ミッドナイトスワンのレビュー・感想・評価
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黒い白鳥より真夜中の白鳥
2020年映画館鑑賞103作品目
原作頼みの日本映画はクソだと豪語する内田英治監督の完全オリジナル脚本
『全裸監督』で有名な内田監督である
一日も早く『ミッドナイトスワン』で有名な内田監督と呼ばれてほしいものである
『全裸監督』の内田英治監督では誤解を招く恐れがある
『朝が来る』とはまた一味違う母性の形である
『朝が来る』が下品なら『ミッドナイトスワン』も間違いなく下品だ
リンの母親みたいな人が上品なのだろう
ならば自分は下品な方が好きだ
上品なんか糞食らえだ
お下劣な畜生道を突き進んでやる
水川あさみも良かった
田口トモロヲも良かった
新人の服部樹咲も良かった
上野鈴華も良かった
元宝塚の人も良かった
サトエリも良かった
根岸季枝も良かった
みんな良かった
その中でも1番良かったのは主演の草彅剛だ
初めはミスキャストじゃないか?スマスマのコントみたいと嘆いたがジワジワと浸透してきて最後の方はツヨシごめん君で良かったと思えてきた
『任侠ヘルパー』と同様に飯島氏がプロデューサーだからという繋がりがあったのだろうか
草彅くんよりこの役をうまく演じる役者はいるだろうが今回は草彅くんで正解
キレイなニューハーフもいればそうじゃない人もいる
日出郎を思い出した
とはいえ店での客の対応はいかがなものかと
もうちょっとテンション高くないか
プライベートとメリハリつけた方が良かったと思う
中身は女子なのでバレエのショーで股間に白鳥の首と頭部をつけて志村けんみたいに「いっちょめいっちょめワーオ」なんて宴会芸でやるようなことはやらない
モー娘。の複雑なダンスも2回目で完璧にマスターしてしまう草彅くんだけあって踊りのセンスが抜群である
元ジャニーズなのに股間が血まみれの草彅くん
タイの面目丸潰れである
アイドルがこんな役をやるだろうか
キムタクや長瀬くんや岡田くんがやりますか
やらないと思います
最期は姪に付き添われて海を見にいくわけだが砂浜のツーショットが北野武の某映画を彷彿させた
オマージュだろうか
やっぱりバレエは素晴らしい
人間が体で表現する最高の芸術だ
元宝塚の人もよく声が出ていた
残念なのはリンがバレエを踊る最中に屋上から落ちてしまうシーン
その後一果はバレエを踊ることをやめてしまう
八王子の会場にはリンが座っている
涙を流し「おかあさん」と呟く一果
壇上に上がり抱きつく母
なんかちょっとシュール
普通ならリンの葬儀を省略しないし一命を取り留めたなら病室のシーンがあるだろう
それを省いてしまうのが内田英治の内田英治たる所以である
彼の作品は大好きになりきれない
自分からすれば惜しい人である
エンドロールのあと絵画じゃないけど絵画的なおまけ画像あり
余談だが
東広島市は広島県だが北広島市は北海道
紛らわしい
好演!
この映画は否定が出来ない
草彅剛の演技に脱帽
追いスワン
凪沙さんが好きすぎて
いい意味で日本映画っぽくない。
平成以降で私の中では邦画No. 1。
キャスト、音楽、映像、どれもが奇跡的にハマってる。草彅剛は凪沙でしかないし、何度も会いに行きたくなる。
映画→本→映画と観るとより深まる。
とにかく、この作品は総合芸術なので、映画館で観るべき。
何年経っても心に残る傑作。
ドブネズミみたいに美しくなりたい。
この映画を見終わった後に、「ドブネズミみたいに美しくなりたい」の歌詞の意味がようやく理解できた気がした。
映像技術が発展して誰でも綺麗な映像や写真を撮れるようになった昨今。しかし、ドブネズミの美しさを捉えることができる人はどれだけいるだろうか?
この映画は偏見や差別の中でも、それでも負けずに必死に生きてる人間を真正面から受け止めて撮影している。
画面に映っている状況が悲惨で決して美しい物でなくても、この映画は紳士に登場人物たちに向き合い写真には映らない美しさを捉えている。
一時も目が離せない、今後の人生の生き方を考えさせられる映画でした。
文章では、この映画の魅力を全て伝え切れないのでまだ見てない方は是非劇場に足を運んで欲しいです。
最高の映画!絶対に見て欲しい!
間違いなく今年1番の映画。
特別 草なぎ剛さんのフアンでもなかったけど
LGBTは 身近にいて 大変さを 知っていたので
興味が あり また 全裸監督の 内田監督の
オリジナルという事で 是非観たかった。
脚本の素晴らしさと 草なぎさんの 演技に
圧倒されました。
日本版 ジョーカーって感じで
私好みの 久々 骨のある 日本映画を 観たなって感じ。草なぎさんは SMAPが 邪魔して
自分なりの 評価が なんか 低かったような?
目から鱗でした。
今まですいません。
2020年No. 1
今年No. 1。いやこの数年でNo. 1の映画に出会った。
マジで観たほうがいい。
表面的にしか映画を観ない人には進んでお勧めはしないけど。
賛否両論出る部分も、色んな意見出てめちゃくちゃ楽しい。これぞ映画。
そうやって考える時間があるのも良い作品の特徴。
オリジナルの脚本も映像も音楽も全て、奇跡の宝物のような作品。
この映画には匂いがある。映画館でしか味わえない匂いが。
映画好きなら分かる人は多いはず。
円盤やアマプラでいいやと思ってる人は、その価値に一生気付けない。
『今』、映画館に行こう。
無償の愛の物語
期待していた以上の映画だった。
忙しない私はいつも時計を見る習慣があったが、今回は時計の存在すら忘れて、ただ映画にのめり込んでいた。
いつもなら、出てくる役者さんの誰かに自分を重ねながら見る癖があったのに、この映画は誰の事にも重ねずに素直に物語が入って来た。
最後、一果が凪沙の元へ帰ってきた時の衝撃は物凄く、涙が出るとかそう言うような話ではなかった。
もう、凪沙も一果も独りぼっちで戦って行かなくて良いんだよ、そんな慈愛に満ち溢れていた。
見返りを求めずに、ただひたすら愛して守ろうとする、慈愛に満ちたこの作品は、きっと語り継がれる作品であると、ファンならずとも感じたはずだ。
タイトルなし
エンドロールで思い出し泣きして、帰り道もなんでか涙が勝手にこみ上げてきて困った
ジェンダーの話だけでなく、持っている者、持たざる者の話だった
イチカはみんなの光で憧れだった
愛なんてものは綺麗じゃないのかもしれない
自分の自己肯定感のために娘を溺愛する母
娘に罵声を飛ばし、だけど守らなければならないはずの存在の娘に依存し甘える母
大切なのは本当だし愛してるけど、毎日の自分の辛さに必死になってしまって、イチカにあたったりないがしろにしちゃうんだろな…難しい
ナギサも母になりたい願望と、イチカの才能や魅力に自分の憧れを重ねたのかもしれない
りんもお金持ちで愛されてるようで満ち足りてなくて自分をないがしろにすることで心を保って、怪我してバレエできない愛されない自分と比べて才能あってまぶしいイチカがきっとうらやましかった、応援したかった気持ちは本当だけど、同じタイミングで踊って自殺するのは一種の歪んだ愛と呪いみたいだなって思った
娘が怪我して「バレエできなくなったら他に何のとりえもない」とかよく言えんな!って思った
そんなの聞いたら死にたくなるわ!娘は自分の願望具現化装置か飾りかよ!
犬と同列に「大きくなったね〜」って言ってくる親族の描写も胸が痛い
踊ってる画面がとにかく美しい
絶望の淵でもとにかく胸打たれるほど美しい
美しいすぎて涙がでる
持ってない者はいつだって選ばれる側で、搾取される側で、自分で自由を選択できず自立できずなりたい者になれないんだろうか
女性になりたい、バレエで才能が欲しい、愛されたい、幸せになりたい、なりたい私になりたい
それを叶えるのが困難な人、こんなにも切望してるのに手に入らないこと
それでもどうにか変われないかと男の格好で仕事することを選び、母になることを選び手術をし、それでもうまくいかないナギサ
だけれど、二人の関係性は特別で、りんもナギサも先生もいなければきっとイチカは羽ばたけなかったんだよ
しんどい中でも出会った全てをかけて、みんなの希望を背負って輝くイチカ
持たざる者が自分の足で突き進んでいく姿はきっといろんな人の希望になる
(まあ才能は持ってるんだけれども)
ジェンダーとか関係なく、なんで自分だけって思うことあるよね
全然違う境遇でも、どうしようもない気持ちを抱えるあの気持ちはわかるよ
生姜焼きを作る所、二人の合言葉みたいなハニージンジャーソテー、野菜も食べなよと言う所、バレエのやり方教えてよって会話するとこ、嫌じゃって言うイチカ
何気ないとこに愛と願望と家族とが混ざり合ってそこにあって泣いてしまった
なんだかすごく美しかった
最後の海でのシーンの余韻がすごくて、とっても美しくてずっと胸に残った
とても悲しかったけど、生きようって思えた
今ある環境の中で何を選んでいくのか、得られなくてもどう進んでくのか、人に出会って思いがけず人生が変わったりするんだよ
草彅くんの演技力に星5
上映してからだいぶたっての鑑賞。
終始地味に暗く終わったあとにスッキリ爽快感を与えてくれる映画ではありませんでした。
でもだからこそこの映画の良さがあって心に残るのではないかと思いました。
草彅くん演じる凪沙はリアルに思えて、日々戦ってすり減らして生きているのが凄く切なかった。
一果という自分以外に大切に思う存在を得てからの凪沙は母性も加わり綺麗に見えた。一果の為に昼間男として働く姿が草彅くんではなく凪沙でした。凄い。
一果を失ってからの凪沙は痛々しいがドキュメンタリーを見ているようで良かったと思います。
変に感動させようとか、トランスジェンダーを理解させようとか、そんなあさはかな映画でなかったです
草彅くん以外にはこの凪沙は演じられないと思います
長い、、、、。
草彅くんの芝居、好きです。
おネェの芝居というのはオーバーになりがちなのですが、
すごく抑えた素晴らしい演技だったと思います。
ただ、バレエのシーンが多すぎる、、。
特に最後のあたりは同じバレエの演技を繰り返しているので、
正直しんどかったです。
せっかくいい映画なのに、少し残念でした。
何の気なしに
期待せずに前情報もあまりなく観たら結構良かった
誰もが何かになりたい、人によく見られたいなど願望はあるものだが
みんなの願望が叶うわけではない
それでも追い求める事の意味は尊いのかもしれない
そんな事をこの物語を観て思った
LGBTには全然興味がなかったけど
この映画は観れて良かったと思う
主人公の女の子と草彅剛の演技が良かった
なかなかの良作
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