羅小黒戦記(ロシャオヘイセンキ) ぼくが選ぶ未来のレビュー・感想・評価
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可愛くて痛快!
好!
妖精と人間の物語
いいものを観た!
愛聴しているラジオ番組『アフター6ジャンクション』が特集組んでまで紹介していた本作。完全にノーマークだったのですが、一念発起、観てまいりました。
結論から言うと、これは一見の価値ありです!面白かった!ストーリーは王道中の王道で、共存か排除か、人間は自然から排除されるべき存在か否かみたいな、何回目この話?っていう感じ。そんなストーリーを最後まで飽きずに観られたのは、ひとえにキャラクターの魅力とスピーディーかつダイナミックな戦闘演出に尽きる!
まずはキャラクター。なんというか、ものすごく可愛らしいんです。主人公シャオヘイは言わずもがな、ムゲンやフーシーなど、いわゆる二枚目と言われるようなキャラもどこか曲線的で「ぷにっ」「ふわっ」とした感じで、いわゆるファンタジー系のバトルものでは珍しい部類に入るんじゃなかろうか(既にあったらごめんねさい)。出番数秒のモブ妖精の一人一人にもっとバックボーンを知りたくなるような魅力があります。
そしてなんといっても戦闘演出よ!!高層ビルや市街地を文字通り縦横無尽に飛び回りバトルするムゲンとフーシー。目で追え…る…かな?みたいなスピードの挙動のつるべうち!すごかったなぁ。昨今の顔出しではすっかり面白おじさんになってる宮野真守の十八番、クールだけど熱くなるとシャウトするイケメン芝居も相まって、よかったです。本当によかったです。あ、もちろん櫻井さんもね。
「鬼滅もいいけどロシャオもね」
全くその通り!中国製のアニメと聞いて敬遠することなかれ。このアニメ映画を劇場で見ずしてどうするか!?って感じです。
余談ですが、当方、岩浪美和音響監督監修の「絶対領界音域」にて鑑賞しました。サイコーです。オススメ(愛知だとイオンシネマ名古屋茶屋かミッドランドでやってるよ!)
【"古くから豊かな自然の中で平和に暮らしていた妖精と、彼らの棲み家を奪った人間との"共存"は可能なのか?" 今作品の魅力的な世界観にググっと引き込まれた、優しいトーンのアニメーション映画。】
■今作品の魅力的な世界
・妖精が住んでいた森の美しさ。
・その、自分達の美しき棲み家を人間に奪われながらも、共存の道を選んだ妖精達の姿。だが、人間を憎むフーシーを始めとした妖精達も、当然いる。今作品では、人間と妖精のどちらも否定的に描かないスタンスを取っている。
・シャオヘイ、ムゲン、フーシーを筆頭にした数々のキャラクタ-設定の秀逸さ。
・"館"、"霊域"、"執行人"という、魅力的なワードに彩られた作品の世界観
・キャラクタ-達のスピード感溢れる動きの数々と、精緻な背景描写。
・シャオヘイが、人間であるムゲンと嫌々ながら旅をし、イロイロな経験を重ねて行くうちに、ムゲンと心を交わすようになり、最後、ムゲンと歩む道を選んだラストは心に響いた。
・ジャパニーズアニメーションに触発されたとしか思えないシーンも、違和感がない。誰でも分かる宮崎監督、あの黒い霊域は"AkIRA"からだよね・・。
〈非常に面白い、且つ現代社会の様々なモノを犠牲にした上で、発展してする姿を見ていると、イロイロと考えてしまった作品。
見応えある、見事なアニメーション作品だと思う。〉
<2020年11月16日 イオンシネマ名古屋茶屋にて鑑賞>
分断か共存かそれが問題だ!
宮野真守が声優をしてるのもあって惹かれたけど、映画自体の前評判も素晴らしかったので観てきました。
中国という国が作ったと言うだけで毛嫌いする人もいる、国としては賛否両論な国の作品ではありますが、芸術に対しては私は政治は切り離して考えます。その上で素晴らしかったのです。
キャラクターがとにかく可愛い!
今、アメリカ国内も分断、世界も国ごとに分断。
鎖国ではないけどコロナ禍で他国には気軽に行けない。
自ずと国と国の間に見えない壁ができていく。
そんな空気の中で、この映画は、分断か共存かを迫るテーマが考えさせられました。
極悪人は出てこないのです。
どちらの立場もわかるし、分断か共存かを選ぶしかないのです。
結論は観た人に委ねられるでしょう。
続編がぜひとも観たくなりました。
カンフーの国の作品だけあってアクションもかっこいい。ワイヤーアクションできない動きがアニメでは出来ちゃうのですね。
傑作。
内容に関しては予備知識なく、「アクションがスゴイ」という噂に惹かれて劇場へ。
確かに、私の老いた目と脳が把握できるレベルをギリギリ超えたメリハリの効いたアクションは特筆モノ。
全体に「間」や「静止」からの動きや、「アップ」からの「超遠景」への移行などを巧みに使う演出が多く、最後まで飽きさせないつくりになっているのが素晴らしい。
ひとつひとつのシーンは、随所に過去のアニメ作品を模している部分も多く感じられて、個人的には良い意味で「ここは『○○』っぽいな」と感じながら観るのも楽しかった。
決着のつけ方も、相手を屈服させるカタルシスに依存せず、双方の立場を尊重した形になっていて好感が持てる。(最近の日本人の「謝罪させたい欲求」はどーにかならないもんかね。)
このアクションの凄さは、おそらくTV画面ではすごく減殺されてしまうだろう。
是非スクリーンで観てほしい。
33
国籍を問わないアニメーションの最高峰のひとつ
とにかくよく出来た作品です。まずキャラクター。全体的にふんわりと可愛らしく
誰もが好みそうな絵柄で老若男女それぞれのキャラが本当に魅力的。
そしてストーリー。人間と人外との共生は可能なのか?といった日本でも昔から
あるテーマを真正面から問いかけてきてくれています。
最後にアクション。これは是非観て欲しいとしか言えません。日本でもこのレベルの
作画と動きは難しいでしょう。緩急がついた見事な出来栄えでした。
中国は昔から日本のアニメの下請けとして有名ですが気づかないうちに日本は
これだけ追い越されていたのかと唸らされましたね。
惜しむらくは同時期に他作品のアニメ映画の爆発的なヒットでこちらが埋もれて
しまったことでしょうか。公開されて間もないのに上映回数がかなり減っているのが
残念です。今からでも遅くないのでご家族連れの方は観に行って下さい。
きっと想像以上の満足感が味わえます。
2Dでも十分立体的なのに、これが4Dともなるとどうなるんだろう、と期待が膨らむ作品。
日本有数のアニメーターの方も驚愕したという作画技術、劇場で堪能してきました(2D吹き替え版)。中国の劇場長編アニメを映画館で観るのは、おそらくこれが初めて。
本作はWebアニメが原点になっているということで、かわいいけど平面的なキャラクター描写に、当初「やっぱり本格的なアニメじゃないのかー」と思ったり。しかしアクションが始まると突然動きが変わり、地上、空中問わず、縦横無尽に動き回るアニメーションにひたすら感嘆。技を極める直前の溜めや、エネルギーが解放されるような効果音は、どこかゲーム的な演出なんだけど、この「間」があるおかげで、動きの激しい映像を見慣れていない観客でも、画面酔いせずに追いかけることができます。
前述のアニメーターの方は、一つひとつの作画の技術力の高さはもちろん、全編通して同じ映像品質を保っていることに特に感動したそうです(さすがプロ…)。それに対するMTJJ監督のコメントは、場面毎に作画監督を配置するのではなく、一人のスタッフ(顧傑助監督?)がほとんど全ての品質を管理していたとのこと。どれだけすごい人材が中国アニメ界にはいるんだ…。
本作といい、『鵞鳥湖の夜』といい、またゲームの分野では『原神』といい、中国で制作された作品が今、様々な分野でものすごい勢いで普及しています。こうした作品群について特に感心するのは、いわゆるローカライズが非常にしっかりしていることです。本作も声優陣が豪華かつ見事にキャラクターに一体化していて、ごく自然に吹き替えを楽しむことができました。
こっち派(笑)
素晴らしいアニメーション映画
いいっすね
師匠!
ただただ感動しました。
中国アニメはBSや配信などでたまに見るのですが、画も内容も微妙なものが多く、日本作品のパクリ要素が強くて残念なものが多い印象てす。ですがメイン声優さんのファンなので迷うことなく鑑賞。マジで見てよかったです。
なんと言ってもシャオヘイが可愛すぎる。猫の状態の時も、人間の姿に変わった時も憎たらしくていじっぱりだけど無邪気さが勝って、花澤香菜さんの声もあって最初から最後まで魅力的なキャラクターになっていました。ムゲンもフーシーも常に優しく包んでくれる抱擁力がお見事でした。他のキャラクターも1度見たら忘れられないデザインと言葉遣いで、見ていて楽しくなってきました。
ストーリーは難解ながらもシンプルで、呪術の才があるシャオヘイの巡る物語です。フーシーが居場所を作ってくれたのは、自分のため。悪役ぽいなと思ったのですが、自分たちの居場所を奪われたから奪い返すといった1つの正しい理由で、完全なる悪とは思えませんでした。ムゲンも身勝手にシャオヘイを拉致したなと思ったのですが、人違いで拉致してしまったものの、呪術の才がある事を見抜いて立派になるまで育てたムゲンの優しさに惚れました。
この作品の最大の魅力はなんといってもアクションシーンです。キャラクターのシンプルな線が背景とベストマッチして、更にぐるぐる回るカメラワークに魅せられ、立体的になっていることに感動しました。目まぐるしく動くキャラクターも全て整理できてあって、呪術のエフェクトも面白く、中国アニメの素晴らしいクオリティを痛感させられました。
フーシーVSムゲンの戦いもハイクオリティで、常に鳥肌が立っていました。シャオヘイが復活した時のポーズから必殺技まで何もかもが格好良かったです。
ムゲンが新たな居場所を作ってくれたけれど、ムゲンと離れたくないシャオヘイが師匠!と叫んでムゲンの胸に飛び込んでいくシーンで涙腺ぶっ壊れました。ズビズビ泣きました。
日本アニメをも凌駕する素晴らしい作品が観れました。ありがとう。
中華が足りない
必殺☆中国宝刀パク繋ぎ
キャラクターは女性受けするだろう。
深く考えない人や子供は好きになる可能性もあるだろう。
だがそれだけ。
ストーリーや心理描写に深みや味が全くない。
何かで見たような超能力みたいな術を、説明もリスクも際限もなく使い始め、粗いアクションシーンがわんさか。
ムゲンの強さの秘密も明らかにされない。
取ってつけたような台詞ばっかり。
後半から無意味にキャラクターが増える増える。
論理的に観るより感覚で観る映画。
最後はお決まりのお涙頂戴展開で白けた。
ハッピーエンドだけ評価して☆1.5。
明日には忘れているだろう。
エ?エ?X-MEN?
のほほん系のファンタジー的バトルものを予想してたら、全く、丸っ切り、思い切り裏切られて、X-MEN。えぇ、何この展開?真面目に相当面白いやん、イケとるやん、バトルシーンとかメッチゃカッコ良いやないですか!
アニメーションにもストーリーにも、目立った難点なんか無いし、コレは拾い物。
いや、難点はあるか?なんか、オリジナリティっちゅうヤツ?至るものに、既視感アリアリです。設定も、物語りも、登場キャラも、色んなアニメや映画からの切り貼り感は有ります。それさえこだわらなければ、楽しめること請け合いです。なんと言っても、一本の作品としてはなんら不自然無く、綺麗に繋がってますから。
裏切られたと言えば。
シャオヘイて、女の子だったん?
ナタが男の子?
見えねー!
良かった。とっても
このままでは日本アニメはアメ車と同じ運命かも〜
超可愛い主人公に一瞬で物語世界に引き込まれます。
アニメの技法そのものに私はそれほど詳しくは無いけど
日本アニメ的な文法が踏襲された中国製の本作、
「中国が舞台の日本アニメだよ」と言われれば
多分なんの違和感も無く信じてしまうと思います。
ストーリーは
自然の具現化としての超能力を持つ妖精と
人間の共生のお話。
人間の開発により居場所を奪われた猫の妖精、
羅小黒(ロシャオ)は強い能力を持つ妖精のフーシーや
その仲間と出会い
、更には人間でありながら
妖精を凌駕する能力を持つムゲンとも出会うことで、
人間と妖精の戦いに巻き込まれてしまう。
羅小黒(ロシャオ)はどのような生き方を選ぶのか?
ストーリー自体はそれ程珍しい話では無いけれど
異質な者同士がお互いをより深く知って行くことで
物事の見方がだんだんに変化して行く過程が
とても丁寧に描かれていて、観ていて飽きません。
スピード感溢れる戦闘シーンの展開と対照的に
主人公二人の旅のシーンは静かな流れでありながら
シンプルで丁寧な動きによるちょっとしたコントの様な可笑しみの
積み重ねによって心の距離が少しづつ縮まって行く様子が伝わる。
中国アニメ、恐るべし!!絶対お勧めです。
で、月に8回ほど映画館に通う
中途半端な映画好きとしては
いつも映画選びの参考にしている
TBSラジオ「アフター6ジャンクション」の中で
日本の神アニメーター井上俊之氏がこのアニメを観て
「各シーンの個々のアニメーターによる癖や画力の差が
殆ど観られない」
「戦闘シーンのスピード感も見事だけれど
難しいゆっくりした動きにも齟齬が見られない」
等々大絶賛されているのです。
日本アニメは例えば今、大ヒット中の「鬼滅の刃」も
原作物なので収益の大半は原作者や出版社のもので
システム上、個々のアニメーターに
破格の報酬がある訳では無い。
と、井上俊之氏は証言されていました。
中国が本気で予算を投じ、または投資を募って
オリジナル作品を作るようになれば
日本の10倍以上の人口がいるのですよ!
日本に1人しかいない天才が
単純に10人以上はいるかもしれない。
日本アニメ界は個々のアニメーターの
利益を度返しした頑張りによって今の地位にあるのであって
このまま過去の栄光に胡座をかいて、国なり業界が
アニメーターに潤沢な資金が行き渡らないままで放置すれば
下手をすると
日本のアニメはアメ車の様な運命を辿ってしまうのでは〜〜
〜昔はカッコ良かったけど〜〜
今回、日本語吹き替えの声優陣のなんと豪華なこと!
中国語字幕版は観てないけど
流石のメンバーでおそらくとても観やすくなっているはずです!
ぜひ!劇場で!!
映像としてのクオリティの高さと内容・キャラの魅力など全てがバランスの取れた良作
めちゃくちゃ良かった!
「動き」という意味でのアニメーションのクオリティが高過ぎて、スピード感のあるバトルシーンや引きで魅せる雰囲気のあるシーン等、とにかく「絵力」の強い映画だった。
そして単純にシャオヘイが可愛い!
フーシー格好良い!仲間最高!
ムゲン様強い!不器用だけど優しい!素敵!
メインキャラの魅力もさることながら、ちょっとしか出てこない妖精達もみんな個性豊かで見ていて飽きなかった。もっと皆の物語が見ていたいなってエンドロールを観ながら思いました。
物語の主題は森を取り戻したい妖精と、人間と共存を選んだ妖精の居場所かけた争いという、つい最近見たウルフウォーカーに近いものがあったけど、アート的な良さのウルフウォーカーと所謂アニメ的な良さの羅小黒戦記では全然別物に仕上がっていたな。
特にウルフウォーカーは勧善懲悪で悪がはっきりしていた(それでもただの悪人ではなかった)けど、
こちらはどちらも悪くなく、その両者の良い部分を主人公のシャオヘイの成長を通じて描いているからこそ、最後の戦いの切なさが際立っていたかな。
ジブリで言うとウルフウォーカーはもののけ姫で、
羅小黒戦記は平成たぬき合戦ぽんぽこって感じ。
勿論比べるものでは無いけどね。
どちらがどうとかでは無く、どちらともめちゃくちゃ良かったし、この時期にこういった内容のクオリティの高い海外アニメが観られるということが素晴らしいので、是非鬼滅だけじゃなくてこっちも見てくださいといった感じでした。
それにしても2020年ももうすぐ終わるというのに急に高クオリティのアニメ連発し過ぎじゃないの?
まだまだ2020年ベストがどうなるかわからないなぁ。
99本目
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