ドロステのはてで僕らのレビュー・感想・評価
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映画という形でしか実現できない舞台
ここまで時間というものを意識する映画は、今までなかったように思います。
未来を見て、それが現在となり、どんどん過去になっていく。
それを、登場人物達と一緒に、観客も経験するのです。リアルタイムに。
すごい作品でありながら、ヨーロッパ企画特有のまったり感ほっこり感があって、カフェでずっと彼らを見守っているような気分にもなる。
全編ワンカット演出なせいか、『映画という形でしか実現できない舞台』を見せられたようでした。
オモシロイです!
他の映画を観に行った時に面白そうなCFを見たのと、大阪のFM局の朝のラジオ番組での上田さんのお話を聴いて、面白そうだなと思い、オンライン試聴しました。
突然始まったタイムリープが、その時間が短いためにだんだんとこじれていって、物見見物のわちゃわちゃ感がプラスされ、登場人物たちのちょっとした欲やら恋やらオタクネタやらサスペンスやら、なんだかわからないフュージョンが発生して、これが増し増しになって上昇していき(笑)、最後にキレイに回収されていました!ヨーロッパ企画サンの世界観が映画でもバッチリ出ている作品。
(舞台挨拶やメーキングも併せて観られたので余計に楽しかったです。)
舞台演技を許容出来るかどうか?
先日のオンライン上映会で拝見しました。
(若干、運営側のトラブルがありましたが、それは点数に反映していません)
ヨーロッパ企画ファンとしては、上映延期でこのままお蔵入りする事なく、無事上映された事を嬉しく思います。
内容を細かく言うとネタバレになるので難しいのですが、
与えられた条件や設定、予算を逆算して70分に封じ込めた、
コンパクトで密度の濃い面白い映画だと思います。
恐らく「タイムテレビ的な物があれば実現出来るだろう」をリアルに再現しています。
もっとフザけて突拍子も無いことを試行錯誤すれば良いのに・・・と思いながら見ていましたが、
それをしちゃうと整合性が取れずに破綻しちゃう(予算の限界や、役者さんの対応、監督さんの撮り方など)のが、少し透けて見えてしまったのがマイナスでした。
肝心の「時間に殴られろ」は、個人的には途中で把握してしまい殴られこそしませんでしたが、
クライマックスの駆け上がる(まさしく駆け上がる!)シーンは、役者さんと山口監督の緊張感が伝わってくるようで良かったです。
ここは、メイキングを見るとさらに感じ方が強まります。
ヨーロッパ企画メンバーさん達の演技がけっこう舞台寄りなので、良くも悪くも、しつこく、臭いです。
関西バカ大学生のノリ的な、いつもの感じを許容出来るかどうかで、
かなり評価が変わると思います(私は好きですが)
その中でもそうでもなかった、主人公とヒロイン役の、土佐さんと朝倉さん、ヤクザ弟分の中川さんの演技は、映像寄りで良かったと思います。
とっちらかった感想になりますが、
2分縛りの忙しさと、縛られていない時の緩急の差がもっと欲しかったです。
中盤までの、見ている側への説明演技もマイナスで、アイテムの使い方も、脚本の強引さが感じられました。
この辺りを自然にクリアした続編的な作品が現れるのを期待して、
この点数を付けさせていただきました。
脚本と設定と撮影か綿密にコラボレーション
脚本と設定と撮影が綿密にコラボレーションした作品です。ヨーロッパ企画の役者さんの良さがでてます。
コロナのせいで公開が遅れましたがその分楽しみが!
カメ止めみたいに何度も観たくなりました。
舞台俳優さんなので声の張り方や動作が舞台のそれで、普通の映画とテンションが違いますが、設定がそもそもアレなので気がついたら気にならなくなると思います。
初ヨーロッパ企画の方はコロナが収束したら舞台もぜひ!早くコロナ終われー
時間に殴られました
4月の公開が新型コロナウィルスの影響で延期になり、何だったら昨年10月の制作発表の時から待ちに待った映画だったんで、期待値というハードルはマックスまで上がっていたのに楽々とハードル超えてきました。
ネタバレなしで語るならヨーロッパ企画さんの舞台やショートムービーで蓄積してきたものを、時間という概念に封じ込めて観客を殴るという。
あたりどころが良すぎて気持ちよくノックダウンさせられました。
それは必然か!?
とあるカフェに設置されたモニターと、店舗の2階に住む店長の自宅にあるモニターが、2分間の時差がある状態で繋がり巻き起こる話。
店長が自宅に帰り探し物をしているとモニターの中から声をかけられて、映っていたのは2分後の自分???
わちゃわちゃと入ってくる店員に友人に…。
一台あたり2分を積み重ねたってねぇ、と思いつつも、引っ張られて引っかき回されて小さい話が膨らんでいくのが楽しい。
脚本的にはちょっとシュールでコミカルな舞台劇調だけど、映像作品だからこその内容で、大きな盛り上がりはないけれど、小さくおバカな?パラレルワールドストーリーがなかなか面白かった。
映画の良さが溢れています
映画としての素晴らしさ、劇団・ヨーロッパ企画さんの魅力が溢れていました。
緻密に作り込まれた演出と、撮影。
随所で笑わせてくれたし、ここどうやったの???!と不思議に思うところ満載でした。
CGを一切使わない、シナリオと役者の演技とカメラワークや小道具の技が光り引き込まれるのは、、
80年代以前のハリウッド映画いいな、と思う感覚とよく似ています。個人的な感覚です。
ノーカットで一本撮り?!なの?かしら??
面白かったです。
すっごく!
サマータイムマシンブルースで知りファンになったヨーロッパ企画さんの最新作。
舞台を観ているようでありながら、いわゆる『舞台の演技』感をほぼ感じさせないのがヨーロッパ企画さんの素敵なところ。
よい時間をありがとうございました!
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