「裏方さんたちに惜しみない拍手。」1917 命をかけた伝令 jollyjokerさんの映画レビュー(感想・評価)
裏方さんたちに惜しみない拍手。
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ロジャー・ディーキンススゲェ!ジョージ・マッケイガッツポーズ!しかしすべてはラストの戦争のむなしさを描くためでした。裏方さんたちに惜しみない拍手。
「ワンカット風」ばかりがクローズアップされる作品ですが、これは、そうかよしよし頑張ったなとサム・メンデスの肩を軽くたたいてスルー。ブレイク(ディーン=チャールズ・チャップマン)とスコフィールド(ジョージ・マッケイ)の視点で見せることで、より恐怖とむなしさを表すことに成功しているのだから。
それよりも、食事もとらず、川に浮かぶ死体をかき分けて進んだり、敵を助けようとして返り討ちにあったり、戦友の死を兄に伝えたりという、負の部分をさりげなく描写した脚本は良かったと思う。
メイキングが面白いです。
https://youtu.be/Y7bxPBLbTks
ワンカット風にするために一貫性を持たせることが必要で、そのために曇りの状態での撮影したと、メイキングで語られている。現にRichard Wildという人がweather consultantとしてクレジットされているのも面白いところだ。
故郷へは帰らない覚悟で参戦したスコフィールドが、伝令を遂行する中で、死体を踏みつけ、死を自分のものと感じ、友を看取る。伝令を果たし友の死を兄に伝えたことで「本当の死の覚悟(生きる覚悟)」を実感したラストシーンがよかった。
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