劇場公開日 2020年2月14日

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「極限の危険地帯を、ただ前だけを見て、ひた走る」1917 命をかけた伝令 琥珀糖さんの映画レビュー(感想・評価)

4.5極限の危険地帯を、ただ前だけを見て、ひた走る

2023年1月27日
PCから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

緊迫の極限でした。
舞台は第一次世界大戦の西部戦線。
若きイギリス兵・スコフィールドとブレイクの2人は、
《戦闘即時中止》との伝令を持って、16キロ先の前線へ
赴くのです。
それを伝えないと1600名の兵士の命が危ないのです。
《即時撤退、戦闘停止》
通信手段の電話ケーブルはドイツ軍に切断されていました。
伝令の手段は2人の足だけ。
第一次世界大戦(1914年〜1918年)だからこそ起きる、
手段は足のみ(アッ、途中、トラックに乗るシーンありました、)

たった半日だったけれど、スコフィールドとブレイクには、
一生で一番長い半日、そして困難なミッションでした。

それにしても塹壕の長さに驚いた映画でした。
塹壕の壁に寄りかかって眠る兵士。
(地面はぬかるみ、4月とは言え肌寒く彼らは疲弊している)

スコフィールドは走る・・・
カメラは『全編ワンカット』に見えるように途切れなく編集され、
臨場感がハンパない。
まるで私も銃を担いで、弾と弾の嵐をかいくぐり、
共に走っているようでした。

橋は落とされ、川に身を潜めて潜りながら進む。
川には死体の山が累々。
(兵士の死体だらけで、戦争の惨さが胸に迫る)
夜は更ける・・・まだ着かない・・・だいたい近づいてるのか?
味方の方向も、ろくに分からない・・・
スコフィールドが焦れど焦れど、味方は遠く・・・

少ないシーンながら、コリン・ファース、ベネディクト・カンバーバッチ、
マーク・ストロングの存在感が光りました。

私に伝わった伝令?
それは戦争の虚しさでした。

琥珀糖
ゆ~きちさんのコメント
2023年1月27日

わー、わかりますよ。

どんなに賞賛されてる作品でも、戦争ものというだけで全く感情移入できません😭…

ゆ~きち