劇場公開日 2020年9月25日

ミッドナイトスワンのレビュー・感想・評価

全672件中、341~360件目を表示

5.0日本版ビリー・エリオット?

2020年10月12日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:映画館

現在、赤坂ACTシアターで上演中のミュージカル『ビリー・エリオット リトル・ダンサー』との共通項がいっぱいなのでした。

① バレエの上手な少年少女が主人公。両方とも才能はあるのに経済的な問題がある。

② バレエは超有名作品の『白鳥の湖』が取り上げられている。本作では第2幕のオデットのヴァリエーション。

③ 主人公は同性から好意を持たれる。

④ 祖母役は両方とも根岸季衣。

⑤ バレエの先生は元宝塚歌劇団のトップスター。本作では真飛聖。ミュージカルは柚希礼音と安蘭けい。

主演の草彅剛が素晴らしい演技。新人の服部樹咲がバレエ場面も見事にこなしていました。特に指先が綺麗。最後の場面の指先から爪先までの美しいラインに驚きました。

宝塚歌劇団の元トップスターってみんなバレエの先生が似合うなあ。真飛聖もよかったです。

コメントする (0件)
共感した! 13件)
劇場の天使2

4.0痛々しさの中に救いがある。

2020年10月12日
iPhoneアプリから投稿

家庭環境に問題を抱えるバレエ少女のシンデレラストーリーと、
トランスジェンダーの男が心身共にズタボロになっていくさまが同時並行するお話。

▼葛藤を抱えるダンス少年が主人公の『リトルダンサー』と、ひたすら主人公がボロボロになっていくダーレン・アロノフスキー監督作品(レスラー、ブラックスワン、レクイエムフォードリームなど)の風合いがマッシュアップされたようなシナリオ

▽トランスジェンダーのなぎさがズタボロになっていくだけの映画だったら、痛々しいだけになっていたかもしれない

▽そこに逆境がありながらもキラキラ感がある少女のシンデレラストーリーがあるから、絶妙な塩梅になってる

▽ダーレン・アロノフスキー監督作品はひたすら主人公がズタボロに追いつめられていくお話が多い。心には残るけど、救いのないほど痛々しくてまた観ようとはあまり思えないことが多い

▽今作はがっつりめな痛々しさはあるものの、ちゃんと救いがあってまた観たいかもという気にさせてくれる

▼シナリオの世界観がきれいに三分割されてる

①絶望感を抱える主人公ふたりが対立する
②バレエによって主人公同士が融和する
③二人の主人公の明暗が天地に分けられ離別する

▽②→③の移行はやや唐突感があったけど、全体的に緩急が大きく、観ていてやはり心が揺さぶられる

▽シチュエーションが、ザ・東京感の新宿、のどかな広島、タイっぽい東南アジア、ニューヨークと、ガラッと変わるのもシナリオのダイナミックさを後押ししてる

▼やや過剰気味で派手めな演出が多い

▽主人公が「なんで私だけ・・・」というような、心の中の葛藤を台詞でしっかりしゃべったり、実家で修羅場むかえて胸が露わになったり

▽演劇のような派手な演出が目立ったが、あえて意図的にそうしたのではと思った

▽主人公ふたりは、どちらもバレエとショーパブというように、舞台の上で華やかに演じるキャラクター

▽この映画自体もまた舞台上の演劇のようなエンターテイメント性を帯びているとするならば、そんな派手めな演出は、全然おかしくない。むしろ効果的。

▼メインテーマのピアノの音楽が、がっつり坂本龍一「戦場のメリークリスマス」の中間部を意識して作られてるなぁ

▽音楽からもダイナミックレンジの大きい演出を意識的に狙ってるのが伝わる

▼いちかの親友や、ショーパブのオカマたちや、実家で修羅場中に奥のベッドに腰掛けるおばあちゃんなどの細かいキャラたちにも、自然としっかり記憶に残るような特徴を持たせていてすごい

▽★脇役でも衣装だったり、台詞だったり、小道具や、意外性のある主人公への動作で、印象に残すキャラクターにできる

▼女全開の草彅くん、女9:男1の草彅くん、女2:男8の草彅くんの、3つのフレーバーを楽しめる

▽本当に難しい役柄をやりきった草彅くんの勇気と努力とチャレンジ精神がすごすぎる。

▼勉強になったこと。東南アジアで性転換手術しちゃだめね。

▼なぎさが息絶えた海が、どうみても東京じゃない。

▽体調悪いのに東京からものすごい遠出したなぁ。そりゃ死んじゃうよ。。

コメントする (0件)
共感した! 9件)
DEPO LABO

5.0名作

2020年10月12日
Androidアプリから投稿

既に沢山のレビューもあり、良い評価で、大サービスの長い予告編もあり、それだけで、これはかなり良いんじゃないか?号泣するパターンだな。。
ストーリーもだいたいこんな感じかと、想像して見に行きましたが、、、

号泣じゃなかったですね、、大号泣でした。。

いちいち泣ける。

ストーリーも予想を上回るものに。

国内の作品賞、主演男優賞は間違いないでしょう。

それより、邦画の枠でさえ越えたのではないでしょうか!?

「なりきる」と言う意味でジョーカーも主演男優賞間違いないと予想してましたが、それと匹敵するぐらい、アカデミー主演男優賞取って欲しいぐらい。

久しぶりに名作に出会った気分です。

コメントする (0件)
共感した! 20件)
NOM

4.5汚れた水槽

2020年10月12日
Androidアプリから投稿

浅田家!と迷い時間が合ったのでこちらを選択。
期待以上でした。
観る人の視点によって変わると思いますが、、子供にとってやはり母親はどんなことをされても母親なんですね。
それぞれ悩みはありつつも一生懸命毎日を過ごしている、素晴らしいです。
登場人物全て愛おしく見えます。
印象に残るカットがいくつかあってズシンと心に響きました。
その中の一つが汚れた水槽。早朝のなぎさの作業着&ヘアカット。等々。
ピアノもバレエも良かったです。

コメントする (0件)
共感した! 17件)
ri.

4.5愛と性と命。

2020年10月12日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館
ネタバレ! クリックして本文を読む
コメントする (0件)
共感した! 10件)
みゆう

5.0観てくれとしか・・・・

2020年10月11日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

良い映画だった~!と簡単にお勧めできない。

胸打たれた場面を言葉で説明すると、実際より確実に安く浅くなるから
言葉にしたくない。観てくれとしか・・。

議論になっている部分もあるようですが、でも、役者の芝居と
映画とした構築されたあの世界を観て感じたものが全てだと思う。

トランスジェンダーがどうとか虐待がどうとか大事なのはそこではなかった。

とにかく、唇がわなわなと震えて観終わってからも何日も余韻が消えず
凪沙の言葉、あのピアノの音が目に浮かぶ。耳に残る。

母と弟が私の次に観に行ったが
感想を聞くと目を潤ませていた。

そして「言葉にすると安くなる・・」と話してくれなかった(笑)

コメントする (0件)
共感した! 22件)
桃屋天野

3.0もう少しユーモアとたくましさも欲しかった

2020年10月11日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

LGBTのテーマで、女性のこころをもった男性を描いていて、親戚の少女を預かり母親のこころをもつまでに変化していく様子がテーマと思えた。
周囲、特に実家の家族に理解されないシリアスな面が強調されていたように思った。シリアスさが強調され過ぎていたようにも思えて、もう少し主人公のたくましさ、あるいはユーモアも織り交ぜてほしいとも思った。
主人公が次第に母親としてふるまおうとする変化、少女が次第に前向きになってバレエに励んで実力を伸ばしていく変化はとてもよかった。

コメントする (0件)
共感した! 5件)
菜野 灯

4.5心にズーンと重く響く映画でした。

2020年10月11日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

昨日、テレビで「ミッドナイトスワン」の紹介コーナーを観て、早速昨夜レイトショーで観ました。
さほど大きくないスクリーンでしたが、半分くらいの入りで、久方ぶりに隣の席に人が座っている状態での映画鑑賞でした。

改めて草なぎさんはすごい俳優だと感じました。
「JOKER」でホアキン・フェニックスがアーサーそのものだったように、スクリーンの中では草なぎさんは凪沙さんでした。

トランス・ジェンダーについて無知で、こんなに苦しい想いを抱えて過ごす人がいることを初めて知りました。
凪沙の母親が、息子なのに女性の姿の凪沙に「病院に行って治してもらって来ておくれ」と泣いて頼むシーンは、どちらの気持ちも分かり、しんどかったです。

常識を当たり前と押し付けない。
例え親子でも、相手の尊厳を尊重する。

弱い立場の人が、強くないからという理由で虐げられることなく、弱いまま尊重される世の中にしたいと強く思いました。
「しんどい」「助けて」と声を発することができるから、今より生きやすい気がします。

一果のバレエの先生の、凪沙への接し方が好きでした。
「おかあさん」と呼ばれて嬉しそうな凪沙の顔、忘れられません。

コメントする (0件)
共感した! 16件)
のりたま

3.0新人さん素敵!

2020年10月11日
Androidアプリから投稿

服部樹咲さんのバレエは心奪われた。
全くバレエの事わからないけど 手足長くて指先綺麗で見とれてしまった。こりゃすごいと感じた。

トランスジェンダーに違和感があった。
もっと内面的な女性らしさがあるのではないかと。演技は上手いと思うけどこれは女装に近い感覚があった。

コメントする (0件)
共感した! 5件)
やぎ

2.5安っぽい二時間ドラマって感じ

2020年10月11日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

最後の方で、女の子が海に入って行って、音楽が盛り上がっていくところで笑ってしまった~。
だっさ~。

コメントする (0件)
共感した! 6件)
ミンガスアーうん

4.5たちあがれなかった

2020年10月11日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:映画館

泣ける

楽しい

幸せ

すごい。草薙さんも素晴らしかったが、少女はまさに奇跡の演技。

ただ、終盤の、血の場面とか、ラストに向かっていくところ。  目を開けられなかった。
LGBTの方から、感想、思いを聞いてみたい。

コメントする (0件)
共感した! 7件)
昔から映画好き

3.0演技は素晴らしいが、脚本にリアリティーがない

2020年10月11日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:映画館

タイトル通りです。
ところどころ、盛り上がりありきでリアリティーの薄い展開が見受けられました。特にクライマックス直前の凪沙の状態は、トランスジェンダーに関する重要な事柄について、不正確で、誤解を与えかねない描写です。あくまでフィクションといえばそうなのですが、クライマックス直前の重要なシーンでの描写なので、一気に白けてしまい、物語への没入感を失いました。
出演者の演技が非常に素晴らしかっただけに、残念です。

コメントする (0件)
共感した! 6件)
すもも

5.0すんばらしいっ‼️

2020年10月11日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

泣ける

悲しい

知的

ネタバレ! クリックして本文を読む
コメントする (0件)
共感した! 16件)
M hobby

4.0簡単に語れない

2020年10月11日
スマートフォンから投稿

泣ける

悲しい

知的

『ミッドナイトスワン』を観に行った事を
伝えると必ず、「どうだった?良かった?」と
聞かれるんだけど、良かったとか、面白かったとか簡単に語れない内容。
公開してすぐ観に行ったのに、レビューも今まで書けないでいた。ただ、今までずっと登場人物達の事が頭から離れない。
トランスジェンダーの人達の事を何も知らなかったのだと思い、調べたり、当事者のYouTubeを色々見たり、とにかく考えさせられた。

小説版も購入して読んだけど、映画に入れて欲しかった部分が結構あった。

コメントする (0件)
共感した! 13件)
つくし

3.0演技は流石

2020年10月11日
Androidアプリから投稿

ナレーションがないドキメンタリー作品みたい!繋がり流れが雑で残念(>_<)

コメントする (0件)
共感した! 5件)
シゲゾ〜

1.0この繊細なテーマを出来の悪い脚本と演出が台無しにしている。

2020年10月11日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:映画館

前回観た映画は「パラサイト」。よく出来た映画だった。重いテーマを扱いながらテンポの良さと優れた脚本でいい映画だったと誰もがそう思う作品だった。
本作「ミッドナイトスワン」はそう言う意味では最低の映画だった。多分出演者自体はその選び方は別として、がんばっていたと思う。
邦画にありがちな無能な監督と脚本と演出がそれを台無しにしてしまっていた。不要で説明不足の登場人物の死や不幸、古くさい演出とセリフ、LGBTという繊細で、その存在をどう扱うかで観る人に光と影が強く印象づけられてしまうテーマを、こうもガサツで惨めなだけのものにしてしまっていることが、この作品の絶対的な罪だと言えると思う。
表現の自由はあると思うが、こうも稚拙な制作者には決して扱って欲しくないテーマだった。久しぶりに観た後に不快感だけが残る作品で、高評価をしているLGBTをあまり理解していない方たちに警鐘を鳴らしたい。

コメントする (0件)
共感した! 17件)
7peaks

4.5誰よりも一果の母だった

2020年10月11日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:映画館

草なぎくんの演技力が本当に素晴らしいの一言に尽きる。
眼差し、仕草、話し方が女性で母だった。
彼ではないと出せない雰囲気であった。
一果と食卓を囲むときの凪沙の眼差しは、
間違いなく誰よりも一果の母だった。
人間は何一つ選んで生まれる事はできない。
親も子も境遇も性別さえも。
世界の片隅で健気に生きる二人は、心はしっかりと母と娘だった。
後半はやや展開がバタバタだったので、細かいところは小説と併せて読む事で補完できます。
小説もシーンを回想しながら読めて、より彼らの心情を知れるので、併せて読むことをお勧めします。

コメントする (0件)
共感した! 13件)
とっきー

4.5孤独な魂の共鳴

Kさん
2020年10月11日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:映画館
ネタバレ! クリックして本文を読む
コメントする (0件)
共感した! 14件)
K

4.0草彅くんヤバい

2020年10月11日
Androidアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

とにかく草彅くんがヤバかった。ちょっとした仕草や目の表情、声の出し方とか、適当な女性よりずっと女性らしい。どれだけの研究をしたのかなと思った。
LGBTは社会的に理解が進んできていても、まだまだ難しいな〜。ラストに向かう辺りから涙が止まらなかったです。エンドロールの後の草彅くんの表情、特に目が優しくて…ヤバかった。

コメントする (0件)
共感した! 12件)
okuy

4.0草彅剛のベストワン

2020年10月10日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

泣ける

怖い

興奮

バレエをやっていくとどんどん成長していく一果の成長を見ていて素直に応援できない。
草彅剛の演技は抜群。代表作になるだろう。
男になった草彅くんシーンを観てやはりこの髪型の方が似合うよと言ってあげたかった。
りんが飛んだシーンは唐突すぎて劇場ないが声なき「あっ」という言葉が漏れたのを劇場内で確認できた。貴重な経験をした。
全体にあふれる空気感がフイルムに暗さを持たせる。
色んな仕込みがある。これらを全部解説すると長くなるので、割愛。一つ挙げるなら、一果が腕を噛むシーンが彼女の成長に大きなものを寄与している気がした。

コメントする (0件)
共感した! 10件)
やまねっと