花束みたいな恋をしたのレビュー・感想・評価
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絡まることもないイヤホン
見終わった直後は、何かよく分からない感情があった
でも1日経った後も忘れられない、そんな余韻がある映画
物語は淡々とすっきりと進んでいくから内容が入りやすい
だが、内容のところどころに伏線がちらばめられ、そのときの麦と絹の感情を表しているかのような物が溢れている
時代とともに変化し
2人とも絡まりやすいコードのイヤホンを使っていたのに
いつのまにかワイヤレスイヤホンへ
コードのイヤホンは絡まっても修復できる
だが
ワイヤレスイヤホンは絡まることもない
喧嘩してもすれ違っても何度もやり直せる関係が
もうする気力もなくお互い交わらないことを意味している
これまではコードイヤホンは2人を繋ぐものだったのにそれがいつしか絹の声、好きなゲームの音を遮断するものになっていた。
2人の関係がここに現れていてとても悲しかった。
バッドエンドで終わらせなかったのがこの映画のいいところだと思う
お互いが想い出を胸にしまい、語られることもないままそれぞれ前を向いて歩いていく
そんな姿に目頭が熱くなった
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現在大学3年生
5年付き合っている人がいる
大好きな人
今大好きな人
前も今も大好きな人
これからも大好きな人
これからも大好きであろう人
でも未来は神に誓って約束できない
未来を約束してその約束を拘束できるものはひとつもない
きっと大好きと言えない時がくるかもしれない
好きと言えない時が来るかもしれない
そんな好きとか嫌いとか感情論を話せない話さない時がくるかもしれない
5年という長い時間が一言で終わるかもしれない
そして二人は隣にいないのかもしれない
でも5年の月日が作り上げたものは町中に溢れかえっている
一緒に食べたご飯
一緒に行ったお店
行きつけのご飯屋
大量の写真
同じ匂いの香水
道に迷って見た地図
一緒に聴いて歌ったあの音楽
忘れようなんて無理がある
上書きしようなんて無理がある
こんなことあったね楽しかったね
これまでの思い出をそう語り合うことはできないかもしれないけど
ずっとずっと心の中で咲いていてくれるはず。
後半はリアルすぎ
前半のラブストーリーは夢すぎてあまり共感できません。soulmateといっても、主人公のお二人は多分最も浅いレベルでのsoulmateしか言えないです。だが後半の展開は大変共感できました。ファミレスでのプロポーズはキツすぎ
愛が始まる瞬間と終わりに向かう過程
価値観が似ている人ほど一緒に居たくなる。ということを極端に表現した出会いの場面。
駅からの帰り道も二人で仲良く歩いて帰って本当にお似合いの二人。
でも転職を機に徐々に二人のすれ違いが。
絹の親に言われた「責任」ということばや上司に言われた「5年は辛抱」を真面目に受け突る麦。好きな絵を描き、夢を語る麦が好きだった絹。
そんなすれ違いな二人が意を決して別れ話をするファミレスで、出会った時の二人を思い出させるような、これから恋が始まりそうな初々しい若い男女の会話が聞こえる。。。出会った当時の感情を思い出し、今とのギャップに悲しみが何倍にも膨らむ。
僕の涙腺はその初々しい男女の会話が聞こえてきた時に崩壊しました。本当に悲しく切ない場面です。
恋愛は、生活をしていくという、純粋な恋愛要素以外の要素が加わることで、関係性が変わっていくことがある、というのは大人になっても同じですが、若い時には 自覚さえ出来なく、すれ違いが拡大する、という事なのかもしれません。
恋愛の楽しい面と別れの切ない面の両方を感じさせてくれた、心に残る素晴らしい映画でした。
現実的にあり得ると思えて涙できる映画
学生時代の出会いから卒業後のフリーター~就職活動~就職後の生活の中で、移り行く関係を描く。自分はあのような出会いはなかったので、このとき、こんな恋愛があったのかもしれないのかと喪失感のようなものを考えて、あまり共感しないものだと思っていた。
だが、最後のシーンで、菅田将暉演じる麦くんの言葉にはじ~んと来た。とても現実的なことばだったし、空気のような存在になりえている関係を肯定しようとする前向きな言葉にも受け取れた。あのまま結婚してもいいのではと正直思えた。
映画では別れることになったけれど、あの関係で結婚していく関係もありではないかと思えた。たぶん、結婚しても、麦くんが言うようにいつもときめいている関係ではない、当たり前にいるような存在になっていくことがほとんどだと思うし。
菅田将暉の涙にはいつもじ~んとくる。実直でかわいくも男らしい。
総じて、暗くもなく、浮気シーンもなく、セリフも現実的。そう、現実的に思える映画だった。実際、あのような移り行く関係を経験していない自分も、あり得るんじゃないか、と、セリフの言葉も思えた。
趣味で意気投合。でもその気持ちをずっと持ち続けるのは難しい
飽きることなく最後まで観れた。笑えるシーンもあったし、望むならこの2人がハッピーエンドで終わって欲しかった。
初めて出会う頃って新鮮でその気持ちのままどこまでも行ける気がするけど、気持ちって変わっていくし、一回すれ違うと坂道を転がるように転落していく。
好きなことをやっていても食えない。でもそれじゃ面白くない。
色々なことを経てまた2人がどこかで出会った時に、また趣味の話に花を咲かせるのではないだろうか。
気に入るかは恋愛観次第?1組の男女のありふれた5年間。
【賛否両論チェック】
賛:学生から社会人を経て変わっていく、麦と絹の切なくも温かい恋路が、等身大で描かれていくのが印象深い。
否:悪く言うと、ただただ他人の恋愛を見せられているだけなので、惹かれないと退屈してしまうこと請け合い。ラブシーンもあり。
価値観が合うということから、徐々に惹かれ合い、一緒に生きていこうとし始めた、麦と絹。そんな2人の愛情が、学生から社会人になる環境の変化と共に、少しずつすれ違っていってしまう様が、淡々と紡がれていくのが印象的です。2人の5年間に合わせて、その時その時の時事ネタを絡めて描いていくのも、ステキだなぁって思いました。
ただそれは裏を返すと、ひたすら他人の恋愛の5年間を見せられているだけともいえるので、見方によっては非常に退屈に映ってしまいます。
とにもかくにも、観る方の恋愛観や人生観によって、好き嫌いや評価が大きく分かれそうな作品といえるかもしれませんね。
遠い昔を思い出した
う~ん、多くの人が通る道ですね。
若さゆえの過ちも有るけど、あとになれば
それも思い出。
私も過去、同じように別れたことが有りました。
いまの相方とは絹と絹のような関係です。
どっちも将来を、見てないタイプかも。(^_^;)
悪くないんだけど
評価が高かったから期待してしまってた。恋愛と結婚は違うとか、男性と女性とでは価値観が違うとか、そんな仕方ないじゃんとしか言いようがないことを描いている。特別な盛り上がりもなく時間が流れていきました。
別れたい人向けの映画
デートには迷わずライアーライアーか太陽は動かないをお勧めします。
大画面に不向きな内容。監督のうんちく自分語りを俳優2人に代弁させてどーよ?俺?て言われてるみたいでどんびき。何を見せられたのか不明。自分の学生時代の思い出集大成ムービー? これ見てカルテットの唐揚げレモンうんぬん思い出した。あのキャラは成立してたけどこの映画は残念。ファミレス行きすぎ問題もあるし。
純愛だってみんな感動してるね。。。恐ろしいほどレビューが良いからきっと私はどこかおかしいんだろう。理解できない人もいるってことで。
共感できる。。と思う。。
恋愛したことがあれば、完全に一致はしないけど似たようなことみんなしてるんじゃないかなぁ。。自分のことじゃないんか?と思ってしまいそうなエピソードですごく共感できました。絶対ちがうけどww
距離感の移り変わりなど、甘酸っぱく切なく双方の気持ちが痛いほど分かる素敵な映画でした。別れて早い段階で次に行ってるのには、人それぞれなんだなぁと思わされました。。
花束…花束?誰もが持っている花束
20年来の友人と観ました。
映画館を出た時の一言
「わたしの方が花束みたいな恋してた」
隣で友人も「わたしも」と言っていました。
帰り道、レストランでの二人の会話について語り合いました。
一番インパクトがあったシーンですね。
でも、時間が経つにつれ深く深く考えてしまう、そんな映画でした。
ハッピーエンドではないけど幸せなお話。
個人的にはハッピーエンドへ辿り着いて欲しかったので⭐︎4つです。
誰もが胸に持ってるであろう花束のような恋のお話。
それ以上でもそれ以下でもない。
若者向けと取るか?それとも既婚者向けと取るか?
わたしは後者ですね。
忘れられない恋。それはズルズルと引きずっているようなものではなくて、あんな事あったな〜と何度でも思い出す恋。
あの恋があったから今がある。
そんな風に思いました。
良くも悪くも、とあるカップルの日常。
比較的、誰もが共感しやすく出来ています。
ただ私は…楽しかった日にお別れはしたくないし、最後の楽しい思い出なんていらない。
楽しく過ごした分、手放したくなくなります。
麦くん派ですね。
今日、この後笑顔でお別れをするぞ!と思っても…やっぱり少しでも笑い合って寄り添って歩いたのなら、まだここに居たい、まだこの人と居たいと思ってしまいます。
観る人によって様々な感じ方がある、本当に深い作品でした。
二人のお別れに納得がいかなかった私ですが…気づいたらノベライズ本買ってました。
映画ももう一度観たいです。
さすが坂元裕二さんだなと思いました。
「え…」「え〜…」と思いつつも、終わってみると、何度でも観たくなる作品です。
あなたは他人の「好き」を奪っていませんか?
この映画を観たそちらのあなた
観賞後の感想が
「学生気分の恋じゃ社会人になったら続かないよね〜あるあるの恋の顛末〜」
なんて一言じゃないだろうか。
菅田将暉演じる山根麦は 好きな人と 好きなことをして 好きな自分として 生きていこうとした。しかし結果、真面目が馬鹿を見る労働環境で 好きなことを 好きな自分を かなぐり捨てるほかなかった。そして遂に 好きな人 までも失ってしまう。
冒頭の一言を発したあなた
この物語は、学生と社会人との壁で打ちひしがれる単なるステレオタイプの恋物語ではない。
現代の行き過ぎた資本主義社会のなかで労働に抑圧され、 「好きな」 何かを失いながら生きる労働者の声なき声を代弁しているのである。
あなたの声は他人の 「好きな」 何かを奪う社会の一部になっていないだろうか。今一度考えてほしい。
こんな恋愛をしてみたいと思わせる、細かい仕事が栄える恋愛映画です♪
予告編から興味があった作品ですが、甘々な恋愛作品ってちょっと苦手w
でも、好きな女優の有村架純さんと若手実力派の菅田将暉さんが主演と言うのならハズレは無いかなと思い、鑑賞しました。
で、感想はと言うと、良い!面白い。
甘酸っぱくて、切なくて、それでいて遠き日の思い出の様なしみじみとした感じも良いし、なんか憧れるw また細々とした小ネタが良いアクセントになっていて、サブカル好きに楽しめる。話のテンポも良いし、それでいて、甘々では無いが辛口でも無い。ちょうど良いと言う感じなんですよね。
あと、有村架純さん、可愛いわw
終電を乗り過ごして、たまたま一緒の時間を過ごした二人が共通の趣味やこだわりを通して、付き合う様になり、やがて同棲する。それぞれの夢を追いかけようとし、互いに相手との生活を成立させようとする為、それぞれの尺度で大人の階段を登っていくが、互いの温度差がだんだん距離と心を離れさせていく…
と言うのがざっくりとしたあらすじ。
とにかく、サブカル好きや書籍、映画好きには所々にたまらない小ネタが満載。
二人が出会った際に一緒に同席したサラリーマンの男女の「ショーシャンクの空に」「魔女の宅急便(実写版)」の他愛もない会話が面白い。
その後に出るちょろっとだけ出るゲスト出演の押井守監督なんて最高w
いろんな会話が面白いんですよね。
ミイラ展や好きな映画館と言ったのなんかも良い良い。
東京に住んでる人ならクスッとする所も多いし、こんな恋愛を出来るなら…と地方の人は東京に憧れるでしょうねw
言葉のチョイスも良いし、セリフのテンポも良い。ドラマ性も高い。無駄に思える所が面白かったりして、細かい所にもキッチリと「仕事」がなされているんですよね。
もちろん、本筋の恋愛パートは極上の仕上がり。
二人の同棲するマンションが駅から歩いて30分の距離も苦にならないなて、熱々カップルでないと無理ですわw
土井裕泰監督は今作以外でも「いま、会いにゆきます」「ビリギャル」「涙そうそう」「ハナミズキ」「麒麟の翼:劇場版・新参者」「罪の声」と良い作品を監督されていますが、今作は「良い」に加えて「面白い」も入っていて、この辺りはテレビドラマの「GOOD LUCK!!」や「逃げるは恥だが役に立つ」等を担当されたのが生きている感じがします。
高校生の恋愛ほど甘くもなく、大人の恋愛ほど苦くもない。それでいて振り返れば刹那な刻を過ごした様な良い時間の思い出な感じで、また別れてからも良いんですよね。
観た人の評価が高くて、2月劇場作品では頭一つ抜けている感じも良く分かる。
オッサンが観ても楽しめるんですからw、かなりお勧めな作品です♪
花束
序盤に2人の趣味や考え方があれだけ合致しててムギの本棚を見て自分の本棚じゃん!ってなったらもう運命を感じずにはいられないよね。その頃はきっとずっとこの人となら一緒にいられるかもって思ったからあんなすぐ同棲始めたのかな笑
正直私の人生とはかけ離れたような恋愛だったから恋愛映画としてはあまり共感することができなくて悔しかったけど、お互いの住んでる環境や社会が変わるとやっぱ昔のままではいられないから、他の人たちも言ってるけどだんだんと変化していく感じがリアルでそういうヒューマンドラマ?の視点から見るととても良かった。
最後のファミレスで話し合う場面では、感情にままにいるムギと冷静に現実的に考えるキヌとの違いがハッキリ出てて面白い
個人的にはキヌちゃん派だったなーお互い好きって感情がまだあってもあんな状態をずるずる引きずってくくらいなら、楽しかった思い出のまま大切に閉まっておきたい!
甘酸っぱい!!
思い出したり共感したり切なくなったりと素敵な作品でした。
海で2人で前後に座ってるシーンが1番印象に残ってます。幸せな状態を噛み締めてる菅田将暉と始まりの終わりを考えてしまう有村架純の表情が良かったです。
一つ一つのエピソードの印象が薄まってしまうくらい詰め込み感満載だったのがちょっと惜しい。
個人的には楽しい時は浮かれていて、記憶に残ってるのは考え事が増える盛り上がりが過ぎてから別れるに到る時期。
思い出を丁寧に重ねていきたいなあと思いました。
伏線
友達の時の方が仲良いしよく喋ってた。
絹ちゃんのネイルの色の意味とか最後の「別れるから」って言ってる場面の2人の表情とか伏線はすごかったけど、別れてから3ヶ月仲良く一緒に暮らしてカフェで会ったら会釈もしないってどゆことwww友達に戻ったんじゃないのwww見えない所で手振ってたけど...
あんなに話すことがあった2人が最後は話そうって言わなきゃいけない状態が悲しくてすごくリアルでした。
純情な男子と、したたかな女子。
メインビジュアルで敬遠していたのですが、ランキング1位が気になって観てきました。
伏線が多いので、ややこしいですが、構成がけっこう作り込まれている(驚)
伏線が多いということは、様々な考察が飛び交うということ。
メインビジュで敬遠するものじゃない。
心底思いました。
ふと。
この作品、なんでわざわざ映画にしたんだろうと。
ですが、2015年〜2020年までのカルチャーをリアルに描くためのご苦労が、ラストのクレジットでビシバシと伝わってきました。
麦と絹、私はどのポジションかな…と考えたけど、麦かな。今は絹にもなりつつある。
あとは、これは復縁するカップルの話なのかなぁ、って中盤あたりから。
観終わった今も、実はずっと思っています……💐
脚本と主演2人の魅力が光ってました
若い人よりもむしろああいう恋愛をしてああいう別れを経験してきた大人の方が沁みる映画じゃないかな?
この作品の中にいつかの私、いつかの僕がいて、いくつか前の恋愛をこっそり思い出してしまう、、だからカップルで観るには不向きかもね。
「僕今オリンピックやってるんだよ」っていかにも代理店オヤジが言いそうな絹ちゃんパパの台詞や転職して“ソレ風”に変わった絹ちゃんメイクなどちょっとニンマリしてしまう業界ネタも多いけど、やはり坂元さんの脚本が秀逸!わかる、わかるわ〜ってなるんですよね。
出会った頃のサブカル固有名詞はやり過ぎと感じる人もいるでしょうけど私はとってもノレましたよ。
そしてこの映画の成功要因は何と言っても菅田将暉さんと有村架純さん!自然体のお二人の魅力が作品にピタッとはまっていましたね。素晴らしかったです。
花束みたいな恋、したなぁ〜遠い昔に。。
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