劇場公開日 2020年7月17日

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「主人公を食ってしまったハーリド」WAR ウォー!! つとみさんの映画レビュー(感想・評価)

4.0主人公を食ってしまったハーリド

2025年3月2日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

スパイユニバースの中の1作。
「タイガー」シリーズはパキスタンとの緊張をメインにしたマサラ。「パターン」はコミカルな「ミッション・インポッシブル」。そして本作は、シリアスな「ミッション・インポッシブル」でマサラといった感じだろうか。
そして何より格闘アクションの量と質が一番の魅力だろう。

主人公はリティック・ローシャン演じるカビールであるが、どうしても目を引くのはハーリドを演じたタイガー・シュロフのほうだ。
他の作品でもタイガー・シュロフは上半身裸で無双する。筋肉と身体能力の高さが売りの人なのだろうか。
カビールと並んで格闘するシーンもあるが、ハーリドだけキレがちょっとおかしい。
昔、ブルース・リーは蹴りが速すぎて見えないからそこだけバレない程度にスローモーションにしたという。なんかシュロフもそんな感じがしてしまう。
まあ実際は、速さという点においてはそうでもないんだけど、ダイナミックさとか映えが全然違う。
カビールはいいキャラクターだとは思うけれど、過去も含めてハーリドのほうが魅力的なキャラクターだっただけに続編にハーリドがでないだろうことが少々残念だ。

タイガー、パターン、カビールは、共にRAWに所属する諜報員だが、カビールだけは他の作品とクロスオーバーがなさそうなのも勿体ない。カビールだけなんか冗談通じなさそうなシリアスさが過分なんだよな。
ノリが他のスパイユニバースとちょっと違う。

メチャクチャ面白いというほどではないけれど、ハリウッドのアクション映画にちょっと飽きてきた、くらいのアクション好きにはオススメ。インドのアクション映画はリアリティとか基本的に無視で、そこが面白いから。

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つとみ