ミッドナイトスワンのレビュー・感想・評価
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一果が踊るだけで涙が出る
15分の予告を観たら、映画を観ずにはいられなかった。
凪沙を演じる草彅さんが素晴らしいの一言。凪沙が草彅さんに憑依したと思うくらいそこに凪沙はいた。一果演じる服部さんも新人と思えない表情でした。毎日を捨てるように生きてる一果。希望も何もないのが目から伝わってきました。
一果のバレエと渋谷さんのピアノでどういう涙なのが自分でもわからなかったが、とにかく涙が止まらなかった。
この映画はセリフも少ないし、説明なども一切ない。(例えば凪沙がいつも汗ばんでいたり、火照ってたりしているが、その説明がない。恐らくホルモン注射による副作用。等)終盤に凪沙が衝撃的な姿の場面もあるが、もちろんその説明もない。ただ視覚的に起きていることを生々しくリアルに映し出している。ドキュメンタリーを観ているようにも感じた。
凪沙が男の姿になり、一果のことを抱きしめるシーンは1番凪沙が女に見えた。また、バレエの先生から「お母さん」と言われ、嬉しくって、くすぐったくって、恥ずかしいようなあの表情は圧巻だった。どうしたらあんな表情に辿り着けたのだろうと、、。
映画自体は重い話かもしれないが、美しいシーンがたくさんあって、エンドロールが終わっても立ち上がれなかった。映画を観て数日経っているが、凪沙と一果のことを考えてしまう。どうか凪沙と一果が幸せでありますように、、
日本映画で稀な総合芸術としての素晴らしさが詰まっている
俳優陣の演技、バレエシーンの素晴らしさはもう、称賛されている通りだと思うので、ここでは書かない。
私はあまり現在の日本映画に期待をしない人間なのだが
(漫画やドラマを安易に原作にし、過度な説明セリフや大手事務所事情のキャスティング、演技指導の行き届いてないエキストラ、ご都合主義の美術、小道具、俳優のイメージに対する固執からくるヘアメイクのズレ等、様々な事情が透けて見えてしまうものが多いと思っている)
この映画を映画館で観ることを強く勧めたいのは、この作品が映画という総合芸術として奇蹟と言っていいほど、すべてがそろった素晴らしいものだからである。
映像、音楽、演技、美術、ヘアメイク、子役等のエキストラの演技、細部にわたるスタッフのこだわり、監督、俳優陣の気概がそれこそ怒涛の様にスクリーンからあふれ出してくる。
そのこだわり、映画に対する愛を浴びに、何度も足を運びたくなる。
ファンタジーでありながら、ドキュメンタリーを観ているようで、映画館から出た今でも毎日のように凪沙や一果のことを思い出す。
ネオンの明かりが差し込む台所で、凪沙のショー用のチュチュをこっそり付けて布団の上でターンの真似をし、案の定布団が絡まってよろける一果を思うだけで涙がでる。
凪沙の部屋、ショーパブの楽屋、夜の公園、海。
数えきれない程、美しく冷静に丁寧に作られたシーン。
私は何度も追いスワンしているが
(同じ映画を映画館でこれだけみるのは後にも先にもこれだけのようなきがする)
そのたびに新たな感動ポイントが出てきてびっくりする。
一果のバレエの成長過程を丁寧に描いているのも見どころの一つだ。
凪沙のラストの髪型が
美容室にもいかず伸びてしまった様な髪型で、
凪沙は生きることを止めてしまっていたんだなと本当にそれだけで伝わってくる。
セリフも少なく、こちらの感じる力に任せてくれる映画であり、それぞれが受け取るメッセージは無限であると思う。
一部で騒がれているトランスジェンダーの感動ポルノでは断じて無い。
とにかく映画館で観てほしい。
ミッドナイトスワン
スクリーンで観てください。
凪沙さんの人生を 一果と出会うことで気高く
愛に満ちていく日々を 何気ない日常が どんなに大切か 忙殺される日々のふとした瞬間に
凪沙さんの きれいの声が 一果のみてての声が過ります。
涙が自然と頬を伝わり 心が浄化される名画です。
逝きかた
醜い生き方をした人は
死ぬ時はひどいものが
脳裏に映り、
善い生き様をした人は
逝くとき美しい映像の
なかで包まれるのかな。
赤いヒールにある
彼女の矜持は、
なぎさから
いちかにわたり
世界に羽ばたくことで
昇華したように思えました。
母親の顔
ロングラン上映が続いている理由に納得 草彅剛の代表作と言っていい仕...
ずしん。とくる見応えのある素晴らしい映画体験
ずっと観たいと思っていてようやく観に行けました。私のように一人で見に来ている人も多くほぼ満席。観終わって、一人で観に来て良かった。。と思いました。何を言葉にして良いか分からないから。簡単に感想を言葉にして濁せない。ここにも上手く書ける気がしませんが、思うままに綴ります。
全編、ナギサの心の機微に触れる度に、涙があふれました。ニューハーフの演技はこれまで大袈裟な振る舞いの感じや明るい性格の表現しか観た事がなく、ナギサの凛とした、大きな声を出さない艶のある雰囲気はとてもリアルで、生きているナギサという人物を追っているような感覚で観れました。一果はさながらフラガール!の時の蒼井優さんのような、瑞々しさとバレエの美しさがありました。
前半、一果に対し全く興味がなく、関係ないというツンとした対応のナギサを見ているだけに、中盤から一果のバレエ代を稼ぐために自分らしさを曲げていく(変えていく)ナギサの変化は、いちいち胸が熱くなりました。一果も、美しいナギサのナギサらしさを心の中で慕っており、だからこそ一果の為に女を捨てたナギサを見た時に「望んでない!」と受け入れられなかったのだと思います。
しかしやはりチョコレートドーナツを思い出すのですが、後半に描かれる現実は残酷でした。いや、ナギサが元気で母親らしく振る舞えた続きの物語があったとしても、それはハッピーエンドにはなり得なかったのだろうと思います。
後半に関しては、原作を読んだ方の色々なレビューなどで、どれも必要なシーンだった、、というようなコメントもありますが、私としてはどうしても衝撃的ないくつかのシーンが頭から離れず、もうちょっと過激にならず作品を締め括ることは出来なかったのだろうか、、と思ってしまいました。なので星を一つマイナスにしています。
ですが観賞後にここまで色々なことを考えさせられ、さまざまなシーンが頭に思い起こされては感情が揺さぶられる作品は滅多にあるものではないと思います。素晴らしい映画体験でした。このような作品は一生忘れられるものではありません。映画館で鑑賞しその世界観にふけるべき、深い見応えのある作品でした。
世の中の不公平さ、生きにくさ
(原作知りません)
私は現在不公平さや生きにくさを感じながら生活しているので「あんたらはえらいんか」「なんで自分がこんな目に」(一言一句は合ってないかと)と言ってたシーンに共感しました。
ただ、その一方で、凪沙や一華たちへ心ない言動をかける側にも自分はいるんだなとも思った。自分の何気ない言動や価値観も世の中の不公平さや生きにくさを作っているんだよね…。
…と自分を見つめ直すくらいリアルなお話だと思いました。あと、一華の友達のりんがいい子で不憫なのが心に残った。
凪沙役の草彅剛については、バラエティやYouTubeで見る草彅剛を一切感じなくて、今までの役とも本当に別人で、引き込まれました。
一華役の服部樹咲は、心を押し殺す“無”の演技がリアルですごかった。最後の「見てて」に泣きそうになりました。エンドロールで新人と書いてあったので、今後出る映画やドラマも見たいなぁ。
草彅さんて、すごいね。
LGBTには、こんなにも悩み苦しみながら
生きている方もいらっしゃるのかと
観ていて辛かった。
これはきっと、単なる物語じゃない。
草彅さんのしぐさや表情がとても艶めかしく
この人の表現力は恐ろしいと思った。
あと、憎たらしい役どころを演じる人は
それだけ演技が上手なのだからしょうがないと
自分に言い聞かせるようにしていて、
今回で言うならば、サトエリさんが
観終わって数時間経っている今でも
ムカついてどうしようもない。
役とはいえ、あんな母親は最低だ。
金持ちの家に生まれなくて良かった、と
またやせ我慢の持論が再燃するほどに
心の豊かさの乏しい親に育てられなくて良かった、
なんて思い放ってしまいたくなる。
私なら我が子をそんな風には思わない。
子供いねぇけど。
あのバレエを踊るあの子の、
なんと美しいことよ。
深い余韻に浸っている
悲しくて切なくてあたたかい
いい映画でした。草彅さんの演技はよく知らなかったのですが、ポスターの草彅さんの表情を見た瞬間、観たい!!でも悲しい話は苦手なので見に行こうか迷いに迷い、やっぱり草彅さんの表情に惹きつけられ、落ち込む覚悟で観ました。
案の定落ち込んでしまいましたが、あたたかい部分も多少残るというか…。救いようのない虚無感、むなしさが残るような話ではありませんでした。そういう系じゃなくてよかったです。
凪沙と一果、凪沙の友達、一果の友達。それぞれの苦悩や思いが心に刺さって苦しくなりました。
ただ一果の母が改心したのには???でした。そんなことってあるのかな。
最後のバレエが美しかった、拍手しそうになりました。バレエが綺麗だったから救われたのかもしれません。
でも、凪沙が幸せだったと思っていたらいいな。とは考えてしまいます。
草彅さん、女だった、母だった。
凪沙の悲劇に救われない気持ちになった
タイトルなし(ネタバレ)
かなりの期待度で観に行ったが自分には無理だった
役者さんの演技やバレエシーンは素敵です
でも2020年付近の話として理解するのは難しかった
事情はあれどもともかくなんとか病院に行こう!
またはどうしても行けない(行けなかった)のかについての理由を教えて!
後半の展開は残念
草彅くんの凪沙役の演技、素晴らしかったと思います。前半何度も涙が溢れました。イチカちゃんも素晴らしかったし、バレエのシーンがこの暗い映画の中にせめてもの華を添えてくれました。
しかし、とにかく、重い、暗い、救われない…見終わった後、そんな気分になりました。あと、LGBTを不必要に惨めに演出している印象でした。昭和なの?と思うほど、今の時代に合致していない印象も強かったです。
後半、タイに手術に行くところから、話の流れが急に大雑把で強引すぎる印象でした。
発表会で本当の母と抱き合うイチカを目にして傷ついたとしても、凪沙が半ばヤケになり手術をし、田舎にイチカを奪いに行くなどという行動は、それまでの人物像からピンと来ませんでした。そして、その後のオペの後遺症なのか、生々しいシーン。ちょっと強烈すぎました。必要ない演出だと思いました。そこまで凪沙を惨めに演出する意味があったのだろうか?
後半の、無理矢理感、人物の心の描写もすっとばらされてて、その為に浅さ、違和感が目立ちました。
イチカの心の成長、自分から旅立っても、イチカの存在で凪沙の生きる意味みたいなものを感じさせる、もっともっとそのあたりを丁寧に描いたものを期待してしまいました。この映画でなにを伝えたかったのかが、後半の展開で全くわからなくなり、演技が素晴らしいだけにもったいなく残念でした。
いろんな「生きづらさ」の中に
感動というよりも理不尽さ悔しさに感情移入して泣けた
なんで、こんな、自分だけ、その中で希望、憧れ、でも…
人生の途中でうまくいかないことはよくあるだろうけど「彼女」達が抱える生まれもっての「生きづらさ」は多くの人の生きづらさを包含する最小公倍数なんじゃないか 涙する感動ではなく共感からくるため息、悔し涙
絶対なれなかった、これからもなれないものへの憧れ、なったはずなのになれない、単純に「母になる」じゃない くそーなんで、なんで
皆さん演技が素晴らしかった!草彅剛さすが!あとバレエだけでも見る価値あり
ホルモン系をいじると体調とメンタルが大変なことになるっていうのは聞いたことあったけどこれは辛い 単純に取ればええやんでは全くない
生きづらさと母親の役割
この映画はまず社会的役割、人間の弱さという点に対する生きづらさについて考えさせられた。
劇中のセリフの中で「私らみたいのは1人で生きていかんのよ」という印象的なセリフがあった。人にはそれぞれ個性があってそれが社会という規範に当てはまる人もいればそうでない人もいる。その中で特に合わない人間がどう生きていけばいいのか。また、合わない人間は合わないからと言って1人で生きていくことは出来ない。社会的マイノリティーの人間的弱さが心に刺さった。
そしてこの映画ではもう一つ母親とはなんだろう?理想的な親子関係ってなんだろう?という家族の役割についても考えさせられた。
母親とは一般的に生みの親の女性を指す。じゃ、その生みの女性はどうあるべきなのか?そしてその理想は生みの女性のみが実現しないといけないのか?たくさんの疑問が浮かんだ。この映画を通して、私が出した答えは単純だが母親の役割とは愛であり、その提供者はその責任を負えるものに限ると感じた。愛という形のないものが人には大切であり、人間にとってその形のないものを知るには母親が必要であると思った。そしてもちろん愛の提供者は生みの親がベストだが、それがたとえ違くても、人間の美しい繋がりによって愛が守られればそれは良いと感じたし、だからこそ改めて支え合いについても大切だと思った。
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