劇場公開日 2020年6月5日

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「【Back To The ちょっと未来】」ドロステのはてで僕ら HALU6700さんの映画レビュー(感想・評価)

5.0【Back To The ちょっと未来】

2020年8月2日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

笑える

楽しい

知的

今作が京都の人気劇団・ヨーロッパ企画全員で取り組んだ初のオリジナル長編映画ということを不覚にも最近になって知り、慌てて、滋賀県草津市のイオンシネマ草津での上映終了日に滑り込みました。
さすがに上田誠さんのお得意の時間SF映画の原案・脚本を、上手く映像化させた監督の山口淳太さんの力量もさることながら、2分間という縛りの中での長回し撮影は、何度も繰り返しトライ&エラーを重ねながら完成したのであろうと思うと最後に観客もホッとさせられる作品でした。
ヨーロッパ企画と言えば、あの『サマータイムマシン・ブルース』では、クーラーのリモコン一つの為に<Back To The 昨日>を繰り返す馬鹿馬鹿しさで楽しませてくれた様に、今作では<Back To The ちょっと未来>の世界観でクスクスッと笑わせて貰いました。

鑑賞前は、上映時間70分ってちょっと短いのではとも思いましたが、実際に観てみるとサクサクッと観られて程良い上映時間でした。

今のところ今年で最も面白かった作品でしたし、まさに傑作でした。

ただ【ドロステ効果】って用語が一般的でないからか作品タイトルで損をしている様にも感じましたが、意味不明っぽいところがまた味があって良いのかも知れないですね。

イオンシネマ草津では7月30日(木)で上映終了でしたが、7月31日(金)からは、京都みなみ会館など他の劇場でも上映されているみたいなので、是非もう一回鑑賞したいくらいに面白い作品でした。

※それにしても、エンディングロールの際の撮影機材の小型化・簡素化にも驚かされました。

従いまして、私的な評価としましては、
劇団ヨーロッパ企画好きということもありますが、五つ星評価的には満点評価(100点)が相応しい作品かと思いました。

今後、Blu-rayやDVDソフト化した際には、エンディングロール以上に撮影の舞台裏の詳細秘話についても、もっと盛り込んで欲しく思いました。

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HALU