ナイル殺人事件のレビュー・感想・評価
全256件中、21~40件目を表示
圧倒的な洞察力
ポアロの推理がバチバチに決まっていく。
容疑者に尋問しながら、それまでの言動から洞察した推理で人物の隠し事を暴きながら、犯人を絞っていく。
その流れは痛快なのだが、そんなことまで分かるわけなくね?って思うこともしばしば。
でも、オリエント急行殺人事件より、推理していく流れは面白い。
テンポ早くて集中してないとついていくのはギリギリ。
さて、推理映画なので、そのネタを仕込んでいかないとならない。
だから、人が死ぬことが分かりきっているものの、なかなか死なない。一時間くらいは伏線を張っていく時間が続く。
致し方ない。
オリエント急行でもそうだったが、犯人は予想できそう。でも、全てを予想するのは到底無理なので、予想的中したとしても十分楽しめる。
なかなか衝撃な展開も控えていて、個人的には前作より面白かった。
グリーンバック臭が…
どのシーンもグリーンバック臭がつきまとい、どうにも気になってしまう。映像は綺麗なのだが、現地の「埃っぽさ」がなく綺麗すぎるから気になるのかもしれない。
話の流れやオチはさすがアガサ・クリスティ、面白い。有名な話だが、一切内容は知らずに観れたために楽しめた。
楽しめたけれど、やはりポワロはケネス・ブラナーよりもデビット・スーシェの方がしっくりくる。スーシェのポワロは、変わり者だが可愛げと人間味があり魅力的。ブラナーのポワロは真面目すぎて面白味に欠ける。主人公に魅力があるかどうかが作品全体の面白さに影響してしまうのが怖いところ。スーシェ版でもう一度観たい。
タイトルも「ナイルに死す」の方が好き。
前作(オリエント急行)よりは…
オリエント急行には及ばない
人間ポアロの過去
すぐに結論が観えた・・・
小説は読んだこと有りません。アガサ・クリスティとこの小説のタイトルは知ってます、レベルで鑑賞。オリエント急行殺人事件は鑑賞済みです。
冒頭30分で結論が見えちゃいまして・・・。後はひたすらディテールチェックに終始しました。ま、途中でオリエント急行パターンか?ともリスクヘッジ(なんのリスクだよw)しかけたんですが、ま、当初予想通りでした。だってねえ、、、職探ししていたはずなのに海外旅行に行っちゃうわけですから、どっかから金出てんだよ、というか、なんというか、捻っているようでまんまなんですよねえ・・・。
他は、CG処理とか甘いなあと感じるところもありましたが、概ねダイナミックで良いのではないでしょうか。
テレビサイズでも十分かな?
愛の数だけつまらない
1978年版が謎とき映画として最高と思っている私としては
CG全開、ポリコレ満載本作は全く響かない。
ロイスチャイルズの美しさゆえに嫌らしさを兼ね揃えると
周りは敵だらけ、動機もそら一杯あるわ状態となるが
ガルガドさんは美しいだけで嫌らしさがない分
誰が彼女を殺すねん?こいつしか動機ないやろう、と犯人の目星はすぐにつく。
ミワファーローのようなお化け美人だとそら嫉妬に狂うわ、だが
エママッキーのようななまじっか美人さんだと早よ他のオトコ探せば?を
お勧めする。
78年作のような乗員全員の犯罪可能状況を異なるカメラワークで解説するでも
なく
そもそもピーターユスチノフのようなユーモアがケプラーポワロにはない。
全員を集めて論理的に犯人を追い詰めていく場面もなく
フーンで終わってしまう。
60点
もう一言
もしここにさらに昨今流行りのポリコレ突っ込んでくると
もうそれはナイル川ではなく淀川でやってよ、となる。
そんな作りをしたら今の鑑賞者はこれがアガサクリスティー原作と
思ってしまうのでしょうね。
その時代がなせる背景を無視して、今ならこうならないとアカン
という考えで修正改ざんされる映画が出てきたら
折角の動機、トリックも中途半端になり
正当な評価がくだせないことになりませんかね?
7
イオンシネマ茨木 20220317
パンフ購入
リゾートサスペンスを、堪能⁉️
推理と愛憎劇
嬉しいような、悲しいような…
「愛」か「金」か⁉︎
ネタバレ無し!上質な王道サスペンス
これぞ!というほど王道な空気漂う密室サスペンス。原作はアガサ・クリスティー、監督はリドリー・スコット、そして豪華な俳優陣と豪華絢爛な絵面に終始圧倒されること間違いなし。
トップガンマーヴェリックでも思ったけど、こういうスケール感とワクワク感こそが映画だよなあ!という感じでたまにはこういう王道を接種しないと駄目ですね。映画レビュワーとしては特に!
主人公もイケメンだの天才少年だのじゃなく、原作通りのおっさんなのが良い。大体現実的に考えるならば人生経験豊富で落ち着きの有るある程度お年を召した大人が探偵という職業をやっているのは非常にリアルだと思う。そもそも若い人間ならもっと他に食える職業を選ぶべきだし、人から何かを聞き出すという点でも年上の方が上だろう。
本作の主人公は元軍人だったが、そういう背景で年金暮らしのバックボーンなんかが有る方がよりリアリティも有る。主人公がおっさんだからこそ甘酸っぱい恋とかそんな甘えも無く純粋に全てを俯瞰して見渡せるというもので、だからこそ主人公の探偵の方に妙に気を取られることはなく、他の登場人物たちに目が行くのだ。
そして肝心のサスペンス要素も凝っておりまして、こいつしか居ねえだろ!という部分からの飛躍が素晴らしい。それで結局誰も信用出来なくなり、そうなったところで主人公がまとめ上げる。しかもその際にはちゃんと銃を持っているんです。時代背景とか元軍人である設定とかも相まって、この部分で探偵が少し牙を剥くというのも現代を舞台にした作品では無さそうで面白い。
当然解き明かすまでは全員が犯罪者予備軍でありますから、そんな彼らに対し自衛の意味でも話を聞かせる為の拘束の意味でも銃は必要になってくるわけです。言葉で説き伏せるという探偵の固定概念を覆すような、いやむしろ殺人犯を相手にする事が多い職業なのですから当然とも言える探偵の武器使用は僕ら世代からすると新鮮でカッコよかったですね~。
もうね、日本人もこういう王道で美しい映画を作るべきです。しょうもないジャニーズとかのドや顔演技は辞めにしませんか??
洋画ってほんと素晴らしい。
紳士然としているが、自己主張と言葉強め。洞察力と推理はさすが。
原作未読。ストーリーも展開もわかりやすいが、メリハリをつける為なのか登場人物は全体的にキャラ濃いめ。少し曲者が揃い過ぎ。
冒頭にポアロという人物を深掘りするエピソードがあるが、個人的には良い流れと思う。ただ、そこからの絡みがラストに触る程度。もっと活かしても良いくらい最初の尺の長さ。
相変わらずガル・ガドットが綺麗で見惚れてしまう。普通にしているだけで十分なのに、変に性的な表現が多いのには違和感。過剰に乗客を煽る様なイチャつきに閉口。
ポアロの推理、洞察力の凄さは、後半に一気にくるのが楽しいし心地良い。もう少し論理的に容疑者達を追い詰めるイメージだったが、かなり強引な手法になってしまったのは残念。脚本と演出がもう一捻り欲しかった。
と、前作に比べてケネス・ブラナー色が濃く出ている印象だが、観たら観たで楽しい推理モノ。続編も期待。
謎を解くポイントは愛
全256件中、21~40件目を表示