「現在日本最強監督の「長い」最新作」すばらしき世界 つくねと皮以外は塩さんの映画レビュー(感想・評価)
現在日本最強監督の「長い」最新作
いい映画でした。最後は久しぶりに映画館で涙がこぼれた。でも、じゃあ手放しで絶賛できる大傑作かというと、残念ながらそうは言えない。まず140分は長過ぎる。一つの効果をあげるために、わざわざ似たようなシチュエーションを繰り返したり、話や人物像に整合性をもたせるため説明過多になっているシーンが多い。これは彼女が「文学寄り」になっていることの弊害だと思う。同時に、ある意味もはや日本で最高 の監督になってしまった彼女に、誰もそのことを指摘できなくなっているからだろう。才能豊かなこの人を、まわりが裸の王様にしないことを願いたい。
コメントする