花束みたいな恋をしたのレビュー・感想・評価
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キューピッドの目線
基本的にロマンチックな物語だった。
観終わった直後に、架空の続編が脳内を駆け巡る。
4年に及ぶラブストーリー。
恋愛の絶頂期を経て「生活」に擦り減っていくお互いの感情、その変遷が生々しい。
男性が感じる事、その思考の発生源。
女性が感じる事、その思考の発生源。
当事者達には理解不能なアレコレが、驚く程共感できる。観客という第三者な立場が、そうさせてくれるのだろう。僕らは至極冷静に過去の出来事を分析する事になる。
まるで運命のように出会う2人。
とても微笑ましいエピソードが満載だ。
同棲したての頃なんかは楽しくてしょうがない。だけども、女性は「終わり」を意識してたりしてる。
この恋が、最後の恋でありますようにと祈るかのようだ。ある種、現実的ではあるなぁと思う。
男性側は、やっぱりそんな事を考えない。
やがて、生活がおぶさってくる。
この幸せを維持する為に、愛情とは別にお金が必要になってくる。
2人は「学生」から「社会人」になる。
すれ違いが起こり、喧嘩になる。
もう、その喧嘩の内訳が見てて辛い。
相手の気持ちが良く分かる。
なんであの時、理解してあげられなかったのだろうと、とてもとても悔やむ。
いまだ未経験のカップルは、この映画を見れて良かったんじゃなかろうかと思う。将来そのシチュエーシヨンに陥った時、はたと立ち止まれるかもしれない。
紆余曲折を経て、彼らは別れる事になる。
この別れ方が、また切ない!
アレをやられたら、もう戻れないと確信してしまうのじゃなかろうかと思う。
そして月日が過ぎ、2人は偶然出会う。
お互い違う相手と共にいる。
なのだが…思考は似てるし、価値観もそのままだ。服の趣味も未だに変わらない。
そして、その後の2人次第では、奇跡と思える出来事が起こる。
物語に時折挿入される2人のモノローグが秀逸だった。微笑ましいものも、辛辣なものも。本来見えない「心情」を解説してくれるかのようだった。
その時々を切り取るカットも編集も素敵だった。
有村さんは、サバサバとしながらもしっかりと可愛いし、菅田氏の頼りなさといったら、この上ない。だからこそ頑張る彼を他人と思えない程だ。
恋愛が始まってから終わるまでの変遷を、その裏側とともに傍観する本作。
共有できる感情も多いのだけど、ふと思う。
もし、運命の矢を持つキューピッド達がいるとするなら、今の彼らを温かくなのか、好奇なのかは分からんが、見つめてるのではなかろうかと。
今の僕たちのように。
ラストに差し掛かり、やっぱりお似合いだと思う。
どころか、2本目の矢が刺さったのかと思うようなシュチュエーションだ。
その後、2人はヨリを戻すのではなかろうかと思う。
だがこれは、運命を知らない俺の願望だ。
いやいや、所詮、同じ過ちを繰り返すだけだと踏みとどまる未来もある。
それとも経験や成長から対処法を獲得できるのかもしれない。相手を思う一途な気持ちが、相手を思いやれる気持ちに変化するかもしない。
近すぎず…それでいて遠すぎず。
2人ならそういう距離を見つけられるのかもしれない。
花束はいずれ枯れるのが運命たげど、それを捨てるかドライフラワーとして飾るか…それが出来る花と出来ない花はあるのだけれど、どうするかは2人で悩めばいいのであろう。
ある種「愛情」は「呪縛」と同列であり、別れた後の3ヶ月間の解放感ったら底知れないものがある。
この作品が秀逸であると思えるのは、その後の時間を優しく空想できるからだと思う。
でも、この空想も男と女ではきっと違うのだろう。
女性は「元鞘になど戻らない方が幸せ」と断言するかもしれない。
作り手の偏見に満ち溢れているかもしれない本作だけれど「運命の矢」の逸話を描いてるようにも感じる。
…女性陣に鼻で笑われてるような気もするけれど、勇気を持って投稿する。
終わり方はいい
菅田将暉と有村架純が好きで鑑賞。
大人になったからなのか所々うーん?と思うシーンが、
就活したくないから同棲?
好きなことを仕事にするのはだめ?
社会に出てからの麦くんがあんまり好きになれなかった、、、。
結婚式後の別れを切り出すまでの、出会った頃を思い出す演出はよかったー。
終わり方はきれいな理想的な終わり方でいいと思った!
誰しも経験するであろう物語
坂本裕二さんの脚本、監督が「罪の声」の土井監督という事で鑑賞。作品の舞台でもある調布の映画館で見たので、なんだか変な気分だった。観客は若い人から年配の方まで、女性の比率は高くほぼ満席だった。
年齢を経れば誰しもが経験するような恋愛あるあるを主人公二人の目線で追体験する。ただ今までの恋愛映画と異なるのは、楽しい時間を経た後のすれ違いまで描いている事。付き合ってから結婚に至れば自ずと体験する、セックスレスや些細なケンカ、一緒にいる事で当たり前になってしまう事柄を丁寧に描いていた。
嫌いではないし大切なのだけれど、付き合い始めのドキドキするような恋愛は得られない。彼らは別れる選択をした事でお互いに次へ進む事が出来た。
男女が乗り越える普遍的な試練を、この映画は提示していると思った。
自分の過去と重ねながら観られるのがヒットしている要因だと思った。
切ないけど
映画館は高校生で溢れていましたが、私には色々経た人にこそ響く映画だと感じました。
二人が出会って恋をして同棲して別れる話。ありきたりといえばありきたりなんだけど、胸に刺さるものがある。色々思い出したり考えたりして、辛い。笑 だけど最後は明るくあの頃を思い出しながら各々の道を進んでいっているところが爽やかで良い。有村架純ちゃんと猫かわいい。映像がとても綺麗で、二人で住んでる家もお洒落で、ほんと映画みたいな恋って感じ。
小さいすれ違いの描写が細かくて、絹ちゃんの好きがどんどんなくなっていってるなぁというのがものすごくわかる。最後ファミレスで気持ちが戻りかける菅田将暉の細かい演技に泣かされた。
どちらの気持ちも分かるし、何がダメだったとかではなく、この二人はいつかはうまく行かなかったんなぁと納得できる感じ。色んな所が「同じ」から始まった二人の片方が変わっていって「違う」ことが増えていくって、辛いしうまくいかないよね。変わることは悪いことじゃないし、色んな生き方があるから。
とはいいつつ、多分二人とも割と厄介な性格だからこの二人以外でうまく行くのか?とかお節介で思ってしまった。笑
身近にあるであろう恋愛物語
私は恋愛ものは映画ジャンルの中で最も嫌いですが、何かこの作品は惹かれたもので視聴。
ただ正直期待値が大きかっただけにそこまでという感じでした。
前半はもう笑みが自然と溢れてしまうような幸せな展開で、この後よく転ぶのか悪く転ぶのかワクワクしながら見ていましたが、最後は「かなり現実的だな」という印象でした。
どこにでもいるようなカップルの恋愛物語を、この主演2人が演じたから華があるんだろうなという感じです。
まぁあまりドラマチックすぎず、これはこれで良いかなとは思います。
全体を通してもそれなりに面白かったです。青春映画ですね。
とにかく菅田将暉はかっこよく、有村架純は可愛く、とても素晴らしい演技でした。
55点
映画評価:55点
1組のカップルの出会いから別れまでを描いた作品。
好きな事に意気投合し、
毎日、毎日、その相手の事が気になって
大して興味のない相手の趣味も
一生懸命話す姿を見ているだけで
何だか楽しくて
内容なんて二の次で。
気になる人と一緒だと
何でも楽しくって
そんな経験、
好きな人が出来たら
誰だってした事があるんではないだろうか?
そういう普通の恋の話し。
登場人物が少し美男美女で、
少しオシャレで、少し偏屈な趣味を共有している
それだけ。
でも、普通だからこそ
共感も想像もしやすかった。
ただ一緒にいる事が楽しかったから
一緒にいるのに
生活とか、習慣とか、環境とか、
時が経つ事に変わっていく。
不満はあるけど、
好きだから、一緒にいたいから、
お互いのために二人の時間を捨てる
同じ物を一緒に食べて
同じ曲を一緒に聞いて
同じ布団で一緒に寝て
その時間が無くなる
個々になる。
そりゃあ、
音楽はLとRで流れてくる音が違うから、
両方耳に入れて聞かないと
本質なんか分からない
でも、違うんだよ。
好きな人と音楽の本質を確かめたいんじゃない
一緒に同じのを共有したいだけなんだよ
共感なんて要らない
大切なのは共有なんだよ
それが出来なくなると
どんなに好き同士でも別れる。
二人が変わった訳でもないのに
自分自身の恋では気がつかない答えが
こうやって他人の普通の恋を通して気がつく
そういうもんなんだろう。
【2021.2.25鑑賞】
坂元裕二さんさすがです。
坂元裕二さんの描く作品が大好きなので、
ファンからして大袈裟なレビューとなってしまったら申し訳ないのですが。
毎回素晴らしさに驚いてしまうのですが
日頃私たちが感じるような小さな小さな幸せや気づきやもやもやをこれでもかと言うほど詰め込んで、積み重ね、リアリティに溢れていて親しみがあり、
至って日常でありそうな物語を、日頃テレビで見る華やかな役者さんをあんなにもナチュラルで庶民的に溶け込ませてしまうのは坂元さんだからだと感じます。
違和感なく安心して作品に引き込まれていき、気付いたらラストの切なさに泣いてしまってました。
夢を観てるような幸せと、歳を重ねるにつれて避けられない切なさがあります。
若者麦君のプロポーズ、確かに理想的じゃないけど本当にリアルで、絹ちゃんを支える為に前へもがいていて。
どなたかのツイートで見たのですが、本当に死ぬほど仕事に追われると、テトリスとか、パズルゲームばかりしてしまうらしいです。そんなに頑張ってたんだよ。
絹ちゃん、勿体ないな〜
あんなお互い自分なようなふたりなんて、どこにもいないし
きっとまぁどこかでまた嫌でも会って、結局結ばれそう。
私はそう信じます笑 そうあって欲しい。
ライトな坂元裕二作品
坂元裕二のドラマのファンからすると、とてもライトに観れる内容のいい恋愛映画だと思います。
坂元さんが描く人物には嘘がないです。映画やドラマはほとんどフィクションなので、嘘は嘘なのですが、中の恋愛って単純にすれ違いからのハッピーエンドが多いですよね。実際のカップルは上手くいかないことだらけなのに。そんなリアルな部分を丁寧に描いてくれた作品なので、ある程度恋愛してきたアラサーは共感できる部分が多い気がします。
坂元さんが、二十台で付き合って別れない方がおかしいんだ!とインタビューでおっしゃってたのを見て、本当にその通りだなと笑ってしまいました。
肝心な最後に首を傾げてしまう。
まず出会いから共通点が多すぎて不自然ではあるものの、映画だから〜という気持ちで集中して見続けられました。
しかし、終盤のファミレスのシーン。途中からやってきたカップルが以前の自分たちとかぶるシチュエーションで似たような会話をする。そこまではまあ。
そのあとのカップルがお互いが読んでいる本を交換するというシーン…必要であろうか?自分たちと似ているシチュエーションを見て過去を思い出し、込み上げるだけで良かったのでは。と思ったのが率直な感想。
一番大事なシーンなだけあって、映画自体の評価に大きくつながってしまった。
花束だって? いや、おまえらの恋からは腐臭がする
ただ面が良いだけが取り柄の、サブカル大好きなクソ男とクソ女。押井守はたしかに世界基準の監督だが、彼を知っていたところでお前らは単なる庶民に過ぎません。
そんなふたりが繰り広げる恋愛は、3日間乳繰り合っただの、焼きそばパンがうまいだの。まさに煉獄。「よもやよもや」の後に続くは、「これが末法か」という諦めの言葉だ。
キリスト教が説く「煉獄」とは、「天国と地獄の間にあるところ」。そこにあるのは、無味乾燥で荒涼とした不毛な空間だ。仏教が説く「末法」とは、仏の教えが廃れてしまい、もはや誰も救われることのなくなった時代を言う。イエスも仏陀も見放してしまった、このサブカルクソカップルの恋愛。かれらの恋と生活は、いくら噛んでも味のしないスルメイカのようだ。
麦、自分の「好き」を簡単に手放す男。
好きなものを続けていくには、熱意や環境だけじゃない、何より大切なのは「自分が「好き」であり続けるにはどうすればいいのか」と、自分の性格・趣味嗜好・能力と向き合い続けることなんだよ。いったん、「好き」を棚にしまったら、もう取り出すことができない。「好き」は、そういう風にできている。
絹ちゃん、恋人を理解しようとする努力をしない女。
いっつも受け身の癖に、最後の言葉まで麦に言わせやがって。大和撫子を気取りすぎだコンチクショウ!
ところで最近、主人公に「麦」という名前をつける文学作品が多い気がする。川上未映子『あこがれ』がぱっと浮かぶが、探せばほかにいろいろと出て来るとおもう。
かくいうわたしも、趣味で小説を書いている。まさにいま取り組んでいたものが、「麦と絹」という母子の話だった。名前、完璧に被った。彼らと同世代を、同じサブカルクソ野郎として生きた業なのか。
でも、わたしはこんな恋愛は送れなかった。羨ましいよ。ほんとうに腐臭がするのは、きっとわたしの方だ。
感じたままに書きます
最初に他の方のレビューや雑誌記事など読んでおりません 見たままの個人的な感想です
やんわりとネタバレ含ませてますので宜しくお願い致します
序盤の男女の出会いの心のエネルギーの盛り上がりは初々しくも良く分かる心理描写
気になる相手との友人と出会った時の気不味い気持ちになる描写など誰もが経験する普通の恋愛の始まりにワクワクさせられました
関係を深めていく流れも男女の仲に溺れていったり少し不便な事も二人で居れば何でもなかったりと幸せな気持ちも共感ささられました
関係が崩れていく流れもコレダ!というものがあるわけではなく少しのズレが互いの存在を認めながらもストレスに感じていく様などリアルでした
そこの描写のギスギス感が少しマイルドに感じましたがこれは飽くまで同棲というカタチの二人たからかな
そして別れを決めた二人の瞬間はなんとも胸が苦しくなりました 過去の二人をリフレインさせる描写は出来過ぎではありましたが何処で違った未来を選んでしまったのか悔やむ様に抱きしめ合う二人の心の動きが切ないものでした
その後の流れはこんなに気持ちよく別れられるものかな?と思うところもありましたが作品全体を爽やかに収束させる為のものだったのかと納得しています
最後に主演のお二人へ
菅田将暉さんは何処にでもいる青年を演じさせたらピカイチだなと感じます 男前にも頼りない男にも何方にも振ることが出来る強すぎない個性が益々魅力的に感じます これから先の作品も見ていきたいと思います
有村架純さんはナラタージュから大人の女性へと変わった感があります 男女のシーンでとてもセクシーに感じさせるのですが本作の劇中で相手役である菅田将暉さんにとって愛おしい存在と感じた瞬間を手に取るように感じさせられました 大切な人の前でコロコロと表情を変えていく何処にでもあるそんな光景が凄く自然でとても素敵でした。
最後に長個人的な感想なのですが今現在、恋仲の人とは見に行かない方が良いと思います 独りで見て昔の恋を思い出し今一緒にいる人の存在を大切に思うためのキッカケの作品だと思います
ここ最近で見た映画の中で、とても納得出来る映画でした。
会話が良いね
とにかく共感できるとこもたくさんあって、会話が凄く面白くて良かった。
でもこれ見た後結婚するなら盛り上がってるうちに勢いで結婚しなきゃダメよねーしかなかった。こんなに気があって趣味も同じでピッタリあってそうなのになんで別れなきゃいけないのかよく分からん。それなら付き合わず友達同士のままのが良くない?こんな気が合う人ともう2度と会う事ないとか嫌だー
余裕無いのがダメなのよねきっと。会社の働き方改革でもっと余裕があればこの2人が別れる事も無かったのかもと思うと残念
男脳と女脳をうまく表現している。
後ろのお姉さんが26.27歳くらいなら泣いてたなって
言ってました。
28歳ですが昔の同棲して別れた時の気持ちとか喧嘩とか思い出してしまって面白くもあり、寂しい気持ちになりました。
環境変えて何かをしようと思うカップルは見たら別れると思います笑
でも別れたからよかったという意見もあるみたいです。
僕個人としては続いて欲しかったなー
菅田くんかっこいいけどプロポーズのタイミング最低だったなー
タイトルなし(ネタバレ)
あっという間の2時間だった
最初に出てきたイヤホンのLとRの話のように、物語の途中の様々の出来事に対して、麦と絹が違うことを考えているという演出がとても深かった
わかるんだけど…思ったほどキュンとしなかった
プロローグで、カフェでカップルがイヤホンを2人で分け合って音楽を聴いているのを見て、「あの2人本当の音楽好きじゃないよね」とそれぞれ口にする麦と絹。しかしその2人はお互い別の恋人と一緒にいる。そしてもカップルに伝えようかと2人同時に立ち上がって、お互いに気づくところから始まる。
そして、そこから5年前の2人の出会いから物語は始まって行く。
終電を逃してしまって出会った2人は、時間潰しに入った居酒屋で趣味や価値観が合うことから意気投合。その後何度目か会って付き合うことになる。
夜の横断歩道で、信号を待つ2人。なかなか青にならななくて、手を繋ぎ、そしてキスするシーンはとても良かった。後ろからのアングルがまた良いなあと思った。
それからあれよあれよと麦の部屋で同棲し始め、そして2人で家を借りて引っ越す。
この辺りから、ちょっと感情移入できなくなってしまった💦
まだ大学生なのに…と思ってしまうのはやはり古い考えだからなのかな(^^;;
まあ、わからなくもない。若い頃はそういうのが楽しかったりする。おままごとみたいな、そんな感じ。
そしてそれぞれ就職して仕事優先みたいになり、どんどんすれ違って行き、価値観も変わっていく。
それが大人になるってことなんでしょうね。
麦は将来のことも考えるのに、絹はいつまでも学生気分で今の仕事が向いてないからと簡単に辞め、またアルバイトのような生活…。楽しければいいというものでもないし、やはり一緒に住んでいるなら生活のことも考えないといけないよね。
引っ越してきたばかりの頃に通ったパン屋が閉店して、そのことを絹がラインしたら、「駅前に買いに行けばいいんじゃない?」なんて返されたら…そりゃ悲しい。
そういう問題じゃないのよ、2人の思い出までも消えていくようで寂しいからなんだよー。
でも麦は麦で社会に認められようと必死で頑張ってるのに、仕事中にそんなくだらないことでラインしてくるな、という感じもあるよね。
2人の視点が描かれているから、余計2人のそれぞれの思いもわかってしまう。麦が一生懸命なのに、絹が仲間と飲みに行ったりしてるのはなんだかなーとは思ってしまったり。
2人のカラオケシーンは可愛らしかった。デュエットとかいいなあ。掛け合いがよかった。
そしてファミレスで別れを告げようとして告げられないシーンで、昔の自分たちのようなカップルを見て、涙が止まらなくなる。
ここは一番グッときました。あの頃の初々しかった2人。お互い今も好きなのに、その頃の気持ちではなくなってしまった2人。
ファミレスを飛び出す絹を追いかけて、抱きしめる麦。
でも頭の中では冷静に、2人ともお店飛び出して、無銭飲食に思われないか?なんて考えてしまった😅
まあ、荷物があるから大丈夫でしょうけど…財布とか置きっぱなしも危ないよ💦
そして最初のシーンに戻る。個人的にはそこからまた2人が…というのを期待したんだけどなあ…。
ほんとにそれでいいの?と思ってしまった。
なんでしょう、2人を見守るように冷静に見てしまった感じでした(笑)
恋愛映画、なんだよね
終電を逃すことから始まる麦と絹の偶然の出会い、その後、話せば話すほどお互いの共通点が分かり、趣味もあう。
2人が惹かれ合って恋愛を始めるのは、くすぐったいほど自然で微笑ましい。
大学生のうちは好きの感情だけでよかったが、どちらも就職先が決まらず、親からの仕送りもなくなり、麦がお金を稼ぐこと&社会に属することを優先し始めるあたりで、感情のすれ違いが。
どんなときも都度本音で話し合っていく2人は、これ以上ないほどの組み合わせに思えるが。。
それでもやり直そうと麦がプロポーズをしたその日、それでも、2人はやはり、別れを選ぶ。
4年の付き合い。
このタイミングで別れを選ぶ理由が、私には分からなかったけど、、
4年の恋愛を経てそのまま結婚した自分だけど、結婚前にこの映画みたら、私も別れてたんじゃないかなって思えた。
こういう価値観もある
冒頭は自分達を特別だと思い相手を蔑んでることに気づいていない、よくあるサブカルチックな2人の映画かと思いました。
しかし後半、2人の終わりに近づくにつれ緻密に描かれ表現力が繊細な映画でした。
冒頭は特別な感性を持っていると言いたいために、マイナーなものを好きになる。それを知らない人を小馬鹿にする子供な2人だな、と。本当の個性(ミイラ展やガスタンク、お葬式の時)や現実と向き合わないから距離が離れていくんでしょうね。
簡単に就活をやめたり、猫を拾ったり、仕事が決まらないまま同棲したり、、、
その終わりに向けての動きが繊細に描かれていて物語に共感できなくとも楽しむことができました。
絹と社長の関係など、敢えて書かれてない描写も想像の余地があって心地よいです。
ただ、サブカル好きでもなければ、こんなに相手に自分を探す恋愛をしたことないので、自分にとってはリアルではない映画だな、とひしひしと感じました。
ジャックパーセルか。
だいぶオッサンだけど、
若い時、自分も長く付き合った彼女と別れた。
結婚も考えた。
でも、別れてしまった。
もう、他の人と結婚出来なくなってしまった。
だって、彼女より自分を理解してくれる人
なんて、あらわれない自信がある。
彼女には、絶対幸せになっていて欲しい。
話し違うけど、
自分も、自分と似てる本棚を見た事がある。
本当に、ビックリして、不思議な感動。
最後に振り向かないでお互いが手を振るのがどうしても嫌だった
菅田将暉さんも有村架純さんも嫌いな役者さんではないのだが別にこのお二人でなくてもよくね
お互い別れた後1年でそれぞれに恋人がいるのも腑に落ちない
何を伝えたかったのか私には理解ができませんでした
苦しくも心暖かくなる映画
有村架純が好きで、色んなドラマを見ては確かにいつも同じようなキャラだとは感じてました。
でもこれは有村架純の映画で1番細やかな幸せと深い悲しみを見た映画。一層演技力が深まった気がします。
ファミレスで二人が別々の道を行くために話をする最後のシーン、「なんとか幸せになってほしい、、」と願いながら見てたけど、泣きながら別れを選んだ二人。男は理想、女は現実、まさにその言葉を見た気がしました。
何から何まで気が合う二人の幸せな時間、こんな恋したみたかったなあ。。と幸せをもらいつつ、自分の人生に少なくない後悔を感じながら、最後は二人の別れを苦しく見守りました。最後の最後まで、二人の再出発を期待したけど、それはならず。。
ああ、、あんな恋がしたいなあ
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