「いつかVRで観てみたい。」1917 命をかけた伝令 みーさんの映画レビュー(感想・評価)
いつかVRで観てみたい。
ワンカットの映画と評判を聞き、観ることに。
まさしく、1人の男の怒涛の1日を
ワンカットでまるっと観させてもらった。
流れるまま、過ごすままの情景が広がり
そこには余計なセリフや、盛り上げや匂わせがない。
素のままを見てくれ、っていう映画、やっぱ好きだなぁと思う。
はじめ主人公は太っちょの方だと思ってた。
途中から状況が変わってから、あ、こっちの人の話なんだって気づいたけど、それくらい、本当に歩くのをひたすら受けたり追ったりするカメラワークなのもあって気持ちがフラットに観ていられた。
カメラワークや映像で凄いなぁと思ったところは、
・泥の地面をひたすら受けて撮るところ
・水面ギリギリをカメラが2人を追っ掛けていくのに、水面が全然揺れていなかったこと
・車外から車内にそのまま入り込むところ
・車内での狭い中でのカメラワーク
・目が覚めて夜になっていた場面で建物の二階から外へ向けてカメラが降りていたところ
・壮大な火事のシーンでのシルエット感
・銃で打たれて走って逃げるときのスピード感
・滝に落ちていく場面
・森の中で歌を聞いていた場面の人混みをかき分けて主人公に近づいていくカメラワークのところ。足踏みそうなのに、、、どうやって撮ったのだろう。。。
CGも沢山あるのだろうけど、あまりそれを感じさせない。
印象に残ったシーン
・木につかまって仰向けで漂っている時、もうほんとに疲れた。もうこのまま沈んでしまおうかと思ったと思う。しかしその時、散った梅の花が顔を横切る。死んだ友人のことを思い出し、やらないといけないことがあるのを思い出す。もう一度、足を踏み出す瞬間の気持ちを梅の花で演出している。心の声を呟くわけでもなく、主人公が喋ることが少ないなか、鳥の声や梅の花で空気感や感情を表現しているのだなぁと思ったり。