辰巳のレビュー・感想・評価
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今後注目したい監督と俳優たち
森田想、倉田朋幸らの演技が光っていました。ロケ地も雰囲気のあるところばかりでリアルな世界観を生み出しています。今後の作品に期待の持てる監督だと感じました。
ジップロックにミミガー入れるのやめて~
ハハハハ😎
和製レザボア・ドッグス❓
死体処理のプロ❓
パルプ・フィクションのタランティーノ❓
港で釣りするのやめる😰
ストーリーはあり得ない程破滅的😅
ボスがダメだと組織は😭
どこかの国のボスの顔が浮かぶ😎
最近、ぶっそうなニュースが多いから洒落にならない😰
遠藤雄弥👍👍👍👍👍
後藤剛範👍👍👍👍
足立智充👍👍👍
渡部龍平👍👍👍
倉本朋幸👍👍👍👍👍
松本亮👍👍👍
藤原季節ちょっと霞んじゃった感じ😰
点火プラグいただき〜
森田想👍👍👍👍👍
初見でした
伊東蒼とWキャストでこんなテイストのぶっ飛び映画また観てみたい
龜田七瀬👍👍👍👍
ヤクザと家族やヴィレッジよりかなりヨカッタ🙏
辰巳芸者とはいっさい関係なかった
ちゅらさんで病弱の兄役だった遠藤雄弥がこんなに立派になって感無量
鬼気迫る演技と鋭い眼力
別の作品でトークショーがあり、その時のゲストが、遠藤雄弥さんだった。穏やかな口調で終始ニコニコしていた遠藤さんが、本作品では眉間に皺を寄せ、裏社会での争いに巻き込まれていく。
当然のことだが、「俳優は凄いなぁ」と痛感。
撮影は5年前だったらしい。公開してまで大変だったんだろう。
ストーリーは兎も角、楽しめた作品だった。
熱量すごい
いわゆる「ヤクザ映画」。
「オヤジ」とか「兄弟」とか「盃」とか、自分たちの理屈で勝手な道徳観を押し付けてくるヤクザ映画って、正直(映画は観るけど)あまり得意ではない。
きまって暴力とか性加害描写も酷いし。
で、本作もあまり気乗りしないながらも、観た人達のレビュー熱がすごかったので観賞することにした。
観てまず思ったのは、俳優の「熱量すごい」。
コワモテ俳優、女性たちも「どアップ」で汚い言葉で罵りまくる、その迫力とリアリティ。
それなのに、暴力描写という点について、もちろんシーンとしては描かれているけども、具体的な映像描写としては最小限。直接的な映像にしてないし、性描写もほぼなし。
でも、観た人全員がゾクッとする、「リュウジ」と呼ばれたあの弟。
すごい人がいたもんだ。
(調べたらこの方、どうやら現役の役者ではないらしい。これで?この迫力で?)
そして主人公「辰巳」の男臭さ。
物語の結末に何か大きなどんでん返しがあるワケではないけど、彼らの行く末から目が離せない。
まあ、多くの方にオススメするタイプの映画ではないものの、「すごい映画みたなぁ」という体験のできる映画。
刻まれ埋められる死体は明日の自分かもしれない。
裏社会で生きる男、辰巳の空虚な日々。ストーリーはもちろん、登場人物や配役に至るまで私はとても好きでした。組織のボスや警察との衝突が描かれることもない。あくまでやらかしてしまった末端の中だけで起こる話。結局みんな誰かにただただ使い捨てられているに過ぎない。
元カノの妹、葵の無責任で無謀な復讐に巻き込まれてゆく辰巳。金の為、自分の為、生きる為、今までそう言い聞かせてきた。大切な人を何度失えばこの世界から抜け出せるのか。馬鹿で横暴な葵に浩太の姿が重なって見える。
遠藤雄弥がとにかく素晴らしい。いつも冷静であまり表情に濃淡のない辰巳の細かな感情の表現が本当に見事だった。そして辰巳を取り巻く半グレ達のキャラも分かりやすくて良かった。私は後藤さんがお気に入り。更に竜二に関してはもはや途中からかわいらしくさえ見えてきた。
It's a Small World
監督の少路紘史(しょうじひろし)が8年前に公開した「ケンとカズ」を長谷川和彦が激称していたのがかなり気になっていて観に行ってしまった。「ジャパニーズ・ノワール」と持ち上げる人もいて各方面で評価が高いのだけれど私が期待しすぎたらしくちょっと騙された気分で切ない。おそらくメジャーで撮ることもできたと思うのだが彼は自主制作にこだわりまたしても「ザ自主映画」が出来上がってしまったとしか言いようがない。クローズアップにこだわりがあるのとクローズアップしか撮れないのでは大きな違いがあるし、残虐表現のギミックがチープで萎える。身内のイザコザによる殺し合い、社会と隔絶したすごく小さな世界で「切った張った」をやりたいだけなんだとしたら志が低すぎるのではないか?毎日新聞の映画評とおりラストカット港のクレーンショットだけは良かった。次のメジャーデビュー作が勝負であろう。
なんだかインパクトのあるすごい作品だった。 狂った弟役の人が、本当...
なんだかインパクトのあるすごい作品だった。
狂った弟役の人が、本当は性格が良いんだろうなという感じが否めなかったが、良作だった。
張り詰めた映像と演技に魅せられる
最初から最後まで緩むことのないテンションで描かれる本格的なノワールでした。
主人公たちの行動原理は頭では理解できずとも、気持ちとしてはわかるため、ストーリーは飲み込めます。
俳優陣の演技もよく、限られたコミュニティ内の鬱屈とした閉塞感がよく描かれています。組織上部を描かなかったことで、よくある「あまり描かれてない巨悪がよく眠っている」展開にならなかったのも好感です。
非常に満足しました
普段は裏社会がテーマの作品は、積極的に観ないのですが、予告編を見て、とてもリアリティを感じ、気軽な気持ちで劇場に行きました。結果良い意味で大きく裏切られて、大満足でした。
ジャンル的に暴力的なシーンは多々ありますが、そこかしこに丁寧な映画作りが感じられ、自分は非常に満足でした。
全ての出演者から迫力・緊張感が伝わりました。
冒頭からリアリティたっぷりの暴力シーンで幕を開けますが、エンディングまで一気に緊張感を保ったまま展開し、途中飽きることはありませんでした。
私は50歳を超えて、初めて観終わった後で即パンフレットを買い求め、中身を一気に読んでしましました。
監督さんはじめ、皆さんのコメントを貪るように一気に読んでしましました。もう一回観たいし、ソフト化したら手元に置いて何度も見返したい。それくらいお気に入りの作品に出会うことができて嬉しくなり、初めて投稿してまいました。周囲には観るように勧めます。
昭和時代のいわゆる原始的ノワールを見たいなら。
今年166本目(合計1,258本目/今月(2024年4月度)40本目)。
(前の作品 「夢の中」→この作品「辰巳」→次の作品「コーヒー・シガレッツ」)
どなたかも書かれていましたが、リアル日本ではいわゆる暴対法の制定で当事者を描くような映画があまりつくられなくなり(それよりも前の「仁義なき戦い」くらいは例外か)、実際に組の解散届を受理する警察署や、脱退を希望するものへの就職の手助けなど「組織に対する考え方の厳しさと同様に、組織から出たいと思う人への手の差し伸べ」が現在では両立して存在しますので、この映画でいう「原始的ノワール」は、あたかも暴対法よりも前の、本当に珍しいタイプかな、といったところです。
その関係で「こういう類の映画」の中では一味違う部分があるのが確かで(令和6年の今日で、ここまで原始的ノワールものも(復刻上映を除けば)珍しいと思う)、そこが魅力なのかな、といったところです。
ただそのことは「ストーリーを追いにくい」ことも意味しますし、若干「あってもなくてもどちらでもいいのでは」と思える部分もあります。
個人的には「実際の活動と娯楽産業は別」と考えているので、「娯楽産業においては」こうしたものは描かれて良いと思うし、それが表現の自由や思想良心の自由ほかに繋がるものですし、そこはあまり気にしないほうです。
一応、R15指定の扱いですが、一部に残酷な表現ほかが見られるというもので、アダルトシーンはなく(ゼロだったはず)、PG12でモザイクがかかったり「こりゃきついな」といった「オーメン」よりは見やすく、「この手のノワールもの映画」で「原始的な作品」を見たいならおすすめといったところです(R15としては比較的表現は緩和されている)。
採点に関しては以下まで考慮しています。
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(減点0.3/事務管理に関する考察が雑)
事務管理の管理者は、本人の意思がわかるか推知できるときには、それに従う必要があります(697以下)。この場合、そのそれは明確に「病院に連れて行く」であり他ではなく、この部分はまずいのではないかと思えます(そして病院、診療所も、いわゆる「関係者」だからといって医療を拒否もできません)。
(減点0.2/通謀虚偽表示に関する考察が雑)
通謀虚偽表示の相手方はそれを無効とみなすことも対抗することも可能です。相手方からの転得者も同様です(絶対的構成説、判例)。また、明確な通謀がなくてもそれに匹敵する場合(あえて知った上で放置する等)は、94条の趣旨が類推適用されます(判例/外観法理のこと)。
この部分の解釈が雑なので、有利に解釈すればうまくいく側がうまくいっていないなどヘンテコな部分がいくつかあります。
※ 94条の通謀虚偽表示に対して、93条の心裡留保(一人で勝手に嘘をつくこと)を対比させる意味で「単独虚偽表示」ということがあります。
(減点0.2/墓地埋葬法に関する考察も雑)
墓地埋葬法は勝手な埋葬を禁止しています。これと刑法の死体遺棄罪は別の話なので(刑罰法規に問われたら行政法規が免責されるとか、逆の関係にならない)、その部分もかなり微妙です(ただ、墓地埋葬法は道徳的な意味合いが強いのも事実ではありますが、戦後の数多い行政法規の判例が積み重なっている法律としては、道路交通法なみに多いです)。
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ドラゴン
タイトルからもわかるように、藤波辰爾の「辰巳」時代の話(嘘)
監督の前作「ケンとカズ」も鑑賞していたので、新宿へGO💨
「辰巳」という名前、あらためて見るとスゴイ名前デスヨネ~
干支が2つ入ってますヨ⁉
木村政彦の師匠、「牛島辰熊」みたいデスネ~😀
と、昭和の格闘技好きしかわからない話をしていますが、映画自体はオモシロイ!の一言です! オワリ!
もっと観たい
小規模な作品だと思うが、出演者全員がそれらしい雰囲気を出していてとても良かった。
辰巳の遠藤雄弥の抑えた狂気と、特に葵の森田想の単なる演技と思えないくらいの無軌道さが印象に残った。
「義理や人情」じゃないヤクザ映画は韓国ノワールを想起させる。もっと観たいね。
Shake hip!
カタギは1人もおらず、はみ出し刑事みたいなのを登場させる事もなく、辻褄も度外視して、理由もなく人がどんどん死んでいく徹底した暴力世界のみを表現したスリムな作品。
主役の2人の凄味が演技力と演出の賜物なら素晴らしいが、あれしか出来ないとすればかなりイタいな。
見事な演技の競演
本編始まると同時に直感的に「撮影が良いな」と感じました。人物に焦点を当てながらも登場人物の周りの風景がさり気なく写っており、横浜、北関東(浅間山麓でしょうか?)とチラ見が良かったです。
主人公辰巳は組織に属しながらも色々あり、感情抜きで淡々と仕事をこなす中堅ヤクザ。相棒は点火プラグの調子が悪いトヨタコロナエクシブ。
この主人公辰巳がある事件に巻き込まれていく数日間を描いた映画。
内容はワンイシューでわかりやすかったです。また、役者の演技も互いに研鑽しあい、まるでお互いに競っているようで迫力ありました。個人的には後藤剛範さんが抑えた演技で良かったです。
基本的に男の世界のおはなしですが、キーとなる女性をもう少し丁寧に描いてほしかったことと前半のテンポの割に終盤編集が入りすぎていたのは少し残念です。
2時間弱の尺ですが、退屈することなくみることができました。
映画館で見てこそでした。
半端なきどん詰まり。
なんかマイナーな出版社の青年誌で、ジワジワ連載している劇画(死語?)のような佇まい。例えば、まあメジャーブランドのモーニングだが、土田世紀の「雲出るところ」のような、人生どん詰まりのドブの中でもがく登場人物群像。で、構造は「レオン」や「タクシードライバー」。
辰巳の生業と生活の狭間にある真心を少女と映す
2024年劇場鑑賞27本目 佳作 59点
後のカトウシンスケ、毎熊くん、藤原季節の出世作にもなったケンとカズで突如登場した小路監督待望の2作目
結論、悪くはなかったけど、期待値がちょっと高過ぎたのかもしれない
遠藤雄弥のキャラクターが強面で淡白そうと思いきや、情深く族上がりじゃないけど、弟分などの上下の熱さを秘めている、生業はサイコ寄りの心無い営みだが人間臭いのが2時間の成長語録として良かった
あと顔がカッコ良すぎる、特にフェイスラインの肉付きの無さが芸能界に選ばれるそれで見惚れた
対して森田想は適役も適役で、まずいっちゃあれだけどなんというか顔の造形の表情がどことたく幼少期から十分な教育だったり愛を受けていない、絶妙な太々しさややんちゃさがピンポイントにハマっている
これはタイトル拒絶のメンヘラ女役にも言えるし、わたし達は大人のありふれた女子大生役にも見える、わたしの見ている世界の全ての仕事出来る風な自我強めな次女も最高にハマっていた
いまいち思い返せないから、理解を深めたいしまた見返そうかなぁ、機会があれば
懐かしくも新しいヤクザモノ
暴対法が施行されたのが1992年。当時暴力団員は9万人程度いたらしいですが、その後30年余りの年月が経ち、現在は2万人そこそこまで減少したとか。少子化の波はヤクザの世界にも確実に訪れているようですが、他の業界と比べてもその落ち込みぶりはすさまじく、現実のヤクザの世界を産業に譬えるなら、まさに斜陽産業の際たるものと言えるでしょう。そうしたご時世を反映してか、最近のヤクザ映画は「ヤクザと家族 The Family」とか「すばらしき世界」など、時代に取り残されたヤクザや、元ヤクザの悲哀などを描いたものだったり、「JOINT」のように名簿売買とか詐欺などの経済犯罪寄りのヤクザの姿を描いた作品が目立っていました。
そうした中にあって本作は、古き時代の暴れん坊、無法者としてのヤクザ像を真正面から描いており、懐かしさと同時に新鮮さすら感じたお話でした。主人公の辰巳は、死体の解体と処理を担当しており、死体の解体シーンは決定的にグロいところはギリギリで映し出してはいなかったものの、暴力シーンも含めてかなりドギツイ作品でした。それでも話のテンポが非常に良く、ダレる場面が全くなくて次から次へと艱難辛苦が襲って来るので、観ていて飽きませんでした。
登場人物のキャラクター設定も際立っていて、主人公の辰巳はかつて自分の弟を自らの手で殺めたことのトラウマを抱えており、それが直ぐに唾を吐きまくるエテ公のような葵を救う伏線として効いていました。葵はどうしようもないエテ公でしたが、やがて辰巳と協力関係を築いていくようになり、何となくサルからヒトに進化したような気配も感じられました。そして何よりも圧巻だったのが、敵役の竜二でした。人の命をなんとも思わないのは他の登場人物も同様でしたが、性的にもヘテロではない雰囲気を醸し出しながら、躊躇なく人を殺すという、ホントの悪者という感じが十二分に伝わって来ました。
そして驚くべきは、竜二役の倉本朋幸が、本職の役者ではなく、舞台演出家が本業だということ。世の中表に出ていなくても、凄い才能の持ち主はいるものだなと、感心させられました。勿論主役の辰巳役の遠藤雄弥もカッコ良く、迫力満点でした。そして観客から間違いなく反感を買う役柄を見事に演じた葵役の森田想も、遠藤に負けない芯の通った演技を見せてくれたと思います。
限られた予算で創られたと思われる作品でしたが、シナリオと俳優陣の演技で、かなり面白い作品は出来上がるのだと、改めて認識させてくれた作品でした。
そんな訳で、本作の評価は★4とします。
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