「頭上と足下の皮肉」1917 命をかけた伝令 佐々木さんの映画レビュー(感想・評価)
頭上と足下の皮肉
クリックして本文を読む
湾岸戦争の開戦ニュースが自分の戦争に触れた時は小学生低学年位の頃。
夜空に飛び交うミサイルを見てあまりの現実感の無さと光に”花火みたいだ”と不謹慎ながらも子供心に思った事をこの映画で思い出した。
今回、夜のエスクートで空を照らす照明弾の光と闇でそれを思い出した。
頭の上では光が注がれるが、足元は瓦礫と死体と血と泥だ。
なんとも皮肉だと思った。
-
伝令は戦争の際は大変な役を担っていると聞いている
特に通信網を裁たれていた今回はそう思う。
スコフィールドが死体の川から上がった際には
泣いている様な叫びを感じて見ているこちらが辛くなる。
そして時々スコフィールドに投げかけられる『家族』というキーワードの反応が愛情を薄く匂わせながらも、態度では淡泊すぎてずっと不思議だった。
淡泊なのは映画の最後に納得した。
-
映画の最後の風景・最初の風景と似ている。
その時大佐の言葉が生きていると感じた『俺たちはまた次の命令を受けるだけ』
コメントする