「いい意味でも悪い意味でも人間味溢れる話だった」弥生、三月 君を愛した30年 たかやさんの映画レビュー(感想・評価)
いい意味でも悪い意味でも人間味溢れる話だった
昭和、平成、そして令和
「長い間、君を愛している」たったこの一言を伝えられない
男女の純愛ストーリー
冒頭に書いてある通り、いい意味でも悪い意味でも人間味溢れる話
良い意味で言うと、
たった一言、「好きだよ」と言えない男女のもどかしくも切ない話である
簡単な一言だからこそ、言うのが難しい
今の関係が壊れるが怖い、だけど、ずっと一緒に居たい
このジレンマに押しつぶされ、運命の翻弄されるところは、人間味溢れる話だった
悪い意味で言うと、
いつまでも過去の思い出を引っ張り続ける女々しい男女の話
まだ、お互いのことを意識している部分があるから、今のパートナーに対して
誠実な対応できないところがあり、良くないかな
男の場合:女の人(メインヒロインではない女性)に赤ちゃんが宿った時に、「俺、好きな人がいるから」と平気で言ってしまう無責任さを持っている
男は、ある意味現実味がある感じだけど、
そこまでしておいて、俺はヒロインを愛しているよと言われても説得力が無い
さらに、ヒロインが旦那を亡くして数年たっても引きずっていたのに対して、「いつまで、過去のこと引きずるな!!」って説得するが、「お前もじゃねーか」ってツッコミを入れたかった
女の場合:旦那がいるのに主人公の男と浮気をしてしまう
正義感の強い女性のはずなのに、平気で人としての倫理観を破ってしまうところをみると、あまり好感が持てない
正論を言っているシーンがいくつかあるが、「こいつ平気で浮気する女だしな〜」って思い発言が軽く見えてしまう
3/11の日に旦那を亡くし、旦那の親族に強く叩かれて逃げるように引越しをした
そして、大嫌いの父に「俺の言うことを聞いてればお前は幸せになれたんだ」って言われ、まさにそうであり、否定できないなかった
全体的に大きくツッコミどころは無いが、それでも良作かと言われれば違うと思う
自分的には、純愛というより過去の思い出に縛られてうまく前に進めず、進めても転んでしまい、道に迷ってしまい、迷走してしまう男女のすれ違いの話だと感じた