「葬儀の計画は生前に自分で?」お終活 熟春!人生、百年時代の過ごし方 talkieさんの映画レビュー(感想・評価)
葬儀の計画は生前に自分で?
映画作品としての内容は、評論子も単なるホームドラマの域を超えないと思うので、高く評価することはできないのですが。
ただ、遺族に負担をかけないという観点からは、自分の葬儀については、生前に自分で考えておくというのは、悪いことではなさそうです。
当たり前の話ですが、闘病中であったとしても死期を正確に予定?することはできませんし、遺族としても、まだ死んでもいないうちから葬儀の準備を始めるというのも、心理的には大変なことでしょう。
(雪深い地域では、お墓の位置が分からなくならないように、見越して積雪前に竹竿を立てておくことがあると聞いたことはありますが)。
ややもすると、遺族としては(多くは訃報を聞いて遠くから駆けつけて)すぐに葬儀の内容を判断して、葬祭業者と葬儀の打ち合わせを進めなければならないわけですから、大変です。
葬儀業者との間で「言った、言わない」「頼んだ、頼んでいなぃ」のトラブルが起こることも無理ないことと思います。
それで故人(まだ生きてますが)の出番となるんじゃあないでしょうか。
(自分の懐具合をいちばん良く知っているのも自分自身ですから)
そういう意味では、単なる(将来の)お客の囲い込みということだけでなく、葬祭業者の終活セミナーにも、意味があるのかも知れません。
そんなことを、ぼんやりと考えながら観終わった一本になりました。評論子には。
いちおう、良作としての評価としておきたいと思います。
(追記)
ここだけのお話ですけれども。
評論子の葬儀では、宮型の霊柩車を頼んではどうかと、実は密かに思案しています。
遺体を火葬場まで運ぶのは、今は遺族が乗るバスの荷室にお棺を収容して…というのが一般的なのは、承知はしているのですけれども。
しかし、その方法が一般的になって、宮型の霊柩車は、おそらく子どもたちも見たことがないことでしょうし、孫たちと言えば、なおさらでしょう。
案外ウケて、孫たちは競ってスマホを向けたりとか…。
そのとき、評論子は、棺の中で、そっとほくそ笑んでいることと思います。