ブラック アンド ブルーのレビュー・感想・評価
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恐るべし ブラックVS警官
主人公ナオミ・ハリスがかっこよすぎる。
ランニング中にパトカーに止められいきなり後ろ向きにされ身体検査からずっとハラハラドキドキしっぱなし。
(アメリカでスピード違反でパトカーに追いかけられたのがよみがえった。)
小心者の自分には見続けるのが苦しかったくらい。
ただ、主人公は女性といえど軍隊上がり。
そこは鍛えられた肉体、精神、技がまちの警官ごときに負けるわけないと信じながらラストシーンまで駆け抜けた。
なんとなく結果は予想できたけれどラストまで安心できない展開で最終のパトロールシーンでようやくハラハラドキドキから解放される。
それにしても銃社会は改めて怖いと思ったし銃の出てこないアクション映画を作れないのだろうか?
この映画だけでも結構な人が殺されてた。
怖いと思いながらも最後まで見てしまったので偉そうに言えませんが・・・
あー、怖かった…
最後は勧善懲悪な展開になるの分かってても、めちゃめちゃハラハラしました。
人種差別、ジェンダー差別、職業差別…見ながら、色々とイライラするしかないwww
なんだろうな、この、女の非力さに対する虚しさ…女はスッこんでろ的な、周りを騙しちまえば、後は女も生きられないだろ的な匂いを感じてしまった。
もちろん映画だからね、わざわざ観客をイライラさせるような脚本なんだろうけど、こういう作品を見るたびに、アメリカの警察ってこんなにクズばかりなの?って偏見を持ってしまうのもいや。
ほら、ロリータ教師が捕まるたびに、だから教員は…的な目で見られるみたいな。
あんまり感情移入して観ると、ガチでイライラが止まらないんで、すごい作品だったけど、こういう作品はたまにでいいかな。
もう少しキャラを、キャラ同士の関係性をしっかりと伝えられたら
汚職刑事の殺人現場を目撃した女性警官の逃亡劇。
「レオン」もそうでしたが、汚職警官との攻防は面白いですね。「圧倒的な権力」「容認された暴力」・・・今回は、主人公も警官ですが、それだけに「誰が敵で、誰が味方なのか」が分からない状況は緊迫感を煽ります。
それに、地元のギャングも登場するのですから、面白くないわけがありません。
水害で街も人心も荒廃したニューオリンズ、「同じアフリカ系のシンパシー」と「警官である自分」のギャップ等も上手に組み入れられています。
褒めまくっていますが、評価は4。主人公達のバックボーンが分からず感情移入がし難いのが理由の一つ。
なぜ、彼女は故郷を離れ軍に入ったのか?なぜ幼馴染は、そんな彼女を許せなかったのか?彼女を助ける男性は、死ぬ覚悟をしてまで彼女を守ろうとしたのは何故か?
ここら辺が明示も仄めかしもないので、キャラが浮き上がって見えてしまいます。
とても勿体ないと感じた映画でした。
今どきかも、ナイス
一言「ボディ・カメラは見ていた」。
ブラックは黒人、ブルーは警察官の意味です。
今作でおお、と思ったのが「ボディ・カメラ」。
制服の胸元に小さい主導式のカメラが備えられていて。
仕事が終わったら、その動画をアップロードするという。
女性警官・アリシアのボディカメラが、麻薬課・悪徳警官の悪事(殺人)を撮ったことで。
悪徳警官・麻薬組織から追われる。
撃たれて怪我をしてるし、もう「やばいよやばいよ」状態。
逃げ込んだ先が、写真左のマウス(タイリース・ギブソン)の雑貨店。
タイリース出てるって知らなくて(ワイスピ)、この人主要人物では?。
ビンゴ。一緒に逃げる羽目→警官嫌いのスラム街へ。
でもアリシアは一人じゃない。マウスや幼馴染のスラムの女性。
味方?敵?がよくわからないのも、余計スリル。
映像も、ボディカメラや防犯カメラっぽい映像が挿入されていて。
画像のアップロードができるかどうかの、ハラハラドキドキ。
たまらんねえ!。
今どきな新鮮さを感じつつ、でも仲間の絆も感じたナイスな1作でした。
⭐️今日のマーカーワード⭐️
「trust me」(俺を信じてくれ)
意外な名作
タイリースギブソンが出てるってだけで見てみたがこれがなかなかの拾い物。
警察の犯罪の様子をボディカメラでたまたま撮影した主人公が味方ほぼゼロの状況でどう立ち向かうか。ギャングまで出てきてドキドキハラハラ、終盤まで気が抜けなかった。
ナオミハリスが正義感が強くぶれない主人公なのがよかった。
タイリースはワイスピのひょうきんな役とは全然違い、格好よかった。
ちょっと市民にしては強すぎる気もするけれど笑
相棒の動きや、ちょっとした気持ちの変化などもラストに効いてて描写がとても素晴らしかった。
関係者が雑な感じで死んで、首謀者のみ捕まるってのが残念だった気も。
まとめてブタ箱にいれた方が気持ちも晴れた。
設定が
元軍人(数年)の女性警官だからこそ・屈強な男の麻薬取締官にも対等にやりあえる、という設定が、幾度となく訪れる窮地をくぐり抜ける主人公に説得力をもたすのだが、窮地が映画的な見せ場として中途半端なな気もする。
リアリティ優先か、ストーリー優先か、アクションアクションするわけでもなく、169cmの女性で鍛えてたら結構切り抜けられそうな場面が多く、元軍人という設定を深掘りしないなら取ってつけた感があり、ちょっと入り込みづらかった。
テーマや環境設定はベタだけど硬派な感じがあっただけにもったいない気がした。「映画」としてのバランスを考えるともっといい感じになりそうな気がする。
ハラハラドキドキ
最初から最後までほとんどの時間、ドキドキさせられた映画だった。その分楽しめた訳で五つ星なのかも。でも疲れたー!!新人とはいえ、軍隊経験もある新人女性警官。みんな新人&女性って事で舐めてかかっていたが実は強い!そして気持ちがスカッとするラスト。おすすめの映画!
ほとんど廃墟しか出てこない地味な低予算作品ながらタイトなアクションにも見応えがある地味ながらも熱いポリスサスペンス
舞台はルイジアナ州ニューオリンズ。アフガニスタンに2度従軍したアリシアは母の墓がある故郷に戻り警察官として働き始めるが長く離れている間に街は荒廃し、黒人だというだけで職務質問され、幼馴染だったはずの友人もよそよそしい。ある夜相棒の同僚に代わって夜勤を買って出たアリシアは先輩の警察官ディーコンとパトロールに出るが、通報を受けて急行した廃工場で麻薬課の刑事マローン達が麻薬の売人ゼロを射殺する現場を目撃してしまう。アリシアが胸に装着していたボディカメラにその場面が記録されたと悟ったマローンに腹部を撃たれたアリシアは辛うじて脱出、旧友マウスが勤める雑貨店に逃げ込むが・・・からのサスペンス。
ブラックは黒人、ブルーは警官を表していて、黒人警官であるがゆえに荒廃した街の中で孤立し、仲間であるはずの警官達にも命を狙われるアリシアの孤軍奮闘を見つめる地味な作品、ほとんど廃墟しか出てこない低予算ぶりですが、手抜き感は一切なくクライマックスシーンは細かいカットで臨場感を煽るしっかりとした演出が印象的。『ワイルド・スピード』シリーズでデカイ図体なのに気弱な小物ぶりを発揮するタイリース・ギブソンが否応なしに事件に巻き込まれるマウスを好演。悪徳刑事マローンを演じるのがフランク・グリロ、『コンティニュー』とは真逆の役柄ですがそもそも顔つきが完全に悪人ヅラなので与えられたキャラを忠実に演じていました。マネーペニーが纏っていた華やかさをかなぐり捨てたかのような実直な警官を体現したナオミ・ハリスの堂々とした熱演が実に魅力的で、今後ともB級エリアでキャリアを重ねて頂きたいと思います。
耳がピカソ!
よくある汚職警官ものではあるが、タイトルからもわかるように黒人差別のテーマを根底において、無慈悲な差別・虐待を告発する作品でもあった。新人警官ウエストが麻薬課刑事マローンが売人を射殺する現場を目撃する。その様子はボディカメラで撮影されていたが、口封じのために仲間から追われることになるスリリングな内容。
ブルーとは隠語で「警察」のことらしいが、ニューオリンズの貧民街の黒人からも嫌われ、さらに黒人だからと警察の横暴な尋問を受けたりもするヒロインの警官アリシア・ウエスト(ナオミ・ハリス)を表している。
少年院を退所、軍に入隊、アフガニスタンに2度出兵、そして警官という経歴を持つウエスト。故郷に戻っても仲のよかったミッシーからも蔑視されるし、黒人だからという理由だけで差別も受けていた。昔のミッシーとは違う・・・そう、彼女も売人組織キングストン・クルーの一員だったのだ。
汚職刑事マローンたちからも追われるうえに、復讐のためと、売人のリーダーダリウスの一味からも追われ万事休す。身の潔白を証明するためにはカメラの映像しかない!相棒にも裏切られ、援軍もない中、スーパーの店員マウスだけが頼りになったのだ。
人種差別、偏見、思い込み、分断され孤立無援。汚職刑事を告発しようにもその前に殺されてしまうという緊迫感。クライマックスの手に汗握る展開は既視感もあるけど、やがて真実に向き合う者が現れたのが救いだった。“正義”という単純な言葉では表現できないほど、複雑な思いにさせてくれた。ちょっと涙。そして、耳がピカソ・・・ちゃう、ゴッホだよ。
信じてくれない…
辛さが伝わってくる。新米刑事ナオミ・ハリスがボディカメラに汚職警官のギャング殺害現場を偶然撮影してしまったことから命をギャング、警察双方から狙われる。元軍人という経歴で腕っぷしも良い感じ。ワイスピのお調子者タイリース・ギブソンが唯一彼女を支える硬派な男。日頃から警察から目の敵にされ、頭が来ている。展開は面白かったけど、あまりにも汚職警官の話ばかり警察全体が信じる設定や、カメラ撮影してたら、もっとやりようがあるだろうと思ってしまった。
虐げられた黒人達は胸がすくに違いない
『ブラック アンド ブルー』
よく意味の分からないタイトルだが、ブルーとは警察の隠語で「警官」を意味するようだ。そして、地域の黒人のコミュニティにとっては黒人警官は白人に与する「裏切り者」を意味する。それを端的に表したタイトル。
つまり、味方のいない状況に置かれた彼女が、絶体絶命の危機からどうやって脱出するのかを巧みに描いた骨太のアクション映画で、久々に手ごたえのあるストーリーに巡り合えた。
はじめに気になった難所をいくつか指摘しておきたいが、些細なことには違いない。
まずは、ここまで腐敗した組織に、新人が入って来た時に、その新人を巻き込みかねない犯罪行為をやるだろうか?というデリケートな疑問だ。当然のように主人公の新人警官は正義感に厚く、相棒とは言えちょっとした矛盾から不正行為が発覚する可能性が高い。
そのちょっとしたほころびは、相棒のシフトを代わってしまったことによって組織的な犯罪行為を知ってしまうというストーリーテリングにある。この相棒、ネタバレになるので詳しくは書かないが、善人とも悪人とも言えない。だが、腐敗警官たちの所業には気づいているふしがある。少なくとも、この新人とシフトを代われば彼女にどんなリスクが生じるかを予想することは難しくないだろう。
それから、彼女が犯罪行為に気付くきっかけになったのは、車上荒らしをする黒人を咎めるために待機していたパトカーを飛び出したこと。その時に轟いた銃声で、異常事態を察知する。しかし、あれだけ大きな発砲音なら、車の中にいたとしても誰でも気づく。彼女を車から出させるための方便かと思ったが、この車上荒らしは伏線でもなんでも無かった。まるまるカットしても良かったはずだ。しいて言うなら、丸腰で個人のケータイも持たずに逃げるという状況を分かりやすく説明するための方便に過ぎない。
序盤の緊迫した状況に追い込まれるまでの展開は見事だが、その雑な2点をもう少していねいにつぶしてほしかった。
新人警官ウエストは、警察内部の腐敗警官たちによって命を狙われる。そして、地域の黒人のコミュニティからもはじかれてしまう。それは幼なじみにさえも他人の振りをされてしまうことで巧みに描かれる。
この映画の素晴らしいところは、そうした心理描写のていねいな語り口にある。そして何よりも、アメリカの社会問題になっている、白人警官による黒人への差別的リンチ行為を、巧みに取り入れていることだ。住んだことも無ければ、旅行に行ったことすら無い私には、とうてい理解できないが、やはり黒人の命は一つ下のランクに見られているようだ。それは警察の作戦行動でも、先陣の「弾除け」に黒人を配置することからもはっきりと分かる。
また、傍観者的に多くの黒人の目が注がれる中、開き直ったように自分を正当化する腐敗警官が暴れる印象的なシーンで、壁の落書きまでもが腐敗行為を見つめているのだ。
多くの黒人たちが敵意むき出しで見守る中、白人たちは力で自分の行為を正当化するようにさらに威圧的な態度をとる。いや、取らざるを得ないであろう。
こんな刺激的な題材を見事なエンタメに仕上げた本作は、まさに「ブラック・ライブズ・マター」を伝え聞かされた日本人の私にとっては、時宜にかなった、問題の本質に迫ったおとぎ話となった。
惜しむらくは、コロナ禍で劇場での上映が頓挫してしまったことか。確か、ボックスオフィスのランキングで、10位以内にしばらく留まっていた予告編映像が印象的で、日本での上映を心待ちにしていたのだが、かなわないままセルスルー化されてしまったようだ。
ちなみに、同じ時期に『ボディカメラ』という、若い女性の黒人警官が主人公の映画が公開されていて、この作品と間違えて見てしまった。こっちの方はちょっと残念な出来映えなので、気をつけたほうがいい。
2021.5.7
新人警官 vs 白人悪党警官
警察に勤める女性警官のお話。
同僚の白人警官が、ギャングを殺してその罪を女性警官になすりつけるという展開。
同じ所内の警官も誰も味方になってくれず、懸命に逃げるが…。
町中のギャングからも命を狙われ、本当に四面楚歌。
果たして正義は、証明できるのか?
正義の在り方
昨今、話題になっている警官による過剰防衛などを上手く折り込み、正義の在り方などを黒人女性警官の目線で描かれている。
公職に就く人は警官に限らずこうあって欲しいという姿がちゃんと描かれているのでいい教科書になると思う。
A West
警官側から見た住民、住民から見た警官。何げない日常空間に重低音とカメラワークで不穏さを漂わせ、相互の緊迫感を高める。と、社会性高めのモチーフながら、中盤以降は、アクションとサスペンスに満ちたエンタメ作品の色合いは濃い。
実在のニューオリンズをネタにしてエンタメにしてしまうのは躊躇する部分もあるが、主人公のナオミが正義感あるキャラにどハマり具合で押し切られる。このままシリーズ化しても良いのではないか?
屈しない強さ。追いつめられたヒロインの、孤高な戦い!!
【賛否両論チェック】
賛:警察でさえも腐敗した街にあって、権力に屈することなく孤軍奮闘するヒロインの姿が、雄々しくて印象深い。緊迫感溢れるアクションも魅力。
否:ヒロインが危ういところを毎回助かっていくのは、お約束といえばお約束。展開もかなりのご都合主義。
月並みな表現かも知れませんが、
「『お巡りさん=正義の味方』っていうイメージは、やっぱり日本だけなんだなぁ・・・」
って感じてしまいました(笑)。
腐敗した街で、ふとしたことから警察組織の汚職を目撃し、追われる身になってしまったヒロイン。孤立無援・四面楚歌の状況に追いつめられながらも、決して諦めることなく戦い続ける彼女の姿が、とてもカッコよく映ります。そんなヒロインの戦いに、敵とも味方とも思える地元のギャングがどう関わっていくのか、その辺りのハラハラドキドキの展開からも、目が離せません。
勿論ストーリーそのものはかなりのご都合主義ですが、サスペンス好きは必見の作品といえそうです。
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