1917 命をかけた伝令のレビュー・感想・評価
全506件中、341~360件目を表示
ランナー
ワンカット風ということで、序盤は、いったいどんな撮影方法で撮り、どこがCG処理されているのだろうと、そんなことばかり気にしながら観ていましたが、中盤ごろからはすっかり話にのめりこみ、主人公と共に、戦場の恐怖や緊迫感を味わっていました。
俳優ももちろんすばらしかったですが、アカデミー賞で撮影賞、視覚効果賞、録音賞の3部門での受賞も納得なほど、今回は裏方である技術班を大いに讃えたくなる、そんな作品でした。
迷路を走る映画よりも、よほどハラハラドキドキさせられる、良作でした。
ワンカットと言う名の編集
ワンカット、監督サム・メンデスとくれば前作「007 スペクター」のオープニングシークエンスがすぐに思いだされるが、予告を見て頭に浮かぶのは、キューブリックの「突撃」だろう。
今作でも、キューブリックも舌を巻かんばかりにカメラが塹壕の中を延々と縦移動する。
ここだけで、この映画を観に来て良かったと思わせる価値がある。
更にいえば、全編ワンカットばかり話題になってはいるが、美術と衣装も大変素晴らしく、繰り返し観るのに十分な強度の映像になっている。
全編ワンカット風に撮られてはいるが、本当に全編ワンカットで撮った映画より素晴らしいのは言うまでもないだろう。
なぜならフィルムとフィルムを繋ぎ合わせる事で映画の魔法が発動する事を我々はよく知っているからだ。
芸術
悲惨な中にも、燃える廃墟、川の桜舞うシーンに美しさを感じてしまいました。
ラストに「Lastman standing」って聞こえた気がするけど、そんな英語100年前から使われてたの? プロレスでよく耳にしますが。
噂のワンカット映像が面白い カメラの目線、音、エキストラ、、戦場の...
噂のワンカット映像が面白い
カメラの目線、音、エキストラ、、戦場の臨場感、空気感が素晴らい。造り手の大変さが伝わってくる。カメラの存在を感じさせない。
ストーリー展開は普通も自陣か?敵陣か?はっきりしない前線を突破するというハラハラドキドキな展開、時代背景や撮影方法も相まってあっという間の2時間。実際に戦場にいるような感覚、観終わった後は疲れる。一転して主人公と共感出来る虚無感のラストシーンも素晴らしい
これは絶対映画館で観るべき映画。
音楽が007スカイフォール風
終わりのシーンが始まりのシーンと重なり なんとも言えない気持ちになります。戦場でも咲き誇る桜や鳥の声など やはりサムメンデスの演出は素晴らしい。彼らと共に戦場を駆け巡ったので もう一度観ようとは思いませんが 素晴らしい映画でした。
スプラッターが苦手な人にはお勧めしません
まず始めに、宣伝で言われている全編ワンカットではなく、あくまで巧みな編集などでそう見せているだけ、ということは伝えなければいけないでしょう
それでも素晴らしく臨場感にあふれ、主人公と時間の流れを共有することで、一緒に戦場を進んでいくような緊迫さがリアルに続きます
また、『ランボー』や『ガンダム』のような英雄的な主人公や兵士はいません。
それが逆に、画面に溢れるような死体の数々(人間だけでなく動物たちも)の全てに、最後の“メッセージ”で意味を持たせることになります
観賞後の“凄いのを観た……”感が半端ありません
映画館で観ないといけない映画
2時間ほどある映画を全編ワンカットなんて大変な映画だと思っていたけど、実はワンカット風に撮影されている。
だからといって、簡単なものではない。繋ぎ目を秒コンマで計算して自然にみせており、基本的に長回しを何回もしていて、最長シーンは9分に及んでいる。
失敗したら初めからスタートという地獄のような撮影を繰り返していて、ワンカットの大変さには、変わりない映画なのだ。
全編がゲーム画面のようで臨場感が凄い!これぞ映画館で観るべき映画だと言えるが、 おそらくDVDで観ると評価は変わるだろう。
戦争映画というよりは、アクション映画のようでストーリーは単純で薄口ではある。時代背景どうこうではなく、お子様も楽しめる仕組みだ。
しかし、観ている側は主人公と同じ、もしくは同行しているかの様な視点で体験できるということもあって、映し出される死体が所々に転がり、ネズミは死体を喰いあさる、銃弾がとんでくるという戦場の悲惨すぎる光景を体感することによって、キャラクターに感情を自然投影できてしまうという仕組みがドラマ性の薄さを補っているのだ。
劇中でウィリアムが有刺鉄線で手を怪我してしまい、その後に腐敗した死体に手を突っ込んでしまうというシーンかがあるが、感染大丈夫?と思って、とにかく自分ならとりあえず泥水でもいいから手を洗うだろうな...とか考えてしまう。
ところどころでウィリアムがみせる、敵であろうと殺したくはないという優しさゆえにピンチに陥ってしまう状況には心が痛くなる。
知らず知らずのうちに、私ならどうするだろうか...と思ってしまっている。つまり私たちの目線が重なることで映画を完成させているのだ。
主人公ウィリアムを演じるジョージ・マッケイが決してイケメンではない、典型的なイギリス人顔というのも物語を邪魔しない鍵となっている。
所々に登場するコリン・ファースやマーク・ストロングといった、イギリスを代表する名優達がイベント感を引き立たせている。
映画の中のミッションをなんとか終えたとしても...まだ戦争は終わってない。ウィリアムはまた走り続けるのだ。
そんなに凄くなかった
臨場感ある映画は たくさんあるし、これが抜き出て凄いとは思わなかった。
命懸けの話は 日本の昔にもたくさんあったでしょう?
戦争の ほんの一握りの話を大きく
映像を使って作品化した 感じ。
戦争映画は 何度見ても悲惨だし あってはならないとは思うけれど。
撮影と編集の技術だけの映画でした、それだけ
日本での予告編ではワンカットなとど嘘偽りの宣伝してますが、そんなわけはなく、制作側は否定しています、ワンカットのように見せているだけです。
長回しのように見せて、リアリティを感じさせる技術はさすがですが、リアルではありません。
事実をかなり盛った嘘話でもあります。
よって、なんらかの感動を得られるものではない。
どうせなら、感動したかったけど、最後の走る場面。
あざとい演出のせいでしょうか、死体の配列とか、爆撃の角度とか、上手すぎるから、主人公の服や肌がリセットされていつも綺麗なんで、うんざりしました、残念でした。
「ワンカット撮影」の功罪
全編ワンカット撮影という予告から気になっていた本作。「これいったいどうやって撮影してんの?」というシーンがいたるところにありました。あわせて、どうやって本番を迎えたのかが気になってしかたがありませんでした。
この(厳密には全編ではないですが)ワンカット撮影のおかげで、観客はさながら戦場にいるような臨場感と緊迫感を味わえます。さらに今回はIMAXで鑑賞したのですが、これが大正解。視界いっぱいに広がる戦場、耳をつんざく砲弾や銃弾の音が、戦地の恐怖をいっそうかき立てます。味方兵士をかき分けて進む狭い塹壕、前線で激しくぶつかり合う消耗戦、瓦礫となった街とそこに潜む敵など、強力兵器で敵を一掃するゲームのような戦闘はどこにもありません。兵士たちがギリギリの精神状態で命を削り合う、戦場の生々しい息づかいが伝わってくるようでした。
ストーリーは、前線部隊に攻撃中止命令を届けるという、予告で知った以上のものはありません。それ故に、展開はやや退屈に感じる部分はあります。しかし、前線に近づくにつれて高まる緊張感と恐怖のおかげで目が離せませんでした。そういう意味では、本作はストーリーではなく、伝令兵と同化し、体験することを味わう作品だと言えます。
そんな伝令兵の目を通して描かれるのは、友人を失う悲しみ、戦争の恐怖、そして任務を遂行したにもかかわらず晴れない心。今でも世界のどこかで戦争は行われ、命令に従って命を落とす兵士はいるでしょう。しかし、そこには本作同様にさまざまな物語があることでしょう。それを思うと胸が痛みます。終盤で、指揮官の号令の下、砲弾の雨の中を突撃する兵たちの姿が、たまらなく悲しかったです。
ただ、これだけの感動要素があるものの、「ワンカット撮影」という宣伝文句のおかげで、撮影方法ばかりに気がいってしまいました。そのため、伝令兵の視点は同化できても、心が同化できなかったのは、本末転倒で残念なところです。ワンカット撮影は確かに抜群の視覚効果を発揮していたとは思いますが、それは見終わった観客が自然に気づけばいいことで、作品のウリにすべきではなかったような気がします。
心が揺さぶられた
IMAXの大スクリーン・音響の中で最高の映画を観ることがでた。戦争映画なので先に待ち受ける不安、恐怖、死というものがリアルに伝わってきた。映画としてはめちゃめちゃ面白かった。バイオハザードをゲームでやった時を思い出した。
赤ちゃんに詩を読むあたりとかめっちゃサムメンデスっぽい ジャーヘッ...
赤ちゃんに詩を読むあたりとかめっちゃサムメンデスっぽい
ジャーヘッドよりはこっちの方が好きかな
ワンカットはおまけみたいな気がします。繋ぎめはなんとなくわかる。
戦争中毒になっているストレンジ大佐に全力で会いに行く映画w
監督の「人生はワンカットで体験するものだ」の言葉から走り続けるスコフィールドに人生を凝縮しているようにも見える
出会いあり別れあり、虚しさを感じたり、立ち止まることもある、それでも全力で走っていますか?と問われている気がする
血と涙と泥と亡骸
荒廃した市街で取り残された女性と赤ちゃん、どうなったんだろうか…と気になる。何故彼女は逃げなかったんだろうか。
(幼児に牛乳飲ませたら腹を壊すので注意!)
救出しようとした敵に殺され、殺意がなくても攻撃されたら迎撃せざるを得ない。
生き残る為に他人を殺す。
恐怖心が人間を攻撃に駆り立ててしまうのが戦争の酷さだと思った。
戦場を突き進む緊張感
ワンカット風の撮影はどこで繋げてるの?と思わせる興味深い演出で、メイキングを観てみたくなる。内容は終始戦場の緊張感に満ちていて、2時間観てる側も全く休まらずドキドキできる。何気にイギリス人の名優達がちょこちょこ、しかも格好良く出てくるのが良かった。
映像と音がとにかく凄い劇場で観るべき作品
最初から最後まで緊迫感が続き、観賞後は疲労困憊。戦場にいるかのような、死と隣り合わせの恐怖とどこかが麻痺していく感覚、束の間の安堵感と、喪失感。物凄い映像と音の緩急で、劇場で体験する臨場感は新感覚でした。
ただ、さんざん「ワンカット撮影」を宣伝で刷り込まれていた為、どうやって撮ってるんだ?と撮影・編集技術の凄さが気になってしまい、没入感は薄め。また、戦場を描くことに終始し、人物の掘り下げが無いので感情移入も出来ず、物語の満足度は低めに終わりました。。
でも、おぉ!と声が出るくらい凄いカットがいくつもあったので観て良かったし、劇場で観ないと良さが半減する作品であることは間違いないです。
足れメロス! 走れ 伝令兵! 映画を観ている僕も戦場にいた。
15時間のドラマを2時間映画内で、どう表現するのか
どう繋ぐのか、関心を持ちながら鑑賞していました。
1カットぽい1シーンで繋ぐドラマはスペクタル満点で、連続したシーンである故に、
鑑賞者の緊張も必然的に継続し
戦場からの生中継を観ているような臨場感が得られました。
ドイツ軍の塹壕シーン、飛行機が落下してくるシーン、夜間の廃墟シーン等すべてが上手く連結された
すばらしい編集能力です!
特殊技術処理と高性能カメラを駆使したにせよ、撮影時の安定したカメラマンの技術は神業的に素晴らしい!
そしてカメラに映りこまないようにし努力していた筈の録音等スタッフも素晴らしい。
効果音もそこいらの恐怖映画よりも、リアルな緊張感をつくりだす。
1カット映画で、せっかく余分な肉をそぎ落としているのに、親子との関りは戦場では不要だった。
目的地を第2大隊(battalion)と言っていたが、第2連隊(regiment)の過ちではないのだろうか?
信号弾はまっすぐ上にあげて欲しかった。
インド兵が1回だけ居たのは許せるが、黒人兵が所々に居たのには違和感を感じた。
この映画を観たら、対比させる戦争映画はなく、もう1度見直したい。
全編カットの何がすごいのか
初日レイトショーIMAXで鑑賞。
映画館で観るべし!可能であれば、IMAX!
まさに新感覚。この映画は、第一世界対戦を題材にしていて、監督&脚本を担当したサム・メンデス監督の祖父の戦争体験に基づくフィクションのようです。
全編ワンカットに見せている事で、観る側として何がすごかったというと、1つ最初から最後まで集中力が途切れなかった事。
普通に編集されている映画は、1つのシーンでもカメラや角度も変わるし、場面転換がたくさんあって、それによって飽きさせない効果もあると思うけど、場面が変わると1回そこで集中力って切れてしまう。
この映画はそれがなくて、じゃ飽きるかというと逆で、吸い込まれた・・。
もう一つは、観客も主人公と全く同じ時間軸上で、一緒に同じ体験をしているような臨場感。
この全編ワンカットに見せた編集と、映像、音響によって、戦場というものをめちゃくちゃリアルに描写している。
死体とかネズミとかね。匂いまでしてくるんじゃないかってぐらい。これまでの戦争映画の中でもかなり好きです。
全506件中、341~360件目を表示