「予備知識は必須。最愛の人を守るための、最後の戦い！！」奥様は、取り扱い注意　門倉カド（映画コーディネーター）さんの映画レビュー（感想・評価）

【賛否両論チェック】
賛：ひと時の幸せを得た主人公達が、再び陰謀に巻き込まれ、最愛の人を守るためにしていく選択の数々に、思わず感動させられる。アクションは少なめだが、やはり圧巻。
否：ドラマ版の知識はあった方がイイ。荒唐無稽な設定や展開は、やはりどうしても好き嫌いが分かれるところ。

　特にこれまでの流れを説明してくれる訳ではないので、やはりドラマ版の予備知識はあった方が良さそうです。
　複雑な過去や任務を背負いながらも、小さな町で束の間の幸せを手に入れたはずの、久実と裕司。そんな２人が、巨大な陰謀へと巻き込まれてしまった時、それぞれにどんな決断を下していくのか、その人間ドラマから目が離せません。アクションシーンは思いのほか少ないような印象も受けますが、その迫力には言わずもがな圧倒されてしまうので、その辺りはさすがといった感じです。
　まるで絵に描いたような突拍子もない設定や、ご都合主義満載の荒唐無稽感たっぷりのストーリーは、どうしても観る人を選んでしまいそうですが、そこをツッコむのはまさに野暮というもの。基本的にはドラマ版のファンの方向けの作品といえそうです。