「伝言をめぐる祖父の戦争」1917 命をかけた伝令 梨剥く侍さんの映画レビュー(感想・評価)
伝言をめぐる祖父の戦争
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2時間1ショットという話題だけが一人歩きしていたので、それは大変そうだけど、考えようによっては、セッティングを完璧にして、かつキャストとスタッフが優秀なら、2時間で撮影が終わるわけだなとか思っていた。いざフタを開けてみたら、主人公は途中で気絶しているし、ヒッチコックの「ロープ」同様黒みでつないでいるところもあって、その点では肩透かしだった。
塹壕の中を移動する人物を追って延々とトラックバックしていくシーンは、どうしたって同じ第一次大戦を扱ったキューブリックの「突撃」の映画的記憶を呼び覚まさざるを得ない。
監督が祖父から聞いた話が元になっているそうだけど、物語というほどのものでもないので、映画というより戦争体感アトラクションと言った感じだ。ただ、臨場感という観点から見てもクリストファー・ノーラン監督の「ダンケルク」の方に一日の長があったように思う。
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