花束みたいな恋をしたのレビュー・感想・評価
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趣味合い過ぎもいかがなものか。
~さよなら興行~「テアトル梅田を彩った映画たち」にてリバイバル上映。
ヒット作ですがあまり観ないジャンルなのでスルーしてました。せっかくの機会なので思いきって行ってみたけど、やっぱり好みじゃなかった。
もう同じような展開でダラダラし過ぎてて途中からかなり飽きモード突入。ただ猫はかわいかった。猫にだけは幸せになってほしい。だいたいいくら意気投合したからとて初対面で聞かれてもないのに「好きな言葉は替え玉です」ってあざと過ぎるでしょう。互いにサブカル好きをアピールし合う感じも逆に嘘臭かった。
花束ってのもそれぞれの感じ方で私はどっちかと言うと否定派(それなら食べ物とかが良い)なので花束みたいな恋=素敵な恋というイメージはない。
始まりから終わりまで
菅田将暉×有村架純
このペアは、見た目が美しいので、眼福!
大学生で出会い、そこから同棲〜就活〜社会人と、カップルが二人の時間を過ごしていく。
鑑賞しながら、なんだか懐かしくなり。感情移入しながらみてしまった。
この映画、現在付き合い始めたばかりのカップルが見れば、二人でこんな最後想像できないね〜❤となるかもしれないし、倦怠期を迎えている熟年カップルは、なにかのキッカケになるかもしれないし。山あり谷ありいろんなことを経験しているカップルにとっては、、、どう感じるかなぁなど、鑑賞しながら、いろんな立場の人が見たら良いななんて思った。
うまく行ってるときは、本当にその存在が心地よくて、心強くて、本当に幸せなんだけど、環境が変わっていく中で、変わらない部分が同じならうまくいくのに、一度歯車が合わなくなると、変わってしまう。
経験したことがあるからこそ、このストーリー展開はなんだか、他人事では終わらなくて、切なかったなぁ。
麦くん(菅田将暉)が、就職して、良くも悪くも大人になって、”普通の大人”になってしまったことが、絹ちゃん(有村架純)にとっては物足りなく感じてしまったのだろうな、、、物足りないっていうか、変わってしまったことが寂しかったのかな。
タイトルの”花束みたいな恋”にすごく共感できた。花束になったときは、その花の一番美しい状態で、でも、その花は時が経っていくと、枯れてしまう。そのままドライフラワーにしてしまったとしても、もともとの花束のような美しさとは異ってしまう。
それはそれで味が出てくるのだけど、今回は、そうはならなかったみたいね。
ラストの二人の別れ話のシーンはとても見ていて切なくて。若かりし頃の自分たちのようなカップルのシーンはちょいくどかったけど(笑)でも、その後の抱き合いながら泣いてしまう二人にキュンときた。せつなーい。
自分の人生の中で、たった一時でも、相手のことが大好きで、花束のように美しい恋愛をすることができたことは自分の財産になり、不思議なことにいつまでも色褪せることがないのです。
なんか苦笑いが浮かびます。
好きな映画
とてもリアリティのある作品でした
「テアトル梅田」の閉館にともなってさよなら企画の作品として鑑賞してきました。
恋愛映画は敬遠しがちだけど結果は見てよかったと思いました。
前半は甘酸っぱくこそばゆい気持ちに。
後半はとても辛かった。
二人が家族になる選択肢もあったのにそうしなかった…好きでもやっぱり上手くいかないことはあるのは痛いほど感じました。
あのまま家族になったら二人は幸せになれたのかな…
この作品をこんなこともあったよね、と回顧録的な気持ちで見れる人は客観的な気持ちで作品として見れると思う。
今リアル恋愛世代や自分の進路に悩んでいる世代は涙が止まらないんじゃないかと思いました。
見る人によって感想は変わる気がしました。
それぞれの気持ちを日記みたいに順番に語る手法が特にリアリティを感じさせたのかもしれない。
その時彼の気持ちは。一方その時彼女はこう思ってた。みたいな。
覚書
「テアトル梅田」都会の地下にひっそり佇むミニシアター。
32年間お世話になったわけではないけど、32年の歴史に幕を下ろすのはとてもさみしいです。
こうなりたいようなこうなりたくないような恋愛。
羨ましいところ
・あんなに好きなことが一緒な運命の人に出会えたところ。
・理想の恋愛を二人で実現しようと協力して努力してたところ。
羨ましくないところ
・話し合いが出来てなさすぎるところ。嫌だと思ったらたとえ小さいことでもその時に解決する。そうしないとちりつもでいつか爆発するから。
・なーなーに付き合ってたところ。人生の方向性が合わなくなったときに、きちんと話し合うべき。「一旦このままこの関係続けていこう」って話し合いせずに、「そのまま」を続けてた。
確かに運命の相手だった。きっと人生をずっと一緒に過ごしたいって思える相手だった。
でも、きっと人の気持ちは時間の経過とともに変化しちゃうから、二人のすれ違いも生まれる。
ずっと変わらないなんて無理だから。だから、話し合いで擦り合わせしてくしかない。
でも、もはや擦り合わせもする意味ないとか、擦り合わせする気が起きないって思ったなら、きっとそれが終わりの始まり。
花束みたいな恋をした
本人たちには「花束みたいな恋・・・」でも、傍目には、ありふれた恋!
2021年作品。監督:土井裕泰。
平均すれば55%以上はこんな恋をして、恋人同士になるのではないかしら?
同じ作家の本に感動して、
同じミュージシャンのその曲が2人とも大好きで、
同じステージを観て、
同じイベントに行き、
感動を共有する。
気が合うから恋人になるんだよね。
きっと食べ物の好みもよく似てて、
ファッションの趣味も、お部屋のインテリアも趣味が合う。
こんな平凡な話だから共感する人が多いのだろうか?
自分の恋愛と重ねて、懐かしむのだろうか?
今をときめく人気者の菅田将暉と有村架純という美男美女。
だから話は平凡でも絵になるし、かっこよく見えちゃう?
前半は学生なのにお金持ちだなぁ・・・と感心して見てました。
後半は一転して就活の話になり、厳しい現実に直面する2人。
そうして現実と向き合い大人の洗礼を受けるのは菅田将暉の方。
責任感とかが芽生えてきます。
仕事に打ち込んで行きます・・・意外なほどに。
それが社会の一員となり大人になるってことなのかな?
そしてラストも、どこまでも平凡な展開でしたね。
魅力的な菅田将暉と有村架純だから最後まで観たけれど、特に胸キュン・シーンとかはなかったので、
泣かなかった。
思うままに生きるのが女性の架純ちゃんの方で・・・それは良かったかな・・・と思った。
やっぱ、東京じゃあ、ウディ・アレンのニューヨークの恋人たちみたいな話にはならないんだね。
(東京ラブストーリーにはめちゃ泣きだっけど・・・)
なんか達成感とか良いもの観た・・・という感動は生まれなかったなぁ・・・
好きは嫌いの始まり
坂元裕二がシナリオを書いたドラマは、日本のみならずヨーロッパやアジア各国でもリメイクされご当地のヒット作になっているという。一見すると通俗的なドラマの中に忍ばせた普遍的なテーマを運命論的に描く作風が、万人(特に保守的な層に)受けしているせいではないだろうか。思えば、私が若い頃に夢中になって見ていた『東京ラブストーリー』も、”なぜ愛し合う2人は結ばれないのか”という男女の間に横たわる普遍的問題を扱ったドラマのようにも感じられる。菅田将暉と有村架純をW主役に迎えた、坂元裕二のオリジナル脚本による本作も、(ラブロマンスの姿を借りた)”なぜカウンターカルチャーはすべからく通俗化しその魅力を失うのか“という文化論に基づいた、見かけ以上に奥深い作品のように思えるのである。
正直、大学生の麦と絹が揃って”神“と崇める押井守の作品以外、本作に登場する小説家や漫画家、ゲームに読んだことも触れたこともない門外漢である私だが、「この作品の良さをわかっているの多分私たちだけ?それってすごくない」という主人公たちの気持ちはとてもわかる気がする。そんな気持ちを分かち合いシェアできる友人や恋人がいたらどんなに素敵なことだろう、なーんて甘いロマンを抱いていた時期も確かにあった気がするのだ。しかし、その“シェアする=大衆化する”ことが、対象となるカルチャーにとって決していいことばかりではないことを坂元裕二は鋭く見抜いているのである。一部の芸能人と自分だけが着ていると思っていたアバクロのポロシャツを、普段ユニクロしか着ていない田舎臭い兄ちゃんたちが着出した途端に着るのが嫌になる。それと同じ心境なのだ。
スマホに入っている音楽を一つのイヤホンを分け合って聴くカップルが、麦と絹を含め3回登場する。つまり“シェアされる=大衆化される“ことによって、オリジナルのコンテンツが変容してしまうことのメタファーとなっているのである。ジャンケンのグー=石=魅力的なポップカルチャーの原石=イラストレーターの卵麦がパー=紙=札に負ける(まるめこまれる)わけがないと信じている麦と絹なのであるが、世の中というものなぜか無常にできている。調布駅から徒歩30分(メチャ遠くね)の多摩川沿いに2人だけの世界にひたれるオタクの聖地を築いたつもりでいた麦と絹だが、生活するためになくてはならない“金”を稼ぐために、2人は就職という正規雇用の道を選ばざるをえなくなるのだ。それすなわち、(マス化増幅装置である)広告代理店に勤める絹の両親がレトリックを用い、麦の父親が「長岡の花火のこと以外考えなくてもええ」と説得した、大衆の一員として社会に取り込まれることを意味するのである。
「負けるなよ。協調性とか社会性は才能の敵だから」バイト先のアーティストに助言をもらった麦ではあったが、物流会社に就職が決まった途端仕事に忙殺され、いつしかゴールデンカムイにもゼルダの伝説にも全く興味が湧かなくなり、あろうことか自己啓発本なんて偽書物にまで手を出し始めるのである。絹を取り囲む環境にも次第に変化が現れはじめる。数年前からフォローしていた人気ブロガーや世話になった先輩アーティストの死、そして大好きだった女流小説家の芥川賞受賞というショッキングな出来事が連続して起きるのである。カウンターカルチャーを武器に社会と対峙していたはずの二人が、金に翻弄・懐柔されているうちに弱体化、しかも同志と思っていた人々も自ら命を絶ったり敵方に寝返ったりで、すっかり精神的にまいってしまうのである。
オタクカルチャーの応援歌を歌ってい
たSMAPが解散した頃、修復不可能なところまで冷え切っていた2人の関係にまるでとどめを刺すように、麦の口から半ばヤケクソ気味に「結婚しよう」とプロポーズされる絹。それは、子供じみた遊び半分の戦いごっこなんてもうやめて、結婚して大衆の一員として社会に2人してとり込まれようよ、その方が楽だし幸せになれるよ、という事実上の敗北宣言でもあったのだ。そんな2人が、ポップカルチャーの魅力を深夜まで語り合ったファミレスで、かつての自分たちと同じような話をして盛り上がっている若いカップルを見つけ涙するシーンがある。自分たちの凡庸さに気づいたというよりも、あの若いカップルの姿の中に、今の二人の間にはもはや存在しない“かけがえのない絆“を発見し涙したのではないだろうか。「世界でたった一つの花」だと思って売り物にしようと束(カルチャー)にしてみたら、すっかりどこにでもある陳腐な花束が出来上がってしまっていた。なんとも悲痛で救いのないラブストーリーなのです。
恋愛の始まりは初々しく、とても可愛らしかった。 恋愛のわくわくやド...
ぼくの花束は
子ども世代の恋愛を見守りつつ過去の自分に重ね合わせる
レンタル110 4回に分けて
公開時は中高生向けの甘酸っぱい予定調和のラブストーリーかと思い
当然観るリストには挙がっておらず
その後東京pod許可局でオヤジ3人が語っていたので気になっていた
レンタル旧作となり みてみたらこれはいい
設定は2015年~2020年の今なのだが
オラたち世代にピッタリの内容だった
別に驚くようなエピソードもないし 展開は予想の範囲内だけど
かえって安心して落ち着いて観られてよかった
脚本は東京ラブストーリーのひとだと
はぁなるほど この映画の対象はやっぱりオラたち世代だ
子ども世代の恋愛を見守りつつ過去の自分に重ね合わせるみたいな
あ この映画にもそういうシーンがあったなぁ
オラは付き合い始めて本能的にすぐに結婚したもので
こういう経験はないんだが ありがちだよなぁと
あぁなるほど長く付き合っているとこういうことで躓くのかと
結婚して子どもができるとなんでもないようなことだったりする
菅田将暉上手いなぁ 大河ドラマの義経も素晴らしかった
ところで なんでこれでスダと読む スガタだべ
瀧内公美とか好きな役者もチラホラ出ていて嬉しい一作
今どきの20~30代からしたら はぁ? ってストーリーだったりして
恋愛の素晴らしさを思い出させる良作だった
恋の前と後
オープニングの掴みがよくて、一気に引き込まれました。台詞にちょっとした捻りや工夫があっていちいち面白かったし、演出も好みでした。初めて訪れた彼の部屋の本棚をみて、「うわ~、うちの本棚と同じじゃん!」みたいな台詞に、ほのぼのしてしまいました。「監督誰なんだろう?」と調べたら、土井裕泰さんだったんですね。「今、会いにゆきます」(04)とか「映画ビリギャル」(15)とか、土井監督の描き方は好きです。出会った瞬間から、不思議なほどの共通点にぐんぐん互いの距離が縮まって恋に落ちていく感じ、「これは運命だ!」「偶然とは思えない!」みたいに盛り上がっていく気持ちが懐かしかったです(笑)。前半の恋全開モードから徐々に暗雲立ちこめる展開は、観ていてちょっと辛かったですね(涙)。共有できる興味や趣味で近づいていって、さらに距離を縮めていったら、互いの価値観の違いも目に付くようになって、徐々に醒めていく感じがとてもリアルでヒリヒリしました。でも、ラストのストリートビューのシーン、よかったです!麦(菅田将暉)の表情が脳裏に焼き付きました。恋の後のさらにその後に何かあるんじゃないかみたいな予感に包まれて、ちょっと幸せな気持ちになりました。やっぱり、麦と絹(有村架純)は特別な二人だったと思います!
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