馬ありて

劇場公開日:

馬ありて

解説

北海道帯広市、むかわ町穂別、岩手県遠野市を舞台に、馬と人間の生活を追ったドキュメンタリー。マイナス25度の北海道の地で何百キロの重りとソリを引く「ばんえい競馬」と呼ばれるレースに挑戦する馬と馬飼い、車が入れないような山中で伐採した木材を馬を使って運び出す「馬搬」の職人、馬の売買で生計を立てる「馬喰(ばくろう)」、そして馬と人間の娘の悲恋を描いた伝説として今なお語り継がれる「オシラサマ」の伝説など、約1800年前からはじまったとされる馬と人間の関わり、その歴史を背景にした馬と人間の現在の姿、密接な関係をモノクロの映像でつづっていく。監督は映像作家の笹谷遼平。

2019年製作/88分/日本
配給:グループ現代

スタッフ・キャスト

監督
プロデューサー
川井田博幸
撮影
笹谷遼平
編集
笹谷遼平
音楽
茂野雅道
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映画レビュー

3.5【古から人間の生活に深い関りを持ち、特別な存在である馬。「ばんえい競馬」や木材を運び出す「馬搬」など馬と人間の営みを通して、消えゆく文化と受け継がれていく文化を描くドキュメンタリー作品。】

2022年9月15日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD

悲しい

興奮

幸せ

ー 笹谷遼平監督は「山歌」を鑑賞した時から、気になっていた監督である。滅びゆく文化、人々にスポットライトを与える作風が、独特だからである。-

◆感想

・今作は、北海道や東北地方で馬と共に過ごして来た人達の姿が、馬と共にモノクローム映像で描かれている
 それは、北海道の「ばんえい競馬」であったり、今や機械に変わりつつあるや馬を使って木材を運び出す「馬搬」の風景など貴重な映像である。

・印象的なのは、随所で、”人間が一番悪い動物だ。戦争ばかりしている。それに比べ、馬は美しい”と言う言葉が聞かれる事である。

・チャグチャグ馬コ、“馬の神”オシラサマの成立に関わる哀しき話、馬頭観音・・。

<民俗学が好きなモノには、タマラナイ作品。今度は九州地区の民俗学に光を当てた作品を制作してはくれまいか、笹谷遼平監督>

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NOBU

3.5ナレーションなしの全編モノクロ映像

2019年12月10日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館
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りゃんひさ

2.5なぜ「白黒」なのか?

2019年12月9日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

“見せ方”に不満が残る映画だった。

まず、なぜ「白黒」作品なのか?
モノクロームにすることで、雑然とした現実から離れた神秘的な感じや、“昔の映像”のように見える効果を狙ったのかもしれない。
しかし、ドキュメンタリーの“中身”と合っていないので、わざと色を落とした“不自然さ”が感じられる。また、色がないために、暗かったり灰色一色になって、映像の詳細が分かりづらいところも多い。
肝心の「馬」は、黒色に沈んだ異様な生物と化し、生き生きした美しい存在ではない。イメージの一コマなら効果的だが、全編では無理がある。
瑞々しい北国の自然や、「チャグチャグ馬コ」の祭りも、きちんと映されているとは言い難い。

また、十勝と穂別を中心に、撮影地域は複数にまたがるが、同じ撮影地域をひとまとめにして見せないことも不満だ。
細切れにシャッフルする必要性が感じられない。
次々と入れ替わり、テロップも断片的なので、現在の場面がどこの地域の話か分からなくなる。メインキャストのおじさんの顔が出てきて初めて、判別できる状況だ。

内容にも、今ひとつ“深み”が感じられなかった。

公式サイトでは、「映像詩」と謳っている。
よって、もともと北国の「馬と人間の営み」を広く“映す”描くことが目的で、一つのテーマを深掘りする目的はなかったのかもしれない。(あるいは、一テーマで映画一本は無理だったのかもしれない。)
ただ、本作品は「馬」ではなく、馬と関わる「人間」がテーマのようだ。
そうであれば、もう少し個々のテーマに密着したものが欲しかった。「ばんえい競馬」一つとっても、公営・草競馬といろいろあるようだが、“遠巻きに見たイメージ”で終わってしまった印象だ。

「馬と人間」の様々な姿を見ることはできる。だが、内容と映像がちぐはぐで、“食い足りない”作品だった。

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Imperator
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