花束みたいな恋をしたのレビュー・感想・評価
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あの時の僕たち私たち
ありえないような奇跡の出会いで始まり
ありふれた日常で時間が経過していく
そして時間の経過がもたらす”変化”と向き合っていく
誰しもに平等に起こり、必然であり自然なことなだけに
どこか人ごととは思えないような、
"あの時の僕たちや私たち"の話だと思わせてくれる大傑作
地に足のついた爽やかなラストも最高
冒頭のカフェのシーン
イヤホンを片耳ずつ訳あって音楽を聴くカップルに対して、言及する"とある一言"が脳裏に焼き付いて離れません。
人生の格言として覚えておこうと思います
とにかく一つ一つの場面について誰かと話したくなる映画
人によって感じるポイントは違えど、必ず”自分ごと”と感じてしまうような場面があるはず。
地続きの世界にあるような実在感のある本作。
”あの時の君たちやあなたたち”の話でもあると思います。
アルバムみたいな
人の価値観は変わっていく
結婚は 早とちりか 勘違いか 若気の至りでするもの
勢いとタイミングを付けて踏み切り、その後の事は運と努力。
これが私の持論です。
相手の家の本棚が まるで 自分の物のようだ。
そんな人に会えた奇跡は 完璧すぎて
だからこそ 時間が経つにつれて色褪せてしまったのだ。
ナレーション多用の脚本は
やり始めると 手放せない。と言う。
見始めて数分で 「あ、これって」と気づいた。
知ってたつもりが時間たって忘れてた。
坂元裕二脚本は 今夏ドラマの「初恋の悪魔」で今までとは違う感想を持った。
初回はもう全くダメで、見てられないくらい。
続けて見る気持ちは持てなかった のが
録画を溜めて置いた間に 評判がウナギ上りに。
じゃあ見てみるかと思ったのはラスト三話って感じの頃。
一気に見始めて どっぷりハマった。
面白かった〜〜。
やっぱり 坂元さんだった!
それに比較するとこの作品は 坂元カラーは出だしから容赦ない。
若い頃にこんな恋がしてみたかった
そう思う気持ちの反面 こんな恋は怖くて生きた心地がしないような気もした。
2020年に死んだ夫は、私と重なる趣味など何一つない人だった。
海水魚と淡水魚が河口付近で暮らしてるような
そんな結婚生活だった。
初めて会った時
今までの私の生活にないものばかりの生き方をしてるから
珍しくて惹かれた。
若気の至り です。
21で結婚し22で子どもを産んだ。
そう
彼女が 妊娠してしまわなかった事
そこに この恋愛の終わりがあったんだと思う。
男の側が 夢を捨てて就職し
会社の雰囲気に丸ごと染まって 言ってみれば いわゆるオトナになっていくのを 彼女はつまらないと感じるっていうのが うーむ、、、
こんな事はリアルに実在するのだろうか
という違和感は湧くかもなあ、、、
そう、、、
つまり 彼女は あの 社長みたいな男を 求めたせいで
彼に 冷めてしまったのだ。
子どものいない女が冷めたら 早い。
女は子どものいるいないで 別人になるからね。
別人に
なるべきだとも思うし。
坂元裕二さんも 評判を重ね
違うもの 違うもの と 食指を広げて
様々なチャレンジをされている気がする。
男女の違いを感じる映画
最初の出会いは恐ろしいほど趣味・趣向が一致する事への驚きと感動から始まる。それが2年続くが彼氏のほうが就職してから歯車が狂い始める。
価値観が似た者同士だと、少しのズレが生じると、そのズレが大きく感じ、その積み重ねでやがて修復不可能になる。
この映画の場合もそうだけど、別れるまでに関係維持に努力しようとする気持ちは女性のほうが大きい。だからもう無理!となったら女性のほうが踏ん切りが早く、別れた後も引きづらない。男のほうはというと、忙しさや面倒くささにかまげたり、意固地な部分があり、努力しようするエネルギーを女性ほど使ってないので、別れる時や別れた後も悔いと情が残って引きづってしまう。
私も20代の時にそんな恋愛をしたのを思い出しました。
今では、その当時の彼女に、「有難う!」と「幸せになってね!」という気持ちです。
一番ジーンときたシーンは、出会った頃の二人と同じような会話をする清原果耶のカップルの場面でした。ただ、ちょっと似すぎている点がマイナスでした。
あの光景を見て二人が涙した理由は「後悔」ではなく「情」だと思いました。
★1つマイナスなのは、こういう恋愛映画で不可欠な音楽が不足していた点ですね。素敵なサントラだったら90点だったと思います。
取るに足らない
おじさんでもグッときました
大学生から大人への恋のロードムービー
どこかにありそうな、友達に聞いたことあるような恋愛物語。
音楽のMVとか、カラオケの後ろで流れてそうなあるあるって感じでもある。
けど、配役がめっちゃハマってて、テンポが良くて、1出会い、2進展、3マンネリ、4別れの気持ちの動きがすごく伝わってきて、スッと物語にはいれて面白いかった。満足です。
最後のお店のシーンは個人的にはめっちゃ好きです。対照的な2組のカップルによって、1出会いと4別れがすごく切なく伝わってくる。
きっといつまでも思い出の中で相手のことが残るんだろうなって、余韻がなんともいえない。
嫌いになったわけじゃないけど、別れてしまう。恋愛って、人って不思議。
大学生と社会人とか、見る時の年代によっても見方、感じ方の変わるだろう映画だと思います。
収まりのいい恋愛映画でした😊
くるしい
趣味合い過ぎもいかがなものか。
~さよなら興行~「テアトル梅田を彩った映画たち」にてリバイバル上映。
ヒット作ですがあまり観ないジャンルなのでスルーしてました。せっかくの機会なので思いきって行ってみたけど、やっぱり好みじゃなかった。
もう同じような展開でダラダラし過ぎてて途中からかなり飽きモード突入。ただ猫はかわいかった。猫にだけは幸せになってほしい。だいたいいくら意気投合したからとて初対面で聞かれてもないのに「好きな言葉は替え玉です」ってあざと過ぎるでしょう。互いにサブカル好きをアピールし合う感じも逆に嘘臭かった。
花束ってのもそれぞれの感じ方で私はどっちかと言うと否定派(それなら食べ物とかが良い)なので花束みたいな恋=素敵な恋というイメージはない。
始まりから終わりまで
菅田将暉×有村架純
このペアは、見た目が美しいので、眼福!
大学生で出会い、そこから同棲〜就活〜社会人と、カップルが二人の時間を過ごしていく。
鑑賞しながら、なんだか懐かしくなり。感情移入しながらみてしまった。
この映画、現在付き合い始めたばかりのカップルが見れば、二人でこんな最後想像できないね〜❤となるかもしれないし、倦怠期を迎えている熟年カップルは、なにかのキッカケになるかもしれないし。山あり谷ありいろんなことを経験しているカップルにとっては、、、どう感じるかなぁなど、鑑賞しながら、いろんな立場の人が見たら良いななんて思った。
うまく行ってるときは、本当にその存在が心地よくて、心強くて、本当に幸せなんだけど、環境が変わっていく中で、変わらない部分が同じならうまくいくのに、一度歯車が合わなくなると、変わってしまう。
経験したことがあるからこそ、このストーリー展開はなんだか、他人事では終わらなくて、切なかったなぁ。
麦くん(菅田将暉)が、就職して、良くも悪くも大人になって、”普通の大人”になってしまったことが、絹ちゃん(有村架純)にとっては物足りなく感じてしまったのだろうな、、、物足りないっていうか、変わってしまったことが寂しかったのかな。
タイトルの”花束みたいな恋”にすごく共感できた。花束になったときは、その花の一番美しい状態で、でも、その花は時が経っていくと、枯れてしまう。そのままドライフラワーにしてしまったとしても、もともとの花束のような美しさとは異ってしまう。
それはそれで味が出てくるのだけど、今回は、そうはならなかったみたいね。
ラストの二人の別れ話のシーンはとても見ていて切なくて。若かりし頃の自分たちのようなカップルのシーンはちょいくどかったけど(笑)でも、その後の抱き合いながら泣いてしまう二人にキュンときた。せつなーい。
自分の人生の中で、たった一時でも、相手のことが大好きで、花束のように美しい恋愛をすることができたことは自分の財産になり、不思議なことにいつまでも色褪せることがないのです。
なんか苦笑いが浮かびます。
好きな映画
とてもリアリティのある作品でした
「テアトル梅田」の閉館にともなってさよなら企画の作品として鑑賞してきました。
恋愛映画は敬遠しがちだけど結果は見てよかったと思いました。
前半は甘酸っぱくこそばゆい気持ちに。
後半はとても辛かった。
二人が家族になる選択肢もあったのにそうしなかった…好きでもやっぱり上手くいかないことはあるのは痛いほど感じました。
あのまま家族になったら二人は幸せになれたのかな…
この作品をこんなこともあったよね、と回顧録的な気持ちで見れる人は客観的な気持ちで作品として見れると思う。
今リアル恋愛世代や自分の進路に悩んでいる世代は涙が止まらないんじゃないかと思いました。
見る人によって感想は変わる気がしました。
それぞれの気持ちを日記みたいに順番に語る手法が特にリアリティを感じさせたのかもしれない。
その時彼の気持ちは。一方その時彼女はこう思ってた。みたいな。
覚書
「テアトル梅田」都会の地下にひっそり佇むミニシアター。
32年間お世話になったわけではないけど、32年の歴史に幕を下ろすのはとてもさみしいです。
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