弁で話してる姿が凄く心苦しくなります。
そんな中で親戚の水川あさみの娘である一果を預かることになり、最初は彼女を拒絶するかのように冷たく接するのですが、やがて一果の葛藤を知ったりお互いの事を知るようになるにつれて一果に対して「母性」を感じるようになり、一果もまた凪沙や同級生と交流したりバレエを習い始めることによって表情が豊かになるいう。
二人が次第に寄り添う展開は他の邦画でも見られる内容ではありますが、二人の演技や演出が素晴らしいので凄く心が動かされます。
ただ、この映画は色々と語り足りない部分がある気がします。
素晴らしい内容ではありますが、それぞれの登場人物のエピソードを描いていながら後半になると描かれない部分もあったりと、少し消化不良な部分もありました。
特に、水川あさみや一果の同級生の話がカットされてました。
また、この映画のラストの展開も個人的にはそこまで好きでは無いです。
あの展開を否定してるわけではありませんが、この映画は個人的に報われて欲しかったというのが本音ですね。
ただ、個人的に苦手だったというだけで僕はあの展開を単に感動するネタとして使ってるとは思わないです。
非常に難しい題材でありながらこれだけ素晴らしい作品が作られるのは本当凄いです。
邦画は有名な監督以外では海外に出すと恥ずかしい作品も多いですが、この映画は海外に出しても何も恥ずかしく無い作品だし、海外の映画館でも公開されてほしいです。
既に話題を集めていて、自分が観た劇場でも満席なので非常に嬉しい限りですが、まだ観られてない方も是非とも観てほしいです。
存在感がものをいう
役者とは何かを考えさせられる。
難しいトランスジェンダーの役を自然体で演じきった草彅剛の名演もさることながら、彗星のごとく現れた新人、服部樹咲が主役の作品である。演技は発展途上だが、その圧倒的な存在感とバレエで魅せる身体美に惹きつけられる。
草彅剛の演技はそこまで好きではなかったが、今回の役で一皮向けた感がある。妖艶さが板についており、間違いなく代表作になるはず。
全体としてはセリフが少なく映像と音楽、そして役者の佇まいで語る映画だったが、展開が一気に飛ぶのに感情がついていかず評判より心に響かなかった印象。期待値が高すぎたか。
ただ自分の人生をかけて守りたいものを大切に想うふたりが心を通わせていく日々には、生きづらさが蔓延する現代に希望と優しさを注いでくれる。生き方の多様化が進む現代において意義ある作品。
想いのほか…
残念な結果でした。
もっともっと新宿か、ミッドナイト的な演出に期待していた自分がいました。
闇の中で輝く少女の映画かと期待していたのですが。リアル過ぎる演出描写とか…個人的にはいらない演出があるように感じた作品です。
後半10分ぐらいカットしてエンディングしても良いのかと思うぐらい、何か歯に詰まってスッキリしない感じがして悔やみました。
服部さんの日常演技の作品も観てみたいですね。
まずは観るべき
鑑賞前にこのサイトから多くの方々のレビューを読みました。映画館に足を運ぶ動機付けになりました。鑑賞後もまた再読させていただき、沢山の方々がご自分の思考と心と経験で各々レビューされていると実感しました。そういうことからいっても、とても良い「映画」であり、観るべき作品だと思います。
突っ込みどころや、もっとこうしたらいいのにという箇所とか、多々ありますが、だからこそ、隙のない完璧な作品(構成や演出)より逆に、色んなこと(ほんとに色んなこと)を考えてしまうし、何より、登場人物が心に棲みついて離れません。離れてくれません。だって、この映画には、人間そのものがいるから。
アクション大作ではないけど、これはスクリーンで観るべき映画だと思います。人間を感じるために。バレエのシーンも勿論ですが、それよりも、草薙さんの表情や動きを大きなスクリーンから全身で私たちが受けとめるために。
何度も観たくなる作品
トランスジェンダーの凪沙とバレエの才能を持ったネグレクトを受けてきた少女一果の疑似親子の物語。映像も音楽も切なく儚く美しい。凪沙の一果への愛は母性と言われるけど、私は凪沙は自身の境遇を一果に投影して、そして自身がどんなに望んでも手が届かなかったものを一果の中にに見いだしたのかなと感じた。上手く言えないけど自分よりも自分自身になったというか。自分を超えた自分というか。でも愛とは特に親の愛とはそういうものかとも思ったりもした。トランスジェンダーの描かれ方には賛否あるんだろうけど、私にはとにかく色々考えるきっかけになった映画だったし、痛みだったり希望だったり色んな感情を抱いた忘れられない作品になった。役者の方の演技は皆さん本当に素晴らしかった。特に主演の2人、草彅剛さんは演技というか凪沙そのものだった。ありとあらゆる賞を総なめにしてもおかしくないというかそうでなければおかしい。一果役の服部樹咲さんは新人とは思えない存在感。そしてバレエシーン。バレエ映画としても観る価値がある。とにかく一度映画館で見ることをお薦めしたい。
育てる
凄く心が重たいシーンとバレエの華やかで美しいシーン絶妙な掛け合わせ。オリジナルのストーリーに感心しました。
一果ちゃんを育てる人が沢山出てきます。愛情の形は色々です。
自分もそんな気持ちで観ていたかもしれません。
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