「普通とはなにか」すばらしき世界 ナッコーさんの映画レビュー(感想・評価)
普通とはなにか
「白河の清きに魚も棲みかねて、もとの濁りの田沼恋しき」
もちろん本作とはなんの関係もない政治の改革と腐敗を比較した江戸時代の詩ですが、なぜか頭に浮かびました。
濁った沼で生きてきた男にとって清らかな清流は居心地が悪く生きづらかった、感情を押し殺し息を潜めて生きていく事が正解なのか、間違っているのは自分なのか…
人懐っこい笑顔で周囲の人間を惹きつけながらも怒りの抑制が効かない刑務所帰りの元ヤクザを役所広司が完璧に演じている、改めて(今更だけど)凄い役者だなと。
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