「色々考えさせられました」花束みたいな恋をした marimariパパさんの映画レビュー(感想・評価)
色々考えさせられました
よく離婚会見で「性格の不一致」「価値観の相違」なんて理由を述べられる芸能人の方々がいらっしゃいますが、前者は他人の性格が一致するわけがないので後者がしっくりくるといつも感じてました。
でもこの映画の絹と麦は超(私には)マニアックなゾーンでの価値観というか嗜好(思考?)が見事なまでに合うためそれが逆に引き金になってしまったのかななんて思ったりしました。
何か最近観た映画で「恋愛と結婚は別物だ!」みたいなセリフを聞いた記憶がありますが正直そんなものなのかな~って思ってしまいます。
私事で恐縮ですがうちの夫婦はある部分はバッチリ価値観がかぶりますが、ある部分は対局で(特に笑いのツボは全くかぶらず、ここ結構重要だと思うのですが…)それでもかれこれ30年以上大きな波風も経たず今に至っています。最近同時期結婚の親友夫妻がそれぞれ新たな道を選んだばかりで(かつその修羅場(?)に同席する機会があったので)考えさせられました。
劇場内はやはりオジサンには居心地 最悪状態で、カップル85%、女の子同士10%、オジサン&お兄さん5%くらいでしたがこの映画を観終わったカップルたちはどんな感想を持ったか出口調査をしたい衝動にかられました。
正直、絹と麦はこのまま結婚しても結構うまくやっていけたんじゃないかなんて思ってしまいましたが老夫婦のやってるパン屋さんが閉店したことを伝えた絹のメールへ麦の返信が『やってしまった』感満載でしたね。
お決まり『Jonathan』での最後のシーン、彼たちの出会いのシチュエーションと被る若いカップル(なんと最近の私一押しの清原伽耶さんでしたね!贅沢な起用ですが嬉しかったです)を見てお互いに涙してしまうシーンではこちらも思わず泣いてしまいました。この映画での唯一の涙シーンでした。
菅田将暉さん、有村架純さん、どんどんうまくなってますね。こんなにナチュラルなセリフと表情に感動すら覚えます。脇も豪華でしたね~オダギリジョーさんの怪しさ満載の役どころ、絹の良識的なご両親もアンパンパンと松重さんに「早く言ってよ~」っていつも言われている元社長さんでしたし…
坂元さんの脚本、土井さんの監督、これからこのコンビで数多くの作品を創ってほしいものです。
タイトルの『花束みたいな恋』はある一定の期間は美しさを誇れるのですが、やはり根を張った花たちとは違う、ということを表しているんでしょうか。マニアックな趣味部分に出てくる作家さんや作品たちの名称たちとともに私には難解でした。
長年の結婚生活を送ったご夫婦、新婚夫婦、交際中のカップル、色々な層に観て感想をお聞きしたいものです。いやあ楽しめました。
@花さん
共感&コメントありがとうございます。
確かに別れを決めたから言えること、あるかもしれませんね。でもこれからも一緒に寄り添って行くために言いたいことを言えたらもっともっといいですよね。理想論かもしれませんが。
坂本裕二さんの脚本深いですね。
今やってるTVドラマ『大豆田とわ子と三人の元夫』も録画して観てないので楽しみです。
私は結婚してもうまく行かないと思いました。
どうでも良くなった。とこのセリフに尽きると思います。
どうでもいい相手だから、最後は別れ際に本音も言えるし、優しく接することができて、綺麗なままの思い出として終われたのかなと。
コメントありがとうございます。
もしかしたら偏った極く少数の考え方なのかもしれませんが、ある20代前半の知人が言ってました。
諦めてる、とかいう訳ではないけど、一般的な会社で成長できるイメージがなくて、YouTuberを目指すという人も少なからずいるらしいです。
私なんかYouTubeで一旗あげることのほうがよほど困難(というか私には不可能)で、そちらの世界にいくなんて想像したこともなかったのでビックリしました。
今の若い方々の多くが(圧迫面接なんて表現も出てきましたが)、振り出しに戻ってやり直すことができない双六で、一度厳しいほうへ分岐したら、そちらに固定化されてしまうと思わせられるくらい追い込まれているような気がします。
なんとかうまくいくんじゃないか、みたいに漠然とした楽観はなかなかイメージできないとでもいうような。
これが見当違いな見方ならいいのですが。
私も、二人は結婚したらうまくやっていけただろう、派です。価値観の違う点については話し合って、歩み寄れない部分については理解できるならそれでいいと思います。それは無理と思うのが若さ(未熟さだけじゃなくて強さでもあると思います)なんでしょうかねえ。