劇場公開日 2020年11月7日

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「バトルシーンの躍動感、立体感、スピード感がすごい」羅小黒戦記(ロシャオヘイセンキ) ぼくが選ぶ未来 bionさんの映画レビュー(感想・評価)

4.0バトルシーンの躍動感、立体感、スピード感がすごい

2020年11月7日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

 声優陣が、花澤香菜、宮野真守、櫻井孝宏なので、これは見に行くしかありません。3人共キャラクターにピッタリの演技でやはり、実力派声優陣がそろうと作品も1レベルも2レベルも上がります。

 妖精のみの世界を獲得しようとする妖精至上主義のフーシー(風息)が子猫の姿をした妖精のシャオヘイ(小黒)を助けて仲良くなったところから物語は始まる。そこに執行人と呼ばれるムゲン(無限)が現れて、フーシーからシャオヘイを奪って第二幕へと進んでいく。

 ムゲンが所属する『館』と呼ばれる組織が、妖精にとって好意的な組織なのか敵対する組織なのは序盤では、はっきりしないが、徐々にわかるストーリーになっている。この作品は、独特の用語や世界観があって面白い。妖精はそれぞれ『属性』を持っていて、シャオヘイであれば、金属性らしく、金属を操ることができる。また、妖精が自分の妖力の支配下にある『領域』という空間を持つことができ、この『領域』では、絶対的な優位に立てる。

 『羅小黒戦記』はとにかく、バトルシーンの躍動感、立体感、スピード感がすごい。いつの間にか日本のレベルに追いついてきている。それだけでなく、南宋絵画の雰囲気をもった幻想的なアニメーションもオリジナリティがあってとても引き込まれる。

 ちょっと残念なのは、妖精至上主義と人間共存主義の対立軸が不鮮明というか、妖精至上主義にどうしても感情移入がいってしまう構図になっているので、ちょっとスッキリしない部分もある。それ以外は、最後まで惹きつけられる内容で、これからの中国アニメに期待したい。

bion
kossyさんのコメント
2020年11月7日

bionさん、てんちゃんに納得です!
この映画、以前観た作品の続編かと思ってチェックしてたのですが、要は日本語吹き替え版なんですね・・・・ちょっと迷う・・・

kossy