劇場公開日 2020年2月14日

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「ダウントンアビーの時代に」1917 命をかけた伝令 ナカネムさんの映画レビュー(感想・評価)

4.0ダウントンアビーの時代に

2020年2月14日
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鑑賞方法:映画館

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知的

第一次世界大戦は1914年7月28日から1919年11月11日の4年3ヶ月続いた人類最初の世界戦争。帝国主義国家がドイツ・オーストリアを中心とした同盟国とイギリス・フランス・ロシアを中心とした協商国の二陣営に分かれて戦い、総力戦という戦争の性格や飛行機、潜水艦、毒ガスなど新しい武器が出現し、戦争の形態を一変させた。1917年のアメリカの参戦によって協商側の勝利となった。戦争の過程でロシア革命が勃発、ソヴィエト=ロシアの労働者政権が出現し、各地の民族運動も激化した。パリ講和会議の結果、国際連盟が発足、ドイツ帝国・オーストリア=ハンガリー帝国・ロシア帝国・オスマン帝国などは消滅した。
この映画の前年(1916年)英国はソンムの戦いで初めて戦車を実戦投入したが、多くは塹壕の戦いであり連合国側は約90万人、ドイツ軍は約60万人の死傷者を出したが決着はつかなかった。そんな中でのこのお話です。
お話的にはA地点からB地点まで伝令を持っていく。というシンプルなお話なんですが、とにかくカメラワークが凄い!飛行機が落ちくるあたりの後半からは特にリアルな臨場感、死んだ馬、たかるハエ、いろんなとこに放置された死体、静と動、神が設定したかのような照明、怒涛の展開でした。
最近、映画見てからハマってるダウントンアビーの英国貴族社会の代償にこんな戦争が行われていたんですよね。
主役のジョージ・マッケイはビゴ・モーテンセン主演の「はじまりへの旅」での長男役でも最高の演技でした。全編ワンカットという事で、それはそれで凄いんですが、途中でスコが撃たれて階段に落ちて気を失った時とかカットしてるような気がして仕方ない(笑)メイキングとかでたら楽しみです。

tomクルー