「ありがとう」弥生、三月 君を愛した30年 なほこさんの映画レビュー(感想・評価)
ありがとう
成田凌は昭和が似合います。冒頭の86年の設定でしたが違和感がなかった。昭和顔というか昭和臭のする男だと思います。波瑠さんも成田凌くんも平成生まれなのに昭和が似合います。最近の若手俳優そういう子が多いなと思います。
好きですねえ成田凌、いいなあ(笑)なんか好きなんですよねえ、この人むちゃくちゃ味のある芝居するんだよなあ(笑)いい役者だなと思います。最近の若者っぽくないのがいい。昔に戻りたくなりました。昭和80年代、懐かしいなあ。あの頃が一番楽しかった。
波瑠さん、彼女は在りし日の夏目雅子に似ています。波瑠さんがテレビに出始めた時から思ってましたが似てますよね。私の中では二人は完全一致なのですけど似ているというより「夏目雅子を思い出す」んですよ。それがとても不思議で仕方がない。懐かしい気持ちにもなりました。
中身が夏目雅子なのではとかおかしなことを妄想したりしましたがそれぐらい驚いたので本気で夏目雅子の生まれ変わりかなと思いました。お二人とも大好きな女優さんです。
遊川さんの作品なので心して観ました。この人のドラマっていつも見終ったあとにすぐに感想が出てきません。考えさせられます。「う~~ん。。。」と言葉になりません。いい意味でも悪い意味でも「う~~ん。。。」となります。でもそんな遊川作品が好きでご都合主義だなあと思う場面も多々ありますがベタでドラマ的でハマります。
遊川さんのドラマは青春臭いというか青臭いというか本当に青いなあといつも思います。でもそういうところが私は好きなんだ!!(笑)青いのが好きなんだ(笑)今日もそんな遊川さんの青臭さを味わいたくて映画館に来ました。ありがとうございました。
それで結局この人の作品は爽快感だったり後味の悪さとか苦かったり見た後に何かが必ず残ります。スッキリ終わってくれないのが悲しいかな憎いところで炭酸サイダー飲んだ後みたいな自分の場合はそんな感じになります。でもそれが私は好きなんだ(二回目)
「見上げてごらん夜の星を」がまさかかかるとは思ってなかったのですが、不意打ちにやられたので泣きました。この歌は、遊川さん、アカン。泣いてしまいました。
サンタと弥生二人の分岐点ターニングポイントであろう場面になると必ずこの歌がどこからともなく聞こえてくるのですがあれって心霊現象なのでしょうか。あとから思いました。
そのときに亡くなったサクラが「もうなんでこの二人素直になれないんだろう早くお互いに思いを伝えなさい早く一緒になりなさいよ」と教えてくれているような気がしました。ホラーなのか感動なのかその辺はあとから悩みました。受け取り方によりますが。
星座の話になりますが、三月生まれ(厳密に言えば2月19日から3月20日)は魚座で魚座というのは人間の一生に置き換えますと生と死の境目というかあの世だと聞いたことがあります。
なぜかというと12の星座は四月から三月まで人の人生に例えることができるからです。
なので魚座は老人の時期ということになります。
そして四月になれば新しい命が宿りまた誰かの人生がスタートします。
そしてまた三月になりそしてまた四月になりと、輪廻転生なのかなとも思います。
東日本大震災が起きたのも三月なので特にそれを思いました。
三月と四月はやはり不思議な時期だなと思います。
サクラが録音したメッセージ、「年を取ることが羨ましい」、この部分が忘れられません。人はやはり年を取ります。それってやはり「生きる」ってことなんですよね。生きるから皺も増えるし白髪も増えるというそれってすごいことなのだなと思います。最近老害と罵る言葉ネット上で見ますがあまり好きな言葉ではないです。若者も年寄りも似たような者だなと思います。