劇場公開日 2021年2月11日

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「道(未来)は変えられないのか」すばらしき世界 ayakanさんの映画レビュー(感想・評価)

4.0道(未来)は変えられないのか

2021年2月23日
Androidアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

泣ける

知的

殺人罪で13年の刑期を終え、出所した三上(役所 広司さん)。
東京で堅気となって再出発することを誓うが、
なかなか上手くいかない様子。

真っ直ぐな性格と短気な所があるため、
トラブルに巻き込まれそうになるが、
再出発を応援する人たちの助けもあり、
ギリギリのところで回避します。

本作は、ストーリーに派手な部分はありませんが、
人生の大半を刑務所と裏社会で過ごした男が、
真っ当な人間として社会に適応し、
普通の生活を送ろうと努力する姿を
主人公・三上を演じる役所広司さんが、
リアルに演じられておられます。

ストーリーの中では、表社会に適応できず、
苛立ち、裏社会へ戻る方が楽だと考える場面も描かれており、
そんな、三上の葛藤を見ていると、
“人の進む道は変える事はできないのか”と考えさせられました。

三上は、再出発を応援する人達に恵まれたこともあり、
人間として成長し、社会に適応していきます。
表社会、裏社会は関係なく、
社会や周囲の人達との関わりから
人は変わることができ、成長できる。
そうすれば、道(未来)が拓ける。。。

そう語りかけている作品に見えました。

ayakan