花束みたいな恋をしたのレビュー・感想・評価
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花束みたいな素敵な邦画ラブストーリーを見た
昨年、ヒューマン・ミステリー『罪の声』が絶賛された土井裕泰監督。
本来のフィールドは恋愛/感動モノ。
良かったのもあれば、ビミョーなのも…。
本作は評判上々やコロナ禍でのヒットも納得。
土井監督作の中でもお気に入りの一つに。
2015年。終電を逃した事をきっかけに出会った大学生の麦と絹。
小説、映画、漫画、ゲーム…趣味や好きな事が驚くほど共通。これって、運命の出会い…?
幾度か会ったり、食事したり、映画観たり、ミイラ展に行ったり、ファミレスでまた終電の時間まで他愛ない話したり…。
いよいよ告白。晴れて恋人同士に。
ここから、2人の5年間が始まる…。
昨今、カップルの期間ラブストーリーがよく作られる。
『弥生、三月』は30年、『糸』は18年。
それらに比べると短いが、私にとってはそれらより素敵な5年間だった。
まずは菅田将暉と有村架純の実力派2人のケミストリー。
ナチュラルさ、ユーモア、掛け合い、会話のやり取り、瑞々しさ、キュンキュンさ、中盤からそれらが徐々に変化していく演技や感情の体現はさすが。
初めてのキス。絹が「こういうコミュニケーションは頻繁にしたいです」
鼻血ブー!レベル。ハーイ!私もしたいです!(←この変態野郎!)
2015年~2020年までの実名での文化やサブカルが楽しく、リアリティーを生む。
小説、映画、漫画、ゲームなどの作品名のみならず、作者名やアーティストも。
ちなみに2人の最初の共通点であるご本人出演による“神”。私もすぐ分かりましたよ。
また、ロケ地の東京都調布市の多摩川や京王線など魅力的。
“カップルあるある”が散りばめられているという。
俺/私の事、どう思ってるのかな…?
ただ趣味が合うの仲のいい“友達”…?
告白するタイミングって…?
ドキドキ、ドキドキ、揺れに揺れ動く。
恋人同士になってからは、いっぱいキスして、セックスもして。
絹の両親は厳しい。実家を離れ、同棲を始める。
麦はイラストレーター、絹はケーキ屋でバイト。
近くのパン屋の焼きそばパンが美味しい。
バイト終わりは必ず落ち合って、話しながら一緒に帰る。
大晦日。捨て猫を拾って“バロン”と名付けて飼う。
幸せ。とっても幸せ。
特別なラブストーリーではない。“普通のカップル”の“普通のラブストーリー”。だからこそ、共感度たっぷり。
イヤホン共有の是非の通話や、女の子から花の名前を聞くと男の子はその花を見ると一生その女の子の事を思い出す…というリアリティーのある話。
数々の名作TVドラマを手掛けてきた脚本家、坂元裕二の名執筆。
普通のカップルだからこそ、それは訪れてくる。
お互い両親からの仕送りがストップ。
絹は資格を取って、就活。
俺も男だ。その姿を見て、麦もイラストレーターの夢を捨て、就活。
共に就職が決まり、フリーターから社会人として変わった以外は変わらずの筈だったが…
麦の仕事が忙しい。仕事に没頭するように。
気付けば、あんなに好きだった小説や映画や漫画やゲームに興味すら沸かず。今はもう、今村夏子さんの『ピクニック』を読んでも感動しないだろう。
会話も少なくなり、セックスも暫くしてない。
決定的な事が。突然イベント会社に転職した絹。
麦は、仕事には責任がある。例えやりたくなくても、生活の為にやらなければならない。
絹は、仕事も生活も楽しみたい。やりたくない事は無理してやらなくてもいい。
麦の意見は分かるが、如何にもな男性的な意見な気もする。
絹の意見は自由ではあるが、甘い意見な気もする。
仕事や生き方に対しての考え方、価値観の違い…。
すれ違い、溝、一度生じたそれらはなかなか修復難しく…。もはやお互い、何も感じないまでに。
別れたいけど、またもやそのタイミングやどう切り出すか分からないからただまだ一緒に居るだけ。
そして2019年。友人の結婚式の終わり、いつものファミレスで遂に別れ話を切り出す。
すると男は未練がましくなる。これまで何度か返事を待っていた結婚話を再び。でも、この時のプロポーズが酷い。今愛情が無くたって、子供が産まれて、長く一緒に居れば…。言いたい事は分かるけど…。
女は男のプロポーズに揺れ動きそうになりながらも、一度決めた考えを通す。涙ながらに。
そんな時、近くの席に初々しいカップルが座る。
あのカップルは、かつての自分たちだ。
今、自分たちに欠けているものは、あのカップルそのものだ。
2人は別れを決意した…。
ところがどっこい!
この後の展開が何ともユーモラス。
邦画ラブストーリーあるある、中盤の展開から悲しいオチで終わると思ったら…。
本作、前半は明るく楽しく、中盤はシリアス悲しく、そしてオチはまた明るく楽しく、ハートフルに。
よくよく考えると、一組のカップルの出会いから別れまでの話。普通だったら、切ない。
それをこう描くとは!
OPとEDは繋がり、Googleストリートビュー、“バイバイ”の巧み!
邦画ラブストーリーの秀逸作。
お見事!
あるあるだけど、
上映中に観に行けなかったので、レンタルですが念願叶いようやく観ることが出来ました。
上映が始まって間もない頃、
"カップルで観に行くと破局するかもしれない危険な映画"などとSNS上で話題だったので、どういう意味か気になっていましたが…なるほどなぁと。
理想と現実、
理想を追えばキリが無いし生活は楽ではないし
だからといって、ただ生活するだけの為に生きているのは味気ないし。
お互いに"違う方"を選択して生活を始めるが、そんな中で生まれた価値観の違いやすれ違い。
徐々にすれ違いもう出逢ったばかりのあの頃には戻らない二人に心苦しくなりました。
パートナーと同じタイミングで同じ方向を見て進み続けることって本当に難しいですよね。
最後のいつものカフェでのシーン。
私自身も戻らない"あの頃"を見せつけられている気になりました。
あるあるな話だけど、だからこそ多くの人が経験したことがありそうな。
観るタイミングや年齢や経験によって見方がガラッと変わりそうですね。
今のパートナーと別れを考えていたり不満を抱えていたら、たしかに"危険"な映画かもしれません(._.)
あとはあれですね…
お金の余裕は心の余裕ですね。
余裕を持って生きられるように私も頑張ります。
作品自体は特にこれと言った大胆な見せ場はありません。
ですが、嫌な気持ちになるシーンも無く終始穏やかなトーンで丁寧で、最後まで心地良く観ることが出来ました。
また是非観たい作品になりました(^^)
コメント表題と点数の乖離にある『矛盾』
コンテンツとしては”映画”としてのみが表現出来る媒体なのだと思う。深夜枠のテレビではあの二人の主人公は余りにもギャラが高いw ドラマの内容としてのターゲット層は余りにもニッチ。それでいて
そのドンピシャの自分の斜め上を行く落とし処と、題名の過去形でシッカリと発表している結末。今作品のその全てがマーケティングに基づいてしかしその人達の腑には落とさない意地悪さ、人生の苦みをきっちり表現しているところが突出した内容だったと思う。
と、総括的には前置きしつつ、細かいギミックとしてのコンテンツで、”小説”に関しては読書を殆どしないのでこれを評することが出来ないが、”夜電波”の件は自分的には直球ど真ん中のラジオ番組だ。と同時にどれだけの人がこの番組を知っているのかの心配を勝手にしてしまうのも複雑な心境であるw
京王線沿、特に調布、川沿い、これも又自分の過去に色濃く沈殿している紛れもない青春。そんなロケーションの中で繰広げられるキラキラした物語は、しかし確実に1点のみ欠けている事実がある。それはカルチャーのベクトルが限りなく近似値な異性の存在が居なかったということw
但し、その人生最高の出会いが同時に相対的に残念な結果になる”寓話”を表わしてる方法に驚嘆である。果たして幸せだったのか、不幸だったのか、鑑賞後もその答えは見いだせない。それ程割り切れない”素数”的な作品なのであろう。
余りにも自分史に被る会話の中身と、余りにも自分史には影も形もない理想の恋人。そんな引き裂かれるほどの矛盾を落し込んだ今作品の表現コンテンツが”映画”で本当に良かった。もし、配信ドラマだったら鑑賞する事も無かったことだろう。
クライマックスでの通い慣れたファミレスでの別れ話での男の弱さと女の同情を断ち切るようなフラッシュバックと見紛う、ほんの数年前の自分達と同じような初々しいカップル。それはもうあの頃には戻れない、最上の宝物の幻を引き吊り出されたようで、その尊さと現在の煤けた現実との余りにも乖離した事実に涙が止まらない。全てを諦めること、そしてそこからのみ次のステージが開かれる”扉”なのだろうから・・・
でも、それでも自分の正直な気持は、恥ずかしいが二人は会話も無くなったカップルであっても別れて欲しくはない。そうです、だらしない男の代表です(泣) 他のコメントにも『単なる共有できるコンテンツのみで繋がってるカップルである』という表現で切って捨てている人も居るが、では何で人は人を愛するのかを明確に説明できるのかと問いたい。というか、”愛”って何ですか?今作品は"愛”とは程遠い繋がりで愛情を果敢に表現しようとした矛盾のストーリーテリングなのである。
PS.有村架純の布団中から外したブラを外に出すあの演技が今作品の最も秀逸なカットであることは内緒であるw 彼女のギャップ感を最大限に生かしたエロティシズムを見事に引出した監督に称賛の拍手である
地植えの多年草が理想です
よくある恋愛映画だと思って避けていたんですが、カルテットの坂本裕二さんの脚本でしかも書き下ろしと聞いて、劇場へ足を運びました。
ノマドランド→ミナリ→花束の順番で鑑賞したのですが、今作が一番良かった。
やはり脚本でしょう
台詞でしょう
それを表現する演技力でしょう
日本映画は世界で評価されないけど、それは国が映画と言うコンテンツに金をかけないからだと思ってる。
アニメも映画も素晴らしい才能に溢れたクリエイターが沢山いらっしゃるのに、ネームバリューや損得勘定でしか芸術を評価できないクソみたいな感性の権力者の采配で社会の価値観が決められていくのが本当に残念でならない。
さて、今作では有村架純さんと菅田将暉さんのダブル主演。
有村架純さんて、いまいちパッとしない水のような女優さんだな〜と思っていました。
邪魔にならないと言うか、主張しないけど思いはあるんだろうなって言う目をしている。
今作では心の声をナレーションしているので、心情が分かりやすい。
男女間での会話の後の居心地の悪い感じだったり、共感したことで相手との距離が縮まっているって思う心情の些細な変化がとても共感できた。
あるよねぇ。この人は私より私を知ってくれてる〜と。まさに恋は盲目。
物語中盤までは有村架純さんの演技に引き込まれて、コロコロと変わる心情の変化を楽しんでいたのですが、中盤からは菅田将暉さんのターン。
周りからの言葉や自分の評価、立ち位置の変化による心境の変化。
変わりたくないけど、生きてたらいつまでも成長しない人間はいない。
20代の学生の価値観と社会人になってからの価値観はもちろん変わるし、結婚、出産、子育てと心境の変化、経済力の変化、価値観の変化は必ずある。
初恋の頃のまま、生花の花束みたいな恋のままではいつか水枯れを起こしてしまう。
良くてドライフラワーになる。
美しかった花は美しい花束の思い出のままに別れを決意するきぬちゃんに共感しかなかった。
嫌いになった訳じゃない。騙し騙しこの先も一緒にいることはできると語った菅田将暉の震える告白は見事でした。
ああ、あの席に座っている二人はいつかの自分たちだ。と涙が溢れて止まらないって演出が本当に刺さりました。
映画ですから。
演出ありきの映画ですから良いのです。
リアルだなーと思ったのは、別れてからも二人で暮らした場面。
もう、今だから言うけど、と話し合う場面が別れ際あるあるすぎて笑えました。
もう相手を思いやったり大切にしたりしなくても良くなったから、話し合うことができるようになるって心境もある。
逆に最後なんだから、相手に優しくできるって他人の距離感を思い出すって心境もある。
流石に別れた後に元カレ元カノと出会っても後ろ向きに手は振らないけど。
どこかで幸せに暮らしてると良いな。
でも、少し不幸でもいて欲しいな。
などと、久しぶりに別れた相手を思ったりした映画でした。
多分、数年前に見てたら我が身に重ねて号泣してたろうが、こんな時もあったよねーと感想をかけるくらいには立ち直っているんだなぁ。
花束みたいな恋は終わったので
次はセリとは言わずミントの様な大地に根を張って生き抜ける関係をどなたかと築いていきたいです。
観賞後に涙ぐむ彼氏の背中をさすっていたカップルさん、お幸せに。
10代の男子学生さん二人も泣いていたな。
お幸せに。
観る年代によって、今まさにその時期なのか、その時期を超えていったのか、まだ未経験なのか受け取り手の経験に影響する作品だと思いました。
女子には超オススメする。
思いっきり本気で泣かせにきましたね。恋愛系映画やるじゃないですか!
映画館で泣いたのは後にも先にも『いま、会いにゆきます』しかないんだろうなぁ…と!思っていたら!オッサンの涙腺にどストライクの直球を投げ込んできたのよ!これが!まぁ特殊かもしれないけれど、似たような恋愛をしたことがあるから余計に抉ってきたのかなぁ。←自慢話ジャナイ!
まさに運命の出会いをして、決して離れることのないふたりと思っていたのに。
おのおのが生きることに必死になればなるほど離れていく恋が本当に切ないの。
お決まりの別れ話とわかっていても、いい歳したオッサンも泣いちゃうのよ。
お願いだから、もうちょっと話し合って絶対に別れないで!って思っちゃったのよ。
最後の最後でふたりが心情を吐露しあうカフェでのできたてホヤホヤのカップルとの対比なんて、本当に悲しいのなんの。
本来ならあったであろう未来のふたりをその中に観て泣く絹ちゃん、ふたりが過ごしてきた過去を思って泣く麦くん。本当の本当に心が離れ離れになっちゃったのね、オジサン悲しいよ。見事に泣かされたよ!
そして、あれ?これが冒頭のシーンに結び付くの、っていう伏線回収が、またいいの。
決してダラダラうじうじしたお別れじゃなくて、ふたりがそれぞれの前を向いて歩んでいった先に幸せが見えたのかな、と。
なによりよかったのがあのインスパイアソングを安易に泣かせにこなかったところかな。
きっっちりストーリーを練って、追って泣かせにきてるの。
いや、やはりエンディングであの歌が流れてきていたら、嗚咽漏らしながら劇場を後にしていたかもね(笑)かもね、ジャナイ!絶対にだ!
そしてまた思ったのが、これ観ていてやはり『劇場』を思い出したの。また観直してみようっと。そして、家でなら好きなだけ嗚咽漏らせる。
いやぁ…恋愛系は苦手で守備範囲じゃないとたかをくくっていたけれど、いえいえどうして!
面白いじゃないですか!
でも…ほんっと失礼ながら…オダギリさんが登場すると“あの”頭でどんな映画でもSFに見えてくるから不思議。
観終えるとよくわかるタイトルの意味…!
もう胸が苦しくて苦しくて…。
本作で麦くんと絹ちゃんが感じていたであろう、恋をして世界がキラキラして見える、浮かれまくっている時の気持ちを知っている。
大人にならなきゃと焦っていた時の気持ちを知っている。
次第に2人が感じていた、あのどこにも行けない行き止まりにぶつかってるような感覚を知っている…。
だから2人が付き合うあたりからずっと泣きそうだった。たぶんそれは麦くんと絹ちゃんが、かつての自分に重なったからだ。
たぶん麦くんや絹ちゃんのようなメインカルチャーから少し外れたものを好きな人や、好きなコンテンツをきっかけに好きな人と付き合ったことのある層にはぶっささる内容なのではないかしら…。
好きなアーティストや好きな小説やマンガのことを話して、相手がそれを好きだと言ってくれた時の喜び。
同じもので笑い、泣ける時の親近感。
物事のスタンスや考え方に対する共感。
そして生まれる好意と育つ恋心。
めちゃくちゃわかる…。
そして過ごす蜜月。
2人だけの部屋、可愛いパン屋さんで買う焼きそばパン、手を繋いで観る海、幸せな瞬間しか切り取られていない写真。
パーティーに例えるなら最高潮の時。
この辺りの映像が本当に幸せしかなくて、2人がお互いを大好きなことしか伝わってこなくて、風景が綺麗で、
美しすぎて泣いた。
そして大人になろうと頑張る2人。
仕事を見つけて、2人の生活のためにお金を稼いで。
でも仕事に奪われる時間と心のキャパシティーはどんどん2人を遠ざけていく。
麦くんの「じゃあ、結婚しよう」のシーン、めちゃくちゃ辛かった。尾崎世界観の言葉を借りるなら「愛は行き止まり」という感覚。絶望に似た感覚の中でまだかすかに残る希望を探す苦しさ。これも知っていると思った。
そしてファミレスで2人が別れ話を出すシーン。
麦くんが「恋愛感情がなくなっても2人で家族になればいい。結婚しよう」と言い、絹ちゃんも同意しかける。
「(嫌いになったわけじゃないし、そんなものなのかな)」って自分に言い聞かせて納得しようとしていた。
でもそんな時、かつての2人のような若い2人が現れ、2人はそれを見てしまう。
そこで別れることを決めるシーンが切なくて苦しすぎた。まじで劇場でむせび泣いた。
たぶん2人は、これから普通の家族になるには幸せな瞬間を過ごしすぎてしまった。かつての2人以上の幸せはもうないとわかってしまったから一緒にはいられなかった。
あのシーン思い出すだけでまた涙が出てくる…。
結局、2人は別れてしまった。
2人の恋を主軸に描いてきた以上、この物語の結末だけ見るとバッドエンドになるのかもしれない。
でも私は本作がバッドエンドとは全く思えない。
2人が幸せだった瞬間、心が通じ合った瞬間、美しかった世界は確かにあって、それは本物だったからだ。
イヤホンを片っぽずつ分け合って聴くことをしなくなる出会いを体験したり(しかし面倒臭い大人。笑)、ふとした瞬間に思い出す相手として心に刻まれているのだから。
ずっと一緒にはいられなかったけど、恋は実っていたのだから。
まさに色とりどりの心が弾むような、花束のような恋がそこにあったのだから。
ちなみに本作、コンテンツの用い方もとても秀逸だった。
押井守(まさかのご本人!)、ショーシャンクの空に、魔女の宅急便(しかも実写)村上龍、今村夏子、宝石の国、ゴールデンカムイ、ゼルダの伝説などなどめちゃくちゃ「ああ、そういう感じね!その人はそういう人ね!わかる…!」という用い方をしてくる…!
社会人になった麦くんが「パズドラしかできなくなった」と言った時なんか、それだけで彼の置かれた心理状況がものすごくわかってしまった…。すごい。
坂元さん×菅田くん×架純ちゃん観れて良かった。
始まれば終わる。始まりは終わりの始まり。終わりに始まりを思い出すといつのまにか忘れてしまったことに気づかされる。どんなことも経験として思い出として確かに残っていてそれが紛れもなく自分の人生を作ってる。だからこそ無くなったように思えても良い思い出は確かにあるんだ。消えてない。なかったことにならない。辛いことや消したい過去も消えないって考えると苦しいけど。麦くんの変化はきっと変わらざるをえなくて、でもどう考えても想像するだけでああなっちゃうのは息苦しい。ある意味好きだった本も漫画も楽しめなくなってしまって当然で。パズドラに打ち込むのもきっと無心になれるから。人によるかもしれないけど。頭も気も使いまくってたらそうなるよ。なげやりなプロポーズとか、喧嘩した後一見冷静に普通に会話してる感じとか、リアル。絹ちゃんの変わらない部分。麦くんが変わっていったからこそコントラストとしてよりそれが鮮明で。生きるって責任とか、本当にやりたくないことやりたくないよなとか学生気分とか社会って何なんだろうとか色々考えさせられる。まだ考え足りない。麦くんみたいに生きてる人が大半だとして、でも絹ちゃんみたいに生きてる人もきっといて、私は絹ちゃんみたいでありたい。
希望と現実を持ち合わせる年頃
花瓶に入れた花束が時間が経つにつれ変化する様に、出逢いによりいくつもの彩りを感じる瞬間を味わい、時の流れに互いが少しずつズレを感じながらも過ごしていく様が2人の心情と共に描かれとても良かったです。
また片方のみのナレーション(心の声)ではなく互いのナレーションを入れることで、心情の変化をより細かく表現してると思います。
大学生という希望と現実を持ち合わせた年頃で出逢う2人。
だからこそ色鮮やかな花束を想像させる2人の関係性が描けるのだろう。
最後に押井守監督が本人役で出てるとは思いませんでした。
これはビックリしました。
彼氏と別れた気分になる映画
恋愛映画によくあるツッコみたくなるような設定が少なく、現実的でそのへんにいそうなカップルの話というのがよかったです。完全に同じ経験をしているわけではないのに、自分の恋愛に重ねられる。
「学生時代の恋愛と結婚は違う」という言葉が映画の中にありましたが、まさにそんな話でしたね。麦と絹が出会った時と同じ大学4年生で就活中の私は希望が持てなくなりました笑
前半はあんなに幸せそうなカップルだったのに、後半のケンカやすれ違いはリアルで痛々しく、最後のファミレスのシーンは号泣でした。演技力が素晴らしいです。脳にこびりつく余韻。
恋愛感情はいつかなくなってしまうという問題の答えは何なのか、麦くんと絹ちゃんはどうすれば別れなかったのか、考えてもわからずモヤモヤします。
なのに、リピートしたくなる素敵な作品でした。2回目も観たし、ノベライズ本とフォトブックも買いました。
ただ、レビューを観ていると恋愛経験や恋愛観によって評価が分かれるのかなと思いました。あと、デート向きではないです。
有村架純ちゃんがかわいかったです。
現実と理想のギャップが辛い
子どもと大人の中間の学生2人が社会に出て、現実と理想のギャップや、お互いの価値観の男女のズレがとてもリアルだった。一生で忘れられない人と結婚する相手は違うというのはよくあり得ることだろうなと映画を見て改めて感じた。
学生から社会人を経験している大人が見ると、客観的に男女の思考の変化に共感ができ、観終わった後に色々と昔の思い描いた未来と現実を見つめ直すきっかけになったような話だった。これを踏まえて自分を大切にしつつも相手の気持ちも理解して大切にしようという気持ちを持てるのではないかなと思う。
オススメできるがカップルで見るには重いので友だちか1人で見たほうがいいと思う。
あの日、チケットで手に入れた5年にわたる2人の時間
はじまりは押井守だった。
絹と麦の良くも悪くも成長の物語でした。
はじまりはおわりのはじまり。
あの終電から2人のカウントダウンは始まっていた。
出会ってすぐの多幸感、からの見てられないほどのイチャイチャ、それだからこその2人の冷め方の落差。
若い頃の恋愛と結婚は違う。
序盤のサブカルの応酬は、サブカル割といける自分からしても流石に疲れたけれど、2人を繋いでいたサブカルが、麦の諦め「じゃあ」に変わっていくのは本当に観ていて辛かった。
モロにわかるんだもん。2人の間の見えない壁が。
恋愛経験少ない自分でもしっかりわかる、街中に転がってそうなある意味普通の、リアルな恋愛でした。
別れる
この言葉を使わずに別れた結婚式の夜のファミレス。
未練がましい麦とここできっぱりと終わらせたい絹。
まさに男と女。
清原細田カップルに自分たちを重ねるところは印象的でしたが、自分は泣けるようになるまでにもう少しかかりそう。
ただ、それまで重苦しかった空気が、別れた途端に解放されたように吹っ切れて、付き合い始めた頃の多幸感が戻ってきたのが唯一の救いになりました。
前述の通り、サブカルの畳み掛けは疲れますが、途中からこの作品のサブカル要素の重要性に気付きます。
5年の間、2人の愛の形、関係は変わっていった。
その年の経過を感じさせるのは、2人の演技による微妙な違いはもちろんのこと、周りの人たちの変化や時代によって流行りの変わるサブカルたち。
特にACCの歴史が絹麦とともにあった。
もちろんPORINさんも。
内容に注目しがちだけど、忘れてはいけないのが、豪華キャストの絶妙な無駄遣い。
あの人からあの人まで、チョイ役でいっぱい出てくるので、サブカルや固有名詞とともにどこに誰が出てくるか、ワクワクしながら観れました。
言葉選びが秀逸で、比喩や例えも気持ち良い溢れ出る坂元裕二ワールド。
とにかく良くできた映画です。
好きになる人もならない人もいると思います。
流石の脚本に、復習にはもってこいのエンドクレジット、遊び心満載なパンフレットも。
2人の幸せな未来を祈って、色々な意味で何度も観たくなるような映画です。
都合良すぎ
前半の二人の出会いですが、二人の趣味が完全に一致してすぐ仲良くなる過程が出来すぎていてご都合主義だなと思い反吐が出ました。それでもう自分はダレてしまったのでそこからは完全に惰性で観ていました。
最後の方のファミレスで話し合うシーンでも昔の自分たちと同じようなカップルを見て二人は涙していましたが正直ふーん、これもご都合だなと思ったし変に長いので早く終われと思ってしまいました。
ただ二人が疎遠になっていくのは妙なリアリティがあり良い意味で気分が悪くなりました。
ご都合主義というより何でもかんでもわかりやすく提示しすぎているのかも?
共感できた
ごく平凡で幸せな恋が緻密に描かれていて、世代と形が違えども、自分にもこんな時期があったなぁと思いました。
ただ、ラストシーンで別れるときは、26歳にしては老けすぎではないかと思いました。
「恋」で始まり「愛」で終わる物語
生まれて初めて恋愛映画で泣いた。それくらい心を揺さぶられ、作品に引き込まれた。登場人物の年代と自分の年代がぴったり一致していたのもあり、あーこの頃あれしてたなぁと余計フィクションである事を忘れる作品だった。あと友達にどんな内容だったか聞かれた時に「運命的な出会いをした2人が5年付き合って円満に別れる映画」と説明した。そこで思ったのは特にどんでん返しや衝撃のラストがあるわけでもなく、内容は至ってシンプル、予告編がほぼダイジェストになっていたのに何故こんなにも見応えがあって心を揺さぶられたのだろうという疑問だった。言葉での説明は最小限に、かつそれに含まれる意味は最大限にしようとしている。これは個人的な解釈だが絹があえてマリーゴールドの名前を教えないようにしたが2人の思い出が「花」となり皮肉にもお互いが思い出すきっかけとなっていた。その花が積み重なった花束がしおれていく切なさが心に一番響いた。「恋をした」と過去形にする事により互いの道を歩みながらもその「花束」の美しさは変わらなかった様に思えた。
人生。
色々考えさせられる映画だった。恋愛とは、結婚とは、就職・仕事とは何かを見つめ直そうと思った。
これは、賛否が分かれる映画かなって思ってる。自分は映画の話し方、流れ、終わり方もこれでいいと思ったけど、これ以上の終わり方もあるんではと思った。そこが映画というより、現実味があって良くもあり、映画ならではの終わり方を期待してた自分もいた。
恋愛って難しいね。
見たくて見たくてやっとみた
予告見て絶対好きな系統だ!と思ったし、好評のようだったので楽しみにしてたけど、なんか違った。残念すぎる。言葉選び?キャラ設定?が好みじゃなかっただけなのかもしれませんが、映像とか淡々と時間が流れる感じは好きだっただけに残念です。
なんか好みがまったく一緒とか別れ話のシーンで主人公達が出会ったころとまったく同じシュチュエーションの男女がいたりと、そんなわけないじゃん、と興醒めしてしまいました。有村架純ちゃんの泣きの演技はすごくよかったのでちゃっかりもらい泣きはしましたが。涙腺ゆるゆるの私としてはまったく泣けなかった、物足りなかった、という感想です。読書好き、映画好き、とかゆるっと趣味が一緒なだけで充分です。系統、作家まで一緒はお腹いっぱいすぎます。白のスニーカー綺麗すぎるなぁ、猫いるのに部屋綺麗すぎるなぁ、ベランダ数年たったらもっと廃れるよ、とかもっともっとリアルな生活、も見せてほしかった。キラキラしすぎていた。
ただカラオケのシーンはよかった!前半と後半のカラオケシーン、どちらも2人の関係性が表れててよかった!!菅田くん有村架純ちゃん、素晴らしい俳優さんだなと思いました!映画見終わったあと、曲検索して聞きました!
この作品の前にみたのがミッドナイトスワンだったので、ハードルがあがりすぎただけかもしれません。
感動しきれない
題名と内容はとてもあってると思う。映画らしい2人の共通点の一致とか、最後のファミレスで主人公とヒロインと全く同じ境遇の2人が出てきたり、するばめんなどはまさしく花束のように美しく可憐だったと思います。
あとは男女2人の心のすれ違いをわからせるのが上手いと感じた。例えばパン屋のシーン、ヒロインにとっては大切な思い出の場所。主人公にとってはどうでもいい場所。対比構造がわかりやすくて、自分が恋をしているようだった。自分が勘違いしていたらしく、勝手に感動ものだと思っていたのを少し反省。自分が主人公達とおんなじように真剣に恋をしていたら、もっと感情移入できたのかななんて思う。もっと濃い恋をしたらまたみてみたいなと思います。こんな恋してみたいなと思う作品でした。あと勿忘流れないんですね。
いつ流れるのかなってまっちゃいました。
考え方の違いによって作品の見方が変わる。私は結構好き
コメントを軽く読んでみたけど、リアリストの方には絶対共感はできない。批判ブログや批判コメントが多いのはそのせい。決して悪い作品ではない。
反対にイデアリスト(理想主義者)やロマンチストの方や似たような経験をしたことのある人、恋愛するときにこの映画と視点が似てる人はかなり心に来るものがあるのではないか。私はかなりのロマンチストなので胸が苦しくなる部分がかなり多かった。(いい意味で)
これまでの映画と比べて演出がかなりリアルで共感の嵐だった。これまでの映画のようなお涙頂戴ものや、納得のできないハッピーエンドではない。むしろかなり腑に落ちる。
ここからネタバレ
ーーシーンの感想ーー
小さな好きを積み重ねてお互いを好きになる描写はすごく共感。ただ2人とも趣味がサブカルちっくであまり中身に触れようとしない印象だったので、このジャンルが好きな俺たち!の世界観で生きてる人たちなんだなと認識して観ることにしました。
でもそれは長くは続かず、夢を見続ける学生のような恋愛から一変していく。
お揃いの靴から麦くんはビジネスシューズに。
お互いの環境が変わって現実主義になっていく麦くん。ずっと変わらない絹ちゃん。
絹ちゃんの両親は極めて【常識的な】方なので幼い頃から反発してきたであろう絹ちゃんは就職してからも変わるはずもなく。
「3ヶ月もセックスしてないのに結婚だなんてなにを考えてるんだろう」と精神的なつながりを求める絹ちゃん。
しかし、社会に揉まれて常識的な考えに変わってしまった麦くんは何年も付き合ってるのに将来を考えてないのかな…とただ常識的な形で責任を取ろうとするだけだった。
大体言葉が少し足りないだけ、歩み寄りが少し足りないだけで喧嘩に発展してしまうのもリアル。好きだからこそ本音を言うのは躊躇してしまう…でも本音が言えなくてすれ違ってだんだん嫌になっていくのが恋愛なんですよね。
最後のファミレスの自分達を回想シーン思わず涙しました。うわあこれは…こんなの見たらよりもどすよね…なんて考えてたら【こうして僕たちは別れた】
(少なくとも私の中の)普通ならファミレスで抱擁した後、あそこでまた交際スタートするでしょう…えぇ…と驚き。
最後の荷物の整理をしている時本当にお互い心底明るくて残念だった。もし、あの描写をもっとリアルにするなら、自分達はまだやり直せるんじゃないかと尾を引きながらも明るく振る舞うシーンだったな。少なくとも麦くんの方は最後にプロポーズした手前内心少し複雑だったろうに。そこは映画だな〜と思わされた。
答え合わせ。本当はあそこすごく引いた。とかミイラみて喜ぶ人だもんね!あれはちょっとなって思ってた。とか答え合わせしてくの楽しいよね〜!!とここも共感した。別れてやっと本音でぶつかり会えるってすごく皮肉だけどね。ここを乗り越えたら彼らは友達としてやっていけると思った。むしろ趣味が意気投合するなら友達で充分では?
ーーー全体を通しての考察と感想ーーーーーー
終始、絹ちゃんが割と自分勝手だったな〜と思った。変わってしまった恋人をもう愛することができないんだろうなと。麦くんは中身は絶対変わっていなくて、現実的に責任を取ろうとしてくれてる。
【キングダムも13巻で止まってるし、宝石の国なんてもう中身覚えてないよ(うろ覚え)…】と趣味が好きな気持ちはまだある。だが、中途採用で経歴もなにもない麦くんを受け入れてくれる営業会社なんてこのご時世ブラックしかない。ブラック企業に勤めながら学生の時みたいに趣味を追い続けるなんて無理なのでは?経験積んで転職して時間の余裕ができてから本番でしょうに。でも絹ちゃんにとっては今この時間に私といてくれない麦くんが全ての答えなんでしょうね。
彼女は多分、花束100本持って金もなにもない俺だけどお前を幸せにする!と多摩川でプロポーズされたいタイプなんだろうなと思った。
でもその身勝手さもすごくリアルで、学生時代から変わらん身勝手な彼女とブラック企業に入って忙しくて趣味の時間や自分の時間を奪われてしまった社会人。これに当てはまる人たくさん居るだろうな〜。
冒頭のシーンから重なる偶然の連発。
お互いの恋人を連れてカフェで同じ内容の談義。周りから見たらまたやり直せば?と言いたくなる2人の意気投合っぷり。
しかし、学生時代からの恋愛だと所属するコミュニティーが一変してそこに所属する時間が長くなるから価値観が変わるのは当然と言えば当然。
社会に出てある意味成長させられた麦くんと、ずっと変わらない絹ちゃん。
現実主義の方は、麦くんを精神的に成長した。と言うだろうし、ロマンチストの方は麦くんが変わってしまった。と言うだろうなと。見る視点が違うと思った。ここが作品の評価の最大のポイントだと思う。
どっちが悪いわけでもなく、時の流れが彼らを変えた。どんなに最初に運命だと思おうが、意気投合しようがこうやって終わる恋愛もあるよね。と私にとってはひたすら共感を呼ぶ作品だった。
頭の悪い男女の浅いラブストーリー
観た感想としては、共感できない、です。
タイトルにも書いた通りこの2人は頭悪いんじゃないかと思います。明大前駅で出会っていますが、就職をほっぽりだすところを見ても明大の学生ではないでしょう。普通の学生なら将来のために就活は欠かさないと思います。以上の理由により2人は脳みそツルツルなのでわたしはこの映画を通してあまり2人の言動が理解できませんでした。
あと、2人の人間性が浅いです。菅田将暉が本屋でビジネス書を手に取っていた時とかドン引きしました。お前みたいな推定fラン卒がそんな本読んで何になる、あるいはそういう本を手にする人って…という感じです。あとは最初に出会った場面で好きな小説家をズラズラ並べていましたが、マイナーな小説家が好きな自分に酔っているとしか…この人いいよねと言うだけで具体的な小説の感想を述べ合うわけでもない。2人のサブカル好きは本当にすごかったですね。特に先輩とかほんとろくでもないからああいう人とは付き合いを持ちたくありませんね。なんか絹ちゃんに怪しい仕事を急に勧めたりするのも脈絡がなくてよく分かりませんでした。サブカル好きな人を否定するわけでも、サブカル好きな人が出てくる映画を否定するわけでもありませんが、誰にでも起こりうるラブストーリー的な予告しといて、視聴者を置いてけぼりにするサブカル発言は何なんだ…と困惑しました。なんかもうちょっと一般的な話題なかったの?と思います。
あとモノローグでお話が進んでいったので、意外と淡々としてるんだなと思いました。もっと濃密なラブストーリーを想像していたのでハッキリ言ってどちらかの説明で話が進んでしまうのは残念でした。
あと、2人は精神年齢も低い。だから人間性が浅くてサブカル好きな自分に酔った厨二病みたいな性格してるんでしょうけどとにかく幼いです。菅田将暉は自分の絵が3カット1000円でしか売れなかったくせに女の方のやりたい仕事とか馬鹿にしてて、大してあんたと給料違わないでしょと思った。2人は今の恋人にもイヤホンを別々で聴くのがどーのとか昔会ったよく分からんファミレスのおっさんの価値観押し付けてて、変わってないんだなと思った。そんなんだから恋愛失敗するんでしょ。
日本のラブストーリーは人が死ぬかハッピーエンドに落ち着くかで、この映画のようなちゃんとしたラブストーリーは初めてだとか言われてたけどこの映画も大概浅いと思います。
わたしの予想では2人ともまだまだサブカルナルシストなので新しい恋人ともうまくやっていけなくて結局ヨリ戻すんじゃないかな〜って思いますね。
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