「三月って人生みたいだろ」弥生、三月 君を愛した30年 くりさんの映画レビュー(感想・評価)
三月って人生みたいだろ
真っ直ぐな女の子が
体験する人生を、
スクリーンを通して
一緒に歩くお話。
人に尊厳をもてる女の子だけど
自分の心に正直に行動するので
時には相手を傷つける
もう
帰らない人に対しても…
ここに対しての倫理観や価値観で
この作品に対する思いが別れそうです。
一度の人生なのだから
後悔しても、やらないよりは
やった方がいい。
その罪悪感を背負う覚悟が
あるならば。
いやそうではない
人に迷惑をかけるなら
自己犠牲を優先した方が
気分がよい。と思うか。
何を優先したら
自分の人生に納得できるのだろう。
そんなことをぼんやり
考える作品でした。
役者が通しなので
時代設定における年齢で
学生の時の違和感
ありますが、
人生のやるせない選択が何度も
表現されていて
ある程度の年齢の人からすると
どこかで見たり体験したことのある
人生の経験則みたいな場面が
多くてリアルな世界観でした。
それまでの人生を捨てて
相手に合わせても
上手く暮らせるかはお互いの
気持ちのタイミング次第だったり
集団心理の迫害がはびこる学校で
啖呵きったり
それら正解のない選択を
否応なしに歩いてぶつかっていく。
ぶつかり方が人間くさい。
そんな日々のなかで
激動する社会背景を時間解決によって
少しずつ対応していったり
色褪せない気持ちを拠り所に
繋がって、
気持ちを立て直していく
弥生とサンタに、
生きる者の心の持ち方みたいなものを
感じました。
劇中でのセリフでも、
あなたが転んでしまったことに
関心はない。
そこから立ち上がることに興味がある。
もうすぐ暖かい日がくるのを
信じながら生きていく三月って
なんだか人生みたいだろ
なんかは印象的でした。
全編を通して、
人間失敗するし、悪い環境に遭遇し
絶望にいても
建て直せるというメッセージが
溢れていました。
でも、
琢磨さんの贖罪で
再スタートが50歳というのは
やりすぎかな…
今晩は。
頂いたコメント、素直に嬉しいです。有難うございます。
レビューを更に数作拝読させて頂きましたが、率直な感想は”詩集を読んでいるような品のあるレビューだなあ・・。”です。
幾つかのレビューに共感させていただきましたが、ストーカーではないのでご心配なく。(一つ一つ、拝読していたらポチポチ共感ボタンを押していました。)
特に、ポエジーなレビューの最後に”おススメです”と記載されていた作品は、私も好きな作品が多かったので・・。
これからも、素敵なレビューを宜しくお願いいたします。
こんにちは。
詩情感溢れる、素敵なレビューを書かれるのですね。
数作のレビュー、拝読させていただきました。
映画館に行けるようになったら、又読ませて頂きます。
では。