「敵陣を往かねばならぬその恐怖」1917 命をかけた伝令 しげぴいさんの映画レビュー(感想・評価)
敵陣を往かねばならぬその恐怖
2回目もIMAXでの観賞
走れっ。走れっ。と
思わず口の中で呟いていた。
転んでも突き飛ばされても
立ち上がっては走り続ける
これぞ長回しのカタルシス。
緑溢れる長閑な草原も
兵士がひとりいるだけで
そこは既に戦場なのだなと。
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2020.2.18 TOHOシネマズ日比谷にて
1回目はIMAXで観賞
捨てられたはずの陣に張られた罠
我が身に降ってくる撃墜された敵空軍機
どこに潜んでいるかわからない敵兵
刻々と迫ってくる突撃の時間
戦場の最前線の恐怖をまざまざと。
常に死と隣り合わせの行程と
時間を共にすることでの臨場感
手に汗握るどころではない
後について塹壕を駆ける没入感
エンドロール直前なぜか涙が溢れた。
これは緊張から解放された安堵の涙か
それとも平和に身を置いている歓びの涙か。
アカデミー撮影賞・録音賞・視覚効果賞おめでとう。
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