「大・感・動」弥生、三月 君を愛した30年 れいすけさんの映画レビュー(感想・評価)
大・感・動
レンタルして見たの久々なんです。たまたまです。前々から気になってた映画でしたがプライムビデオで無料になったら、くらいに見よう思ってたんだけど、はやく見れば良かった。映画館で見たかった。
私は、昔から波瑠さんのファンでしたが、彼女の良さがこれほどにまでいかんなく発揮された作品が今まであったろうか。
波瑠は単髪が似合うと思っていたが、この映画で長い髪も似合うし美しいなと感じた。
彼女がブレイクしたのは朝ドラですが、強い意志のしなやかな感性の女性像で彼女にはまった。それ以来のはまり役じゃないでしょうか。
この作品での主人公、弥生は教師になるような、まっすぐで正義感や意志の強い、男っぽいようなサッパリしたタイプの、友達や家族想いの優しい女性。
成田凌演じるサンタ、杉咲花演じるサクラ、この3人の高校時代の固い絆をベースに、サクラが亡き後に、弥生とサンタの人生とすれ違いの恋愛を描いています。
弥生が本当に苦労する役です。
映画の中では、説明が前後しているけれど、父親の借金の肩代わりのために、教師を諦め、結婚しようとするが、直前に踏みとどまる。そして教師になり、結婚するが、離婚した父親の介護のために仙台に帰り、被災し、夫を亡くす。
サンタも、Jリーガーの夢がなかなか叶わず、デキ婚の末、離婚。サッカーチームを首になり、息子を事故から庇い、足を怪我して障害が残り。※しかしコーチしててホッとした。
弥生とサンタが二人ともに恋愛に不器用で、互いの気持ちを伝え合うことなく、何回か、すれちがうんですね。やっと気持ちを伝えた時には弥生も結婚していて、夫を裏切るような形になり、そのまま震災でなくなってしまい、バチが当たったと自分を責める弥生。また夫の両親からもお前のせいで息子が死んだと言われてしまう。失意から教師の資格がないと辞めてしまう弥生。また介護をしている実父からも、昔に、家族が離散したのは、お前のせいと罵られ。(ただこの父親は本当に最低、こんな親にだけはなってはいけない見本みたいな人です)自分を責めて、サンタを拒絶し、連絡を断つ。
※前後するが、サンタが弥生におされて息子に会いに行くシーン良かった。親子両方の気持ちがわかる。また弥生が弥生らしさをここでも出ていた。
後半のほうで、亡くなった友人サクラのテープを届けるためにサンタが高田馬場に弥生を探しにいく。古本屋で本棚の向かい合わせの本をとった隙間から、お互い見つめ合う二人。ここベタだけどいいシーンです。やっと会えたのに、しかし逃げる弥生。最後に二人を引き合わせたのは、友人サクラの好きな歌が店の中でかかり振り向いた時だ。坂本九の「見あげてごらん、夜の星を」。やっと二人は出会うのだ。しかしまた、別れて。最後に、サンタの乗るバスを弥生が追いかけるシーンがあったりして。
この追いかけるシーンは、最初の冒頭のシーンをシンクロさせてる。いろんなとこで演出が細かい。そして君をすきになったのは、サクラにキスした時だと告白するサンタ。
サンタの息子が保護者や生徒に責められる場面で、弥生が乗り出して彼をかばう叫びのような鬼気迫る、訴えのシーン、かっこよかったなあ。このシーンの言葉はいい事を伝えていた。
※弥生の良い性格の部分が一貫して映画の中で描かれており、本当に愛らしい、サンタも強くはないけど優しくて愛らしい。
最後に弥生とサンタが友人の墓石の前で歌を歌う。私は歌は好きなんですね。ラストシーン。大・感・動です!!
泣ける〜。長く生きてくると単純な恋愛ドラマは響かない。こういう紆余曲折して、なお、ひかれあう二人に感動するのだ。
1点、引っかかるとしたら、震災を絡ませる必然性があったのというくらい。震災は重いテーマで、さらりと扱うべきではないし、この映画じたいが、震災がなくても成立する作り込まれたよくできたは映画であるからこそ、あえて入れる必然性があるのかみたいな感情はよぎりました。
でも良かったです。もう1回見ます。
れいすけさん、コメントありがとうございます。
私も、波瑠さんはNHK朝ドラ(※)で知ってから
気になっている一人ではあります。
(※「あさが来た」ですね。 「朝が来る」と良く間違えます…)
↑ これも良い作品
この作品は、劇場で観てから1年経ちました。
今もう一度観たら、また違った感想になるのかも
…なんてことも思います。
れいすけ様
共感&コメント&フォローありがとうございます。
こちらにコメントさせていただきます。
最近の若手俳優さんたちの台頭、活躍にまるで我が子の成長をみるようで思わず笑みが溢れるとともに目を細めている自分がいます。
色々な映画で色々素晴らしい役者さん、監督さん他を発見できて嬉しい限りです。
往年の水野晴夫さんじゃありませんが「映画って本当にいいものですね!」(古すぎてわからないかも)
タブレットとwifiの具合が悪くフォロー&削除の繰り返しだったかもしれません。申し訳ありません。
家のPCで後ほど確認しておきます。ありがとうございました。
おはようございます。
今作は、徐々にコロナ禍が広まる中、ギリギリレイトショーで鑑賞しました。
弥生とサンタとサクラの30年間”のある一日”を、上手く描いた映画だなあ、と思いました。
良い作品だと思いました。ホロっとしますしね。
こんにちは。コメントありがとうございます。そうですよね。波瑠のベストになるでしょうね。近代さん福島でしたか。そしたら、震災の重みを当事者として、なおのこと感じられますね。糸もレンタルにありましたね。正直、菅田将暉にあまり魅力を感じないのですが、見てみようかな〜。(^^)
コメントありがとうございます。
仰る通り、波瑠の魅力たっぷりでしたね。現時点で映画に於ける彼女のBESTではなかろうかと。
最近、やたらと震災を出汁にする作品が増えてきてますが、安易に扱わないで欲しいのが本音です。福島県民で、身を持ってあの震災の渦中に居たので。
描くなら、本当に真っ正面からしっかりと!
似たような男女の長い年月のラブストーリーでは『糸』がありましたが、断然こちら派です!
良作でしたね(^^)
れいすけさん、コメントありがとうございます!
世間一般的には評価が低いようですが、昨年の邦画の中ではマイベスト10入りです。多分、すれ違いといったテーマが自分の境遇にも合っていたせいかもしれません。
相手が結婚したという最大のすれ違いも大人向けだと思いましたが、おっさん的にも心つかまれました・・・
そうですね!波瑠さんは実際が天然キャラで、また透明感あり、まっすぐなイメージ、何か独特のものがあり好きですね。そうなんですなよね、震災は演じる側もまた違うでしょうね。ありがとうございます。
masamiさんへ
馬鹿なレビューなんて思いませんよ!めっちゃ楽しいですよ。笑いました。また、いろいろな情報量と知識をお持ちな感じですね。しばらく、朝ドラ見てませんでした、成田凌、杉咲花が出てるなら見てみようと思いました。御茶ノ水は大学があったんで近辺はわかります。檸檬?はて?新しい映画も見られていて興味深いです。レビュー楽しみにしてます、宜しくお願いします。
れいすけ様、コメント フォロー お褒めのお言葉
ありがとうございます😊
こっちにレスしますね、
なんか馬鹿なレビューで申し訳ないです。呆れないで下さいね。
成田凌と杉咲花は今の朝ドラでは夫婦(元)
なんか不思議です。
震災の件は同意です。2011年をはさむと仕方がないのかも知れません。
宜しくお願い致します。