花束みたいな恋をしたのレビュー・感想・評価
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あなたは他人の「好き」を奪っていませんか?
この映画を観たそちらのあなた
観賞後の感想が
「学生気分の恋じゃ社会人になったら続かないよね〜あるあるの恋の顛末〜」
なんて一言じゃないだろうか。
菅田将暉演じる山根麦は 好きな人と 好きなことをして 好きな自分として 生きていこうとした。しかし結果、真面目が馬鹿を見る労働環境で 好きなことを 好きな自分を かなぐり捨てるほかなかった。そして遂に 好きな人 までも失ってしまう。
冒頭の一言を発したあなた
この物語は、学生と社会人との壁で打ちひしがれる単なるステレオタイプの恋物語ではない。
現代の行き過ぎた資本主義社会のなかで労働に抑圧され、 「好きな」 何かを失いながら生きる労働者の声なき声を代弁しているのである。
あなたの声は他人の 「好きな」 何かを奪う社会の一部になっていないだろうか。今一度考えてほしい。
こんな恋愛をしてみたいと思わせる、細かい仕事が栄える恋愛映画です♪
予告編から興味があった作品ですが、甘々な恋愛作品ってちょっと苦手w
でも、好きな女優の有村架純さんと若手実力派の菅田将暉さんが主演と言うのならハズレは無いかなと思い、鑑賞しました。
で、感想はと言うと、良い!面白い。
甘酸っぱくて、切なくて、それでいて遠き日の思い出の様なしみじみとした感じも良いし、なんか憧れるw また細々とした小ネタが良いアクセントになっていて、サブカル好きに楽しめる。話のテンポも良いし、それでいて、甘々では無いが辛口でも無い。ちょうど良いと言う感じなんですよね。
あと、有村架純さん、可愛いわw
終電を乗り過ごして、たまたま一緒の時間を過ごした二人が共通の趣味やこだわりを通して、付き合う様になり、やがて同棲する。それぞれの夢を追いかけようとし、互いに相手との生活を成立させようとする為、それぞれの尺度で大人の階段を登っていくが、互いの温度差がだんだん距離と心を離れさせていく…
と言うのがざっくりとしたあらすじ。
とにかく、サブカル好きや書籍、映画好きには所々にたまらない小ネタが満載。
二人が出会った際に一緒に同席したサラリーマンの男女の「ショーシャンクの空に」「魔女の宅急便(実写版)」の他愛もない会話が面白い。
その後に出るちょろっとだけ出るゲスト出演の押井守監督なんて最高w
いろんな会話が面白いんですよね。
ミイラ展や好きな映画館と言ったのなんかも良い良い。
東京に住んでる人ならクスッとする所も多いし、こんな恋愛を出来るなら…と地方の人は東京に憧れるでしょうねw
言葉のチョイスも良いし、セリフのテンポも良い。ドラマ性も高い。無駄に思える所が面白かったりして、細かい所にもキッチリと「仕事」がなされているんですよね。
もちろん、本筋の恋愛パートは極上の仕上がり。
二人の同棲するマンションが駅から歩いて30分の距離も苦にならないなて、熱々カップルでないと無理ですわw
土井裕泰監督は今作以外でも「いま、会いにゆきます」「ビリギャル」「涙そうそう」「ハナミズキ」「麒麟の翼:劇場版・新参者」「罪の声」と良い作品を監督されていますが、今作は「良い」に加えて「面白い」も入っていて、この辺りはテレビドラマの「GOOD LUCK!!」や「逃げるは恥だが役に立つ」等を担当されたのが生きている感じがします。
高校生の恋愛ほど甘くもなく、大人の恋愛ほど苦くもない。それでいて振り返れば刹那な刻を過ごした様な良い時間の思い出な感じで、また別れてからも良いんですよね。
観た人の評価が高くて、2月劇場作品では頭一つ抜けている感じも良く分かる。
オッサンが観ても楽しめるんですからw、かなりお勧めな作品です♪
花束
序盤に2人の趣味や考え方があれだけ合致しててムギの本棚を見て自分の本棚じゃん!ってなったらもう運命を感じずにはいられないよね。その頃はきっとずっとこの人となら一緒にいられるかもって思ったからあんなすぐ同棲始めたのかな笑
正直私の人生とはかけ離れたような恋愛だったから恋愛映画としてはあまり共感することができなくて悔しかったけど、お互いの住んでる環境や社会が変わるとやっぱ昔のままではいられないから、他の人たちも言ってるけどだんだんと変化していく感じがリアルでそういうヒューマンドラマ?の視点から見るととても良かった。
最後のファミレスで話し合う場面では、感情にままにいるムギと冷静に現実的に考えるキヌとの違いがハッキリ出てて面白い
個人的にはキヌちゃん派だったなーお互い好きって感情がまだあってもあんな状態をずるずる引きずってくくらいなら、楽しかった思い出のまま大切に閉まっておきたい!
甘酸っぱい!!
伏線
友達の時の方が仲良いしよく喋ってた。
絹ちゃんのネイルの色の意味とか最後の「別れるから」って言ってる場面の2人の表情とか伏線はすごかったけど、別れてから3ヶ月仲良く一緒に暮らしてカフェで会ったら会釈もしないってどゆことwww友達に戻ったんじゃないのwww見えない所で手振ってたけど...
あんなに話すことがあった2人が最後は話そうって言わなきゃいけない状態が悲しくてすごくリアルでした。
純情な男子と、したたかな女子。
メインビジュアルで敬遠していたのですが、ランキング1位が気になって観てきました。
伏線が多いので、ややこしいですが、構成がけっこう作り込まれている(驚)
伏線が多いということは、様々な考察が飛び交うということ。
メインビジュで敬遠するものじゃない。
心底思いました。
ふと。
この作品、なんでわざわざ映画にしたんだろうと。
ですが、2015年〜2020年までのカルチャーをリアルに描くためのご苦労が、ラストのクレジットでビシバシと伝わってきました。
麦と絹、私はどのポジションかな…と考えたけど、麦かな。今は絹にもなりつつある。
あとは、これは復縁するカップルの話なのかなぁ、って中盤あたりから。
観終わった今も、実はずっと思っています……💐
脚本と主演2人の魅力が光ってました
若い人よりもむしろああいう恋愛をしてああいう別れを経験してきた大人の方が沁みる映画じゃないかな?
この作品の中にいつかの私、いつかの僕がいて、いくつか前の恋愛をこっそり思い出してしまう、、だからカップルで観るには不向きかもね。
「僕今オリンピックやってるんだよ」っていかにも代理店オヤジが言いそうな絹ちゃんパパの台詞や転職して“ソレ風”に変わった絹ちゃんメイクなどちょっとニンマリしてしまう業界ネタも多いけど、やはり坂元さんの脚本が秀逸!わかる、わかるわ〜ってなるんですよね。
出会った頃のサブカル固有名詞はやり過ぎと感じる人もいるでしょうけど私はとってもノレましたよ。
そしてこの映画の成功要因は何と言っても菅田将暉さんと有村架純さん!自然体のお二人の魅力が作品にピタッとはまっていましたね。素晴らしかったです。
花束みたいな恋、したなぁ〜遠い昔に。。
時間が経つほどにフラッシュバック
見終わってから時間が経つほど、心に染み込むこの切なさは何だろう。映画館では微笑ましく笑って観ていたのに。今になって二人の恋する胸の高鳴りや、別れの寂しさが湧いてくる。レビューを見たらかなりの温度差で好き嫌いが分かれる様ですが、私は好きです。
時間を忘れて話す二人、終電を逃して朝帰りした家、家族に挨拶もせず部屋に駆け込む絹、この幸せな時間を上書きされたくないって呟く(台詞違ったらごめんなさい)あのシーンはキュンキュンしました。
別れの経緯はありふれてるけど、今日が楽しい日だっから別れようと言う絹の気持ちとても分かります。こんな恋は時間の無駄ではないね。
映画の醍醐味がない現実的なストーリー
付き合って数ヶ月の彼女が見たいというので二人で映画館で鑑賞。
面白くもなく退屈でもない映画であった。
現実によくありそうな話で映画としての面白みを感じなかったが、人によっては共感できる部分があり面白く感じるのかもしれない。
映画の構成として、タイトルと冒頭シーンで2人が最終的に別れるかどうかがわかるが、個人的には最後までどうなるかわからない構成の方が楽しめた気がする。
そして、最終的に2人は別れる選択をするわけだが、あの程度のすれ違いを乗り越えられないのであれば、まぁ別れて良かったのではと思いました。
余談ですが、この映画を見た1週間後に彼女と別れました。その程度でした。
花束みたいな恋
とはどんなものかしら…と、見終えてずっと考えている。坂元裕二作品が好きで、見るまでに時間がかかってしまった。
私にももちろんこの2人のような恋をしたことがあり、それはジャックパーセルじゃなくシューレース付きのレペットから始まったり、終電後に部屋に上がって真っ先に本棚を見たり、タムくんに描いてもらったことはないけど展覧会には行ったとか、良かった思い出だけ幾らでも出てくるような気はする。
この2人みたいにきちんと見届けて、3ヶ月もしみじみ終わりを味わえる余裕は、いつも私には無いなとは思った。
確かに私たち一人ひとりは名も無い、花束の中の一輪に過ぎない花だと言える。花束が解かれて花瓶に生けられて隣の花が変わったり、解かれる前に萎れて枯れたりしている。
そこに見出される美しさは、些細な共通点や差異を愛でてときめくことから始まる。
花も恋も、美しいと感じる心が無ければ、美しいとは言われない。本当に美しいかどうかは、誰も知らないし、誰か1人が決定して世の中の通説になることでもない。
終わりまで笑顔で描かれた恋は美しかったけど、どこか恋自体の終わりとか、手の届かなさも描かれたような気がするのは、観る側の問題なのでしょうか(知るか)。
結婚と恋の決定的な相容れなさも逆説的に救いにもならなかった本作では、2人のその後を引き続き想像しながら共に生きるという、坂元作品の定番の楽しみ方はより有効かなと思いました。
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最後の一文への補足:
個人的には有村さんと菅田さんが上手すぎて理想すぎて、自由な妄想が難しいのですが。例えば松岡茉優さんとか、満島ひかりさんとか、高橋一生さんあたりだと、本人の個性と役柄の行動が混ざって謎の生き物として、勝手に歩いていってくれる気はするのですが、それがどういうことなのかは自分でもよく言葉になりません。。
有村さんと菅田さんのお芝居は好きです。全然違う役でも2人を見てみたい。
素敵な会話劇、触れられそうなほどの空気感
宝物みたいな作品
同棲を検討している彼と鑑賞した。一番最初の時期の二人で過ごせているだけで幸せな日常から、時が経つにつれて考え方のすれ違いまで、痛い程に共感できる部分が多かった。デートで見るべきでは無かったかも。笑
イヤホンもお揃いのスニーカーもピクニックも無くなっていって、麦くんが典型的な将来像を持つようになって、でも絹ちゃんはそれを望んではいなくて、、終盤のファミレスのシーンは辛くて見ていられなかった。
もう少し歳をとったら "ンなそこまでそっくりな状況ある訳ねぇだろ" なんて感じる様になるのかなぁ。。笑
久々に胸がいっぱいいっぱいになる作品だった。
観る人の状況によって評価が変わるのも納得
圧迫面接でそんな会社は辞退してしまえ と促すシーン等で「お互いを想いやれていない、二人の言動に共感できる部分は無かった」との感想もあるが、そうは思わなかった。
これから先何度も見返す事になる映画だと思う
皮肉と受け取った
「感動して泣いた!」という人もいれば、乾いた笑いで映画館を出る人もいる。
私は完全に後者だったので観客を巻き込んだ皮肉映画に感じた。
私自身も趣味でいうとサブカル寄りだか、サブカルな人種とは相容れないことがよくあり、あーこういう理由だったのかぁ...と。そしてそういう人達の恋愛はこーいうことかぁ...と。(少なからずこの映画内では)
妙な納得感と苛立ちとモヤモヤがぐるぐるして終始腕組みしながらじーっと見てしまった。
そうは言っても悲しいけど自分自身の人生もこの映画と大して変わらないのだろう。
タイトル含め平凡に見せかけて、いろんな面で新しいし友人と語れるいいエンタメ映画だった。
※たまたま見つけたレビューがまさにモヤモヤしてた気持ちを怒り3割り増しで代弁してくれていたので書くことがなくなってしまった...。
恋愛は人生の目的ではなくプロセスという視点で描かれている作品
大学生から社会に出るまでの男女の恋愛を描いた作品。出会いから同棲までは順調に見えた関係も、菅田将暉の演じる山音麦の就職をきっかけに徐々に歯車が狂い始める様子がリアルに描かれている。
恋愛は人生の目的ではなくプロセスであるという視点で描かれていたポイントが良かった。終盤に描かれている、お互いが新しいパートナーと共にいる場面で再開するも背を向かい合わせた状態で手を振って別れるシーンはお互いがそれぞれ成長していることが伺えるシーンだった。
別れるのにハッピーエンド
若者時代の想い出がいっぱい‼️
始まりは、終わりの始まり。
好きなものが同じとか、価値観が似ているとか、それはきっかけにしかすぎなくて。
特に、学生から社会人になる変化ってものすごく大きくて、その時期に出会って、変わってゆく、変わらざるを得ない環境の中で、形が変わっても好きでいること。好きの形を変えること。
それがなかなか難しい事だったりする。
変わらないものを大事にしたい絹ちゃんと、変わらなきゃいけないものを大事にせざるを得ない麦くんとの葛藤が見ていてとても辛かった。
どっちの気持ちも分かるし、どっちも大事なことだから。
全く同じ経験はないけれど、まるで自分を見ているような、そんな感覚で観れた映画。
恋の終わりを見たのだろうか、そんなセリフがあったけれど、もしこれをふたりにとっての恋の終わりと呼ぶならば、間違いなくハッピーエンド。
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