劇場公開日 2021年2月11日

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「やくざでなくとも生きにくい世界を生きていこう言う主人公の気概」すばらしき世界 高桑 ムツ子さんの映画レビュー(感想・評価)

4.0やくざでなくとも生きにくい世界を生きていこう言う主人公の気概

2021年2月27日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

兎に角、主人公役の役所広司さんの人懐っこい笑顔と刑務所を出たからこの世界を
生き抜くため前向きの姿勢が上手いと思います。最初はことごとく,上手くいかなくて周りの保護司や役所の人・コンビニの人に噛みついていましたが、本当はたよえる人達と分かり、人との繋がりが、この時代には素晴らしい世界だと言っているように思えます。仲野太賀君は今まで見た作品の中で1番大人な役をこなしていると思います。介護事務所で働くちょっと仲間はずれの青年からもらったコスモスは主人公への最後のプレゼントだったと思います。(やくざとファミリー)を見た直後なので比較してしまいますがあちらはインパクトのある作品ですが、こちらはコメデーにも似た安心感のある作品だと思います。

高桑 ムツ子