すばらしき世界のレビュー・感想・評価
全610件中、301~320件目を表示
人との距離感
人との関係の結び方、距離感は正解などない。みんな悩む。ましてや、一般社会に組み込まれないハンディを背負った人にとっては、普通の人間関係を作ることや社会に参加することが、越えられそうもない高い壁に見えるだろう。
社会で生きていく事の厳しさを、人と人の間に流れる優しさを、強烈に感じた映画だった。最後の方は、本当に心からこのまま静かに終わって欲しいと思いながら観ていた。
役所広司に入り込んでしまった。 タイトルの通り「すばらしき世界」 ...
すばらしい社会だ。
役所広司の演技が素晴らしい
あのラストで良かったのか。
あっという間の2時間
映画の主人公。
カッとなるとみさかいつかなくなる主人公。
その人間らしさにグッときました。
主人公に心配して助言しても、キレられ。
でも、主人公は自分のためをおもって発言してくれる人の想いを吸収する素直さ。
今の世の中に、相手の言う事をきちんと理解してくれる人っているんだろうか?考えさせられる映画でした。
世の中は、無関心の人が多すぎて。生きているのも辛い毎日だったけど少しだけ希望がもてる映画だとおもいます。
ただ最後は、生きていてほしかったな。
人間の温かみと反社の生きづらさ
みんな適当に生きている
当時者でもない限り気にもされない社会の問題を
三上という男を通して笑いも入れつつ温かみも感じる
素敵な作品になっていました
いや社会問題って気にされないから解決しないんですよね
みんなが本気になってくれたら問題になるまでもないんですよね
素直で真面目な人間には生きづらい世界
みんな適当に生きているというありふれた言葉が重かったです
嘘がなく不器用で生い立ちが複雑で
おまけに前科持ちの三上にとって
この世界で生きていくには圧倒的弱者になる
それでも腐らず自立するため諦めない姿に
応援してくれる温かい人間がいるのもまたこの世界
最後に施設員として働き始め、
弱きものを助けるという三上の絶対的正義を
押し殺して感情を殺して社会に順応しようとする姿に
やり場のない怒り悲しみがこみ上げてきました
世界が適当に回っているだけなのに
三上のような人間がいちいち正義をみせるから
すばらしき世界が存在するんだと思いました。
あと役所広司さんが三上でよかった、、
必死悪とは?
タイトルの意味
素晴らしき…この映画で、この世の中、捨てたものではないと気持ちが温かくなりました。
六角さん演じる店長(町内会長)がキレた三上に対し、今日は機嫌が悪いんだと言うところ、北村有起哉さん演じる定期訪問に来た役所の人が失礼な物言いをしたことを詫びること、そうした小さな事が三上を包んでいる。
丁寧なストーリーでした。
仲野くんの演技も良かったなぁ…。
とてもいい映画でした、観てよかった。
やくざでなくとも生きにくい世界を生きていこう言う主人公の気概
兎に角、主人公役の役所広司さんの人懐っこい笑顔と刑務所を出たからこの世界を
生き抜くため前向きの姿勢が上手いと思います。最初はことごとく,上手くいかなくて周りの保護司や役所の人・コンビニの人に噛みついていましたが、本当はたよえる人達と分かり、人との繋がりが、この時代には素晴らしい世界だと言っているように思えます。仲野太賀君は今まで見た作品の中で1番大人な役をこなしていると思います。介護事務所で働くちょっと仲間はずれの青年からもらったコスモスは主人公への最後のプレゼントだったと思います。(やくざとファミリー)を見た直後なので比較してしまいますがあちらはインパクトのある作品ですが、こちらはコメデーにも似た安心感のある作品だと思います。
ありがとう西川美和!ありがとう役所広司!
久々に映画館で映画を観た。
これはすばらしい日本映画でした。これが日本の映画の真骨頂でしょ。西川美和監督、本当にスゴイです。あなたが日本にいてくれてよかった。
そして役所広司!この人は本当にスゴイ役者です。演じてるなんて微塵も感じさせない、その人でしかないという有り様です。それ以外の役者さんもみんな素晴らしかった。ただ、長澤まさみだ
けが完全に浮いていた。この人要らなくない?一人だけ、異次元のお女優感。でももしやこれはあえての監督なりのなにかのメタファーなのかも…と思ったりしたり、しなかったり。
それはそれとして、
日本映画は、このような人にスポットをあてて丁寧に人間を写し出すことに長けているはずです。もっと日本にすばらしい映画が生まれますように…!西川美和監督、一生ついていきます!!
今年ベスト映画になりそうです!!!
役所広司さんは日本の宝ですね。
表情、佇まい、姿勢、視線
全てがリアルに伝わってきます。
すごすぎる。
役所さん演じる三上のことを
危なっかしいし理解してあげられないけど、
何故かずっと幸せを祈るように見ていました。
どこか愛しいというか生きているというか。
本当の意味での生きるとは?
自分に正直に信念を貫いて生きることなのか、ある程度仕方ないと目を瞑って上手く回避することなのか?
常に自問しながら2時間釘付けになっていました。
脇を固める役者さんも素晴らしいです。
特に小説家志望を演じる仲野大賀さん!
三上との出会いを通して心が通っていく様子が
言葉がなくても伝わってきました。
お風呂場でのシーンは思わず涙が溢れました。
長澤まさみさん演じるテレビプロデューサーの
放った言葉は、自分自身に言われているようで
グサッと刺さりました。
一つ一つのセリフや映像が
見終わって1週間経った今でも
ずっとぐるぐるしています。
コスモスを見たら三上さんを思い出すでしょう。
他人事ではない物語です。
本当にオススメします!こんなご時世ですが是非映画館で!!
全610件中、301~320件目を表示