イーディ、83歳 はじめての山登りのレビュー・感想・評価
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蛇足かもだけど登頂後が欲しかった
イーディーと家族やジョニーと家族のいろいろが描かれたからこそ、登っておしまいってのが正直残念だった。
ボートのオールが無くなり、テントが飛んで、重い荷物を捨て、ただ自分の決めた目的のために邁進するイーディーは、戻る事なんて考えていなかったのかもしれない。死ぬ気ではないにせよ、後の事はどうでもよかったのかな。でも見ているコッチとしては、イーディの娘やジョニーの婚約者の気持ちもわかるから…。
30年間愛情の無くなった旦那の介護に明け暮れ、その原因となった山に登るのは、吹っ切れたからなのか、向き合えたからなのかは分からない。でも旦那に加えて、娘ともすれ違ってそのままだと、チトせつないすぎ。だからもう少し先が見たかった。欲を言えば、幸せになった先が見たかった。ジョニーの感じていた閉塞感のその後も見たかった。
あとあの山男は、飯は食わせるけど止めはしないのね…。
どう捉えるか
何かを始めるに遅いことは無い。
しかし、無計画とまでは言わないが、年配者の単独登山は相当なリスクを伴う。
遭難ともなれば多くの人に迷惑をかけることになるので、必ずガイド付きか同伴者を伴うべき。
超人おばあちゃん
83歳のおばちゃんは寝台列車で寝るだけで疲れてしまうのかと思いきや、、3日間のトレーニングからの飲み、一度倒れるも1人で3日間の登山。すごすぎないか?介護で体力がついていたのだろうか。
彼女をそこまで駆り立てるのは人生を我慢し続けてきた後悔。だがその部分が描かれないためいまいち感じとれないのは若さゆえか
特に後半行き当たりばったりな展開
夜中に起きたら夫が面白いと言って見ていたので、一緒に見た。
主人公が83歳という設定ですが、この若さはないわなと思いながら見ていたが、本当に83歳だったとは驚きました。
景色が綺麗で、映画館で見たらもっと良かったと思いました。ノマドランドを思い出しました。
しかし、持って行ったテントがポップアップテントのような物であったり、食料が入っているのか心配になるような荷物だったり突っ込みたくなるところが一杯です。ボートで対岸に渡るときにオールが流されてしまい、危機に陥ったら寝てしまって、気づいたら対岸に着いていたり、なんだかストーリー展開に無理がありすぎです。83歳単独初でこの山は無謀と言うより自殺行為です。
普通なら生きては帰ってこれないと思いました。
こんな自分勝手な初挑戦があっても良いと思う
おばあちゃんがたった一人で山登りなんて突拍子もない挑戦で、いろんな人に迷惑もかけてたけど、そして最後は急に終わるけど、頂上からのあの景色を見れて、イーディのあの達成感に包まれた表情を見れたらもう言葉はいらないかな。
私も何か挑戦したくなる!そんな映画でした。
都合よく、困難が訪れ過ぎ・・・だけど、ヨカッタネ♪です。 スベアの...
都合よく、困難が訪れ過ぎ・・・だけど、ヨカッタネ♪です。
スベアのストーブ、懐かしや😬
スコットランド、歩いて旅してみたくなりました。
何処の国にも、奴隷の如く、家政婦の如く、男(会社)への奉仕で人生を台無しにしてしまう女性(男)は少なからず居るのですね。
Never to late.(to start) 今からでも、遅くはありません、自分の人生をとりもどしましょう。
とりあえず、バイクの免許から😬
とても勇気や力をくれる
主人公の女性は、夫の介護の自分の人生の大半を費やしてきた。そんな事もあり、自分の人生に対してとても悲観的な考え方が生まれしまっていた。そんなある時に父との思い出の中で「変な山に登らないか?」という写真とメッセージのものが出てきた。
この主人公の女性は、普通だと生い先短い人生と言われる歳でもある。だけど、周りの見方と裏腹にどんどん好奇心を持って新たな事に取り組んでいく。
人生ってあっという間に終わってしまうなと感じるのは、きっと自分でそうしているだけなのかもしれないな。
自分がもう今からだと遅いなと何も始めず、成功した人達の事を羨んでいるばかりにいる気がした。
人生は、一度きり。
映画や小説の中では、よく使われるセリフ。
結局の所何もチャレンジ出来ないのは、周りに馬鹿にされたり、自分が今いる場所に満足しようとしているだけなのかもしれない。
失敗してもいい。上手くいかなくてもいい。
自分には、こんな楽しい経験が出来たんだから。
そんな風に思えればこの映画の主人公のように輝いていける人生になるのかもしれない。
少しイタズラっぽい姿とても可愛いらくて良かった。
今を楽しめる余裕が無いなら、楽しいと思える事増やしてみたら。
そんな風に自分に問いかけたくなる映画でした。
『シロクマ号となぞの鳥』の舞台
83歳の妄想だろうが、前向きにボジティブな所が大変に良いと思う。
人生に於いて嫌なことからは我慢せずに直ぐ逃げろって事だと思う。
我が母親が我が親父に、この映画の亡夫と同じ様な事をされた。二人とももう亡くなったが、『我慢せずにもっと早く逃げていれば良かった』と晩年話していてのを思い出す。『墓は別々にしてもらいたい』と母は生前話していたので、父だけ海に散骨した。
ロケ地はスコットランドのハイランドの山だろうが、残念ながらこの山は知らなかった。後でネットで調べて、登って見たいと思った。勿論、スコットランドのハイランドは天気の悪いところで、この映画の様な素晴らしい景観は簡単には望めないと思うが。
また、僕の愛読本のランサム・サーガの『シロクマ号となぞの鳥』の舞台だと思う。ツバメ号シリーズ本編の『ウィンダミア湖』、ディックとドロシア姉弟の『ノーフォーク地方』へ行って見たいと思っている。
【”Never too late” 夫の介護に長い年月、人生を捧げて来た高齢の女性が独り立ちし、新たな人生の一歩を踏み出す姿が印象的な作品。】
ー 私事で恐縮だが、30代中盤まで仕事の傍ら、キビシイ登山をして来た。最近は事故は減ったが、当時、高年齢の方々の登山での遭難の報を知ると、その装備の甘さ、計画性の無さ、ガイドに頼りっきりの登山スタイルに、残念な気持ちを持っていた。
だが、今作品は映画館で観たかった作品であった・・。
それは、主人公の女性が83才と言う事ではなく、人生の再出発の手段に、キツイ登山を選んだという点である。ー
◆感想
・序盤で描かれるイーディス・ムーア:イーディは、長年の夫の介護及びその前の高圧的な夫に黙って従事する女性として描かれる。夫が亡くなった後も、娘から老人施設への入居を勧められる。
・そのような背景があり、序盤のイーディは頑固で”全て一人でやる!”と言う女性として描かれる。
・彼女は、且つての夢だったスコットランドのスイルベン山に登る事を決意し、ロンドンからスコットランドへ・・。
ー 少し、唐突な感はあるが、気持ちは分からないでもない。
あと、スイルベン山は屹立した山であり、ロッククライミングスキルを必要とするが、標高が731mと言うところが絶妙である。何故なら高山病の恐れがないからである。ー
・そこでイーディが出会った、調子のよい、登山ガイドの金目当ての若きアウトドア店主、ジョニー。
ー 最初、二人の関係性は良くない。お互い、相手を信頼していないからだ。ー
・が、徐々に交流を深めていく二人。ジョニーは逡巡しつつも、彼女の単独行を認める。
ー イーディの単独行の中で、印象的なシーンがある。
山小屋で出会った眼光鋭い登山者が、疲弊しているイーディの姿を見て、何も言わずに食事を作るシーンである。
”真の山男は寡黙だが、心優しき男が多いのである・・”と書きたいところであるが、私を含めておバカが多い。けれど、困っている他人につい、手を差し伸べる所は似ている・・。ー
・イーディの身を案じて登って来た、ジョニーの姿。そして、イーディが漸く登頂した時に、山頂に積まれていたケルンに、小さな石を置くシーン。晴れ晴れとしたイーディの表情が沁みる。
ー このシーンは、登山をした方であればイーディの”私はやり遂げたのだ。”と言う達成感を味わう気持ちは良く分かるのではないかと思う。ー
<自分の人生は、夫に従い、介護をするだけだった・・、と悔いを口にするイーディが初めて自分の意志で行動し、目的を達した後に浮かべた笑顔。山頂から見た広大な光景。
彼女は、その過程の中で頑なに”自分一人でやる!”と言う意識から、”人に頼る事の大切さ”も学んでいく。
”Never too late”の意味合いを考えさせられた作品であった。>
「追加注文には遅い?」「何も遅すぎることはないさ」
映画「イーディ、83歳 はじめての山登り」
(サイモン・ハンター監督)から。
現実的には、ちょっと無理がある挑戦だが、
いくつになっても、遅すぎることはないことを、
彼女は私たちに教えてくれた。
そのきっかけとなったのが、喫茶店?の店員との会話。
追加で何か食べようとしたのか、飲もうとしたのか、
「追加注文には遅い?」と訊ねると、
店員は「何も遅すぎることはないさ」と答えただけ。
そうか、歳だから・・を理由に諦めることもないし、
特に、小さい頃からの夢なら、誰がなんと言ったって、
幾つになっても遅いことはない、と解釈した彼女。
ちょっと頑固で、私は苦手なタイプだけど(汗)
高齢になってから、自分の夢を叶えるのには、
若い人の助けがいることも悟ったに違いない。
そのことに気付いたことが、一番の収穫かもなぁ。
あの山のかたち
あの山のかたちをじっと見つめていたら、そしたら
出来上がった原作なんではないだろうか。
絵はがきでもいい、写真集や絵画、あるいは土産話でもいい。
湿原の向こうに「ひょうたん島」のように見えるスイルベン山。ユニークな姿だけど近目には意外と急峻。731m。
あれをじっと眺めていたら物語が書けそうではないか。
【そこに山があるからだ】
83歳のイーディ。
死んでもいいつもりだったろうし、死ぬつもりだったかもしれない。
イーディの、結果としての山での生死は、彼女の目指す物語を左右はしない。
⇒やりたかったことをやることに、イーディの「今ある」意味があったのだ。
【良い年輪も悪い年輪もある】
あの口調では、あれだけ娘から嫌われるのも無理はないが。
そして30年間介護したという夫の、妻イーディへの生前の抑圧もそれがどの程度であったのかは映画ではよく分からないが。
逆だった可能性も。
ただスクリーンに登場するのは、ほぼ、くせ者のイーディと、“人生登山”には滅法弱いガイドの若者と、夢か幻か不思議な山小屋の主、そしてなぜか忽然とそこにいた湖の畔のハイカーだけ。
あとの二人はイーディの亡き両親の精霊と見た。
婚家を脱出して、夜汽車で逃避行。閉鎖的な田舎町を蹴って山を目指す。
人生の地図と登山道。
山岳小説なんですね。
・・・・・・・・・・・・
スコットランドの訛りのすごいことと言ったら!ほとんど聞き取れません。
湖畔の女性がゲール語?で“お気をつけて”と言ってたのはメモ出来ませんでした。(字幕にウムラウトが見えたからドイツ語か?)
うちの裏山は長野県の八ヶ岳です。大昔、富士山の怒りを買って棍棒で殴られて頂上が砕かれ、あの形状になったそうですよ。
登山の経験はありますか?
ふるさとの山にはどんな物語が受け継がれていますか?
到達したい憧れの心の中の“山”はありますか?
尊厳
イーディの様なやりたい事があって優秀な女性だと、誰かのサブでしかない主婦は屈辱的な人生だったと思います。自分の人生が生きられないし人間関係も家族中心な退屈なものになるし。ひとりになったら、長年の夢が叶って新たな友達ができて、皮肉ですよね。人間いずれは死ぬのだから、残りの人生好きな山で死んでもいいと思います。
昨今の作品には晩年の女性の自由を描いたものが多いと思います。自立は人間の尊厳と繋がっているので、自立を拒む結婚制度そのものに対する疑問が各国で高まってきているのかもしれません。
婆ちゃん、1人で山登る。
夫を亡くし、娘に老人ホームへの入居を勧められた83歳お婆ちゃんが、父の絵葉書を見つけ長年の夢であった山へ登ろうとする話。
83歳とは思えない体の若さイーディ。
最近ウチの父が同い年ぐらいで突然亡くなったけれども、ギリギリまで体は若くて死ぬ1ヶ月ぐらいまでひょんひょんと山登って山菜取りしてたぐらいだから、この位の歳の方はいつどうなるか分からない。
いつまで有るか分からない残りの人生をやりたい事に捧げたい理由は分かりますが、それだけじゃないんだよね的な事をこの映画では教えてくれる。
ある事にのめり込もうとすると、なんだかんだで最新グッズが欲しくなる所はあるあるで愉快ですし、若者目線もありますので、老人目線だけでは無い所も好きな所ではあります。
映像的にも日本の様な見えない森の中延々と歩く山登りでは有りませんし、壮大な光景はちっぽけな人間が自然の巨人に立ち向かおうとする姿としてはバッチリです✨
「苦難あっても山登りの達成感っていいよね✨」
と映画に影響されて山登りしたくなるかも。
でもね。日本の今年の山は熊ちゃんがかなり下山や出没してますのでご注意を💦🐻
山に登るまでは素晴らしい。肝心の山登りが……
夫の介護から開放されたおばあさんが険しい登山を挑戦する話。
おばあさんがワクワクしながら、不安そうに、楽しそうに新しいことに挑戦する姿は見ていてナニカ込み上げるモノがあります。
頑固なおばあさんとやる気のないトレーナーが、最初の”衝突”から”信頼”する関係になる過程を丁寧に描いてて”あぁ、こりゃいい映画だな”と。
なんだけど肝心の登山シーンが
”ん?その判断なんなの?”
”そうなるんだったらアレは…;”となんかしっくりこず。惜しい!
トレーニング中は丁寧に登山について描いてたのに、実際の登山シーンになると急に現実離れする感じが……うーん、モヤモヤする;
山から見える景色、いや舞台となるスコットランド全域の景色はホント綺麗。
だから余計に……もったいないなー、と;
しかし最近、私のなかで高まっている”登山をはじめてみたい欲”がまたさらに上がる内容でした。
街で暮らしてたら見えない景色だなぁ。
今年一番かも
何時でも遅くないことの証明?
この女優さんが好きになりました
それと人のやさしさ
山男はいいですね
しかし、確かに遅くはないのだができる事にはかなりの制限ができてしまうことは否めない
先送りにせず、何でも早く取り組もうと。
遅すぎることはない
常連のカフェで主人公が追加して遅くないかと訪ねると、主人が何事も遅すぎるってことはないというやり取りが心にひびきます。
英国でも同じ介護、人生の問題を彼女は頑固にはねのけてきたて、そこがストーリー、取り巻くキャラクターとすごくマッチした。全てを昔のテント、ストーブでやると意地をはるが、やはり最新のウエア、ギアにはかなわず買い揃えてしまうところもお茶目で良かった。
彼女がいつまでも元気で登山に行けることを祈ってやまない
女性の生き方とは
年老いるまで、様々なことを諦め尽くしたイーディ。夫と死に別れやっと手にした自由だったが、やっぱり自分には無理だと何度も挫けそうになりながらも、父との思い出の山の登頂を目指す。
劇中の好きなセリフ(閲覧注意:ネタバレかも知れない)
・追加注文に遅いなんて事は無いよ!
…だったかな?そんな感じ
あと、グッと涙が出てきたシーンが3箇所はあった。
とにかく、もう諦めるしか無いのかと思わせられる場面に出くわすたびに、その乗り越え方が少年ジャンプ的な体育会系のノリであったのがおもしろかったなぁ。
女性の生き方と言う点では、主人公イーディの生き方ともう1人の主人公トレーナーのジョニー、の彼女の生き方が対比的で、どちらもこんな感じに生きてる女性いるよなぁと感じたと共にどちらの生き方が幸せなんだろうか?と考えさせられた。
ま、人の人生、他人にとやかく言われずに生きられるのが1番満足なのかなぁ。
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