トラフィッカー 運び屋の女
劇場公開日 2020年1月17日
解説
麻薬密輸に手を染めた兄弟と運び屋の女を待ち受ける予想外の運命を描いたアイスランド発のクライムスリラー。表向きは良い暮らしをしているが多額の借金を抱える弁護士エリックと、刑務所から出所したばかりの弟アトリは、コカイン密輸に加担することに。運び屋を務めるシングルマザーのソフィアはタブレットに詰めたコカインを飲み込んでアイスランドへ入国するが、タブレットを吐き出せないまま時間だけが過ぎていく。麻薬捜査局の刑事レナの捜査の手が迫る中、事態は思わぬ方向へと展開していく。製作に「エベレスト 3D」「2ガンズ」の監督で知られるバルタザール・コルマウクル。「のむコレ3」(2019年11月15日~/東京・シネマート新宿、大阪・シネマート心斎橋)上映作品。
2018年製作/91分/アイスランド
原題:Vargur
配給:ミッドシップ
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2020年7月23日
Androidアプリから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル
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前科者弟と小さい娘を持つ若い女が麻薬密輸を行うが素人故にすぐに綻び始め、警察が迫る。当初麻薬をカプセルに詰めて、それを女が大量に飲み込み、密輸するという中々ぞくぞくするようなクライムムービーが展開されるかと思いきや、綻び始めてから、かなりダラダラする。弁護士兄の方が凶悪で、ラストは女警官も殺し、生き残る。しかし、若い女は生きてて、結局黙秘してどうするんだろう。警官も普通一人じゃ乗り込まない。もう少し、一人一人の背景を描けば深みがあった。
2020年6月21日
PCから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル
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アイスランドとデンマークとスウェーデンの合作
この映画を一言でいうと
「麻薬密売に失敗する話」
邦題は内容と合っていません
運び屋の女ソフィアは、特に自分から行動を起こす訳ではなく
麻薬を運ぶ為に移動したり、
大量の麻薬タブレットを飲み込んで気持ちが悪くなったり、
そのせいでアトリから逃げようとしただけで、
密輸に関わる兄弟の話の方がメイン
刑務所帰りのアトリはスキンヘッドで筋肉質、
見た目暴力的に見えるけれど
実際は、お金の為に麻薬の運び屋をやっているシングルマザーの
ソフィアを気遣ったり
悪になりきれない情があったり、状況判断力にやや欠けていて
それゆえ逮捕されるような「ヘマ」をやらかしてしまう
如何にもエリートで頭のきれそうな弁護士の兄のエリックの方が
暴力に躊躇いがなく、人への思いやりに欠けていて、
平然と殺人を犯す、死人に自分の罪をなすりつけて難を逃れる
この対比が、ありがちなのに説得力を持っているのは
役者が役どころをよく理解していて、演技を演技と感じさせない
リアリティが感じられるからでしょう
とても地味な話なのに展開が気になって目が離せない
言葉少なに多くを語るスタイルがいい
それぞれの登場人物の心情がよく伝わってくる中で
麻薬捜査官レナがひとりで危険を冒すのはちょっと
無理があると感じました
結末ありきのような
レナという人物が描き切れていないのか、私が何か
見過ごしたか
映画全体に漂っている、どうしようもない重苦しさや
緊張感や不快感やハラハラ感・・・
麻薬の密売の現場で、「失敗」する場合は結構こんな感じ
なんだろうな・・・
凡ミスや情や思惑が絡んだり・・・とても人間臭い
そして、実は、こういう事が実際に少なからずあるのではと思った
麻薬絡みの映画って、大体組織的に手慣れた感じで
話が展開することが多いじゃないですか、
そこに外部から妨害が入るパターンで
そういう意味では、視点に目新しさを感じた
登場人物を絞り込んだのも良かった
負の感情や場面が多いのでお薦めとは言いにくいのですが、
見て損したとは思わない
二度見ようとは思わないけど一度は観てもいい
映画ではないかと思いました
2020年6月19日
PCから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル
麻薬ビジネスに手を染める兄弟と、その兄弟に雇われ麻薬を飲み込むことで運搬する女性の逃避行。
サスペンスというよりは、人間の悲しい性を描いた人間ドラマです。
胃の中の麻薬を吐き出せず苦しむ女性。その女性に同情しながらも病院に連れていけない弟。エリートでありながらお金に窮し悪事に頼る兄。そして、高齢にも関わらず、麻薬に溺れる兄弟の母。ラストの救いのなさを含めて、鑑賞していて暗く沈んだ気持ちになります。一度深みにハマるとこのように沈んで行ってしまうのでしょうね。
映画としては地味ですし、サスペンスとしての面白みも感じませんが、観た価値はあるように思いました。
2020年6月17日
PCから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル
運び人が飲み込んだ麻薬のタブレットを出すことができない。
仕組んだ兄弟は次第に窮地に追い込まれていく。
こんなラストは信じられない。
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