「時代遅れ」すばらしき世界 odeonzaさんの映画レビュー(感想・評価)
時代遅れ
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原作は法廷マニアでもあった佐木隆三の「身分帖(1990)」が原作、身分帖とは刑務所の収監記録で入所態度や経歴、行動、家族関係など詳細に記載されている書類。
出所したものの社会になかなか適応できず葛藤する元ヤクザを助ける善人がでてくるものの、何を指して「すばらしき世界」と言っているのか意味不明。
主人公には田村明義という実在のモデルがいて本人自ら佐木隆三に本にしてくれと売り込んだらしい。映画の後半は原作に感銘を受けたという西川美和監督のオリジナル脚本。
ストーリーは概ね想像通りの展開で、見どころは役所広司さんの熱演位、今では任侠に生きるヤクザは皆無だろうし、カタギの衆の方が質が悪いことが実感できますね。
なんとなく河島英五さんの「時代遅れ」の唄が頭の中で流れてきます・・。
♪~目立たぬように、はしゃがぬように、似合わぬことは無理をせず、人のこころを見つめつづける、時代遅れの男になりたい~♪
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