ミッドナイトスワンのレビュー・感想・評価
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今までに観た感じのない映画
「だって今お母さんって」
お母さんって呼ばれてとても嬉しそうだった凪沙
嬉しそうって表現は何故かあまり好きでないけど
女より女らしいし、男として社会に出でた時、どんなに苦しかっただろう、、、。
もっとトランスジェンダーの方々が生きやすい世の中になって欲しい、無理に明るくしなくていい、ありのまま自然に生きていける世の中にして行きたいと
自分は願ったからこそ
ラストは主人公がハッピーエンドで前向きになれるストーリーの方がよかったのではないかと思う。
LGBTを取り上げればアカデミー賞が取れるクズな日本
草彅剛の演技は大好きだが、 LGBTを取り上げれば日本アカデミー賞が取れるのか。 2020年の日本アカデミー賞はいろいろ批判があり日本品質の政治的忖度で成り立っている賞として名を轟かせた。 作品としてLGBTを取り上げ、家庭不和を取り上げてまるで問題作のようだが、その程度でこの作品が新しいと踏んだのならがっかりである。 手術の後遺症で苦しむ姿があるが、これもまた偏見と差別であり当事者達は憤りを感じているのではないか。 作品としては評価しない。 草彅剛はとても期待している俳優なので見る価値は彼だけだ
昭和の価値観
トランスジェンダーの描き方にバリバリの偏見がある気がして、観賞後、嫌な気持ちになった。性転換手術は制度上の課題は山積みであるものの、技術としては進歩していて、映画のような悲惨な状態になることは稀である。
このような描き方をすることで、LGBT問題=怖いもの、暗いもの、関わったらやばそうなもの…という意識を無意識に植え付けることにならないだろうか。
また、凪沙の心の部分にフォーカスした描写が少ないため、どんな人生を歩んできたのか、どう考える人間なのかが終始わからず、結局「トランスジェンダーであること」以上の情報が得られない気がした。
監督自体、トランスジェンダーに対する偏見があり、「そういう人達」というくくりで見ているから、凪沙の人間性に踏み込んだ描写ができなかったのではないのかとさえ感じた。
しかしこの映画がこれだけ評価されているのを見ると、今の日本ではこの位が限界なのかなと思った。
悲劇ポルノ
ミッドナイトスワンはその年一番楽しみにしていた映画でした。だからでしょうか?終わった瞬間凄くガッカリした感覚が今でも覚えています。
先に私はトランズジェンダーの人たちの苦労を語れる立場ではありません。でも凪沙の死はなんだったんだろうと思ってしまうのです。先に疑問に思ったのは「性転換手術で亡くなる可能性があるのか?」でした。実際調べたところ性転換手術で亡くなるケースが凄く稀だそうです。フェイクションだからと言ってこのような現実ではあまり起こらない、ストーリー上ただ泣かせたいだけの理由でこのような悲劇を描いていいのか?そう思うとどうしても楽しめない自分がいました。
そしてもう一つは一果の友人の自殺。あのシーンでは単純に「何故?」と思いました。シーン自体は凄く美しく、二人の少女のシンクロしたダンスは一生見続けたいとも思いました。それなのに突然飛び降りるなんて…自殺行為を美しいものに見せるのも嫌だなとも思いましたし、何故彼女が死ななければいけなかったのかがわからなかった。それに一果の友人の死へのリアクションも殆どなかったのも気がかりでした。
他に、個人的に必要と思わない派手なネオンのライトや(何故凪沙の部屋でもこんなに派手なライトを使ったのかがわからない)、変なカット(凪沙が一果に対して生きる事への不満を喚いた後に一果が外にダンスの練習しているシーンへとカット)、色々あります…
役者さんみんなの演技は素敵でした。でも、絶対にまた見たくない作品です。それでもこれほどリアクションが出ると言うことは、なにかこの作品にあるんだと思います。でも私からすると悲劇ポルノとしか思いませんでした。
セリフ少なめ。説明少なめ。
ずっとセリフは少なめな感じなのに、124分間が長く感じませんでした。 セリフが少ない分、表情がとても印象的でした。 性同一性障害の方の生き様、大事にされずに育った子供心、表情に出ていたと思います。 なぎささんの人生だけで観ると結果的には切ないけど、イチカにとっては なぎささんとの生活の為、東京に来たから明るい未来が見えた。 イチカの素晴らしい踊りでやっとハッピーエンド感を出せてるけど、全体的には悲しい切ない映画。 なぎささんの手術シーン、あんなにいらなかったと思う。
2本立て2本目。最凶不幸少女。 生みの母はネグレクト、そして育ての...
2本立て2本目。最凶不幸少女。 生みの母はネグレクト、そして育ての母は…きつい、きつすぎる。ちょい親切な友はL…やばい、やばすぎる。この不幸娘は誰?さくら(倍賞千恵子)の孫?LGBTばかりが取り上げられるが、私にはこの少女の方が主人公に思えた。 確かに草薙君は頑張ったよ、いや頑張らざるを得なかった。キムタクにこの役やらせろよ(笑) 終盤物語は完全崩壊です。地元で不良になったかと思いきや、ちゃんとバレエしとるし。絶望のあまり入水したかと思えば海外にいる(笑)まあそれなりに面白く見られたので良しとしよう。 窪塚ばりのダイブの友が気がかりです(笑)
何かがちょっとづつ、抜けてる気がする。
《お知らせ》 「星のナターシャ」です。 うっかり、自分のアカウントにログインできない状態にしていまいました。(バカ) 前のアカウントの削除や取り消しもできないので、 これからは「星のナターシャnova」 以前の投稿をポチポチ転記しますのでよろしくお願いいたします。 ============== 草彅剛さんがトランスジェンダーを演じるとのことで ちょっと期待して観に行きました。 予告編がYouTubeでガンガン流れてるので これネタバレしてないか?と危惧してましたが、 結構まだ先がありました。 トランスジェンダーの実態!と言うか、 日本ではオネエタレントさんが 結構たくさんテレビや雑誌で活躍されてたりして アメリカより少しは進歩的なのかと勝手に思ってましたが それはほんの一部で、実際はこの映画の主人公の様に 色んな苦しみを抱えて生きてる人がほとんどなんでしょうね。 改めてトランスジェンダーの苦しみをちゃんと 知るための映画だと思います。 で、月に8回程映画館に通う中途半端な映画好きとしては トランスジェンダーを扱った映画として 私が好きな作品「彼らが本気で編むときは」があります。 こちらは生田斗真さんがトランスジェンダーの介護士を演じてます。 今回話題になってる草彅さんのトランスジェンダー役、 草彅さんはショーパブで働く役だからちょっとオーバー気味なのかな? 生田さんは一般の介護士だったからもう少しおとなしい芝居でした。 例えば草彅さんは、はやたら髪の毛をいじる。 女っぽく見せるためなのか、若干わざとらしい。 ちょっとお笑いコントの女性役の様に見えてしまった。 またメークもちょっと中途半端な感じ。 もともと鼻も高く骨っぽい顔立ちが、逆に強調されている様にも見える。 草彅さんのトランスジェンダーは違和感が最後まで消えなかった。 まあ、そこが草彅さんの「凪沙」なのかもしれないですね。 頑張っても頑張っても女の体にはなれない切なさであり、 社会がトランスジェンダーの人に感じる拭いきれない違和感なのかも〜 反対に印象的だったのはバレエのオーデションシーンの美しさ! 一果を演じる服部樹咲(はっとり みさき)さんが 本物のバレエの実力者なので、それが生きたシーンでした。 ライティングやカメラワークも美しく 久々にちゃんとしたバレエを観た気分でした。 彼女のバレエの実力がとても大きな説得力を 映画に与えていたと感じます。 それと一果を東京の生活に引き込んでくれた バレエ仲間のりんを演じた上野鈴華さんも良かった。 彼女の存在が一果に凪沙を受け入れさせたのだと思う。 ちょっとした意地悪シーンもあったけど それだけバレエに熱心だったから あの最後の行動を選んだのだと、 りんはとても丁寧に描写されていたと思う。 全体にお話としては、分からなくはないのだけど ところどころ、肝心なシーンがポツンポツンと抜けてる印象。 草彅さん演じる凪沙が、いきなりフラフラで帰って来て 絞り出す様に泣きながら何かの薬を飲むシーン。 何かあった様だけど何があったのかが判らずちょっと唐突。 その前にあった病院のシーンでは、いつもここに来て ホルモン注射をしてるんだと言う感じで、 今日だけ特別に大変なことを言い渡された感じでもなかった。 だから二つのシーンの間に、何かもう一つ抜けてる気がする。 養育費目当てで預かった親戚の娘の一果に バレエの才能があると分かった後ショーパブを辞めて 一般企業で働く決心をする凪沙。 凪沙に実の母親と同じこと言われた一果が激しく反発するシーン。 一果の心の傷は大きいはずなのに、結構唐突に和解してしまう。 何か、ワンカット、一果の心の変化を表す表情が欲しかったな〜 私的には「編集が惜しい!もうちょっと!!」 と、生意気なことを感じました。
草薙の演技はたしかに素晴らしかった。抑制が効いてて、屈折や暗さもあ...
草薙の演技はたしかに素晴らしかった。抑制が効いてて、屈折や暗さもあり、自分の不条理な運命を背負いつつも一本筋が通った人生を描いていた。 いちか役の女の子は素晴らしかった。 草薙の母が故郷で泣きついて責めるシーン、いちか母が唾を吐きかけるシーン、ゲイの最底辺の日常も描き、社会的な映画にもなっていた。 おちゃらけ見世物の白鳥の湖の舞台で、いちかが美しい踊りをステージで踊るシーン、美しい海で踊るシーン、さらにはラストシーンは、感動的。本当に手足がしなやかに伸びて美しい踊りだった。 草薙のトレンチと長い髪がダブるラストシーン、それは、戯画化されがちだけど、一人で強く生きてきた草薙を象徴的に学習して引き継いだいちかの姿でもある。 陰部が血まみれの草薙の部屋のシーンは哀れで、セクマイの現実の厳しさを物語っていた。
意味不明な台本と演出の映画
ある程度は期待して鑑賞したが
本当に意味の分からない映画だった。
良かった点もある。
①カラーグレーディングが、すごく現代映画風で上手く
映像美と呼べる仕上がりになっている
②役者の演技、この演出はいいと感じた。
監督を信じて役者が全力を出している
いい現場なんだろうなとは思う。
しかし、出来上がりがコレでは、役者が可哀想に思える。
台本というか演出が意味不明すぎる。
描かないといけないシーンが描かれず
いらないシーンだけがカサ増しされている。
特にいらないと思ったのは「友人のレズキスと自殺」。
こんな無駄死にがあるだろうか。
こんな無駄なレズシーンは許されるのだろうか?
友人は、勝手に監督に殺され、エモーショナルも生むことなく
ただただ、死んだ。その死によってヒロインの成長にも繋がっていない
映画史上に残る無駄死に思える。
そして、爺の拍手。
あれは、なんだ? 背景に無駄に映り込んだ主張のある爺を認識した時点で
頼むから、何もしゃべらないでくれ!絡んでくるな!と思っていたが
拍手&セリフの無駄シーン。
「白鳥は朝まで なんたらかんたら」これも後に生きてない。
うっとうしいだけ。
あと、フィリピン散策もいらない。
そして、全員のキャラが安定しない。
シーンに合わせて、キャラクターを作り変えているのかという如く
性格がちぐはぐだった。(草なぎさんのみ安定してると見てもいいが。)
監督のこうなったら良いなぁ、こうしたいなぁ
こんな事言わせたいなぁ
じゃあ、こーしよ。
みたいな都合が透けてて何もエモーションを生まない。
誰一人一貫性のない人物描写で
ギャグにしかなっていない。
という観点で、ギャグ・コメディ映画としてはよくできている。
部屋に唯一ある漫画が「らんま1/2」「客がテンプレートのように失礼してくる」
「少女の変化が、映像では表現されず友人のセリフのみで語られる、そしてレズキス」
おふざけですよね?
泣けはしないけど、笑えました。
生きていく力強さ
今レビューを書こうと思い出しても涙が出る。登場人物それぞれに、それぞれの言い分があって。他人の言い分も分かるけれど、でも私自身を見てほしいんだ!と求めているように感じた。混沌とした沢山の問題が解決する事は無いけれど、そういった全てを受け止めて歩き出すヒロイン(?)の姿に涙が止まらなかった。
期待するほど…
コロナで劇場には観に行けず。それは作品には謝りたい。
本来なら必ず劇場に観に行くが、今は命最優先。
さて、やっと話題になった本作をVODだが観ることができた。残念ながら思った程ではない。
盛り込みすぎで、何を言いたいのか全く分からない上、心の流れがブツ切りで人物が生きていない。せめて主人公が誰なのかでも分かればだが、これでは誰が主人公なのか不明。
そもそも人物達の心の流れとなる「切っ掛け」が何一つないで話だけが流れるので理解に苦しむところが多い。
なぎさは何故いちかを受け入れ始めたのか?
何故いちかはバレーを始めたいと思ったのか?
友人は何故自殺しようと思ったのか?
何故なぎさは○○○を切ろうと思ったのか?
何故いちかは憎む母親を簡単に受け入れたのか?
などなど、挙げたらキリがない。
それに誰の心の流れを追うのかも不明なままなので、いちかに焦点を当てれば良いのか、なぎさに焦点を当てれば良いのか不明。
両者に視点を合わせるとしてもどちらも心の流れが切っ掛けもなくブツ切りなので、流れが追えない。その変化を追いながら共感するのに、それが無いから共感できない。
言いたいことは何となく分からないでもないが、これではただ単に昨今のLGBTQ+を出しときゃいいだろう程度にしか思えない。
良いところと言えば、まあ希望は多少有るかなくらいだと感じます。
二人分を生きてみる
公開当時は何となく二の足を踏んでしまい見逃したのだが、近所でリバイバルしてくれていたので、ありがたく鑑賞。 そこそこの覚悟で観に行ったつもりだったが、それを鼻で笑うかの様に地べたの裏側までめり込んだ。基本構造はスタンダードな作りだし流れなのだけれど、要所要所で過去作達が「あえて見せてなかった何か」をストレートにスクリーンに乗せてくるので、ぎょっとすると供に「知ってたつもり」の自分を打ちのめす。 草薙くんを凄い役者さんと思った事はついぞ無かったのだが、これは明らかに代表作になるのでしょうね。素晴らしかった。そして一果役の女の子の、これからのキャリアが楽しみです。飲み込まれないで頑張って欲しいな。
薄いかなー
日本アカデミー賞の作品賞と主演男優賞受賞作品って事だし、映画評も良いし、「やっぱり観ておくか!」 うーん。 草なぎ剛君の頑張りは認めるし新人の女の子も良いけどさ、私にはごめん!どうしても草なぎ君の女装がダメ。後ろ姿やロングショットのサングラス姿はただ「草なぎ君って頭でかすぎだなぁ」位で済むけど、アップはごめん!最後まで素敵には見えなかったよ。 そして何より全体的に薄っぺらく感じられて、トランスジェンダーの痛みが胸に刺さってこなかった。 体を売るつもりでそういう店に行ったのなら逃げ出さずにきっちり売って欲しかった。(中学生の女子は逃げ出して良いよ。) 「リトルダンサー」と比較したら悪いけど、薄っぺらく感じるのは新宿って街の薄っぺらさのせいかしらね。
劇場で観られて、良かったです
トランスジェンダー、その苦しみ。
心身の性別が合致して、異性に恋愛感情を抱く私には、一生かかっても分からない。
ホルモン注射の費用負担、副作用のリスク、お店に来るお客さんですら持っている、世間からの容赦ない偏見。
従姉妹からのバケモノという言葉、お母さんから病気だと言われる辛さ、その全てが悲しかった。
被虐待児であること、その苦しみ。
自分で勝手に産んでおいて、あんたのためとか、あんたのせいと言っては当たられ、叩かれ、清潔な部屋も、栄養ある食事も、愛情も与えられない、声も、自分勝手にしか掛けてもらえない、その悲しみと、結果死んだような表情で、挨拶すらしない一果が、哀れだった。
でも2人は出会い、支え合うようになり、いつの間にか母娘のようになっていく。
しかしかつて、映画「彼らが本気で編むときは、」でもそうであったように、りんこさんも母になれず、今作でもまた、なぎさも一果を傷付けていた実母によって暮らしを壊されてしまった。
日本では、産んだらただそれだけで、愛よりも強い保証があるという事実が残酷だった。
何より腹立たしいシーンは、男がなぎさに奮った暴力とも言える行為で服がはだけたとき。
もしもあれが女性であれば、周りは傍観など絶対にしないのに。
でもそんなにも腹立たしく悲しいのに、希望と優しさが全編に、凪のように漂っていた。
もう公開している劇場はないと、DVD化を待っていたが、遅ればせながら観ることができて、本当に良かった。
つよぽんがつよぽんでなく、なぎさだった。
そして新人と思えぬ一果役の子が素晴らしかった。
昼も夜も白鳥であれ
頭で考える前に感じることは本能と言うのかもしれませんね それは理屈ではなくどうしようも無いことなのでしょう 私に置き換えて考えてみても何になるのか皆目検討がつかない 真剣に考えたことなどないですがもしも自分に「ホントは違うんじゃないかな?」なんて疑問が生まれても、きっと勘違いなんだろうな、そんなわけないさって思いながら過ごすように思います きっと性格なんでしょうね、違う違う違うと何度も何度も思ううちに確信へなるのではないでしょうか 私ね、思うんですよ、男と女の違いってなんなのだろうって 身体はわかります、出るものは出てるし引っ込んでるとこは引っ込んでるでしょ、でもね、心ってわからないじゃないですか 他人の心だけで男か女か判断なんてできませんよ、いろんな人がいるんだからとてもその二つに分けられないですもの 昔見た映画に『転校生』だのがあってね、男子と女子が入れ替わっちゃうんですよ 入れ替わった男子の役者さんは元の女子よりねもっともっと女の子らしくてね女子の役者さんはより男の子っぽく演じてるんです、そうすれば私達に伝わりやすいからでしょうしね でもどうだろう、元の男子がなよっとしてて女子は男勝りだったら入れ替わってそのままの性格だと入れ替わった感が無いと思うんですよ そうやって考えるとね、じゃいったい男女の違いってなんだろうってね思うんです そんな方がトランスジェンダーだとしたら「まっ、いっかな〜このままで」なんて思うんでしょうかね 凪沙さんのように深く深く思う方は苦しいでしょうね辛いでしょうね、もうひとくくりに男とか女とかではないんでしょうね 我慢せずに声に出して言える時代になったことは良いことなのか悪いことなのかはわかりません、でも私のように何も知らない人ではなく世の中にはいろいろな苦しみや悩みがあることを知る事が大切なのかもと思うようになりました。
感情に駆られて賭けに出ること
草なぎ剛の違和感のなさは文句なしの前評判通りだったが、主人公の少女の言葉少なさもよかった。自分を理解して饒舌に話せる子供はそんなにいるものではない。
私が目に焼き付いて離れないくらい衝撃だったのは、一果が卒業後に凪沙の変わり果てた姿に対峙するシーンで、ここで思ったのは、悩みや葛藤は尽きることがなくても、健康で実直な選択ができている限りはささやかでも幸せを感じる瞬間はあるはずだが、無茶をして体を壊してはいけない、ということ。でも、感情に駆られて賭けに出ることは悪いことではないし、リスクを取らなければ変わらないこともある。現実の大多数の人は賭けに敗れ、成功を託す人すらない。だからこそ成功を託す人がいるという物語は希望があり、希望がある映画はいい、と、こんな時代だからこそ思った。
奇跡の子ども
切なくなる映画でした。 イチカは奇跡の子どもなのでしょう。 バレエに本格的に取り組んだのは、中学生になってから。にもかかわらず、才能・センスを見いだされ開花させます。 体つきも手足が長くバレエ向きです。 また、あんな毒母の元で育ちながらグレることなく育ちました。 余談 八村塁のCMを思い出しました 「ありがとう」 「なにが?」 「バスケ止めんでくれて」 ↓ 「ありがとう」 「なにが?」 「バレエ止めんでくれて」 一方で、ナギサは不運な人生でした。 幼い頃から性同一性障害に悩んでます。スクール水着を着られず、体つきも男性のまま。ホルモン注射をうち、性転換手術に踏み切れません。 やっと手に入れた「母性」は毒母の登場で瓦解していきます。 やっと手に入れた女性の体でイチカを迎えに行きますが、(観ているこちらも切なくなるくらい )予想通りに撃沈してしまいます。 余談 泉谷しげるの「春夏秋冬」を思い出しました。 やっとみつけたやさしさは、いともたやすくしなびた。 ナギサはイチカと出会わなければ堕ちていくことはなかったのだろうか? 出会わなければ、イチカはバレエをすることもなかったし、ナギサは母性に目覚めることもなかったような気がします。 イチカがバレエを続けててよかった。
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