弥生、三月 君を愛した30年のレビュー・感想・評価
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遊川の監督作品なんだ。真っ直ぐなもの、美しい倫理をまっすぐ突き通し...
遊川の監督作品なんだ。真っ直ぐなもの、美しい倫理をまっすぐ突き通していくのは、女王の教室も、家政婦の見たも、カホコも同じ。そして、さくらの高校生の無垢な目は、カホコや、35歳少女と同じ。この映画の重要なポイントは、太郎の息子の教室のシーンで、カホコがさくらを庇った過去のシーンと重なる。波瑠さんは不思議な女優で、制服が似合い、高校生の純真さに無理がない。バスシーンは正確に反復され、弥生の回復を物語る。
良かったですよ!
弥生とサンタの30年のすれ違いの物語です。
2人とも人生の挫折や幸せを味わい、
そして、時には支えあったりで、、
最初から両思いなんだけど、、
結構じれったいです。そして
ちょっと時系列が分かりにくいです。
3月を軸に過去に行ったり戻ったりで、、
でも好きです、この映画!!
すれ違い過ぎですけど(笑)
人生の辛さや、理想とは離された厳しさ、
そして幸せや迷い、、
そ してタイミング‼️←これ重要
たくさん共感したし泣けた😞💦
ちょっと最後がしっくり来ないけど
それは人によるかな~
波瑠の高校生と40代の演技の幅にビックリした、
特にバス追いかけるシーンが対比(他にも)になっていて、
波瑠上手いな。
成田くんも良かったですよ✨
ちょっとドラマっぽいって言うか
ドラマで、ゆっくり見たかったかも。
でも満足です。
エピソードの表現がよかった
サクラを通して知り合いになった弥生とサンタ。
サンタは、人生がうまくいくと信じていたがいろいろな挫折をあじわって、落胆していた。
そんなサンタを救ったのは弥生だった。
弥生は、自分の信じた道を生きていたが、彼女もいろいろな挫折をあじわって落胆してしまった。
弥生のおかげで救われたサンタは、弥生に昔のようになって欲しいと思っていた。
そんな時、サクラが残した音声があった。
それを聞いた弥生は、昔のように自分の信じた道を生きていこうと再び思うようになった。
弥生とサンタは二人で生きていくことにしたという内容だった。
三月が毎日、エピソードになっていて面白かったですが時系列がややこしいことがあった。
波瑠さんと成田さんの学生ってのは違和感がありました。
杉咲さんはまだ似合っていたと思います。
サクラのように亡くなっても想われている人ってすごいなと思う。
こんな2020年3月であって欲しかった
『GTO』『魔女の条件』『女王の教室』『家政婦のミタ』『過保護のカホコ』『同期のサクラ』などなどなど。
あまりTVドラマを見ない自分でも知ってるこれら大ヒットTVドラマの脚本を手掛けた遊川和彦の映画監督第2作目。
映画監督デビュー作の『恋妻家宮本』は熟年離婚にあたふたする阿部寛がユーモラスな大人のコメディだったが、こちらは邦画の伝家の宝刀とでも言うべきすれ違いラブストーリー。
弥生、サンタ(本名は山田太郎、略した山太から)、サクラは高校の仲良し同級生。
弥生とサクラは唯一無二の親友。サクラはサンタに想いを寄せ、弥生とサンタは相思相愛ながらも想いを隠している。互いを想うあまり…。
卒業寸前、サクラがエイズで死去。卒業後、弥生とサンタは惹かれ合う気持ちを抱きながら、すれ違い続ける別々の道を歩む事に…。
そんな2人の30年を、3月の1日ずつ切り取って歳月が流れていく。
つまり、OPは80年代の3月1日で、ラストは2020年の3月31日という風に。
2011年の『ワン・デイ 23年のラブストーリー』の邦画版と言った感じ。
監督のこだわりは、時系列では描かない、テロップは出さないなど。
時々過去に遡ったり、テロップの変わりに劇中のアイテムで歳月を表現。
過去に戻ったりするのは2人のこれまでの歩みを見る上でいいが、年代表現はもうちと工夫して欲しかった。Jリーグ話や携帯→スマホだけじゃねぇ…。
大学に進学し、教師になる夢を実現させた弥生。歯科医の男性と出会い、結婚も順風満帆の人生を歩む。
一方のサンタはJリーガーの夢破れ、できちゃった婚するも、うだつが上がらず、息子の身に起こった事故が原因で離婚。どん底の人生を歩む。
ある時再会し、弥生はサンタを叱咤激励。またその時、2人は初めて…。
ダメな自分を奮い立たせてくれた最愛の人。
でもそれは、別の視点から見れば逆であった事が分かる。
実はサンタより先に結婚が決まっていた弥生。が、それは借金まみれの父親の勝手な都合で。
式当日、望まぬ結婚に悩む弥生に、出席していたサンタが背中を推す一声。それで意を決し、自分の人生を歩む決心をした弥生。
弥生はスゲェよなと言うサンタだが、弥生の今の人生があるのはサンタのお陰。
やはりお互い、運命の糸で結ばれた相手。
サンタは子供サッカーチームのコーチになって人生をやり直すも、一方の弥生はある悲劇が…。
舞台が仙台にもなり、2011年、日付は3月11日…。
東北人なら決して忘れる事の無い“あの日”。
どれほどの人が大切な人を亡くし、人生を狂わされたか。
弥生もその一人。
弥生の姿を通して当時の日本人の心の傷を表しているが、でも、必ずしも東日本大震災を絡ませる必要あったのかなぁ、と。
これはそれを出汁にしたラブストーリー…? だったら、文句の百個でも言ってやりたいが、
作品は春を連想させるものが多い。サクラという名、弥生=3月。近年の歳月が流れていくし仕方ないか…。
名前にぴったりなのも3月。10月だったらモノマネ芸人だし。
震災で夫を亡くし、生きる気力まで亡くした弥生。遺体安置所で会ったのを最後に、教師を辞め、連絡も取れなくなり、姿を消す…。
サンタも諦めかけた時、亡きサクラが生前カセットテープに遺したメッセージが…。
サンタは弥生を探す。
かつて弥生が自分を奮い立たせてくれたように。
今度は自分が弥生を助ける番。
果たして弥生を見付ける事が出来るか。
気付けば、2020年。あの頃から30年が経っていた…。
当初は弥生役を断ろうつもりでいたという波留。理由は、自分には無理。
いやいやいや、作品を見れば彼女のキャリアに於いても大変大きなハマり役。
美しさ、魅力、聡明さ、爽やかさ、意志と芯の強さをたっぷり堪能。
冒頭の走るバスへダッシュ、エイズでクラスメイトにいじめられるサクラに突然キス、周囲への影響力…その行動力!
クライマックスの教室のシーンはアドリブだとか!
そんな前半から、後半のか弱さ、脆さも加味。
全てが詰まり、波留好きは必見!
成田凌もさすがの巧演。序盤の自信家から中盤の落ちぶれっぷり、終盤の大人の男へ演じ分け。
2人共好演。序盤の高校生と終盤の中年期はちと無理あったが…。
出番は僅かだが、常に2人の心に居続けるサクラ役の杉咲花も印象的。
冒頭と終盤の走るバスへのダッシュ、教室での訴え、弥生とサンタのそれぞれの人生…対比するようなシーンが多い。
それはそれで巧み。
坂本九のあの名曲も重要。
でも、伏線張られ、お見事!…とまでは行かず、終盤の再会などありえねー!レベルのご都合主義。
『君の名は』もびっくりのすれ違いラブストーリーであり、『君の名は。』もびっくりのある一種のファンタジー!
ミュージカル風に歌うラストにこれまたびっくり!…いや、唖然。
さらに、ラストシーンの結ばれた2人の双子の赤ん坊かと思いきや、実は…なんて、狙い過ぎ。
とは言え、遊川のオリジナル脚本は及第点。
最後は2020年の3月で終わり、さすがに今のアレは当然ながら蔓延していない。
が、公開されたのはその2020年の3月。
アレのせいで興行的には苦戦したろうが、その時見ても今見ても、人と距離を取る事を徹底される中で、相手を想い、人が愛おしく感じられる作品であった。
ファンタジー
恋愛ドラマには中高生くらいの思いが、大人まで引きずって描かれるものが多くある、と思う。とりわけ日本にはその展開をもっている話が多い。
なぜ、そうなんだろう。
個人的な見解だが、ノスタルジーが所以しているのではないか、と思う。
わたしたちは、学校を出ると、かつては持っていた、純心(のようなもの)を、捨てなければならない現実に直面する。
しごとでは、日々上司から追い捲られていたり、あるいは、がんらいの優しさを隠して、部下を叱責しなければならない──というような場面だらけであって、隙や甘さを見せると、足下をすくわれる。
すなわち、そのような殺伐とした現実を生きるおとなになってしまうと、中高生くらいの、友人や友情や恋心が、たとえようもなく甘美なものに見えてくる、のである。
そのノスタルジーが、幼少時や若い頃の恋愛が、人生を貫通する──という展開を持っているドラマを氾濫させているのではないだろうか。
加えて、こんにちの社会で、男と女が出会って結ばれることの希少性もこの手のドラマの流行に加担しているはず、である。
世のなかには何億人もの男がいて、何億人もの女がいるはず、なのだが、両者の間には、網の目のように入り組んだ社会規範が待ち構えている。やがて、その難易度に面倒になってしまうのは、男も女も、あなたもわたしも、よくご存じのとおりである。
こんな荒涼とした現実にさらされているからこそ、初恋に無上の価値を見出してしまうのであり、成就するにせよ、思い出になるにせよ、ドラマタイズされることが多いのは、そんな理由があるのではないか──と思ったのである。
したがって、このような話のターゲットとなるのは、むしろ壮年のような気がする。
もしそのドラマが秒速5センチのように巧いなら、おじさんでもおばさんでも無条件に心奪われるからだ。
現実には、幼少時や若い頃の恋愛が人生を貫通することはない。
あるとしても、そうとう稀なことだろう。
わたしたちができるのは、たとえば同窓会の酔った勢いで、一夜の情事になるか、みっともない玉砕をするか、どっちにせよ無傷だったノスタルジーを傷物にしてしまう──くらいがせいぜいではなかろうか。
これは一種のファンタジーである。
日本のイケメン俳優は好きではない人のほうが多い。が、本郷奏多と、成田凌はいい。
成田凌のばあい、飄々(ひょうひょう)がある。ざっくり見渡すと、これが珍しい属性だということは、お認めになる方も多いだろう──と思う。
携帯を見ることとサクラの墓参り──が時の移り変わりを示す通過点描写になっている。
携帯の進歩を見せることによって、時系列がわかりやすい。
近年、この手のドラマは「現在へ戻る」と「過去を回想する」を、さかんに入り乱れて編集することが多いので、好感だった。
が、映画は非現実的なところが多い。ファンタジーだと言ったそばから、非現実的がいけない──というのも矛盾だが、借金のために政略結婚とか、ウェディングドレスのまま式場から抜け出すとか、突飛すぎる展開には辟易した。
リアリティに寄せるドラマでなくても、あるていどの真実味はひつようだと思う。
また、震災を利用している。
震災後につくられた多くのドラマが、震災によって、なんらかの動きを生ずる展開をもっているが、個人的には、ごく個人的には、それが焦点でなければ、震災が介入することに疑念がある。ドラマの哀感のために利用していいことじゃない──と思う。
映画は、ご都合主義的で、偶然によって救われ過ぎるし、ドラマチック度と無理感が高すぎる。──「ありえねえ」のつっこみをつぶやく回数が多すぎた。
また若年からの老成を、メイクのみで見せており、ある程度妥当ではあるものの、波瑠のほうれい線には、違和があった。
──が、しかし。
映画はわるくない。この監督には「日本映画」の鬼才感がまったくない。微妙なニュアンスのように聞こえるかもしれないが、「鬼才感」の有る無しは、画に明解にあらわれる──ものだ。
個人的に恋妻家宮本は傑作であって、その職人系な演出力は、このクサすぎるドラマにもしっかりあらわれていた、と思う。
途中まではよかった
レビュー書く時題名迷います。題名通りです。途中まで感動しました。上映中しゃべって迷惑な高校生くらいの子がいても感動しながら見てました、が、え?最後こんなにあっさり?エンドロールは見る人によっては感動でしょうが、私はシラケました。すれ違いにもイライラさせられましたがムビチケ買ってまで見る作品ではありませんでした。途中ずっと抑えていての不倫行為もシラケるし相手が気の毒。岡本玲に頭来たり。俳優さんの演技がよかったのにシラケストーリーがもったいない。震災のせいにもできないし。残念な作品でした。
平成とは。
監督のオリジナル脚本なので、もしかすると、最初から波瑠と成田凌を両主演を念頭に置いて当て書きしたのではないかと思うぐらいに、二人のキャラクターにしっくり来る、よくできたストーリーでした。
優等生で、ともすると「正義マン」になりがちな主人公の弥生の不器用な生き方。これなど、まさに波瑠さんのキャラクターそのものでしょう。
そしてチャラさもどこか中途半端なら、誠実さも中途半端。サッカー部での活躍も中途半端な役柄の成田凌。
青春時代。
目の前に、ありとあらゆる可能性が開けていて、輝く未来に手が届きそうに思えていた時をスタートとして、「喪失」をテーマに、日々を描きます。
選択肢が失われるのが早過ぎたサクラと、ゆっくり、ゆっくりと選択肢が失われ行く弥生と太郎。
「選択肢の喪失」が大人になるということなのだとすると、大人になるとは、なんと残酷なことなんだろうと思わせるお話で、心に沁みる美しく哀しいシーンが山盛りのお話でした。
いったい何十箇所でロケを行ったのやらと驚かされるほど膨大なシーンの積み重ねによって丁寧に手間を惜しまず描かれた、青春から初老までの長い時間の流れを、わずか2時間に圧縮したドラマで、彼と彼女が生きた、幸せとは言えなかった30年間を振りかえる、しみじみとしたお話でした。
成田凌って、若いけど、ほんと名優だわと感心させられました。
ただのラブストーリーではない
時期を逃して4月になって、「弥生、三月」を鑑賞。といっても、新型コロナウイルスの影響で多忙を極め、今頃のレビュー投稿となってしまいました。そのため、記憶が曖昧なところが多々ありますが、ご容赦ください。
鑑賞前の予告から、30年越しの壮大なラブストーリーが描かれるのだろうと予想していました。まあ、そうではあったのですが、それ以上にいろいろな内容が含まれており、胸が苦しくなったり、熱いものがこみ上げたりと、最後まで目と心を惹きつけられる作品でした。
物語は、太郎と弥生の高校時代から始まり、そこから30年の歳月の流れと、二人の人生と愛を描いています。高校時代とラストには多少の無理矢理感はあったものの、成田凌くんと波瑠さんが、それぞれの年齢に合わせた振り幅の演技を見せ、なかなかの好演だと感じました。
本作で最も特徴的なのは、その描き方です。三月だけで定時観測したかのような構成が実におもしろかったです。数年の移り変わりを、カレンダーをめくるような画面の切り替えで描き、二人の容姿が少しずつ変化し、歳を重ねていく様子が自然に伝わってきました。
そこに描かれるのは、30年間すれ違ってきた恋心だけではなく、思い通りにならない人生で味わう挫折や苦悩。それでも、その時その時で迷いながらも選んだ選択肢の結果が「今」なのです。時には必死でつかみ取り、時には手を伸ばすことを諦めた、そんな二人の姿が、冒頭から一貫して続く「バスを追いかける姿」に象徴されているように思います。
最後に、劇中の言葉「歳をとることが羨ましい」「転んだことより起き上がることに興味がある」がとても印象的でした。ラブストーリーではあるものの、本作から「人生を諦めず、いくつになっても自分らしく人生を切り開いていけ」というエールを送られたような気がしました。
若手の新進俳優さんたちに拍手!
副題に『君を愛した30年』とあるので少し心配したんですがやはり高校生から熟年までの30有余年をそのままの俳優さんが演じられたんですね。
でもヨン様とチェ・ジウさんが『冬のソナタ』で演じた高校生役と比べたらお二人とも結構違和感最小限に抑えバッチリ演じられていたので感心しました。役者としての実力発揮!ってところでしょうか!?
3月に関連するキーワード(弥生、サクラ、桜の映像)、バスを追いかけるシーンの繰り返し、携帯電話の進歩具合、重要シーンでの『上を向いて歩こう』のメロディ、それぞれがいい役どころというか重要になっていること、しみじみ感じました。
どなたかも書かれていましたが波瑠さんの目ぢからというか目で語る演技素晴らしかったです。
NTT docomo のCMで 「新人の村松です!」ってヘマばっかりして落ち込むけど頑張るぞ!って新入社員たちに力を与えてくれたボーイッシュな髪型の頃(もう10年くらい前?)から目をつけてたんですよね~って「それが何!」っていわれそうですが。
久しぶりに行った映画館の隣のスクリーンでは『囚われの殺人鬼?』をやってる人が(まだ観てないので間違ってたらゴメンなさい)こんなにも内面・心の葛藤を見事に演じ切ってるのは素晴らしい役者さんの証拠ですね、成田凌さん!
TVドラマ 『コードブルー』での気弱な研修医や『逃げ恥』での今どきの若い社員などなど怪人二十面相なみ役の幅広さに脱帽です。『カツベン』観逃してしまったのでVODで観るのが楽しみです。
もちろん杉咲花さんのテープの声、岡田健司さんの先生役の奮闘にも心打たれました。
さすが監督・脚本の遊川さん、数々の大ヒットドラマを世に送り出しただけのことはありますね。この作品もどなたかおっしゃっておられましたが、1クールぐらいのドラマでやってもよかったんじゃないかと思います。その方が時間軸の行ったり来たりで頭をひねらなくて済んだかも。
あと私もエンドロール前のラストシーンは坂本九さんの歌で締めくくってもよかったんじゃないかと思いました。でも色々なシーンで胸と目頭を熱くさせていただきました。よかったです。
Santa
いじめられるさくらを、弥生が守る冒頭のシーンが一番泣けると言っても過言ではない(過言です)
。涙腺が緩むポイントをうまく抑えられた、さすがドラマ脚本の名手、遊川和彦です。
しかし、ドラマ脚本の方というのもあるのか、いささか映画にするにはテンポがうまくいきすぎていて感情移入しづらいところがちらほら。高校卒業後から東日本大震災までの流れは、特にテンポが速く、気づいたら2人が...といった感じで少し覚めてしまいました。そして、ほら!ロマンチックだろ!と言わんばかりの再会のシーンは、ロマンチックな演出が多すぎて、ちょっと情報過多な印象。ヘレンケラーとスキヤキの両方を使いたいのはわかるけど...そしてラストの歌を歌ってからのくだりは必要あったかな、、、?主題歌は別において普通にエンドロールでよかったような気がしました。
杉咲花さんは、出演シーンこそ少なかったですが、声だけでも凄い女優さんだと思いました。明るい声の中に潜んだ、底知れぬ寂しさを声だけでしっかり感じました。
色々と書きましたが、映画館が再開して初めて見に行った映画としては、かなり良作だったと思います。タイミングがどれほど大事か、自分の信念を貫くことがどれほど難しいか、愛する人がそばで生きていることはどれほどの奇跡か、今だからこそ色々と考えることができる映画でした。
そして余談ですが、中学聖日記にハマっていたわたしとしては、岡田健史くんが先生をやっている姿にはキュンとしてしまいました笑
35年間頑張りました。お疲れ様です。まだまだ人生長いですから頑張りましょう。
概ね同年代、結構、恥ずかしくてムズムズする話ですが、高校生から50代まで良く頑張りました。
東日本大震災を、少しだけど正面から描いたのも、頑張りました。
それだけで4点ありです。
2020年6月12日金曜日
109シネマズ湘南(辻堂)で鑑賞
お客様は5人くらいだったかな?
すれ違い
高校生の時の想いって、胸にあっても現実とは違って、すれ違いになるのが普通だと思う。
ちょっと切ない想いがあっても、顔にも口にも出さない。見ないようにして別の人と恋をする。
でもこの物語ではサクラの好きだった「上を向いて歩こう」の曲がなるたびに、小さな奇跡が起こる。
最初は、坂本九さんの声と音楽が、古めかしくて思わず笑ってしまったけど、ラストあたりでは、良い感じに馴染んで聴こえた。
とぅ〜。
すっげぇ。
役者さんみんな演技うまいなぁって思うシーンが所々にあった。一つ一つの所作が細かくてとても良いなぁと思った。
ワンカットの太郎とあゆむのパスし合うシーンは胸打たれるものがあった。太郎が言った言葉を否定するようなあゆむの姿。健気に寄り添う弥生の姿。それら全てが作り出す雰囲気が最高だった。
教師を辞めた弥生が家に帰るシーンに鳴り響く、どこからともなく聞こえて来る学校のチャイムが暗い日々の始まりを告げているようで虚しかった。
弥生も太郎もベクトルは違えど真っ直ぐなのは同じだった。そんな真っ直ぐさが自分にはないなと、悲しくなることもあった。
不思議と涙は出なかった。それはサクラが包み込む優しい雰囲気のおかげなのかなとも思ってみたり。
最後のシーン。1番心に響いたというか、胸に残った。
2人の姿が、30年間の3月を通し、紆余曲折しながらも4月に入り、また新しい日々を始める希望に満ちたサクラと共に歩き出したように見えた。
ここからは読まないほうが良い!
p.s
同じ日に産まれてたのはびっくり!!
発想が面白いだけに、少し残念
脚本家遊川和彦の監督2作目。
ある男女の高校生から50歳までの、それぞれの波乱の人生とお互いのすれ違いを3月だけを切り取って綴るという、さすがテレビドラマ界のヒットメーカだと感心するアイディア。
そして、3月にはあの3・11がある。
坂本九の「見上げてごらん夜の星を」という曲がキーアイテムになっているが、その使い方がベタで、遂には二人手を取り合って歌うという赤面ものの演出。これは、監督遊川和彦の純粋さの現れかも知れない。
韻を踏むようにバスを追いかけるシチュエーションを挿入したり、墓参りの場面で逆転の状況を作ったり、工夫されてはいるが、全体的に気恥ずかしさは否めない。
物語は単純な時系列ではない。
キーワードを投げておいて後から真相が判るように逆行してみせる構成は、やはり上手いと思う。
が、波瑠は老けメイクをしているものの年齢の変化が判りづらく少し残念。
杉咲花が残した録音テープは、結婚式のメッセージなのに40歳を過ぎたあの年齢で聴くことを想定していたような言葉で、違和感があった。
人生にはいくつもの分かれ道がある。
自分の意思かどうかは別として、分かれ道のどちらかを選んで人生を歩む。
別の道を選んでいたらどうだったかなんて、後悔したときに思い巡らすだけのことで、誰も後には戻れない。
高校時代に仄かな恋心を抱いていた同級生と結ばれる人が一体どれ程いるか。
高校時代に思い描いていた自分になれていると言える大人が何人いるか。
忘れていた理想を思い出すことができて、「もう一度」と決意することができたら、そして理想を抱いていた頃を共有できる人が寄り添ってくれたら、どんなに心強く幸せか。
そんな、うらやましい物語だと解釈すると、素直にハッピーエンドなんだと受け入れられる。
複数のエピソードで構成されているが、それぞれ少しずつ物足りない気がした。ワンクールのテレビドラマだったらもっと掘り下げられただろうと思う。毎週、二人のすれ違いに視聴者をヤキモキさせる人気ドラマになったかもしれない。
2019年大躍進の成田凌は、本作でも爽やかな若者像と、一変して挫折に腐りながら自己嫌悪に苦しむ男を好演している。
そして、日本三大薄幸女優の一角、奥貫薫が持ち味を発揮している。出番が少ないところも薄幸。
コロナ明け?一発目
通っていた映画館で今週ラストになるので観に行きました。俯瞰的に人生と恋愛を描いた青春物?です。
人生と同じく男が追ってもバスは停まらず女は停めて運命を変えることができる。自分の人生にも被っている感じです。
魅力的なキャストでしたが自分のツボはダメ教師の夙川アトムさんでした。
ウィズコロナの時代を少しでも前向きにしてもらえる希望を感じました。でもこのところ電通はマイナスイメージですかね。
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