1917 命をかけた伝令のレビュー・感想・評価
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恐ろしい現実
常に人の目線で地獄を垣間見る
戦争とは何なのだろう
今から百年以上も前の戦争ではあるがその終結後わずか二十年ほどで第二次世界大戦が始まっている
これは何を意味しているのだろう
第一次世界大戦から何を学びどう考えたらその先の大戦になるのだろうか
さしてプライドも意地も持ち合わしていない私には皆目見当がつかない。
調べてみると今でも各地で多くの武力紛争が行われている
今もだ、ほぼほぼ平和な日本で生きていることに感謝したい
第二次大戦でもしも日本が負けていなかったらと考えると震えてしまう、きっと今でも強く武士道精神が残り忠義を果たす軍人が多くいたのではなかろうか。
そんな世の中で育ったならばきっと私も今頃は人をあやめていたのかもしれない。
とても恐ろしいことだと思う、どう生きてどう守るのかあまり真剣に考えたことなどないので自分がそんな時どうなるのかが怖くもある
きっと目を逸らせているだけなのだろうな
取り止めもなく恐ろしくなってきました。
でわでわ
体験型戦争映画の降臨
アカデミー賞を受賞したことや今までにないワンカット(風)の戦争映画であることから注目していて、この度ついに観に行きました。
感想
凄まじい没入感でした。戦場にいる感覚に陥ります。やはりワンカット(風)なのがこの感覚に陥りらせてくれていました。
ワンカット(風)といっても、登場人物の位置を固定して背景はさりげなく変化させてあたかもその場に元からあったかのように見せかけている場面も多々あるのでそこに気付けるとさらに楽しいと思います。
ただ、演出面で不可思議なこともいくつかありました。そこはご愛敬なのかな?
物語はとてもシンプルです。伝令(手紙)を遥かに先にある敵の前線にいる大佐に届ける。これだけなのに面白い!一筋縄ではいかないミッションに登場人物同様翻弄されていきます。ときに驚き、ときに悲しみ、ときに優しさに触れる。
感情を終始揺さぶられます。全体的に良かったと思います。
そして、ラスト大佐のあのセリフはにくいなーっ思いました。
今回、映像がすごい!と宣伝されていますが、音や演出も素晴らしかったです。生々しい死体の山、観ているこっちまで怯む爆発、発砲音。見えない敵兵の攻撃。良かったです。
ですが、前述したように一部納得のいかない部分もあったので全ては褒めません。そこがどういう部分なのかはネタバレになってしまうので書けないですが見たらわかるんじゃないかと思います。
それと、演技についてはとにかくリアルですのでそこも注目です!
総評
アカデミー賞を受賞(撮影、録音、視覚効果賞)を撮るのも納得の良作。是非ご家族でこの激しい戦場に足を出向いてみては⁈
我、パラサイトニ敗セリ
戦争の本質が浮かび上がってくる
世の中に戦争をしたい政治家が後を絶たないのは何故なのだろうかとずっと不思議に思ってきた。現代の大抵の国では政治家は選挙で選ばれるから、戦争をしたい政治家が当選するのは、戦争をしたい有権者がいるからだということになる。しかし戦争をしたい有権者というのがどうもピンと来ない。
日本ではどうかというと、当方の乏しい人間関係でも、知己の中に戦争をしたいと主張する人はひとりもいない。直接の知己でない人やメディアで見た人を含めても、戦争をしたい発言をしたのは「戦争しないとどうしようもなくないですか」でおなじみの衆議院議員、丸山穂高くらいである。
世界で言うと、イスラム系の闘士は「トランプに死を」などと主張して戦争する気満々みたいだ。彼らの間にはアメリカに対する怒りが沸騰していて、自ら戦場に行こうとしている。しかしそういう人は世界でもごく一部である。イスラムの国々で生活する女性や子供や老人は戦争をしたいとは思えない。
イスラム戦士などを除けば、戦場に行きたい人などひとりもいないだろう。しかし若者を戦場に送り出したい人は沢山いる。アメリカの軍需産業がその筆頭であり、そこから支援を受けているトランプは既にあちこちに火種を撒き散らしている。トランプのポチとして尻尾を振っているのが安倍晋三の一味で、この1月には自衛隊員を中東に派遣してしまった。
こういう人間たちは、現実の戦争がどれほど悲惨かを知らず、最前線の現実がどれほど厳しいものかを知らない連中である。自らは戦争の現場に行かないから、将棋の駒を動かすように好き勝手に人を動かす。生命を失うのはいつも前線の兵隊だ。
戦争を知らない人間が戦争をしたがる。だからいつの世も、戦争の現実がどんなものかを知らせるために戦争映画がある。中には戦争を礼賛するような英雄映画もあるが、大抵の戦争映画は悲惨な現場をリアルに伝える。トランプも安倍晋三もそういうリアルな戦争映画を観たことがないのだろう。仮に観たことがあるとすれば、よほど想像力が欠如しているに違いない。想像力のない人間は他人の痛みを百年我慢できる。
彼らに投票する人々もまた想像力のない人々である。ドナルド・トランプにも安倍晋三にも想像力が欠如していることは彼らのひと言ふた言を聞くだけですぐに解る。それが解らないか、敢えて解ろうとしない有権者が多いということだ。
ヒトラーが人心を掌握して選挙に大勝したのは、メディアを操作して大衆の不満と怒りの矛先を上手く誘導したからである。情報が与えられない状況でヒトラーの雄弁な演説を聞かされ、想像力と思考力に欠ける大衆はまんまと愚かな集団になってしまったのだ。そしていま、いくつかの先進国で同じことが起ころうとしている。もちろん日本もそのひとつだ。
ドイツが二度も世界大戦をはじめた国だからといって、すべてのドイツ人が好戦的な民族だとは思わない。ドイツにはカントやショーペンハウエル、ニーチェ、ハイデッガーなどの哲学者、ゲーテやヘッセなどの詩人、マルクスやエンゲルス、マックス・ウェーバーなどの経済学者がいる。政治家ではビスマルクが有名だ。文化も精神性も多様な国なのである。個人主義が徹底していて、レストランでは客も接客係も同じ人間として対等だ。日本のサービスのようにヘイコラしない。客としては満足感は低いが、そういうところで自尊心を満足させるという精神性はドイツ人にはないのだろう。悪く言えば無神経、よく言えば質実剛健なメンタルである。
本作品もリアルな戦争映画のひとつである。戦場では死は日常であり、無造作に転がる死体は見慣れた風景だ。映像技術が日進月歩で進んでいるから、現在の戦争映画の生々しさは半端ではない。日常生活で目にしたら腰を抜かすだろうし、場合によってはトラウマになるかもしれない。
戦場ほど死が身近な状況はない。彈はヒュンヒュンと飛んでいるし、草叢や物陰には敵が潜んでいる。殺されないためには殺すしかない。死に慣れることが戦場を生き延びるために必要なことなのだ。
映画そのものは大変よく出来ている。臨場感もあり、リアリティもある。長回しの撮影で、塹壕が長々と伸びている場所に兵隊がひしめき合っていることも解るし、第一次大戦の肉弾戦の様子も生々しく伝わってくる。主人公の幸運と諦めずに突き進む意志の力が物語を前に進めていく力強い作品だ。
本作品を英雄物語として受け取るのは、少し違うと思う。登場人物の会話から、当時のイギリス軍では功労のあった兵士にメダルを贈るらしいが、主人公はメダルに重きを置いていない。その点は、同じく第一次世界大戦を扱った映画「再会の夏」のジャック・モルラックにも似ている。本作品はイギリス映画で「再会の夏」はフランス映画だ。どちらの映画も戦場での功労を否定する兵士を描いた。戦争を一番否定しているのは最前線の兵士であるということだ。その点から本作品を観ると、戦争の本質がおのずから浮かび上がってくる気がする。
絵画館で味わうジェットコースター
『走れメロス』1917
一瞬と永遠
全編ワンカット撮影
この作品の最大の宣伝文句であるこの手法、見ている側の没入感を高めるという点では非常に効果的だと思うが、ともすれば、バトルロイヤルゲーム(例.PUBG、荒野行動 etc.)をしているような感覚に陥って、安っぽいB級戦争映画の扱いをされかねないリスクもあったろう。
そういう意味では壮大なる賭けであったとも思う。でも、そうさせなかったのは徹底的にリアリティーにこだわったからだろう。
塹壕・トラック・戦闘機・戦闘服などは第一次大戦当時のものがよく再現されていたし、爆撃で上がる煙や累々と積み重なる屍も戦地の実態を充分に伝えている。
もっと細かい点では、英国とフランスでドブネズミのサイズが違うなんてことまで。
戦争映画にありがちな合間に織り交ぜた人間ドラマの部分を濃密にし過ぎたばかりに、かえって戦地の緊迫感を削いでしまったというようなことが無いのもむしろ好評価。その辺のバランスは非常にいい。
終盤で流れた「Wayfaring Stranger」もエモーショナルで耳に残った。
映画館の対応に感謝
まず、映画本編ではないが映画館の対応に感謝したい。
本日(2月23日)、TOHOシネマズ上野でこの映画を鑑賞したのだが、私は間違えて24日のチケットをインターネットで予約していた。そうとは知らず発券し、入場する際に一日間違えていることが判明。その場で映画館のスタッフの方が、空いている席を確認し、予約済みの席をキャンセルして別の席を用意してくれた。おかげで予定通り映画を鑑賞することが出来た。
素早く親身に対応してくれたスタッフの方、ありがとうございます。
映画本編だが、戦争の悲惨さと家族への愛情、使命を全うしようとする主人公の苦闘を描写する良い映画であった。戦争映画であるため、割とリアルに死体が描かれていたり、爆発シーンがあったりと、ショッキングな部分があるので、そういうものが苦手な人は注意が必要だ。苦手な人はわざわざ戦争映画を観に行かないとは思うが。
全編ワンカットというのはまさに本当で、約2時間の映画がずっと同じカメラで捉えられていく。実際には当然カットを割っているのだろうが、それを感じさせないような編集とカット割りの技術が駆使されているのだろう。そのため、映画を観ている視聴者が主人公と同じように、第3の登場人物として一緒に行動しているような印象を受ける。それによって戦争の悲惨さ、主人公に課せられた使命の過酷さが、よりリアルに感じられるようになっている。
ところどころ主人公のいる場所が急に飛んでいるように感じられるところもあるものの、2時間に収めるためには仕方ない部分だろう。
全体としてはとても良い映画だと思う。
ワンカット風の効果は成功
人の人生にはケチつけられねぇや
観やすかった
労力とリーダーシップと協力
初め慣れなくてこりゃ疲れると思いましたけど すぐ慣れました
主人公はエキストラぽくて逆にリアリティーがあります
ワンカットていう単にイロモノじゃなく内容も誠実で丁寧です
いわゆる文部省推薦的な上等な映画です
それにしても ワンカットの企画が上がり しかもストーリーを聞かされた時は 関係者は絶句してみんな反対しただろなぁて思います
その逆境を跳ね返して企画を通した リーダーシップ 制作中の関係者の協力と想像も出来ない労力 すべてに驚きます
それでも ダラ~ッと生きている身にとっては 何か責められいるようで 観心地は良くない感じでした
予想以上の緊張感がありました
或る一日
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