ミッドナイトスワンのレビュー・感想・評価
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草彅剛!
草彅剛さんが凄かった。
観る前は草彅剛ファンが贔屓目に良かったと言ってるだけ
なんじゃないか?という気持ちもあったけど、
全くそんな事なかった。
草彅剛を知らない人でも凄い役者だと分かるような
演技だったと思う。
いちかのために働き始めるシーンなんか、
容姿は草彅剛のはずなのに、えっ!と思うほどに
役に憑依していた。
所作や言葉遣いや表情もキャラクターそのものという感じ
だった。
ただ草彅剛さんの演技は誰もが評価すると思うのだけど、
脚本はやや説明不足な気はしていて、
時間経過して次のシーンとなるのだけど、
その飛んだ時間で何があったかって結構重要なんじゃない?
と思ったり、これってどうなったの?と言うシーンが
結構あった。
いちかちゃんは無口なキャラクターだけど、
それにしても感情が分かりにく過ぎたかなと思いました。
LGBTに理解ある方だと思ったけど、全く何も分かってない
と言う事がよく分かりました。
面接のシーンで「LGBT勉強中です」と面接官が言うけど、
あの悪意のない言葉が1番傷付ける感じ、
あれは自分なんじゃないか?とゾッとしました。
リトルダンサーのように、いちかになれなかったもう一人の
自分を重ねる感じをもっとストレートに見せて欲しかった。
だけど、やはりこの草彅剛は絶対観た方が良いと思います。
偏見。。
話の内容良かったのですが、、
トランスジェンダーの方を描いているのに
逆にすごい偏見があるなと思いました。
ここからネタバレになりますので改行しますが
今時性転換手術を受けて、あんな感染症で亡くなるのでしょうか、、
タイや海外での手術技術も衛生管理も、多分ですが優れていると思っているので
いくら怠けていてあんな事になるのでしょうか。。全体的に悲しく描かれすぎて
そういう部分はあまり入ってきませんでした。
役者は良かった
役者さんは全般に良かった。
草なぎの女としての仕草が過剰にも見えるけど、実際にトランスジェンダーとか女装趣味の人って、女性として見られる事を意識しているから、女性よりも女性な仕草になるって言うからあんなもんかなぁ。一果の表情が変わって行く様も良く撮れている。
ただ、シナリオと演出がどうかなぁ。LGBTの負の部分だけを見せているから、物語の抑揚を感じられない。展開にも無理が有って、シングルマザーの育児放棄で女子中学生が、ほぼ面識も無い母親のイトコ凪沙(草なぎ)に、それも広島から東京と離れていて預けられるのが「えっ?」ってなる。女子中学生を40代男に預けるか?しかも、まだトランスジェンダーと隠しているのに。解説等だと、凪沙が一果を預かるのも養育費目当てってなっているけど、それほどに貰えるかなぁ。
一果にバレーの才能が有ったにしても急成長過ぎる。りんが一果にキスするのも友情なのか、同性愛なのかが分からない。と言うか、りんのポジションを都合良く使い過ぎてるかな。
演技のプラスと、シナリオのマイナスでプラマイ星3。
邦画の新しい時代
母性…
何と言っても草彅剛の体当たり、迫真の演技が見どころ。幼い頃から、自分の性に違和感を感じ、苦しみ、広島の片田舎を出て、東京で水商売をしながら一人暮らし。そんな中、再従姉妹のいちかが転がり込んできたことで初めて人に頼りにされ、共に暮らすうちに母性が生まれる。やりたくない仕事もいちかのバレーを続けせようと働くのは親そのもの。結局、本物の母親の元に戻ってしまったことで、自分も性転換手術を行い、女性=母親になろうとするが、無理がたたってしまう。性同一性障害の人は周囲から奇異な目で見られ、病気でもないのに、変人扱い、未だに水商売しか働き先がないなど、問題は多いと感じる。田口トモロヲは分からなかった。
白鳥になれなかった凪沙、なった一果
草なぎ剛、主演男優賞は真っ当な評価である。これは凄い!草なぎ剛以外の誰がこれを演じられるのか、彼でなければ成り立たなかっというくらいはまり役だった。トランスジェンダーの苦悩は「今は白鳥になれた」ような芸能界他で活躍されてる方々が振り返る過去で聞く話でしかなかった。どんなに辛くても今はこうなれた、的な。でもきっと誰もが白鳥にはなれない、そんな闇の部分をさらけ出したストーリー、映像に戦慄を覚えた。女装したら本物の女性よりきれい、な人ではこの役はダメです。(これは草なぎさんには失礼かもしれないが)そして別の闇を抱える一果、凪沙と同類の暗さを帯びながらも見事に白鳥へと成長する、その闇と光を実に見事に演じた。凪沙と同様に彼女のバレエをいつまでも見続けていたいと思う自分がいた。
哀しすぎる
一言「哀しすぎる」。
草なぎさんがトランジェスター役に挑んだ、話題作。
実は簡単に感想が書けない、ずっしり重たい内容です。
子供の頃に気づいた自分の性の違い。
それを背負って街の片隅で生きていた、主人公・凪沙(なぎさ)が。
母親に育児放棄された、遠縁の子一果(いちか)と預かる所から話が始まります。
愛情を受けずに育った一果と暮らすことで。
そこに擬似親子愛が生まれ。
「一果を守りたい、一果が才能を持つ“バレー“をもっと練習させてあげたい」。
そう思った凪沙は、肉体労働に出るけど力がない。
「ヘルメットに名前書いとけよ」と言われたシーン。
ここが私は印象的で、話の転機にもなったかな。
凪沙で生きてきたけど、本当は違う。
凪沙と一果これからは、どうなるのだろう。
途中引き離されても、心はずっと通じている。
ハッピーエンドで終わってほしい。そう願ってみてました。
そうじゃないと・・・。
草なぎさんの体当たりの演技に圧倒。
言葉がないっていうのは、こういうことか。
いやいや、よくここまで演じれたね。
そしてこれがオリジナル脚本というのも、すごいな。
結構重たいのでおすすめ!っていうわけにはいかないのだけど。
機会があったら。
⭐️今日のマーカーワード⭐️
「一人で生きな意見のじゃ、強くならんと」
85点
どこかで見たような場面多い…
雰囲気
草彅くんとイチカ役とリン役の少女が凄く良い。
脚本は既視感とステレオタイプで、目新しいものはなく、またジェンダーの描き方に雑さに嫌悪感が感じられる。
皆さんと同じく、貧困とマイノリティとバレエ繋がりのリトルダンサー、そして少女の儚さと危うさとバレエ繋がりの花とアリスを思い出した。
脚本によって、もっともっと繊細だけれどもハートウォーミング!な作品になったと思われるけれど…
3人の演技と雰囲気で、力づくでそこそこ良作に纏めていると思う。
重いです。
映画として非常に良質な作品だと思います。
ただ共感できるかと言えば
できないです。
泣けてかと言えば、
泣けてなかったです。
自分は多分LGBTじゃないからだと思います。
偏見の目で観ている訳ではないですが、
入り込めない世界じゃないからです。
取材等をしていると思いますので、
現実みが無い世界じゃないと思いますので、
映画を通して少し触れてみたと
思っています。
ただただ 重いです。
ほんと人間の綺麗な面と醜い面
同時進行で見た気分
唯一 共感できたのは
水川あさみさん演じる母親
わかってるわかってはいても
上手いいかない
逃げたい けど
やっぱり そうもいかない
あーーーもうどうせい 言うの‼︎
って感じ
私も娘がいる身なので
わからないわけじゃないです。
私がもしこの作品の世界に入ったならば
私はらんまになりたかった。
久しぶりに見た残念な映画でした
悲しくて優しい愛の物語
虐待されているいとこの娘を無理やり預けられたニューハーフの女性と愛に飢えてるが故に素直になれない思春期の女の子。2つの傷ついた心が深い愛で結びついていく。
ずっとためらっていた手術を受けたのも、この子のお母さんになろうとしたんだね。
そしてやっと一緒に暮らせる時には合わない手術ですっかり弱ってしまっていた。
女の子の母親役の水川あさみの演技がお見事。
草彅のニューハーフも、中年の男が綺麗にお化粧してでも老いを隠せない切なさが表れていて泣かされた。
この映画でらオーディションで選ばれたという女の子の可愛らしい中に驚くような大人の表情が見え隠れするとても魅力的な子だった。古いけど、清潔感と力強さの同居した感じがちょっと倍賞千恵子に似てる気がした。
美しく舞う白鳥
今までに観た感じのない映画
「だって今お母さんって」
お母さんって呼ばれてとても嬉しそうだった凪沙
嬉しそうって表現は何故かあまり好きでないけど
女より女らしいし、男として社会に出でた時、どんなに苦しかっただろう、、、。
もっとトランスジェンダーの方々が生きやすい世の中になって欲しい、無理に明るくしなくていい、ありのまま自然に生きていける世の中にして行きたいと
自分は願ったからこそ
ラストは主人公がハッピーエンドで前向きになれるストーリーの方がよかったのではないかと思う。
LGBTを取り上げればアカデミー賞が取れるクズな日本
昭和の価値観
トランスジェンダーの描き方にバリバリの偏見がある気がして、観賞後、嫌な気持ちになった。性転換手術は制度上の課題は山積みであるものの、技術としては進歩していて、映画のような悲惨な状態になることは稀である。
このような描き方をすることで、LGBT問題=怖いもの、暗いもの、関わったらやばそうなもの…という意識を無意識に植え付けることにならないだろうか。
また、凪沙の心の部分にフォーカスした描写が少ないため、どんな人生を歩んできたのか、どう考える人間なのかが終始わからず、結局「トランスジェンダーであること」以上の情報が得られない気がした。
監督自体、トランスジェンダーに対する偏見があり、「そういう人達」というくくりで見ているから、凪沙の人間性に踏み込んだ描写ができなかったのではないのかとさえ感じた。
しかしこの映画がこれだけ評価されているのを見ると、今の日本ではこの位が限界なのかなと思った。
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